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クソ映画検証31『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』

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​どうも、松本13です。今回はクソ映画検証、『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』 は、2003年7月5日に公開された日本映画。監督は深作欣二・深作健太のダブルクレジットながら、深作欣二が担当したのは、冒頭のシオリ初登場シーンの僅か1シーンである為、実質的には深作健太の単独作品となる。 【あらすじ】 前作から3年後、大人に宣戦布告しテロリストとなった七原秋也を抹殺するため、新BR法が施行される。強制徴兵された中学生たちが、2人1組の一蓮托生ルールのもと、七原らの籠る孤島へ送り込まれる… ​監督である深作欣二監督がわずか1シーンのみの撮影で急逝し、息子の深作健太がほぼ全編を監督した作品です。 ​前作って、世界で評価されるバイオレンス映画の巨匠、深作欣二が監督した、それこそ歴史に残る名作中の名作。 ​私を含め、多くの人のオールタイムベスト邦画でもトップに来るほどの歴史的作品だと思うんですよね。 ​かつ、作品の持つ暴力性などで政治家とバチバチやり合ったり、邦画史においても稀に見る社会現象を巻き起こしました。 ​そんな偉大すぎる前作に比べると、話にならないレベルかと思うんですよね。 ​そして、これまた面白すぎる原作があった前作に比べ、今作は完全オリジナルということもあり、ストーリーも登場人物も何もかもが弱いんですよね。 ​ただ、「話にならないほどのクソ中のクソ」かと言ったら、決してそうではなく、映画としてはしっかり成立しているんですよね。 ​あの名作の続編と期待してみると、前作との落差からクソ映画くらいの評価を下してしまうかもしれませんが。 ​とにかく、この映画における最重要人物である深作欣二監督の死という、作品が空中分解してもおかしくないレベルの悲劇を乗り越えた部分に関しては、個人的には評価したいなと。 ​そもそも、深作欣二監督が死んでしまった時点で、『バトル・ロワイアル』という作品は成立しないと思いますし。 ​前作と比べたら本当に話にならないレベルながら、今作に関しても要所要所では前作のような面白さや、深作欣二イズムみたいなものは感じられるんですよね。 ​特に今作の冒頭から中盤くらいまでは、本当に圧倒的に面白く、めちゃくちゃ引きつけられる内容なんですよね。 ​本当に冒頭だけ見...

爆弾

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どうも、松本13です。 ​今回は『爆弾』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『爆弾』は、呉勝浩の同名小説を原作とした2025年の日本のサスペンス映画。主演は山田裕貴。 【あらすじ】 酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する… ​個人的に佐藤二朗ってめちゃくちゃ信頼している俳優でして、そんな佐藤二朗がゴリゴリに狂気じみた爆弾テロリスト(と思しき役柄)を演じるということで、もはやその時点でちょっとした勝ち確定だったりするのですが、実際に見てみると期待を大きく上回る素晴らしさ。 ​洋邦問わず、この手の狂気じみたサスペンスって大好きなのですが、今作においては、邦画補正とかその手の忖度なしに、海外の名だたる名作と並べても遜色のないレベルかと。それくらいに、映画として抜群に面白いんですよね。 ​今作と言ったら、何と言っても佐藤二朗の怪演。 今作の佐藤二朗っていわば『ダークナイト』のジョーカーみたいなもので、自称している「スズキタゴサク」という名前以外は一切謎なんですよね。映画史に残る名ヴィランである『ダークナイト』のジョーカーを引き合いに出すのは「ちょっと大げさじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、今作の佐藤二朗に関しては、ダークナイトを引き合いに出しても決して大げさではない素晴らしい演技。 ​そして今作の素晴らしいところは、そんな佐藤二朗の怪演に食われることのない、むしろ渡り合っちゃうくらいの他のキャストの素晴らしさ。それぞれ一癖も二癖もあり、総じて「睡眠時間が足りていなさそうな、目の死んだ、性格悪そうな人間」なのですが、その部分の演技の塩梅がこれまた絶妙なんですよね。 ​例えば、クソ邦画にありがちな「ナイフペロペロしちゃうギャハハ系」とか、大した演技力がなくても演じられる「感情の抑揚がない、ただボソボソ喋るだけの何言っているかわからないやつ」とか。あるいは刑事物にありがちな「傲慢な上司」とか「本庁の嫌なやつ」とか。そういうありがちなテンプレに一切頼ることのない、めちゃくちゃ人間臭いくせ者たちの応酬というのは、本当に素晴らしいの一言。 ​そして、彼らのねちっこく陰湿なやり取りが「これぞ日本」といった感じでして。 例えば...

十三人の刺客

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どうも、松本13です。​今回は、『十三人の刺客』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『十三人の刺客』は、2010年9月25日公開の日本の時代劇映画。1963年の同名作品を三池崇史の監督によりリメイクした作品。 【あらすじ】 幕末の世。時の将軍・家慶の弟で明石藩主の松平斉韶の悪政を止めさせようと、老中の土井は斉韶暗殺を御目付役の島田新左衛門に命じる。新左衛門は13人の刺客を集め、斉韶の参勤交代時に暗殺を狙うのだが… ​1963年の傑作時代劇を、三池崇史監督が超豪華キャストでリメイクした今作。暴虐の限りを尽くす将軍の弟を暗殺するため、13人の刺客が宿場町を要塞化して待ち構えるという、まさに「男のロマン」を煮詰めまくったような作品です。 ​最近の三池崇史監督といえば、正直なところ「当たり外れ」がかなり激しい……というか、正直「外れ」の方が多いと言わざるを得ない状況かと思うのですが。 ​ただ、今作に関しては、監督が「ゴリゴリに攻めていた頃」の凄みが凝縮されているんですよね。近年は残念な作品が目立つ監督ですが、かつては名リメイクや名実写化映画を、多数手がけていました。その筆頭が、まさにこの作品にあたるかなと。 ​大作時代劇に求められる伝統的な重厚さと、三池ファンが渇望する過激なバイオレンス要素。この二つが、スプラッターなチャンバラ活劇として奇跡的なまでに一致している。作品としての純粋な魅力と、興行としてのビジネス、そして三池崇史ならではの作家性……近年ではまずお目にかかれない、それらの要素が最大規模で噛み合った瞬間が今作なのかなと感じました。 ​そして、登場人物がこれまた凄まじく豪華なんですよね。主要キャストの安定感はもちろんですが、脇役の怪演が本当に素晴らしい。特に、当時国民的アイドルだった稲垣吾郎が演じる「極悪非道のバカ殿」は、それこそ邦画史に残るレベルの強烈なインパクトを残しています。 ​思えば三池監督って、俳優の「魔改造」がめちゃくちゃ上手いんですよね。 今作における「狂気の吾郎ちゃん」だけでなく、谷原章介やベッキーなどにもとんでもない役をやらせていましたし。 ​三池崇史映画としても、アクション時代劇としても、間違いなく一見の価値がある名作と言えます。個人的には、この頃の「キレッキレな三池崇史」が、いつかまた戻ってきて欲しいと切に願わずにはいられ...

ゴジラ-1.0

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どうも、松本13です。今回は『ゴジラ-1.0』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ゴジラ-1.0』は、2023年の日本の特撮映画。監督は山崎貴。 【あらすじ】 戦争により、先進国から「無」の状況に陥ってしまった日本。だがそこへゴジラが現れ、日本を「無」から「マイナス」の状況へとさらに落とし込んでいく… この映画、今や語るべくもない名作かとは思うのですが。 この映画のすごい所って、ゴジラ映画としてのツッコミどころの少なさだと思うんですよね。 個人的にゴジラ映画って、初代を覗けば結構ツッコミどころのある作品が多かったりするのですが。 個人的にどう思うかは別として、批判的レビューなどについても、「理屈としてはわかる」みたいなものは多いんですよね。 まあ、「ここでそう言われるのはしょうがないよね」みたいな。 ただ、『ゴジラ-1.0』って、そういう部分が本当に少ない映画だと思うんですよね。 皆無ではないかと思いますが、ただ『ゴジラ-1.0』についての批判的レビューって、どこかちょっと無理がある感じと言うか、「そもそも批判前提で鑑賞してませんか?」みたいな感じになってしまう感が否めなかったり。 そういう部分の隙のなさや、ある種のフラットさは、ある程度偏りのあるゴジラ映画が好きな層にとっては味気なさになるかもしれませんが。 ただそういう性質の作品だからこそ、これほどの大成功を収められたという部分はあるんじゃないかと。 そんな今作、人間ドラマパートについてのツッコミが少なからずあったりするのですが。 「取ってつけたみたい」みたいな言われ方もしていたりしますし。 ただ個人的にゴジラ映画って、取ってつけたような人間ドラマって結構多いかと思いますし、あくまでもゴジラがメインで、しかも核や戦争などの暴力や理不尽についてのアンチテーゼもしっかり含められており、なおかつゴジラ映画としての基本ストーリーを邪魔しない程度に人間ドラマもしっかり完結するという部分については、むしろ個人的には評価したい部分だったりします。 そこまで凝ったストーリーではないかと思うのですが、ただここまでノイズにならない人間パートを持つゴジラ映画というのもなかなかないんじゃないかと。 演技面についても同様です。昔のゴジラ映画って、年に1回のお祭りみたいな面もあったんですよね。 それゆえに色々な業界...

デビルマン

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どうも、松本13です。今回は、『デビルマン』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『デビルマン』は、同名漫画を原作とした2004年公開の特撮映画。興行・批評共に大失敗した「伝説のクソ映画」として広く知られている。 【あらすじ】 親友の父の死をきっかけに悪魔と合体してしまった少年。強い意志でなんとか人の心を残した彼だったが、半人半魔の「デビルマン」となり、やがて人類滅亡計画に巻き込まれていく… 今やクソ映画の代名詞とも言うべきデビルマン。 ただ、クソ映画と一口に言っても、一周回って面白かったり、クソだクソだと言われつつ、めちゃくちゃ愛されている作品もあるかと思うのですが。 デビルマンも割とそっち方面の楽しみ方ができそうな作品ではあるかと思うのですが。 実際に見てみると、めちゃくちゃつまらないどころか、見ていられないレベルに不快なんですよね。 そんなデビルマンを伝説のクソ映画たらしめている不快感の正体、それは役者の演技だと思うんですよね。 出演俳優の演技の酷さについてはかねてから指摘されてはいたかと思うのですが。 デビルマンにおける演技のひどさって、ちょっと独特だと思うんですよね。 そもそも主人公の演技が筆舌に尽くしがたいレベルの酷さなのですが。 ただデビルマンって、主演の2人が双子の兄弟なんですよね。 単体でも十分にひどい演技が2人分。しかも双子ゆえ、顔も声もそっくり。 デビルマンの不快さって言ってしまえば、下手な演技の奏でる不協和音だと思うんですよね。 主演の双子が奏でる不調和音という時点で相当の破壊力があるかと思うのですが。 他にも学芸会レベルの演技力なキャストが多々出演していまして。 それらが奏でる不協和音が本当に不快。 出演キャストの中には本職の俳優などもいたりするのですが。 ただ他を引っ張り上げるような演技ができるレベルに実力派な俳優はごくわずか。 大抵は引っ張り上げるところか、引っ張り下げられているんですよね。 そして学芸会レベルの演技の中に半端にまともな演技が混ざっているゆえに、逆にそれがノイズになってしまっていて、むしろ不協和音増幅に一役買ってしまっているんですよね。 そんな不協和音が作品の大半を占めるため、神経が休まる暇がないんですよね。 しかもデビルマンって無駄に長いんですよね。 2時間越えの大作。 ただ、ここまでひどい不協和音...

ゴジラ対スペースゴジラ

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どうも、松本13です。今回は『ゴジラ対スペースゴジラ』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ゴジラvsスペースゴジラ』は1994年に公開された日本映画。ゴジラシリーズの第21作となる。 【あらすじ】 ゴジラをテレパシーで操る計画を進めると同時に、対ゴジラ戦闘ロボット・モゲラの開発を進める人類。そんな中、宇宙から飛来したスペースゴジラが地球に降り立つ。やがて福岡市で、ゴジラ、モゲラ、スペースゴジラによる三つ巴の壮絶な戦いが繰り広げられる… ​この映画、一部のゴジラファンの間では「駄作」扱いされていると知って、非常に驚いた記憶があります。個人的には、この映画を含む「平成VSシリーズ」って、ハズレが一切ないシリーズだと思っていたので。 ​確かに、他の「平成VSシリーズ」に比べると、ちょっと深みに欠けるというか、ライトな部分がある作品かとは思うのですが。 本来なら完結編であるはずだった前作『ゴジラ対メカゴジラ』、そして今度こそ本気でゴジラを終わらせるとして作られた次作『ゴジラ対デストロイア』。 その合間に急遽作られた作品ゆえに、他の作品に比べると何かと至らない部分はあったりするかと思うのですが、とはいえ、この作品単体で見ると、ゴジラ映画としては「これはこれでアリ」なんじゃないかと個人的には思います。 ​それより何より、スペースゴジラというキャラクターの素晴らしさ。なんか色々結晶体とか付いてるし、空も飛べちゃうし、完全にゴジラの上位互換。 というか、『ゴジラ対ビオランテ』で宇宙に舞い散ったゴジラ細胞が、謎の宇宙パワーでスペースゴジラになっちゃう、もうその設定の時点で、個人的には勝ち確定だと思うんですよね。 ​モスラに付着したゴジラ細胞が原因との説もありますが、個人的には「ビオランテ説」を押したいかなと。微妙にデザインにもビオランテっぽさが反映されていますし。 ​そして、かつて登場した『地球防衛軍』では土木用ロボットだったモゲラが、ちょっとしたメカゴジラレベルの戦闘仕様になって登場。 しかも、分離して戦闘機になったり、もう1回合体したりみたいなロボットアニメ的要素もあったりする部分もかなり最高です。ドリルも付いていますし。 ​チビゴジラは可愛く、脇を固めるのは中尾彬や上田耕一、柄本明など、後のゴジラシリーズ作品でも重要な役どころを演じる名優の面々。 ​全...

『東京タクシー』:キムタクが思った以上に格好良くない(褒め言葉)

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​どうも、松本13です。​今回は『東京タクシー』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『東京タクシー』は、2025年11月21日公開の日本映画。2022年のフランス映画『パリタクシー』を、舞台を日本に置き換えてリメイクした作品となる。 【あらすじ】 仕事に追われるタクシー運転手の宇佐美浩二は、高野すみれという85歳の女性を東京の柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれは浩二に東京の見納めにと、様々な場所へ寄り道を依頼する… ​この映画、リメイク元である『パリタクシー』を知っているかどうかで、若干評価が違ってくる部分があるかと思うのですが、ひとまず原作を抜きにした映画単体としては、かなり面白い映画なんじゃないかと。 ​多作ゆえ、それなりに当たり外れがある山田洋次監督作品としては、間違いなく「当たり」の部類に入るかと思います。映画単体としてはもちろんのこと、山田洋次監督作品ならではの「人情物」としての期待も大いにしていいかと思います。 ​ただ今作、ありがちな人情物というわけではなく、原作がフランス映画ゆえ、結構シリアスな部分もあったりと、いつもの「山田洋次エッセンス」満載ながら、そうではない部分も多々あったりするので、そういう意味での「裏切り」みたいな部分も楽しめる作品なんじゃないかと。 ​山田洋次監督作品って、いつものパターンというか「様式美」を楽しむみたいな部分があると思うんですけど、そこに原作ものならではの「山田洋次らしからぬ展開」が入ってくる。その意外性が、めちゃくちゃ素晴らしく機能している作品なんですよね。 ​山田洋次監督作品だと、そこを好ましからぬ方向に改変しちゃったり……みたいなことも作品によってはあったりするのですが、今作に関してはそのようなこともなく、パリを舞台とした原作をめちゃくちゃうまいこと日本に落とし込んでいるな、といったところです。そういう意味での見どころも多々ある作品なので、一度見ておいても損はないんじゃないかと。 ​……というのが、原作要素抜きでの話。ただ、原作を踏まえるとちょっと話は変わってくるわけでして。 ​私も原作となった映画はめちゃくちゃ好きなのですが、本当にこの映画、山田洋次がめちゃくちゃ好きそうな人情物なんですよね。ゆえに、山田洋次がパリを東京に置き換えてリメイクすると聞いたときは、何...

アナザヘブン

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どうも​松本13です。今回は、『アナザヘブン』についてです。 ​まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アナザヘヴン』は、飯田譲治と梓河人による同名小説を原作とした2000年の日本のホラー映画。主演は江口洋介。 【あらすじ】 満月から7日後の夜、アパートから男の死体が発見される。被害者は首を叩き折られ、頭からは脳みそがなくなっていた。ほどなく、同じように脳みそを抜き取られ料理された殺人が次々と発生する… ​猟奇殺人事件が発生し、警官が駆けつけると、遺体の頭が空っぽで、台所で煮込まれているシチューの中に脳みそが入っていたという。 ​その冒頭の時点でもうグッと引き付けられるんですよね。 ​「脳みそシチュー」って、この作品の代名詞的存在だと思いますし、この作品を「脳みそシチュー映画」として記憶している人も結構いるんじゃないかと。 ​じゃあこの映画が問答無用の名作かと言ったら、ちょっと微妙なところでして。決して駄作ではないものの、名作と言えるほどの評価を受けているかと言ったら、そこまでではないと思うんですよね。 ​とにかく冒頭がめちゃくちゃ面白そうで、しかも今作、キャストもめちゃくちゃ豪華なんですよね。 ​とにもかくにも、冒頭の時点でもう名作フラグが立ちまくってしまっているので、そこで期待値を上げすぎてしまうと、ちょっとそこからの展開が微妙に感じてしまったりもするんじゃないかと。 ​それと今作、グロシーン満載な胸糞サスペンスみたいな期待を持ちすぎても、ちょっと肩透かしに感じてしまう部分もあるんじゃないかと。 ​作品の雰囲気的に勘違いしてしまいがちなのですが、今作、サスペンス的な期待はあまりしない方がいいんじゃないかと。 ​サスペンスではなく、Jホラーくらいの感覚で見るのがいいんじゃないかと。 ​サスペンスとして見るか、Jホラーとして見るかで、また評価も変わってくるかと思いますし。 ​などと作品の性質を正確に把握するのがちょっと難しい作品ではあったりするのですが、 ​ただ、先述のように出演キャストはめちゃくちゃ豪華。 ​昭和の名優から、令和の今も最前線で活躍している名優、様々な事情で今は表立った活動はしていない平成を代表する俳優など、その部分も含めた、2000年代初頭の、今とは少し違った雰囲気の邦画、という視点で見ても、かなり楽しめるんじゃないかと。 ​とにかく冒頭が衝...

ゴールデンカムイ

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​どうも、松本13です。 今回は『ゴールデンカムイ』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ゴールデンカムイ』は、野田サトルの同名漫画を原作とした2024年の日本映画。主演は山﨑賢人。 【あらすじ】 明治末期の北海道。元軍人の杉元佐一とアイヌの少女・アシㇼパはそれぞれの目的のため、隠された金塊を見つけ出すべく共に旅を始める… ​とにかく今作、原作再現度が半端なく、「実写化邦画最高峰」との評価も多々あったり、原作ファンからの評価もかなり高い作品だと思うんですよね。 ​ただそれってあくまで「原作ファン目線」であって。今作を仮に、原作ファンでも山崎賢人ファンでもない人が見たらどうなのかと言ったら、そこまでの大傑作にはならない可能性はあるんじゃないかと。 ​決して見るに堪えない駄作ではないものの、ただ今作って物語の序章部分しか描いていませんし。 ​『ゴールデンカムイ』って、絵柄にしてもストーリーにしても、登場人物についてもかなりアクが強かったりするので、好みが分かれる部分も多々あるかと思うのですが。 ​ただそのようなことなどどうでもよくなってしまうくらい圧倒的な面白さと魅力がある作品だとは思うのですが、それって「囚人争奪編」で物語が本格的に動き出してからの話だと思うんですよね。 ​なので、序章のみのあっさりとしたストーリーで「続きはWOWOWのドラマで見てね」と言われて、続きが気になる「ライト層」ってどこまでいるんだろう?というのが正直なところ。 ​劇場版の続きはWOWOWで、という商法に批判的な意見も多々あったりしましたが、個人的にも、贅沢を言わせてもらえれば劇場版「前後編」でもうちょっとガッツリとストーリーを盛り上げてからドラマにつなげても良かったんじゃないか、などと劇場公開作品としては思う部分は多々あったりします。 ​ただそれらはあくまで劇場版としての評価であって、 今作を「劇場公開作品」単体ではなく、ドラマも含む「メディアミックス作品」の一環として見るのであれば、個人的にはめちゃくちゃ好きです。 ​とにかく今作って、原作再現度が半端ないと思うんですよね。実写化が難しい部分を本当にうまいこと実写に落とし込んでいますし、コンプラ的に絶対にアウトなシーンも、なんとかギリギリを攻めて実写化していますし。 ​ゴールデンカムイって原作の絵柄がかなりデフォル...

寄生獣 完結編

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どうも、松本13です。今回は、『寄生獣 完結編』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『寄生獣 完結編』は、岩明均の同名漫画を原作とする2015年の日本映画。実写二部作の後編にあたる。監督は山崎貴、主演は染谷将太。 【あらすじ】 新一の暮らす街では、市長を中心としたパラサイトたちの強大なネットワークが形成されていた。一方、人類側はパラサイトせん滅の策を練っていた。双方から危険視される新一とミギーは、その戦いに巻き込まれていく… 個人的に、特に邦画における漫画やアニメの実写化に関しては懐疑的なタイプなのですが、実写版寄生獣に関してはめちゃくちゃ好きです。 実際に見る前は、多くの原作ファン同様、特に主人公サイドのキャスティングについて思うことは多々あったのですが、実際に見てみると思ったよりも全然違和感がありませんでした。 序盤はやはりこれじゃない感は否めないのですが、実力派キャストが演じているだけあり、見ていると本当に違和感がなくなっていくんですよね。 とにかく寄生獣の実写版ってクソ邦画にありがちな演技力皆無な学芸会要素とか無駄な恋愛要素とか事務所への忖度とかそういうものが一切ないんですよね。 ルックス的にはコレジャナイ感満載のキャスティングもあったりするのですが、ただ演技に関しては間違いのないキャストだったりするので実際に見てみると、これはこれで悪くはない、となるんですよね。 この実写版が唯一無二の大正解かと言ったら、そうは言い切れない部分もあったりしますが。 ただ数ある派生作品のうちの一つくらいの、ある程度寛容なスタンスで見るのであれば、おそらく多くの原作ファンにとっては良作の範囲に収まるんじゃないかと。 本当にそれくらい素晴らしい作品だったりします。 原作に対してのリスペクトもファンへの配慮もしっかり感じるし、作品作りに対しての熱意もめちゃくちゃ感じます。 好き嫌いは人によって別れる部分かと思いますが、ただ本当にこの映画はちゃんと作られた映画だと思うんですよね。 そんなこんなで前作は非常に素晴らしかったのですが、原作の全てを二本の映画に収めるゆえ改変されている部分が結構あったんですよね。 ただ実写版寄生獣って原作改変やエピソードの取捨選択がもうめちゃくちゃにうまいんですよね。 本当にその部分は実写化映画屈指のレベルと言っても過言ではないくらい...

寄生獣

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どうも、松本13です。今回は、『寄生獣』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『寄生獣』は、岩明均の同名漫画を原作とする日本映画。監督は山崎貴、主演は染谷将太。 【あらすじ】 地球に突然、謎の寄生生物「パラサイト」が出現。それは知性を持ち、人の脳に侵入して体を乗っ取り、他の人間を捕食する。人知れずパラサイトが増殖していく中、ごく普通の高校生・新一に潜り込んだパラサイトは脳への侵入に失敗し、右腕に居座ってミギーと名乗って彼に共存を持ちかける… この映画、個人的にとても好きな作品です。 寄生獣のコミックに関しては、比較的リアルタイムに近いタイミングで愛読し、長年にわたり何度も読み込んできたので、どちらかといえばガチ層のファンであるかと思います。 そんな私個人としてはこの作品かなりの良作だと思っています。 傑作実写と言ってしまってもいいくらい。個人的にはかなり高評価です。 もちろん問答無用の名作とは言い切れませんし、やはり長年原作を読み込んできたファンとしては思うところは多々あったりもするのですが。 ただコミックの実写化という時点で完璧はありえないと思いますし、この映画を否定するファンの意見はごもっともだと思うのですが。 個人的にこの映画の批判的レビューってめちゃくちゃ読んでいて興味深いです。 割とガチ目のファンがガチ目の批評を本気で行っているんですよね、 そういう部分は読んでいて本当に興味深いですし、1ファンとして非常に勉強になる部分も多いです。 この作品の批判的レビューに読み応えがあるものが多いのは、この作品に地雷キャストがいないからというのもあると思うんですよね。 邦画、特に実写映画にありがちな演技がちょっとアレなキャストの起用みたいな、そういう地雷要素がこの映画に関してはないんですよね。 だから批判的レビューの大半はキャスト批判ではなく、内容に言及したもので、だからレビューも読んでいてとても興味深いものが多いんですよね。 この映画、本当に地雷キャストの無さという部分に関しては個人的にはかなりの高評価です。 とはいえ主要3キャスト、主人公である新一、ミギー、そしてヒロインである里美のキャスティングについては公開前からかなりよろしくない意味で話題になってたかと思います。 ただ公開からある程度時間が経ち、脊髄反射的な原作ファンならではの拒絶反応みた...

ゴジラVSデストロイア

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どうも、松本13です。今回は、『ゴジラVSデストロイア』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ゴジラvsデストロイア』は1995年に公開された日本の特撮映画。ゴジラシリーズの第22作であり、「平成vsシリーズ」の最終作となる。 【あらすじ】 香港に出現したゴジラの体は体内原子炉が暴走し、メルトダウン寸前となっていた。ゴジラメルトダウンによる未曾有の災害を防ぐ為、Gサミットは過去にゴジラを葬った禁断の薬を元にした新薬開発に着手する… この作品は私だけでなく、多くの人にとって名作ゴジラ映画であることは間違いないかと思います。 いまだにゴジラ映画のランキングの上位常連でもありますし。 この映画についてはもはや特筆すべき点しかないのですが、ただこの映画と言ったらやはり何と言っても、「ゴジラ死す」という部分だと思うんですよね。 この映画のキャッチコピー、「ゴジラ死す」は、当時本当に衝撃的でした。 というか今でも十分に衝撃的かと思うのですが。 長い歴史のあるゴジラ映画ですが、ゴジラの明確な死が描かれたのってそれこそ第一作とこの作品くらいだと思うんですよね。 この映画で描かれているのは、「やったか!?」みたいな曖昧な死でもなく、問答無用の死なんですよね。 体内の原子炉が暴走して赤く発光する、いわゆるバーニングゴジラは本当に衝撃的でした。 怪獣としてのかっこよさはもちろんなのですが、ただその赤は血や死というものも連想させて、本当にゴジラはもう長くないのだと実感させられるものでした。 そしてこの映画に出てくる敵怪獣のデストロイアがこれまた素晴らしい。 作品同様この怪獣においても未だにトップクラスに好きな怪獣だったりします。 私個人の感覚ではありますが、デストロイアって当時の私にとって怪獣の、それこそ最終到達点みたいな、もうこれ以上にはないくらいの怪獣だったんですよね。 それくらいに全ての要素が揃った完璧な怪獣でした。 ゴジラが原点であり頂点であり、そして基本であるとしたら、デストロイアはそこから発展したオプション全部乗せといったところ。 邪悪さがにじみ出るその凶暴なルックス。 怪獣らしさがありつつも、ちょっとRPGの魔物や魔王チックでもあったり。 まさに最後の宿敵としては本当にこれ以上にない素晴らしさなんですよね。 しかも何段階にも形態変化があるという素晴らし...

ゴジラ(1984)

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どうも、松本13です。今回は、『ゴジラ(1984)』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ゴジラ』は、1984年に公開された日本の特撮映画。ゴジラシリーズの第16作となる。 【あらすじ】 伊豆大島付近で噴火が発生した際に巨大な生物が目撃された。後にその生物がゴジラであると確認され、科学者や政治家は迫りくる未曾有の災害の対応に追われる事になる… 今作は昭和最後に公開されたゴジラですが、昭和シリーズ完結後に新たに制作され平成VSシリーズに続く作品故に、昭和公開ながら平成VSシリーズに数えられることの多い作品かと思います。 作中の世界観も、平成をよく知る人間にとっては見知った平成とそこまで大差はないんじゃないかと。 ただロシアはまだソ連だったりJRは国鉄だったりバブル崩壊以前だったりと要所要所ではまだまだ昭和だったり。 個人的にそんな、ほぼ平成だけどまだ昭和な世界観もかなり興味深かったりします。 そしてこの映画、ゴジラ映画としてはもう抜群に面白いんですよね。 個人的に歴代ゴジラ映画の中でもかなり上位の作品。 正直子供の頃に見た時はあまりパッとしなかったのですが。 大人になってから見るともう本当にめちゃくちゃ面白い。 ゴジラ映画って作品によっては気軽に見れるポップコーンムービーだったりするかと思うのですが、この映画はどちらかというと腰を据えてじっくり見るタイプの映画。 本当にそうやって見るとめちゃくちゃ重厚でずっしりくる内容なんですよね。 逆に言うとポップコーンムービーとして見たらちょっと退屈に感じてしまう部分もあるかと思いますし、子供が見てもちょっとわからない部分も多々あったり。 この作品、良くも悪くもポップな娯楽要素がほとんどないんですよね。 簡単に言うと『シン・ゴジラ』みたいな会議室ゴジラ。 絵面的に地味だし、子供の頃はその部分が本当に退屈に感じたのですが。 大人になって会話の内容や、その発言の重さなどが分かってくると本当に面白いんですよね。 ゴジラに対しての核使用も含め、核についてのかなり踏み込んだ発言や描写なども多々ありますし。 娯楽要素や派手さはないものの、本当に内容の重厚さは歴代ゴジラの中でもトップクラスかと。 本作はシン・ゴジラでオマージュされているシーンなども多々あったりします。 そしてシン・ゴジラありきで見るとこれまためちゃくちゃ...

見える子ちゃん

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どうも、松本13です。今回は『見える子ちゃん』についてです。​まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『見える子ちゃん』は、泉朝樹の同名漫画を原作とした2024年のホラー映画。主演は原菜乃華。 【あらすじ】 ある日突然幽霊が見えるようになった女子高生みこ。自分の置かれた状況に動揺するも彼女はある決意をする。それは幽霊を完全無視、「見えていない」ふりをする事だった… ​この映画、とにかく評判がめちゃくちゃいいんですよね。 それこそ、年間ベストにあげる人も結構多かったりしますし。 ​見た目はわりかし、言ってしまえばありがちなポップな方面のホラーに見えたりもするのですが。 個人的にはそっち方面の映画、特に実写化邦画はちょっと地雷が多いイメージだったりもするのですが。 今作ってそんな私のように普段その手の邦画を見ないような人も絶賛しているんですよね。 ​とにかくそんな前評判でハードルが上がりまくった状態で見てみたのですが、めちゃくちゃ面白かったです。 それだけ高いハードルでも大満足できたのだから、ありがちなちょっとしたホラー映画くらいの感覚で見たら傑作認定しちゃうのも頷けます。 ​とにかく作品として抜群に素晴らしい映画ですし、とにかくストーリーがめちゃくちゃ面白いので、この映画、本当に一見の価値ありなんじゃないかと。 ​ホラー映画や邦画に対してある程度アンテナを立てている人なのであれば、もう触れてはいると思うのですが、よくも悪くもこの手のジャンルって、とくに実写化邦画って当たり外れが激しいだけにスルーされがちな部分もあると思うんですよね。 ただこの映画は間違いなく大当たりの部類に入ると思います。 ​今作、とにかくネタバレ厳禁で見ることが重要。 実際、私もその部分を聞いた上で見たのですが。 ただある程度の本数映画を見ていると「ネタバレ厳禁」というキーワード自体がネタバレになってしまっていたりするんですよね。 ​故に、私もその「ネタバレ厳禁」という部分である程度ネタバレしてしまった部分もありますし、ある程度の段階で「あー、こういうことね」と先読みできた部分もあるのですが。 それでも見事に裏切られて膝を打った部分も多々あり。 ​ストーリーが先読みできると言っても、その先読みが正しいかどうかって最後までわからないわけでして、なんやかんやで最後の最後までしっかり楽しめちゃうんです...

男はつらいよ お帰り寅さん

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どうも、松本13です。今回は、『男はつらいよ お帰り寅さん』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『男はつらいよ お帰り寅さん』は、2019年12月27日に公開された日本映画。映画『男はつらいよ』シリーズ50周年記念作品であり通算第50作目。 【あらすじ】 柴又の帝釈天。かつて参道にあった団子屋はカフェになっていた。人々は車寅次郎の甥・満男の妻の7回忌で集まり、昔を懐かしむ。そんなある日、会社勤めの身から小説家に転身した満男は、最新作のサイン会で初恋の人と再会する… 誰もが知る名シリーズの22年ぶりの正統続編!オリジナルキャストが再集結しての完全新作! そうなったらもう期待しかないわけでして、そしてその期待ゆえにこの作品は私にとって、とても残念な作品となりました。 映画としての質が決して低いわけではないかと思います。ただ本当に私が期待しすぎてしまったと、それだけのことだと思います。 ただ個人的には、ここまで過剰な期待をさせた責任はそちらにもあるのだから、もう少しこっち方面へのサービスがあってもいいんじゃないか?というのが正直なところです。 22年ぶりの正統続編なのだから、ファンサービスたっぷりのお祭り映画になるのかなと思っていたら全然そんなことはなかったんですよね。 この映画に作品としての欠陥があるというわけではありませんが、ただこの作品に一部ファンが望む要素については全く叶えられていなかったんじゃないかなと。 詳細はネタバレになるので控えておきますが、『男はつらいよ』正統続編という部分にはあまり期待をしない方がいいかと。 これは完全な私個人の愚痴なのですが。 オープニングの男はつらいよのテーマは、桑田佳祐ではなく渥美清のオリジナルバージョンにして欲しかったです。 桑田佳祐バージョンがダメというわけではないのですが、それはエンディングの方でいいんじゃないかと。 いや、理屈としてはわかるんですよ。 超大物アーティストで寅さんファンでもある桑田佳祐が寅さんのコスプレをしてオープニングを歌うってとてもすごいことだと思うんですよね。 ただ本編には全然関係ないわけですし、それって映画の外の桑田佳祐というアーティストありきな話だと思いますし、知らない人にとっては「誰?」って話ですし。 まあとはいえお祭り映画としてはこういうノリもありだと思うんですよ。むしろ...

GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊

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どうも、松本13です。今回は、『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』は、1995年に公開された日本の劇場用アニメ映画。原作は士郎正宗、監督は押井守。 【あらすじ】 西暦2029年。公安の精鋭による特殊部隊「攻殻機動隊」が、国際手配中のハッカー「人形使い」が日本に現れるとの情報を掴む。そんな折に搬送されてきた、事故に遭ったというサイボーグ。その体には、危険な秘密が隠されていた… この映画、私のようなある一定の世代にとってはある種義務教育レベルというか、共通言語と言うか、そんな感じの映画なのですが。 ただ公開から30年近く経っているということもあり、さすがに今日では攻殻機動隊というコンテンツは知っていても、この作品には触れたことがないという人もそれなりにいるんじゃないかと。 この映画についての魅力ってもはや語り尽くされているかと思うのですが、とりあえず御託抜きに面白いですし、映像体験としても最高レベルなものを味わえると思うので見ておいて間違いなく損は無い映画かと思います。 様々なところでオマージュやネタにもされまくっている映画なのでそういう意味での答え合わせとしても優秀かと思います。 『マトリックス』に関してはほぼ原作レベルですし。 それとこの作品って、90年代のカオスで裏ぶれた雰囲気がとてもよく出ている映画だと思うんですよね。 当時はまだ香港にこの映画まんまの景色が残っていた時代ですし。 それとアニメがまだ今よりも大分マイナーでちょっと怪しいものだった時代の、いい意味での古臭さみたいな部分も味わえるんじゃないかと。 今では考えられないかもしれませんが、この時代ってまだアニメがそこまでメジャーなものじゃなかったと思うんですよね。 テレビでやっている長期クールのアニメはともかく、映画やOVAが実写映画と同じ文脈で語られたりとか多くの人の目に触れたりとか。 そういうのってAKIRAからこの作品辺りからだと思うんですよね。アニメの市場や知名度、そのイメージがどんどんと変わっていったのって。 実際この作品などは日本だけでなく海外でもヒットし、ジャパンのアニメーション、「ジャパニメーション」として話題にもなりました。 実際そのジャパニメーションという言葉に興味を持って...

クソ映画検証26『映画 おそ松さん』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証、『映画おそ松さん』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『映画 おそ松さん』は、2022年公開の日本映画。主演はSnow Man。 【あらすじ】 20歳を過ぎた松野家の6つ子は、誰ひとり定職に就くことなく、6人で賑やかな日々を送っていた。そんなある日、おそ松が大富豪の老紳士と偶然出会い、亡くなった息子と瓜二つであることから養子にしたいと言われる… この映画、思った以上に面白かったというのが正直な感想です。 個人的には相当なクソを覚悟していたので、その反動もあってかなり楽しめました。 そもそも大人気アニメ、『おそ松さん』を実写化するという時点で相当なフラグかと思うのですが。 そこに人気アイドルグループSnow Manをぶち込み、それゆえに六つ子なのに顔が違うという原作改変。 しかもおそ松さんってめちゃくちゃ下ネタがきついアニメかと思うのですが、Snow Manはアイドル。しかもジャニーズの。 そうなるとそっち方面のネタは控えめになるでしょうし。 そうやって作品ではなく出演するタレント中心に作品をあれこれいじくり回し、最終的にはSnow Manファンだけが楽しむことのできるタレント映画になるんじゃないかと。 可もなく不可もないストーリーとラストにはお定まりのお涙頂戴な感動ポルノ要素みたいな。 まあそんな感じになるだろうなと思っていたのですが全くそんなことはありませんでした。 そもそもおそ松さんを実写化する意味があるのかとか、六つ子設定なのに顔が違うとか、よくあるタレント映画だとか抱き合わせ商法だとか。 そういうの、映画の序盤で登場人物自らがめちゃくちゃ語っているんですよね。 その辺のメタ要素、個人的にはめちゃくちゃ面白かったです。 演者自身が「実写は厳しいよね」って言っちゃってますからね。 そこから紆余曲折あって様々な世界を渡り歩くマルチバース的な展開になるのですが。 まあその世界が簡単に言ってしまうと邦画あるあるでして。 ちょっと香ばしい感じのデスゲームとか、ありがちなラブストーリーとか、ループものとかヒロインがもうすぐ死んじゃう系とか。 そういうありきたりな、ちょっとアレな感じの邦画のような世界を行ったり来たりしつつ、その世界に対して痛烈に突っ込みを入れたり皮肉ったりしているのですが。 ただジャニーズ...

乾き。

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どうも、松本13です。今回は、『乾き。』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『渇き。』は、2013年に制作された日本のサスペンス映画。監督は中島哲也。主演は役所広司。 【あらすじ】 傷害事件を起こして職を失った元刑事の男が、別れた妻から娘が失踪したことを知らされて捜査に乗り出す。しかし、誰をも魅了する優等生だったはずの愛娘には、恐るべき裏の顔があった… 個人的に凶暴なおっさんが大暴れする映画というのはめちゃくちゃ好きなのですが。 それゆえに私の中の凶暴なおっさんというジャンルはかなりの激戦区なのですよね。 その中で日本を代表する凶暴なおっさんと言ったら、それまでは圧倒的にビートたけしだったのですが、私の中でこの一作で役所広司がそこに並びました。 この映画における役所広司の凄まじさってもう相当なものだと思うんですよね。 それこそ『フォーリング・ダウン』とか『悪魔を見た』とか、そこに並んでも遜色ないレベルに。 この映画、おそらく多くの人がビジュアルで持つイメージと実際の内容がかなり違う映画かと思います。 中島哲也監督作品の傾向を知っている人ならわかるかと思いますが。 まあ色々と無茶苦茶な作品でして、さらに途中から予想の斜め上すぎるシャレにならん地獄絵図みたいな、中島哲也監督作品あるあるも存分に配合されている作品。 簡単に言ってしまえば過激でエグくて胸糞な鬱映画ではあるのですが。 そのようなある種のアトラクション型な、一過性の娯楽として消費しきれないレベルに胸をえぐってくるパワーのある作品。 もちろん映画としても抜群に面白い作品なので一見の価値はあるかと。 役所広司という素晴らしい俳優についてはもちろんのこと、中島哲也監督作品の入り口としてもおすすめです。 中島哲也監督作品って無理な人は本当に無理だけど刺さる人には果てしなくぶっ刺さるような作品がめちゃくちゃ多いので一度は触れておいても損はないと思うんですよね。 本当に邦画において中島哲也監督ほどむちゃくちゃやるような監督もなかなかいないと思うので。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

クソ映画検証25『珍遊記』

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  どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証、『珍遊記』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『珍遊記』は、漫☆画太郎の同名漫画を原作とした2016年の日本映画。主演は松山ケンイチ。 【あらすじ】 天竺を目指して旅を続けていた坊主・玄奘は、道中出会った老夫婦に、天下の不良少年・山田太郎を更生させて欲しいと頼まれ、宝珠の力で恐るべき妖力を封印する。しかし紆余曲折の末、一緒に旅をすることになってしまう… この映画、何の予備知識もない人が見たら、クソ映画と言われても仕方がない内容だと思うんですよね。 そもそも原作が相当なクソ漫画であるゆえ、どう考えたって実写化もクソにしかならないんですよね。 ただ原作漫画については、クソはクソでもいいクソなんですよね。 ただ実写化映画については、本当に最悪な方のクソとなってしまったので、個人的にはとても残念でした。 そもそも今作を含む漫☆画太郎先生の作品の基本要素って、うんこちんちん、ゲロ、裸のババア、それがほとんど全てだったりするんですよね。 そんな漫画があるわけがないと思う人もいるかもしれませんが、それがあるんですよね。しかも30年以上前から天下の週刊少年ジャンプで。なんならめちゃくちゃ人気もありますし。 まあ原作がそんな感じなので、実写化なんてまず無理なんですよね。 実際今作においても、原作におけるお下品な部分はほとんど割愛されていますし。 ただ珍遊記という漫画って、お下品な部分を割愛したらほとんど何も残らないんですよね。 原作のシーンはそれなりに再現できてはいるものの、その核にあるうんこちんちん要素がないのでめちゃくちゃスカスカなんですよね。 一応今作ではその部分をそれなりのギャグパートで埋めているわけなのですが、そのギャグがことごとく面白くないんですよね。 個人的に原作漫画については大好きでして、これまで読んだ全てのギャグ漫画の中で5本の指に入るぐらいに面白いくらいに思っている漫画なのですが、映画の方は本当に全く笑えないんですよね。 抱腹絶倒の伝説的ギャグ漫画を実写化して、笑えるシーンが一つもないって逆にすごいと思うんですよね。 下品なシーンを割愛しても、1つや2つ笑いどころはあるだろうと思っていたので、今作における作品全般にわたる滑りっぷりには本当に驚かされました。 シュールな映像作品としてみ...

クソ映画検証24『狂武蔵』

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どうも、松本13です。 今回はクソ映画検証、『狂武蔵』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『狂武蔵』は、2020年の日本映画。主演は坂口拓。 【あらすじ】 1604年、吉岡流道場の一門は、宮本武蔵の道場破りにて、一門の吉岡清十郎と弟の吉岡伝七郎を失い、武蔵に恨みを抱いていた。一門は清十郎の嫡男でまだ9歳の又七郎と武蔵の決闘の場を設け、そこで一門衆・野武士ら総勢588人とで武蔵を襲撃する計画をたてる… これまで数々のアクション映画に出演してきた坂口拓。 そんな数々の出演作品の中でも突出して評価が低い作品が今作です。 とにかくこの映画、ビジュアルはめちゃくちゃ面白そうなんですよね。 70分間ワンカットぶっ続けな殺陣シーンという部分も一見するとめちゃくちゃ面白そうですし。 ただ実際の内容は、数人の切られ役をただひたすらローテーションで切っていくだけのシーンが70分延々と続くだけでして。 冒頭とラストの本当に一瞬だけそれらしきシーンはあるものの、ストーリーはほぼ皆無。 チャンバラシーンについても、特に血がドバッと出たりとか、手足がスポーンとか、そういう演出もなく、絵面としてはかなり地味です。 切られ役はただひたすらにモブ。 キャラが立っているボスキャラとかそういうのも一切出てきません。 70分ワンカットでチャンバラシーンをやるって、それはそれで凄いことだとは思いますが。 じゃあ映画として面白いかと言ったら圧倒的に退屈なんですよね。 個人的に坂口拓出演作品はインディーズ映画時代から見ているので、この映画のコンセプトについても正確に把握した上で見ているのですが。 坂口拓出演作品ってそこまで高評価の映画というのもあまりなかったりしますし、決して過剰な期待はしていなかったのですが。 その上で見ても相当に退屈でした。 なのでこの映画、普通の映画感覚で見たらもう本当に見ていられないレベルなんじゃないかと。 この映画、ちょっとしたコンセプトムービーだったら良かったと思いますし、実際、中身もそのままコンセプトムービーなのですが。 ただ、さもまっとうな映画であるようなプロモーションがなされていたりするので、低評価やクソ映画認定されてしまうのも仕方がないかなと。 とにかく内容が最高に退屈かつ、一周回って面白いみたいな楽しみ方もできないので、一度くらいは見ておいてもいいん...

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