GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊
どうも、松本13です。今回は、『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』は、1995年に公開された日本の劇場用アニメ映画。原作は士郎正宗、監督は押井守。
【あらすじ】
西暦2029年。公安の精鋭による特殊部隊「攻殻機動隊」が、国際手配中のハッカー「人形使い」が日本に現れるとの情報を掴む。そんな折に搬送されてきた、事故に遭ったというサイボーグ。その体には、危険な秘密が隠されていた…
この映画、私のようなある一定の世代にとってはある種義務教育レベルというか、共通言語と言うか、そんな感じの映画なのですが。
ただ公開から30年近く経っているということもあり、さすがに今日では攻殻機動隊というコンテンツは知っていても、この作品には触れたことがないという人もそれなりにいるんじゃないかと。
この映画についての魅力ってもはや語り尽くされているかと思うのですが、とりあえず御託抜きに面白いですし、映像体験としても最高レベルなものを味わえると思うので見ておいて間違いなく損は無い映画かと思います。
様々なところでオマージュやネタにもされまくっている映画なのでそういう意味での答え合わせとしても優秀かと思います。
『マトリックス』に関してはほぼ原作レベルですし。
それとこの作品って、90年代のカオスで裏ぶれた雰囲気がとてもよく出ている映画だと思うんですよね。
当時はまだ香港にこの映画まんまの景色が残っていた時代ですし。
それとアニメがまだ今よりも大分マイナーでちょっと怪しいものだった時代の、いい意味での古臭さみたいな部分も味わえるんじゃないかと。
今では考えられないかもしれませんが、この時代ってまだアニメがそこまでメジャーなものじゃなかったと思うんですよね。
テレビでやっている長期クールのアニメはともかく、映画やOVAが実写映画と同じ文脈で語られたりとか多くの人の目に触れたりとか。
そういうのってAKIRAからこの作品辺りからだと思うんですよね。アニメの市場や知名度、そのイメージがどんどんと変わっていったのって。
実際この作品などは日本だけでなく海外でもヒットし、ジャパンのアニメーション、「ジャパニメーション」として話題にもなりました。
実際そのジャパニメーションという言葉に興味を持って、AKIRAや攻殻機動隊からアニメに入ったという人もかなり多いかと思います。
この時代にアニメに興味を持ってレンタルビデオ店に行ってみると、今とは違いアニメのコーナーってめちゃくちゃ小さかったんですよね。
大衆的な人気作品はともかく、この手の映画やOVAは本当にアニメコーナーの端っこに乱雑につっこまれていたイメージです。
この時代のOVAってよくも悪くもめちゃくちゃだったのでビジュアルに惹かれて見てみたけどなんかよくわからなかったみたいなパターンも結構あったと思うんですよね。
トラウマレベルにエグかったなんてパターンもあったかと思いますし。
この時代のOVAなどにおける、何が飛び出すかわからないヒリヒリした感じって今ではちょっと再現しがたいものであるかもしれませんが。
そんなカオスな時代のレンタルビデオ店のアニメコーナーにおける、『攻殻機動隊』と 『パーフェクトブルー』と『AKIRA』の安定感って相当なものだったと思うんですよね。
それに少なくともジャパニメーションって上記3作品見ておけば大体の部分は押さえられますし。
それに今作は押井守監督作品の入門編としても優秀なんじゃないかと思います。
押井守作品って選ぶ作品によっては「なんじゃこりゃ?」で終わってしまうような作品も多々あるので。
そういう意味ではこの作品は入門編にうってつけかと。
そこまで簡単な話ではないながらも、難解過ぎず、原作ものなのでストーリーもしっかりしていますし、それに一般的に押井守監督と言ったらやっぱりこの作品のイメージがかなり大きいかと思いますし。
この作品ってめちゃくちゃ手っ取り早いんですよね。とりあえず85分でだいたいの成分を摂取できちゃうみたいな。
押井守成分にしてもジャパニメーションにしても90年代のカオスな成分にしてもサイバーパンク成分にしても。
しかもめちゃくちゃいいものを見た満足感も得られるんですよね。本当にアニメ映画の感覚じゃなかなか得られない満足感を。
この作品の公開当時ってまだインターネットが今ほど普及していない時代。
一般的にはほぼ存在していないに等しかった時代。スマホはまだありませんでしたし、パソコンも一般家庭にはほとんどありませんでした。
そんな時代だったからこそ余計に革新的だった、という時代背景も踏まえてみると余計に楽しめるんじゃないかと。
実際当時は作品の中に出てくるネットというものの存在がよくわからなかったんですよね。それゆえに難解な部分もあったのですが。
そういう意味では逆にネットが普及した今の方がすんなり世界観に浸れるのかもしれません。
だからと言ってこの作品がレトロフューチャーになっているかと言ったら全然そんなことはなく、むしろ今の感覚でも十分に通じるというのがこの作品の凄まじいところかと思うのですが。
とにもかくにも一度は通っておいても損は一切ない名作中の名作かと思います。
ちなみに前述のAKIRAやパーフェクトブルーについても同様。
ちなみに映画ではありませんが『serial experiments lain
』もとてもおすすめです。
この作品も90年代のカオスや退廃がとてもよく出ている映画、かつネット普及以前にネットを描いた作品なので。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。