エンド・オブ・デイズ



どうも、松本です。

今回は映画、『エンド・オブ・デイズ』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから


【概要】

『エンド・オブ・デイズ』は、1999年に公開されたアメリカ合衆国のホラーアクション映画。アーノルド・シュワルツェネッガー主演、ピーター・ハイアムズ監督。


【あらすじ】

1999年12月31日、千年紀最後の日に悪魔が復活する。元刑事で今は民間警備会社で働く男ジェリコ・ケインは、運命に導かれるまま、悪魔から1人の女性を守る役目を任される事になる。そして彼は、新世紀を賭けた壮絶な闘いに身を投じていく…


この映画が公開されたのは1999年。世間が世紀末だとかミレニアムだとかでよくも悪くも盛り上がっていた時に作られた映画です。


あの当時の世紀末感というのは過ぎた今となってはなかなか形容し難いものがあるのですが、あの時代特有の退廃というのは確かにあったように思います。


2000年問題や、妙な終末論も跋扈していました。 数年前までは1997年に世界が終わるというノストラダムスの予言がかなり話題になっていましたし。結局その予言は外れましたが、それが少しずれて1999年に、なんて話もありました。


そんな時代だったので、当時は今よりも多くの終末論が蔓延していたと思います。2000年問題のようなそれなりのリアリティのあるものから荒唐無稽なものまで。


当時はまだ陰謀論などが社会問題化する前のことなので、それらの終末論を面白がることもできましたし、それらに乗っかった映画やアニメや漫画なども多々あり ました。


エンド・オブ・デイズもそんな世紀末映画のうちの一つだったと記憶しています。


それゆえに他の世紀末映画と同様、新世紀の到来とともに綺麗に消化されてしまった感があります。


なのでシュワちゃん主演作としてはいまいち知名度が低かったりします。


『ターミネーター2』はもちろんのこと、エンド・オブ・デイズ前後に公開された『コラテラル・ダメージ』や『トゥルー・ライズ』に比べても、知名度が一段劣る感は否めません。


エンド・オブ・デイズが大コケ映画だったならともかく、それなりの規模で公開され、話題になったにもかかわらずです。


他のシュワちゃん主演作に比べてこの作品について語る人が少ないのは、やはり世紀末という特異なタイミングで公開され、それゆえにきれいに消化されてしまったことにそれなりの原因があるように感じます。


ちなみにこの映画の評価についてはあまり高くはないのですが、それは別にこの作品に限ったことではなく、この時代のマッチョな主人公が無双する筋肉映画の評価の大抵はそんな物だったと思います。


とはいえ主演は全盛期のシュワちゃん。それなりにお金もかかっていますし、アクションシーンも満載。ストーリーに関しても言われてるほど悪くはないかと思います。むしろ筋肉映画としてはかなりよくできているんじゃないかと。


とはいえそれなりにアクションシーンはあるものの、バズーカやガトリングガンを派手にぶっ放すシーンはありませんし、戦闘機や戦車も出てこないので普通の映画として見たら十分に派手ですが、シュワちゃん映画としたら若干地味に感じられる部分もあるかもしれません。


そういう部分の事情もあり、今となっては他の全盛期作品に比べるとあまり話題になることもありませんし、シュワちゃんへの愛情や思い入れのない人がシュワちゃん映画ではなく単なる映画として見たら低評価な映画となってしまうかもしれませんが。


アーノルド・シュワルツェネッガーという一時代を築いた俳優の全盛期の作品の一つであり、当時は物語の整合性よりも火薬量や筋肉量が物を言った時代。そして当時流行だった世紀末映画の一つという前提で見れば多少の荒も許せるかと思いますし、それなりに内容も楽しめるかと思います。


頭の中を空っぽにしてみる筋肉式『コンスタンティン』。そんな感じで見れば令和の今となっても十分見るに値するかと。


時代やシーンの変わり目に埋もれてしまう名作というのはあるもので、人によっては迷作である場合も多いですが、90年代の筋肉映画が大好きな私としてはエンド・オブ・デイズは隠れた名作であると思っています。


1999年はまさに時代の変わり目ですが、映画史としてもいくつかの節目を迎える年です。


同年に公開された『マトリックス』によって映画界には映像革命が起きましたし、それによってそれ以前の筋肉映画からスタイリッシュであったり、設定やストーリー重視の映画が増えてきました。


シュワちゃん自身もカリフォルニア州知事となり、映画界から離れ、2000年代も半ばから後半になってくるともうかつてのような筋肉映画もあまり見かけなくなりました。


その後、シュワちゃんは俳優として復帰しますが 、やはり全盛期を過ぎてしまった感は否めません。『エクスペンダブルズ』のような筋肉映画好きが狂喜乱舞するような名作シリーズも制作されていますし、ジェイソン・ステイサムやロック様、ドンソクのようなシュワちゃんの次の世代の筋肉俳優も登場し、ヒット作も多々生まれていますが、逆に出来が良すぎちゃってあの頃のあの感じとは良くも悪くも違ってしまっていたりします。


そんなあの頃のあの感じを味わいたいのであれば90年代前後に作られたいまだに語り継がれる往年の名作に加えて、エンド・オブ・デイズも選択肢に加えておいても損はないかと思います。


ちなみに私がエンド・オブ・デイズで一番好きなシーンは可燃性の尿のシーンです。

それだけ聞くと意味不明かもしれませんが、とはいえそのシーンだけでも見る価値はあるかと思います。まさに世紀末における伝説の立ちション。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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