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THE FIRST SLAM DUNK

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​どうも、松本13です。今回は『THE FIRST SLAM DUNK』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『THE FIRST SLAM DUNK』は、2022年に公開されたアニメーション映画。原作者の井上雄彦が自ら監督と脚本を務める。 【あらすじ】 沖縄県で育った幼少期の宮城リョータは、バスケの天才だった兄・ソウタを事故で亡くす。失意の中、バスケを通して兄の背中を追い続けるリョータは、やがて湘北高校バスケ部に入部し、インターハイへと挑んでいく… ​いにしえの名作が数十年の時を経て、劇場版で復活。しかし、声優全とっかえで、そんでもって公開前にちょっとネットで炎上したり……。 ​しかし、いざ公開されると史上空前の大ヒット。日本のみならず海外でも、特にアジア圏での熱狂は相当のものだったと思うんですよね。 ​やはり、原作者である井上雄彦氏が過去の栄光に奢ることなく、本気の本気でこの映画に取り組んだ部分も大きいと思うんですよね。 ​当時のデフォルメされたアニメ路線ではなく、劇場版ドラマとして見ると、声優交代も決して間違いではなかったと思いますし。 ​そのような作品的素晴らしさに加え、やはり『スラムダンク』というのは、多くの人にとって何かしらの「原体験」や「初期衝動」の源だからだと思うんですよね。 ​『スラムダンク』って、スポーツ漫画としての面白さはもちろんのこと、ある種の「おしゃれさ」みたいな要素も多分にあると思うんですよね。 ​そもそも『スラムダンク』以前って、バスケットボールというスポーツ自体が今よりもだいぶマイナーであった時代。 ​ただ当時って、そういうちょっとした「マイナーなアメリカ文化」みたいなものが、最先端中の最先端でめちゃくちゃかっこよかった時代だと思うんですよね。 ​同じく当時まだマイナーだったヒップホップなどがその典型例かと思いますが、あの当時のヒップホップって、アンダーグラウンドではあったものの「かっこいい人はだいたい触ってる」みたいな、そういう「ハク」があったと思うんですよね。 ​『スラムダンク』も同様で、そういうおしゃれや都会的・先進的な魅力も多分にあり、日本のみならず海外、特にアジア圏の多くの人にとっても、そのような魅力の原体験であったと思うんですよね。 ​そもそも『週刊少年ジャンプ』って、そういうおしゃれさとは少しニュア...

名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜

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どうも、松本13です。今回は『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜』は、2014年12月26日に『金曜ロードSHOW!』で放送されたテレビアニメ『名探偵コナン』のスペシャル番組。 【あらすじ】 銭湯で足を滑らせ気絶したコナンは、居合わせた怪しい2人組、殺し屋のコンドウと貧乏役者のタツに連れ去られてしまう。目を覚ましたコナンは、頭部打撲のショックで記憶喪失に。自分が何者かも分からぬまま、裏社会が絡む危険な計画に巻き込まれていく。一方、一向に帰らないコナンを心配した蘭と灰原も捜索を開始。消えたコナンの行方を追う中、事態は思わぬ方向へと動き出す… この映画、めちゃくちゃ面白かったです。 とはいえ、名作揃いのコナンシリーズの中では、そこまで突出して評価が高い作品というわけではないかもしれませんが。 というよりこの作品、予備知識の有無によって評価が大きく変わってくる作品だと思うんですよね。 ちなみに今作は内田けんじ参加作品(今作は脚本を担当)。 そして内田けんじの代表作である実写映画『鍵泥棒のメソッド』の実質的な続編でもあるんですよね。 実写映画の続編をアニメでやる、しかもそれを国民的アニメの中でやるというのは、かなり珍しいパターンかと思います。 それが本当に大成功しているのが今作なんです。 まさに『鍵泥棒のメソッド』の続編として見るとめちゃくちゃ面白いんですよね。そこにコナンが絡んでくるという部分も含めて。 その設定を知っている人は知っているものの、そこまで大々的に知られているわけではないので、めちゃくちゃもったいないなと思うんですよね。 今作を手掛けた内田けんじのことは、個人的にめちゃくちゃ好きで、すごく信頼している監督なのですが。 本当にこの監督の撮る映画って、どれもめちゃくちゃ面白いんですよね。 大どんでん返し系のサスペンス映画が好きな人には、ゴリゴリにおすすめしたい監督だったりします。 大どんでん返し系サスペンスとして評価・知名度ともにトップクラスの作品と言ったら『ユージュアル・サスペクツ』かと思いますが、内田けんじ監督作品は『ユージュアル・サスペクツ』と並べても遜色ないくらいに素晴らしい作品なんですよね。 さすがに超えたとまで...

東島丹三郎は仮面ライダーになりたい

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​どうも、松本13です。今回は、映画ではなくテレビアニメ、『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』についてですので、番外編程度とお考えください。 ​個人的に数ある特撮ものの中でも、仮面ライダーってちょっと当たり外れが激しいイメージがあったりします。 ​特に、漫画における仮面ライダーにおいては、江川達也版がかなりアレだったり。めちゃくちゃ面白かったものの、公式的にNGだったらしく現在は閲覧不可となっている伝説の二次創作WEB漫画『ハイブリッドインセクター』などなど、不完全燃焼で終わるものが多かったので、今作の原作においては完全にノーマークでした。 ​ゆえに、アニメ版で初めて作品に触れたのですが、めちゃくちゃ面白かったんですよね。そして、めちゃくちゃ気持ちよかったんですよね。 ​今作っていわば「仮面ライダーのお面をつけただけのおっさん」の話でして、しかしながら石ノ森プロや東映ががっつり関わっている作品だけあり、一見するとおっさんのごっこ遊びに見えて、めちゃくちゃしっかり「仮面ライダー」なんですよね。 ​そして特に、昭和ライダーにおける仮面ライダー愛をめちゃくちゃ感じる作品でして。 ​初代仮面ライダーとV3って、ライダー作品の中でも圧倒的に人気のある作品かと思うのですが、これって作品やキャラクター自体の素晴らしさはもちろんですが、放送終了後も幾度となく再放送されたり、レンタルビデオなどで繰り返し視聴されたりと、かなり長い間「現役コンテンツ」として活躍したシリーズだと思うんですよね。 ​なんやかんやで、平成ライダーシリーズが始まるまで、かなり現役感はあったかと思いますし。それに仮面ライダーシリーズって、昭和シリーズが終了して平成シリーズが始まるまでかなりの空白期間がありまして、その空白期間を埋めたのも初代ライダーやV3だったと思うんですよね。 ​もちろん、当時最新作であった『仮面ライダーBLACK RX』や、劇場オリジナル版も相当な存在感があったかと思いますが、ただその当時でも、初代ライダーとV3って相当な存在感があったと思うんですよね。 ​ウルトラマンやウルトラセブンもそうですが、やはりパイオニアである最初の第1・2作って圧倒的人気がありますし、それゆえに再放送の機会も多かったと思うんですよね。後の昭和ライダーシリーズって、やはり初代とV3よりは、再放送にしてもピックアップ...

楽園追放 -Expelled from Paradise-

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​ どうも、松本13です。 ​今回は、『楽園追放 -Expelled from Paradise-』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は、2014年11月15日に公開されたアニメーション映画。監督は水島精二、脚本は虚淵玄。 【あらすじ】 多くの人類が電脳世界で暮らす未来。安住の地であったディーバが何者かにハッキング攻撃を受ける。捜査官アンジェラは、犯人を追って無秩序で危険な地表へと降下する… ​多くの人類が肉体を捨て、データとして電脳空間で暮らす未来。謎のハッカーを追うために、電脳世界からリアルワールドに降り立ったエリート調査官と、リアルワールドの地上で暮らす協力者による「あれこれ」を描いた今作。 ​電脳、ロボット、美少女、イケオジ、レトロ趣味とロックンロール……という、アニメのおいしいところをだいたいぶち込んだ感じの作品です。 ​その手の作品って、多要素であればあるほどバランスブレイクしちゃったり、ぶん投げエンドで終わっちゃったりするものですが、今作はこれだけ多要素をぶち込んだ作品ながら、ストーリーもめちゃくちゃ秀逸に仕上がっているんですよね。 ​練りに練られた世界観、秀逸なストーリー、このノリ……。もしかしたら……?と思ったら、やはり脚本が虚淵玄。 ​その時点で虚淵玄ファンにとっては「勝ち確定」だと思うのですが、個人的には虚淵玄作品はあまり得意ではなかったりするんですよね。それは作品の良し悪しではなく、好みの問題なのですが。 ​彼の作品って、作品としてはとても素晴らしいのですが、ただ理詰めな優等生すぎて、それ以前の世代の「だいぶ偏った方面のアニメ」が好きな私にとっては、フラットすぎてちょっと物足りなさを感じてしまう部分もあったりするんですよね。 ​ただ、今作に関してはめちゃくちゃ好きだったりします。 ​基本的なストーリーはシンプルな浪花節でして、世界観は緻密ながら設定は最小の非常にミニマルな作品。ゆえに、めちゃくちゃとっつきやすく、そして直感的に理解しやすいんですよね。 ​そのようなストーリー的魅力もありつつ、CGアニメとしてのクオリティもかなりのもの。10年以上前の作品とは思えないほどの完成度です。 ​そして、現代の感覚でこの映画を見ると、人工知能が特定のアーティストの傾向...

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来

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​どうも、松本13です。今回は、『鬼滅の刃 無限城編 第一章』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、漫画『鬼滅の刃』を原作とした日本の長編アニメーション映画。三部作の第1作目となる。 【あらすじ】 鬼になった妹を人間に戻すため「鬼殺隊」に入隊した炭治郎。彼は鬼殺隊の仲間たちと共に落とされた無限城で、壮絶な最終決戦を繰り広げていく… ​個人的に、一部作品の「劇場版商法」に関してはどうかと思うのですが、今作はかなり「劇場版である必然性」のある作品だと思いまして。 ​無限城編って、かなり尺の長いクライマックス編だと思うんですよね。とにかく怒涛の展開で、ラストまで畳み掛けるような。それをテレビの細切れでやってしまうと、ちょっとテンポ的に微妙な部分も出てきてしまうかと思うのですが、逆に尺的に「劇場版三部作」ってめちゃくちゃ丁度いいと思うんですよね。 ​無限城内部における複雑怪奇な映像表現においても、本当にしっかり予算と人員を投入した、劇場版ならではのクオリティだったと思います。 ​ただ、2時間半近い尺に関しては、若干評価が分かれる部分ではあるかと思います。個人的には全然「アリ」だと思いましたし、劇場版ジャンプアニメの史上最高峰のクオリティで2時間半って、めちゃくちゃ凄いことだと思います。しかも、その時間すら一瞬で過ぎたと思えるくらいに面白かったのですが。 ​「もう少し短くても良かったのでは?」という意見もごもっともです。テンポ重視で尺を削れる余地は、確かに結構あったと思います。前述のように、無限城編は畳みかけるような怒涛の展開こそが魅力ですしね。 ​個人的に「無限列車編」は、私の中でちょっと過剰に評価されすぎていたと思うんですよね。当時はコロナ禍の真っ只中で、娯楽も非常に限られていました。本編であれだけ号泣したのも、もちろん作品やキャラクターの良さがあってのことだったと思いますが、ただ、あの当時の涙ってそれだけじゃなかったと思うんです。 ​「辛いのは自分だけじゃないんだから」と、泣くに泣けなかった鬱屈した感情が爆発した感がありまして。そんなこんなで、無限列車編は必要以上に私の中で評価されまくっている作品ではあるので、そのような「補正」なしに見た今作はどうなるだろうと思っていたのですが。 ​結果は、文句...

劇場版 チェンソーマン レゼ篇

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  ​ どうも、松本13です。今回は、『チェンソーマン レゼ篇』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』は、藤本タツキによる漫画『チェンソーマン』を原作とした日本のアニメーション映画。2025年公開。 【あらすじ】 悪魔の心臓を持つ「チェンソーマン」となり、公安対魔特異4課に所属するデビルハンターの少年・デンジは、ある雨の日にレゼという少女と出会う。二人は急速に親密になっていくのだが… ​昨今のテレビアニメってめちゃくちゃレベルが高いので、一昔前の劇場版アニメみたいなクオリティの作品も結構あったりするんですよね。 ゆえに、「それ、劇場版でやる必要あるんですか?」みたいな作品もあったりするのですが。 ​ただ、今作ってレゼ篇自体がちょうどいい尺ということもあり、かつクオリティもしっかり劇場版品質ということで、劇場版である必然性のある作品なんじゃないかと思います。 ​チェンソーマンって原作が本当に抜群に面白いのですが、ただ漫画ゆえ静止画なんですよね。 今作はその部分の迫力を世界最高峰の技術でもってめちゃくちゃしっかり映像にできている部分も、劇場版である必然性の一つなんじゃないかと。 ​とにかく、今作はアニメだけどめちゃくちゃ迫力あるんですよね。 ​アニメって、よくも悪くも実写との間には明確な壁がかつてはあったかと思うのですが、今作を含め昨今のアニメではその壁が完全に取り払われているというか、作品によってむしろ実写を超えてしまっている部分もあると思うんですよね。 ​個人的にはテレビアニメのチェンソーマンも好きなのですが、ただ制作発表時の大型プロジェクトの一部はオープニングやエンディングについてのものであり、肝心の本編に関しては期待値が異常なほどに高かっただけに賛否が分かれる部分があったかと思うのですが。 ​今作に関してはその部分もしっかり合わせてきたんじゃないかと。今作に関しては期待はずれ感ってほとんどなかったと思うんですよね。 ​そして、作品のトーンも、レゼ篇ということでテレビアニメとは若干違ったトーンにまとめられており、そういうトーンの違いも劇場版ならではだなと。 ​今作の評価を見ていて面白いのは、レゼのキャラに難色を示す女性が結構多いこと。まあレゼってそういうキャラですし、そもそも原作が「少年」ジャンプですか...

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

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どうも、松本13です。今回は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』は、2021年3月8日に公開された日本のアニメーション映画。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の四作目であり完結編。 【あらすじ】 コア化で赤く染まったパリ旧市街で、反ネルフ組織ヴィレはネルフのEVA群体から攻撃を受けながらも、アンチLシステムの起動で解放を試みる。一方、アスカに連れられたシンジは、レイと共にニアサードインパクトを生き延びた人々が集う集落まで移動し、大人になった友人たちと再会する… この作品の評価って本当に人それぞれで面白いと思うんですよね。個人的にはいい評価はもちろんのこと、悪い評価についてもかなり興味深いです。 「意味不明」とか「つまらなかった」とか、そういう感想を持てるのもある意味貴重だと思うんですよね。 私にとって、エヴァンゲリオンというのはそう単純に、面白い・つまらないだけで語れるものではないので。 なので単なる1コンテンツとしてのエヴァの評価ってめちゃくちゃ新鮮なんですよね。 エヴァンゲリオンって、もはや主語として大きなものになりすぎてしまっていると思うんですよね。 エヴァンゲリオンという現象や時代、それらがもはや人生の一部、しかもかなりの大部分、みたいな人も、私も含め結構いると思いますし。それにエヴァに限ってはこういう表現を用いるのも決して大げさではないと思うんですよね。 だからこの作品についても、「どうだった?」と聞かれても一言では言い表せなかったりするのですが。 じゃあこの映画が面白かったか?と言ったらちょっと微妙だったりします。少なくとも即答でYESではないんですよね。 個人的にもやはりこの映画は単純な、面白い・つまらないだけでは判断できないんですよね。 この映画はエヴァンゲリオン新劇場版の完結編。 私にとってこの作品はエヴァンゲリオンが終わるということのみに意味があった作品なんですよね。 うまく言語化できない部分もあるのですが、この映画は1つの作品というより、「エヴァンゲリオンの終わり」という現象の体験型アトラクションといった感覚に近いんですよね。 エヴァンゲリオンという作品は画面やスクリーンの向こうとこちらという概念が非常にあいまいなんですよね。第四の壁というやつ。 そも...

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

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どうも、松本13です。今回は、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、2023年11月17日公開のアニメーション映画。水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』を原作とする劇場用作品。 【あらすじ】 山奥の小さな村を訪れたサラリーマンの水木は、生き別れの妻を捜して村にやって来た鬼太郎の父に出会う。やがてふたりは、村に渦巻く恐るべき謎と怪奇に足を踏み入れてゆく… この映画、めちゃくちゃ面白かった、というのはちょっと表現として適切ではないかもしれませんが、とにもかくにもとてもいい映画でした。 鬼太郎って何かしらの作品展開がある度に、おどろおどろしい最初期の作風が好きな層がぼやくみたいなのって、もはやちょっとした定番だったと思うのですが。 今回はそんな最初期の作風が好きな層にもかなりぶっ刺さる内容だったんじゃないかと思います。 絵柄についてはそれなりに賛否は分かれるかと思うのですが、とはいえここまで最初期の水木しげるイズム全開な作品もそうはなかったと思います。 今作は鬼太郎作品ですが、普通に怖いしめちゃくちゃエグい完全大人向けな作品。 子供向けではない、というより子供には見せられない内容だったりします。 とにかくめちゃくちゃ見応えがあるんですよね。 それなりにポップなアイコンとなった国民的キャラクターを初期の路線に戻すのって簡単なことじゃないと思うんですよね。 しかも多くの人から評価される内容となると相当に難しいことだと思います。 それを見事やってのけたこの作品は本当に素晴らしいなと。作り手のセンスや技量はもちろんですが、相当な熱意や原作へのリスペクトがないとできないと思うんですよね。 長く続いたシリーズの原点回帰って言うほど簡単じゃないと思うんですよね。 実際大抵の原点回帰って迷走しただけで終わるパターンが多いですし。 国民的アニメの劇場版って泣ける方向に持って行きがちだと思うのですが、そういう方面に微塵もぶれないで独自路線で勝負したこの作品、個人的にはめちゃくちゃ評価したいです。 しかもストーリーもめちゃくちゃ面白いんですよね。 いわばゲゲゲの鬼太郎のエピソードゼロの話。しかも完全オリジナル。 なのに蛇足感は一切なし。 むしろこれまで謎だった部分がめちゃくちゃ腑に落ちるんですよね。エピソード0としては...

GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊

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どうも、松本13です。今回は、『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』は、1995年に公開された日本の劇場用アニメ映画。原作は士郎正宗、監督は押井守。 【あらすじ】 西暦2029年。公安の精鋭による特殊部隊「攻殻機動隊」が、国際手配中のハッカー「人形使い」が日本に現れるとの情報を掴む。そんな折に搬送されてきた、事故に遭ったというサイボーグ。その体には、危険な秘密が隠されていた… この映画、私のようなある一定の世代にとってはある種義務教育レベルというか、共通言語と言うか、そんな感じの映画なのですが。 ただ公開から30年近く経っているということもあり、さすがに今日では攻殻機動隊というコンテンツは知っていても、この作品には触れたことがないという人もそれなりにいるんじゃないかと。 この映画についての魅力ってもはや語り尽くされているかと思うのですが、とりあえず御託抜きに面白いですし、映像体験としても最高レベルなものを味わえると思うので見ておいて間違いなく損は無い映画かと思います。 様々なところでオマージュやネタにもされまくっている映画なのでそういう意味での答え合わせとしても優秀かと思います。 『マトリックス』に関してはほぼ原作レベルですし。 それとこの作品って、90年代のカオスで裏ぶれた雰囲気がとてもよく出ている映画だと思うんですよね。 当時はまだ香港にこの映画まんまの景色が残っていた時代ですし。 それとアニメがまだ今よりも大分マイナーでちょっと怪しいものだった時代の、いい意味での古臭さみたいな部分も味わえるんじゃないかと。 今では考えられないかもしれませんが、この時代ってまだアニメがそこまでメジャーなものじゃなかったと思うんですよね。 テレビでやっている長期クールのアニメはともかく、映画やOVAが実写映画と同じ文脈で語られたりとか多くの人の目に触れたりとか。 そういうのってAKIRAからこの作品辺りからだと思うんですよね。アニメの市場や知名度、そのイメージがどんどんと変わっていったのって。 実際この作品などは日本だけでなく海外でもヒットし、ジャパンのアニメーション、「ジャパニメーション」として話題にもなりました。 実際そのジャパニメーションという言葉に興味を持って...

さよならの朝に約束の花を飾ろう

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どうも、松本13です。今回は、『さよならの朝に約束の花を飾ろう』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、2018年の日本のアニメ映画。監督・脚本は岡田麿里。 【あらすじ】 10代半ばで外見の成長が止まり、数百年生きるイオルフの民。そんなある日、僻地で暮らす彼らの平穏が、その長寿の血を狙う異種族に壊されてしまう。混乱の中を逃げ延びたイオルフの少女は、やがて森で人間の赤子を発見し、その子を育てる決意をする… この映画、本当に素晴らしい映画でした。 ちょっと言い方に語弊があるかもしれませんが、一般大衆娯楽映画としての100点満点みたいな、そういう正しい映画を見て正しく感動できたなみたいな。 そんな満足感を得られた映画でした。 個人的な100点満点ではなく、自分の中のある程度フラットな尺度での100点満点をつけられる、そういう映画って実際そうはないと思うんですよね。 個人的に好きな映画でも万人向けではない故、そこまで大っぴらにプッシュできないみたいな映画が私の中には多々あるのですが、この映画はもう誰にでもおすすめできるタイプの映画かと思います。 面白いとか最高だとか、そういう類ではなくめちゃくちゃいい映画。そしてめちゃくちゃいい映画を見た気分にさせてくれる映画です。 そして最高に泣ける。 と言うとちょっと拒絶反応が出てしまう人もいるかと思うのですが。 私もどちらかというとそういうタイプです。「あー泣ける映画とかそういうのいいんで」みたいな。 しかもこの映画、ビジュアルが見方によっては結構不穏だったりするんですよね。 なんかパッと見のビジュアルが、いわゆる「なろう系」とか異世界転生ものっぽいですし。 その手のジャンルにも素晴らしい作品は多々あるのですが、ただ粗製乱造されまくっているジャンルゆえ、作品の取捨選択ってめちゃくちゃ重要だと思うんですよね。 それと見用によっては、君の名はの大ヒット以降にこれまた粗製乱造された、ガワだけ新海誠アニメに寄せただけの、アニメとしてのクオリティはそれなりに高いけど作品としては微妙な高品質な駄作とも取れますし。 なので私としても、まあなんかなろう系とかによくある西洋っぽい雰囲気のティッシュみたいな名前の登場人物がいっぱい出てくる感じで、ただ評判聞く限りアニメとしては当りの部類ではあるだ...

アップルシード

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どうも、松本13です。今回は『アップルシード』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アップルシード』は、士郎正宗の同名漫画を原作とした2004年の日本のアニメ映画。世界で初めてフル3Dライブアニメという表現手法によって映像化された作品。 【あらすじ】 大戦を生き抜いた若き女性兵士デュナン・ナッツは、ある日突如捕獲され、バイオロイドの管理する都市オリュンポスに連行されてしまう。やがて目を覚ました彼女の前には、変わり果てた姿の元恋人がいた… この映画は、士郎正宗原作の作品としても、ひとつのSFアクションアニメとしても、めちゃくちゃ素晴らしい作品だと思うんですよね。 同じく士郎正宗原作の『攻殻機動隊』と比べると、見方によってはちょっと深みに欠ける部分があったり、大味だったりする部分はあるかもしれませんが。 逆に言うと、それだけとっつきやすく、シンプルに楽しめるという別ベクトルの魅力があると思うんですよね。 作品によってはあまり評価のよろしくないものもあったりと、『攻殻機動隊』に比べると作品群全体として大成功しているとは言い難い部分があるアップルシードですが。 少なくともこの作品については大当たり、大成功の部分になるんじゃないかと。 今ではスタンダードとなったCGアニメという手法を世界で初めて取り入れたのもこの作品でして。 公開から20年以上経った今見ても、なお古さを感じないそのクオリティは、素晴らしいの一言に尽きるんじゃないかと。 そんな素晴らしい内容とは裏腹に、興行的にはそこまでの大成功は収められなかったとのこと。 その部分の情報があまりないのですが、少なくとも日本国内では大成功とまではいかなかったようです。 これはあくまで私個人の推論ではあるのですが。 この映画、2004年前後の話題の日本映画の1つとして紹介されたり、プロモーションがなされていた記憶があります。 2004年前後の邦画って、本当に地獄のようなラインナップが揃っているんですよね。 伝説のクソ映画『デビルマン』を筆頭に、今もなおクソ映画と語り継がれる作品が多々公開された時期でして。 本当にこの当時、話題作として公開された実写化作品などについては、何を見ても面白くない、本当に地獄のような期間だった記憶があります。 その時のラインナップの酷さ故に、巻き込み事故的にスルーされていたり、ク...

クソ映画検証23『GODZILLA 決戦機動増殖都市』

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どうも、松本13です。今回はクソ映画検証、『GODZILLA 決戦機動増殖都市』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『GODZILLA 決戦機動増殖都市』は、2018年の日本のアニメ映画。2017年の『GODZILLA 怪獣惑星』に続く第二章となる。 【あらすじ】 ゴジラ・アースに敗れ、人類の末裔・フツアの民に救われたハルオ。彼は、フツアの民が持つ金属ナノメタルが、21世紀に対ゴジラ決戦兵器として開発されたメカゴジラを構成する物質と同じものであることを知る… この作品、映画としては決して悪い作品ではないものの、ただゴジラ映画として見るとかなり極端な評価になってしまう作品かと思います。 個人的には、この映画が好きという人の気持ちもわからないでもないですが、ただこの映画はクソ、という人の気持ちもめちゃくちゃわかるんですよね。 この映画、SF映画として見るのであれば、そこまで悪い映画ではないかと思いますし、人によってはかなりぶっ刺さる部分もあるかと思うのですが。 ただそれらはある程度フラットさを意識しての批評ゆえであって、直感的かつ感情的に評価すると、クソ映画のラインを明確に割り込んでしまうくらいに期待との落差がある作品ではあると思うんですよね。 この映画、おそらくゴジラに対して愛着のない人が、ちょっとしたSFアニメくらいの感覚で見るのであれば悪くはない映画だと思うんですよね。 ただやはりゴジラが出てくるのであれば、ゴジラ映画を期待してしまうと思うんですよね。 そういう期待を持って見た人間にとってはこの映画、ゴジラそっちのけでちょっとアレな感じの人間ドラマとかSFやられても…って感じなんですよね。 ゴジラ映画なのにゴジラを差し置いて繰り広げられるくらいにそれらのSF要素が突出して面白いかと言ったら、そういうわけでもなく。 決してレベルが低いわけではないのですが、ゴジラ映画なのにゴジラ映画しないという部分を正当化するには、この程度の魅力では多くのファンは納得できないと思うんですよね。 というわけで、ファンからはかなり不評なこの作品。 というより、アニゴジ自体があまり評判がよろしくないと思うのですが。 仮にこの作品がゴジラのスピンオフ作品的な位置づけだったら、ここまで多くの反発はなかったかと思うのですが。 ド直球なゴジラ映画としてプロモーションが行わ...

クソ映画検証22『100日間生きたワニ』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証、『100日間生きたワニ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『100日間生きたワニ』は、WEB漫画『100日後に死ぬワニ』を原作とし、2021年7月9日に公開された日本のアニメーション映画作品。 【あらすじ】 平凡でありふれた日常を送るワニは、仲間たちと花見の約束をする。花見の当日を迎え、ネズミやモグラたちが満開の桜の前に集まっていたが、その場にはワニの姿がなかった… 原作の『100日後に死ぬワニ』は、SNSでの連載初期からリアルタイムで追いかけていました。 原作については、SNS上の1つの現象としてはとても面白いものだと思ったのですが、ただ漫画として素直に面白いかと言ったら、個人的にはそこまで刺さらなかったというのが本音でして。 無数の便乗漫画や大小の炎上などもあり、ちょっと距離を置いた方がいいのかなと思っていた次第でして。 なので、この作品に対する特別な愛着って全くないんですよね。 逆に本当に完結後の大炎上騒動などについての嫌悪感やアンチテーゼなどもなかったり。 なので今作についてはかなりフラットな視点で見れたかと思うのですが、個人的には思ったよりも悪くなかったというのが正直なところです。 この映画、問題の真偽のほどは別として、とにかく大炎上騒動を引き起こした故に、いいイメージを持っている人ってそこまで多くはないと思うんですよね。 ゴリゴリに商業主義で、クソ邦画にありがちなお涙頂戴路線みたいなイメージを少なからず私も持っていたのですが、実際の内容は全くそんなことはなく、死や、その後の不在というものを決して軽くもカジュアルに扱うこともなく、むしろその部分はかなり丁寧に描かれていた印象です。 安直な感動ポルノではないと思うんですよね。 吹き替えなども含め、アニメとしてのクオリティも決して低くはありませんし。 じゃあ面白いかといったら全くそんなことはなく、ちょっとクセありな世界観や登場人物の言動なども含め、個人的にはめちゃくちゃ苦手だったりします。 その部分はこの映画に限ったことではなく、原作から変わらない部分ではありますが。 ただ、上述のように多くの人が思っているほど軽率でも適当でもない、しっかりとした作品ではあるので、SNSでのマーケティングでやらかさなければ、この映画を楽しめた人はかなり多かった...

プレデター最凶頂上決戦

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どうも、松本13です。今回は、『プレデター最凶頂上決戦』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『プレデター最凶頂上決戦』は、2025年に配信されたアニメ映画。プレデターシリーズ初のアニメ作品となる。 【あらすじ】 復讐に燃えるバイキング、兄弟に反旗を翻す忍者、そして第二次世界大戦中のパイロット。生きる時代も国も異なる3人の戦士たちがプレデターと対峙する。しかしそれは単なる対決だけでは終わらなかった… 個人的にプレデターシリーズって、多少の上がり下がりはあれど、常に80点以上の点数をつけている稀有なシリーズだったりするんですよね。 人によって好き嫌いは分かれる作品もあるかとは思いますが、個人的には本当にハズレが一つもないシリーズです。 ちなみに、シリーズ初のアニメ作品となる今作ですが、今作もこれまでの作品同様、しっかり80点以上の点数は獲得できる面白さなんじゃないかと。 これまでの実写化作品と同レベルを期待すると、ちょっと肩透かしの部分はあるかと思いますが。 ただかなり当たり外れが激しい実写からアニメ化ルート、大々的な劇場公開作品ではなく、配信限定のちょっとしたスピンオフ作品くらいの感覚で見るのであれば、よほど妙な方向に期待をしない限りは満足できるんじゃないかと。 今作って、これまではほとんど描かれることがなかったプレデター側をかなり突っ込んだところまで描いているんですよね。 その部分はかなりの見所なんじゃないかと。 それと、個人的にはプレデターの新作マスクや殺人ギミックみたいな部分も毎回かなり楽しみにしていまして。 その部分の見応えもかなりありました。 スピンオフアニメだしそこまで壮大なストーリーにはならないだろうと思っていたら、意外なところで意外な展開となり、しかも過去作品と意外なところでつながったりみたいなサプライズもあったり。 正直シリーズ映画のスピンオフのアニメってスルーする人も多いと思うんですよね。 「実写じゃないからいいや」みたいな。 実際私も作品によってはそのようなスタンスであったりするのですが、今作に関しては見ておいて本当に損はないんじゃないかと。 正直アニメ化作品って「これアニメでやる必要あります?」みたいな駄作も多々あったりするのですが。 ただ今作ってめちゃくちゃアニメである必然性がある作品でもあると思うんですよね。 人類パ...

犬王

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どうも、松本13です。今回は映画、『犬王』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『犬王』は、2022年の日本の長編アニメーション映画。監督は湯浅政明。 【あらすじ】 室町時代の京都。猿楽の一座である比叡座に生まれた犬王は、盲目の琵琶法師の少年と出会う。すぐに意気投合した2人は手を組むことにし、やがて互いの才能を開花させていく… この映画の興行収入は3億5000万円。 この数字が爆死レベルであるかどうかは分かりませんが、少なくとも良くはないということは確かかと思います。 ただこの数字の比較対象として100億超えのワンピースや新海誠監督作品を引き合いに出すのはちょっと酷かと思います。 近年は化け物級のヒット作が多い国産アニメですが、100億ってそう簡単な数字じゃないと思うんですよね。 とはいえ数字的には成功したとは言い難い今作。 批評的に見たらどうかと言ったら、その部分も手放しに成功したとは言い難いかと思います。 肯定的なレビューもそれなりにはるのですが、「意味不明」、「つまらない」、「退屈」などというレビューも多々あったり。 とはいえそのような否定的なレビューが出てくるのも仕方がないかなと。 このアニメはミュージカルアニメなんですよね。 その部分を知らないでこの映画を見た人も結構多いんじゃないかと。それこそクレヨンしんちゃんの監督だから、みたいなうっすらとした知識で、もしくは誰かに連れられてとか。 ミュージカルって好き嫌いが激しく別れるジャンルですからね。それこそ興味のない人にとっては退屈に他ならないかと。 この映画の評価がいまいちなのはその部分のミスマッチによるものが多いんじゃないかと。作品の質云々というより。 それに加えてこの映画は湯浅政明監督作品。 湯浅政明監督と言ったら一般的にはクレヨンしんちゃんの監督として有名かと思います。 私個人としては、湯浅正明監督はトリップムービー的な表現をよく用いる監督として認識しています。 押井守や今敏、中村隆太郎など、トリップやオルタナティブな表現を得意とする監督のアニメ作品が私はとても好きなのですが。 あくまで私個人の趣味の問題ではあるのですが、湯浅政明監督の作品に関してはちょっと苦手な物もあったりします。 作品の質はもちろん素晴らしいのですが、感覚的にちょっと相容れない部分がありまして。 なので湯浅政明...

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

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どうも、松本13です。今回は、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』は、1997年7月19日公開のアニメーション映画。『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版で、テレビアニメとは異なる結末を描いた第25話『Air』と第26話『まごころを、君に』からなる2部構成である。本作品をもって『新世紀エヴァンゲリオン』は完結を迎えた。 【あらすじ】 NERVによって全ての使徒は倒されたが、碇シンジは、精神的に追い詰められ生きようとする意志を失っていた。一方、ゼーレは人類のすべてを単体の生命へ還元し、神のもとへ回帰する人類補完計画=サードインパクトを発動しようとするのだが… 新世紀エヴァンゲリオンという作品については様々な情報や解釈、何に関しても諸説ありまくりな作品なので、以下は絶対的な情報ではなく、あくまで一個人の解釈である点は事前にご了承ください。 エヴァンゲリオンの持つロボットアニメや青春アニメ、美少女ものみたいなイメージというのは、なんとなくエヴァンゲリオンを知らない人でもパブリックイメージとしては知っていると思うんですよね。 いえ、わかっています。エヴァンゲリオンはロボットではないですけど、ただここでは便宜上ロボットアニメという表現を使わせていただきます。 ただエヴァに多くの人が熱狂したのって、そのようなパブリックイメージだけではないと思うんですよね。 もちろんパブリックイメージ通りの魅力もあったりはするものの、それ以外の魅力も多々あり、そんな「それ以外」の部分を凝縮したのがこの作品だったりすると思うんですよね。 この作品、それこそ「それ以外」、オルタナティブさの最右翼のような作品かと思うんですよね。 よくも悪くもそれまでのアニメにはなかった要素が多々ありまして。 主人公の歴史的狼藉から制作のゴタゴタや庵野秀明という存在が作品内にまで影響を及ぼしてくるという現象も含め。 とにかくこの作品、ゴリゴリの鬱展開とシャレにならんレベルの空中分解が楽しめる作品でして。 ただその展開や映像作品としては抜群に素晴らしく、しかも様々な解釈や考察が入り込む余地があるんですよね。 まあとにもかくにも社会現象を巻き起こした作品の完結編としてはむちゃくちゃな作品で...

ルックバック

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どうも、松本13です。今回は、『ルックバック』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ルックバック』は、2024年公開の日本のアニメ映画。藤本タツキによる同名漫画を原作としている。 【あらすじ】 小学4年生の藤野は学年新聞で4コマ漫画を毎週連載し、同級生や家族から絶賛されていた。そんなある日、教師から不登校である京本の漫画を掲載したいため、藤野の連載している内の1枠を譲って欲しいと告げられる… この作品、原作もアニメもめちゃくちゃ絶賛されまくっているかと思うのですが。 個人的にもこのアニメについてはめちゃくちゃ良かったです。 ただぶっちゃけたことを言うと、原作に関してはそこまでピンと来なかったんですよね。 むしろちょっと苦手なくらいだったのですが。 原作に対する印象がそんな感じだったので、このアニメを見る際も割と警戒感強めで見たのですが。 いざ見てみると本当にびっくりするくらいよかったんですよね。何なら結構泣いてしまいましたし。 この作品、パッと見はちょっとした青春ストーリーのように見えて、割とクリティカルに心にくるようなシーンが多々ありまして。 その部分を「心を揺さぶられる」と肯定的に感じるか、殴られたりエグられたりと否定的に感じるかによって、この作品の評価って大きく違ってくると思うんですよね。 原作を読んだ当時の私は後者だったので、この作品が苦手という人の気持ちはめちゃくちゃわかるんですよね。 とにかく評価の高い作品ではありますが、一部の人にとっては少なからずのダメージを受けてしまう作風ではあるので、視聴の際は多少警戒はしておいた方がいいんじゃないかと。 ビジュアルやあらすじの印象から、感動する気満々で見る人もいるかと思うのですが、そういうスタンスだと期待と現実の高低差も加わり、場合によってはかなりのダメージを受けてしまうんじゃないかと。 ちなみに原作漫画が公開されたのはコロナ禍真っ只中の2021年。 誰しもが少なからず心にダメージを受けていた時期かと思いますし、少なからずおかしくなっていた部分はあるかと思います。 私も自覚はなかったものの、今から冷静に考えると大分ダメージを受け、おかしくなっていた部分がある時期でした。 そのような時期にルックバックを読んだので、オブラート無しに言ってしまうと、初見の印象はめちゃくちゃ不快だったんですよね。...

ねこぢる草

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どうも、松本13です。今回は、『ねこぢる草』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ねこぢる草』は、ねこぢる原作による日本のOVA。2001年2月21日発売。 【あらすじ】 ある夏の日、ねこのにゃっ太は病床の姉・にゃーこが死神に手を引かれて歩いているのを目撃する。慌てて死神から姉を取り戻そうとするにゃっ太だが、魂の半分を連れ去られてしまう。やがて生き返った姉は生気が抜けていた… 湯浅政明監督って押井守、今敏、中村隆太郎などなど。 平成日本を代表する独自の世界観や映像表現を得意とする監督(またはアニメーター)のうちの一人かと思うのですが。 ただその手の作家性が強い監督というのは作家性が強すぎちゃってちょっとついていけないみたいな作品も多々ありまして。 ゆえにその手の監督の代表作って大抵有名漫画などが原作なアニメだと思うんですよね。 原作のポップな要素と作家性のせめぎ合いみたいな、そのような作品がやはり一番人気であったりするかと思うのですが。 湯浅政明監督についてもやはり、参加作品としては『クレヨンしんちゃん』のイメージが一般的には強いかと思うのですが。 ただ個人的には湯浅政明監督と言ったら、何よりも先にこの作品を推したいです。 今作については監督ではなく脚本・演出・作画監督での参加ではありますが。 この作品、本当にアニメーション映画としても、トリップムービーとしてもめちゃくちゃに素晴らしいんですよね。 この手のオルタナティブな映像作品の中では本当にトップクラスに好きな作品。 好き嫌いはめちゃくちゃ激しく別れるかと思いますが、刺さる人には本当にとんでもなく刺さるタイプの作品なので一度は見ておいても損はないかと思います。 この作品、クレヨンしんちゃんとはまた違った形で湯浅政明監督の作家性と原作要素のせめぎあいが素晴らしいんですよね。 トリップ要素ゴリゴリな湯浅政明監督の作家性というのもすさまじいものがありますが、今作の原作である『ねこぢるうどん』という作品もこれまたとんでもない作品でして。 作品としてはもちろんのこと、作者や関係者、それらを含む当時のサブカルチャーシーンなども含め、本当にすさまじいものがあるんですよね。 ウィキペディア読み始めると平気で一日つぶれるくらいに。 今作は湯浅政明監督の作家性を原作のポップさで中和というより、毒と毒が混ざりあ...

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

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どうも、松本13です。今回は、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は、1995年11月18日に公開された日本の劇場用アニメ映画。原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』。監督は押井守。 【あらすじ】 テロなどの犯罪を未然に防ぐ、内務省直属の組織「公安9課」に所属する草薙素子。彼女は国際手配中の凄腕ハッカー「人形使い」を追う内に、全身サイボーグである自身の存在に対して疑念を抱き始める… この映画、邦画としても、アニメーション映画としても押井守監督作品としても超がつくほどの名作かと思うのですが。 ただ公開からかなりの時間が経っており、攻殻機動隊シリーズが他にも多数展開されている今となっては、かつてほどの存在感はないかもしれませんが。 とはいえこの作品、今見てもめちゃくちゃ面白いんですよね。 攻殻機動隊としても、アニメーション映画としても、今ってよくも悪くもこういうトーンの作品ってあまりないので、そういう意味でも結構貴重なんじゃないかと。 とはいえネットやスマホが一般的に普及した今となっては当時ほどの衝撃はないかもしれませんが。 とにかくこの映画、当時としてはめちゃくちゃ衝撃的だったんですよね。 なんかよくわからないけどなんかすごいみたいな。 当時はまだネットがほとんど普及していない時代だったので、攻殻機動隊ってめちゃくちゃ難解な映画だったんですよね。 そもそもネットという概念自体がよくわからなかったので。 そういう意味ではネットが半ばインフラとなった今の方がすんなりこの作品を理解できるのかもしれません。 この作品や、『Serial experiments lain』のような、ネット普及以前に時代を先取りしたアニメ特有の毒気というか、ちょっと電波な感じ、みたいな魅力ってあると思うんですよね。 そもそも今は「電波な感じ」という表現自体が通じないかもしれませんが。 当時まだ普及以前でうまく理解できなかったデジタルなものに対して、電波というある種アナログな表現を使うこと自体が、よくよく考えればめちゃくちゃ時代を感じてしまいますが。 ただこのアニメ、本当に世界中に影響を与えたと言っても過言ではないアニメでして。 間接的影響まで含めたら、映画やアニメを少...

鬱映画ファイル22『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル22、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』 についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』は、1999年に発売されたOVA作品。緋村剣心が“人斬り抜刀斎”になるまでの経緯、第1話より前の過去の話を描いている。テレビアニメ(1996年版)の制作スタッフも多く続投しているものの、画風は大きく変更されている。 【あらすじ】 飛天御剣流の継承者・比古清十郎に命を救われた少年・心太は、比古から"剣心"の名と、「人の世の為に振るう剣」である"飛天御剣流"を授けられた。歳月が過ぎ、時代の苦難から弱き人々を救う為、比古のもとを飛び出した剣心は、身分に拘わらず志のある者のみを集めた、高杉晋作率いる"奇兵隊"に参加。幕府の要人暗殺を請け負う影の"人斬り"として、幕末の混乱に揺れる京都の町で、次第に心を蝕まれながら、血みどろの剣を振るうのだった… 個人的に漫画・アニメ・実写版を含む、るろうに剣心の一連の作品群は大好きです。 左足を前に出して天翔龍閃の練習をしましたし、ビリヤードで「牙突!」とか言っちゃってたタイプです。 ただ元々大好きかと言ったら決してそういうわけでもなく、嫌いなわけではないものの、数あるジャンプ作品のうちの一つくらいの認識だったと思います。 コミックやアニメなどは、良くも悪くもそれなりにポップな作品だったかと思うのですが、この作品は剣心が人斬りだった時代の作品だけあり、本編のようなポップさは皆無なんですよね。 ダークでハードボイルドでスプラッターな展開もあり、かなり胸糞な鬱展開。 それでもただ胸糞が悪いわけではなく、作品としてはめちゃくちゃ重要なエピソードですし、映画としてもめちゃくちゃに面白い。 それまでるろうに剣心というのはそれなりに面白いながらも、偏った趣味を持つ私のツボにぶっ刺さることはなかったのですが、この作品で本当に激しくぶっ刺さったんですよね。 それにこの作品あり気で見ると、これ以外の作品の見方もかなり変わるんじゃないかと。 そういう意味では見ておいて損はない作品かと思います。 るろうに剣心が好きな人はもう当たり前に通っているかと思うのですが、るろ剣を知ってはいるものの...

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