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ザ・マミー 棺の中の少女

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  どうも、松本13です。今回は『ザ・マミー 棺の中の少女』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ザ・マミー 棺の中の少女』は、2026年公開のホラー・サスペンス映画。監督はリー・クローニン。 【あらすじ】 エジプトに駐在するジャーナリスト一家の8歳の娘ケイティが、ある日突然姿を消す。捜索も虚しく一家は失意のまま帰国するが、8年後に少女が石棺の中から生存した状態で発見され、恐怖の事態へと発展していく… ​失踪した娘が帰ってくるもなんだか様子がおかしい……から始まるこの映画、めちゃくちゃ面白かったです。 ​ホラー映画としてはかなりの傑作と言ってもいいんじゃないかと。 ​今作はタイトルを見てわかる通りミイラの映画なのですが、ミイラ映画ってどちらかというとホラーというより『ハムナプトラ』とか、あの手のアドベンチャー映画に出てくるようなイメージがあるんですよね。 ​なのであまりガチなホラーみたいなイメージって、特に現代映画においてはなかったのですが、今作はめちゃくちゃしっかりとしたホラー映画になっています。普通に怖いんですよね。 ​ただ、エジプトを舞台としたミイラものという部分に過剰に期待すると、ちょっと肩透かしを感じてしまう部分はあるかもしれませんが。 ​今作の主題となるのはミイラの呪いの部分でして、故にモンスターパニックみたいな話ではありませんし、砂漠とかピラミッドがこれみよがしに出てきたりみたいな話でもないんですよね。 ​むしろ全然壮大ではない、基本的には1つの家族を舞台としたかなりミニマルな話でして。しかしながら、その最小の設定で本当にうまいこと見せている部分はさすがだなと。 ​とにかく今作、呪いを受けた家族が直面する地獄絵図がとんでもなくてですね。グロ要素や胸糞要素、それに加え生理的嫌悪を覚えるような不快描写などなど、きっつい描写のオンパレード。 ​本当に呪いを受けた家族がどえらいことになっちゃうのですが、その部分だけだとちょっとしたエクソシスト系ホラーっぽいノリもあったりするのですが、ただ今作には頼りになる神父とか一切出てこないんですよね。それゆえにまたひどいことになっちゃうのですが。 ​そんなこんなで過激描写と不快描写・サイコロジカル要素については相当な期待値を持ってみても満足できるんじゃないかと。逆にその部分が苦手な人は、最大級...

ドント・ウォーリー・ダーリン

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どうも、松本13です。今回は、『ドント・ウォーリー・ダーリン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ドント・ウォーリー・ダーリン』は、2022年のアメリカ合衆国のサスペンスホラー映画。主演はフローレンス・ピュー。 【あらすじ】 1950年代の完璧な社宅街「ビクトリー」で暮らす主婦アリス。心優しい夫と幸せな日々を送るが、ある日隣人の奇怪な行動を目撃する。穏やかな街の裏に隠された違和感に気づき始め、平和な日常が崩れ去っていく… この映画、個人的にはめちゃくちゃ楽しめた作品でした。 一般的にはそこまで超高評価を受けてはいない作品かと思いますが、個人的にはもう少し評価が高くてもいいんじゃないかと。 ただ評価が伸び悩むのも仕方がない部分があって、 それは映画の内容云々というより、ビジュアルで実際の内容が分かりづらいと思うんですよね。 そこで期待する方面を間違えての肩透かしというパターンは結構あったんじゃないかと。 逆に割とサスペンスホラーなどを見慣れていて、なんとなくビジュアルからにじみ出る不穏さなどを感じ取れるような人にとっては、かなり楽しめる作品なんじゃないかと。 そもそも今作の主演はおそらく近年最強クラスの地獄の胸糞映画『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー。その時点でもう地獄の予感しかしないのですが。 はてさて今作はどうなることやら。 ひとまず序盤に関してはめちゃくちゃ幸せそうなんですよね。もうこれでもかというくらい充実した生活が描かれています。 が、序盤のそういう描かれ方というのは最強のフラグなわけでして、待っているのは地獄中の地獄なわけでして。 ただその地獄がどっち方面なのかという点、その部分の分からなさがこの映画の見どころの一つかと思います。 そしてそこも好みが分かれる部分なんじゃないかと。 全貌が明らかになってしまったら好き嫌いはそれなりに分かれるかと思いますが、ただそうなるまでの、何が起きているのかわからない不穏さに関しては、めちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと。 そういう部分を踏まえて見れば、過剰な期待さえしすぎなければ、ミッドサマーレベルを期待したりしない限りは誰でも楽しめる映画かと思うので、一度は見ておいても損はない類の作品なんじゃないかと思います。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ゴーストランドの惨劇

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どうも、松本13です。今回は『ゴーストランドの惨劇』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】  『ゴーストランドの惨劇』は、2018年公開のホラー映画。監督はパスカル・ロジェ。 【あらすじ】  双子の姉妹と母親は、引っ越し初日の夜に狂気的な暴漢に襲われる。母の必死の抵抗でなんとか生き残るが、凄惨なトラウマが残ってしまう……。 この作品、個人的にはかなり良作という印象です。 好き嫌いは確実に分かれる作品かとは思いますが、映画としては普通に面白いので、暴力描写に抵抗がない人は一度見ておいても損はないかと。 この映画、本当にめちゃくちゃうまいことできてるんですよね。 観るのであれば、絶対にネット検索もネタバレも一切なしで観た方がいいです。 登場人物は、母子家庭の母と思春期真っ只中の娘2人。 そんな、なんとなく訳あり感漂う3人が、かつて親戚が住んでいて今は空き家となっているド田舎の屋敷に向かうところから物語が始まります。 もうホラー映画としてはこれでもかというくらいありがちな展開から始まるわけですが。 しかも、途中でその近辺では唯一と思われる雑貨店に立ち寄るという、これまた超ありがちな冒頭なのですが、そこからの構成が本当によくできているんですよね。 そこまでぶち抜けた何かをやったり、飛び道具を使ったりしているわけではないのですが、この手の映画の既存の設定やら条件やらを本当にうまいこと使って、めちゃくちゃ面白い映画に仕上げています。 好みが分かれる作風なので評価自体は割れるかと思いますが、駄作でないことは間違いないかと。 おそらく大抵の人にとっては良作、もしくはそれ以上の作品と感じられるはずです。 今作はかなり評判が良いですし、監督のパスカル・ロジェも「トラウマホラーの鬼才」といった言われ方をしていますが、その部分に過剰に期待しすぎると肩透かしを食らってしまうこともあるので、期待値はあくまで控えめにしておいた方がいいかもしれません。 もちろん十分に面白いし、エグいし、トラウマ要素も豊富なのですが、これまで観てきたホラー映画や比較対象によっては「なんだ、こんなものか」と思ってしまうこともあるかと思うので。 そういう意味で期待さえしすぎなければ、誰でも普通に楽しめる作品ですし、一見の価値はあるかと思います。 というわけで今回はこの辺で。最後まで...

エコーズ

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どうも、松本13です。今回は、『エコーズ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『エコーズ』は、1999年制作のアメリカ合衆国のサスペンス・ホラー映画。主演はケビン・ベーコン。 【あらすじ】 パーティーの余興の催眠術で霊感に目覚めてしまった平凡な男トム。彼は半年前から行方不明になっている近所の少女の幽霊を目撃するようになり、恐ろしい悪夢や幻覚に苦しみながら彼女の死の真相へ迫っていく… ケビン・ベーコンが霊感に目覚めてなんやかんやな今作、めちゃくちゃ面白かったです。 にもかかわらずあまり知名度は高くない、いわばマイナー良作といったところ。 あまりハードルを上げすぎず、あくまでこの手のちょっとしたホラーくらいの感覚で見るのであれば、おそらく大抵の人は大満足できるんじゃないかと。 とにかくこの映画、最後の最後までどうなるかわからないんですよね。そして絶妙に先読みができない。 今作の主人公であるケビン・ベーコンが、興味本位で行った催眠術で、頭の中のあらぬ扉が開いてしまい、妙な幻覚などを見るようになってしまうというめちゃくちゃ面白そうな冒頭。 そしてそれがどう転がっていくかが全くわからなかったりするんですよね。 場合によっちゃそれら全部ケビン・ベーコンの妄想っていうオチもありえるわけで。 そしてケビン・ベーコンが善人であるか悪人であるかも絶妙にわからなかったり。 なのでストーリーがどっちに転がるかが本当にわからない。 その部分は本当にケビン・ベーコンという俳優の素晴らしいところだと思うんですよね。 巨大ミミズから街を救うちょっとしたヒーローと言われればそうも見えるし、そう言われなければ汚職警官にしか見えなかったりもするし。 おそらくこの映画、多くの人にとってはケビン・ベーコンが出ているものの、映画としては見たことも聞いたこともないものだと思うので。 それくらいの期待値で見るとめちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

バトル・インフェルノ

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どうも、松本13です。今回は、『バトル・インフェルノ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『バトル・インフェルノ』は、2019年のアメリカのホラー映画。 【あらすじ】 ヤラセの悪魔払い生配信番組に、本物の悪魔が降臨。悪魔は出演者に憑依し、世界中の視聴者が見守る中で番組スタッフたちの隠された秘密や罪を暴きながら、命をかけた凄惨なゲームを仕掛けていく…… この映画、めちゃくちゃ面白かったです。 B級ホラーとしてはかなりよくできた映画なんじゃないかと。 その手の映画としては相当に満足感の高い、頭一つ抜きん出た秀作と言ってもいいんじゃないかと。 まあ、それはあくまでB級ホラーとしてなので、スナック菓子やジャンクフード感覚でつまむのであればこれ以上ない内容ではありますが。 ガチホラーや純正エクソシスト系ホラーとして見ると、ちょっと肩透かしかもしれませんが。 とはいえこの映画、よほどの勘違いをしない限りはB級ホラーとして見る人がほとんどかと思います。 ビジュアルにしてもあらすじにしても、B級感がダダ漏れているので。 特にあらすじに関しては、インチキエクソシストの動画配信にガチもんの悪魔が降臨してしまうという、もはやB級以外の何物でもないストーリー。 昨今のホラー映画において、最も死亡率の高い職業と言っても過言ではない動画配信者。 そしてこれまたホラー映画では相当に高い死亡率を誇るインチキ霊媒師。 この2つが悪魔合体しちゃったのだから、待っているのは地獄しかないわけです。 もう死亡フラグは無数に立っているわけで。 そんないんちきエクソシストの前に、ガチもんの本職が降臨してしまうという地獄の展開。 多数の視聴者がいるライブ配信での公開処刑。 その部分に関してはおそらく私を含め、多くの人があらすじから予想する通りなのですが。 ただ、要所要所での展開や結末については、いい意味で予想を裏切られました。 今作で登場する悪魔はインターネットの仕組みを熟知していて、インチキエクソシストの公開処刑にチャットや投票機能を使ったりとかなり近代的。 その部分の駆け引きがめちゃくちゃ面白いんですよね。 とはいえそれらの精神攻撃だけでなく、ゴリゴリの物理攻撃も仕掛けてきたり。残酷描写に関しても結構見ごたえがあるかと思います。 そんな展開のあれこれでの1時間半。退屈を感じることは一切...

アオラレ

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どうも、松本13です。今回は、『アオラレ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アオラレ』は、2020年のアメリカ合衆国のスリラー映画。主演はラッセル・クロウ。 【あらすじ】 青信号で発進が遅れた男にクラクションを鳴らしたシングルマザーのレイチェル。怒り狂った男は彼女の謝罪を拒否し、容赦ない煽り運転を開始。家族や知人を巻き込みながら、レイチェルの人生を破壊する執拗な追跡劇が始まる… この映画のタイトルの『アオラレ』はもちろん邦題。 なんとなくそれっぽい映画を引っ張ってきて、昨今問題となっている煽り運転をタイトルにしただけの映画っぽい雰囲気もあります。 実際、そんな雰囲気を察してこの映画をあえてスルーしている人もいるかと思いますが、この映画はスルーするにはもったいない、とても面白い映画です。 個人的にも、こういう時事ネタ便乗系の邦題映画って基本的にはスルーするのですが、悪役がラッセル・クロウということなので観てみたら大当たり。 B級ホラー好きな人にはこれ以上ない映画なんじゃないかと。 逆に、それ以外の期待値を持って観てしまうと、ちょっと残念な気分になってしまうかもしれませんが。 とはいえ過剰な期待さえしなければ、誰でも楽しめる映画なんじゃないかと思います。 クラクションを鳴らされたことにカチンときた頭のおかしいおっさんが煽り運転しまくる、というストーリーで1時間半どうやって持たせるのかと思うのですが。 1時間半はあっという間。めちゃくちゃ手に汗握る展開の連続です。 とにもかくにもこの映画、ラッセル・クロウの凶暴さがやばい。 基本的なストーリーに関してはあらすじ以上でも以下でもないのですが。 ただ、ラッセル・クロウの凶暴さが予想のはるか上を行っているんですよね。 煽り運転ってめちゃくちゃ陰湿な行為ですし、それを題材にした今作もかなり胸糞の悪い話なのかなと思いきや。 むしろ爽快感を感じてしまうくらいの暴れっぷり。 決して後味の良い話ではないのですが、ただラッセル・クロウの凶暴さがぶち抜けすぎていて、一周回っちゃってる感があるんですよね。 煽り運転の陰湿なところって、車というそれなりに自分の安全が確保された状態かつ、自分が優位な状況から相手を一方的になぶるようなところだと思うのですが。 この映画のラッセル・クロウにはなんて言うか、そういう狡猾さみたい...

悪魔祓い株式会社

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どうも、松本13です。今回は『悪魔祓い株式会社』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『悪魔祓い株式会社』は、2025年の韓国のホラー・アクション映画。主演はマ・ドンソク。 【あらすじ】 悪魔崇拝カルトが台頭する街。警察も神父もお手上げの中、民間会社「悪魔祓い株式会社」が立ち上がる。腕自慢の社長、エクソシスト、情報担当の3人は、異常行動を起こす女性の救出依頼を受ける。だがその裏には悪魔崇拝者の陰謀と、想像を絶する強大な悪魔が待ち受けていた… ​今やちょっと偏った方面のアクション映画ファンから、絶大な支持を得るマ・ドンソク主演。反社からシリアルキラーまで、これまで様々な悪を無双の鉄拳でしばき倒してきたドンソクの兄貴が、今回はエクソシストになっちゃうという話でして、もはやその設定の時点で勝ち確定かと思うのですが。 ​ただ、肝心な評価はと言うと、マ・ドンソク主演作品としてはちょっと伸び悩んでいる印象です。マ・ドンソク主演作品って、筋肉ゴリラ要素を楽しむドンソク映画としてはもちろん、アクション映画としてもサスペンス映画としても屈指の名作が多々あったりするので、それらと比べるとちょっと今作は弱いと言わざるを得ないかなと。 ​ドンソクの兄貴とエクソシストの組み合わせってめちゃくちゃ面白そうなのですが、実際に見てみると、その部分がちょっと機能不全を起こしちゃっているかなと。相乗効果とはならず、むしろストーリーや設定が足かせになってしまっている感も否めないかと。 ​ドンソク映画はもちろんですが、エクソシスト系映画も個人的にはかなりの激戦区でして、精神攻撃なんのその、バチバチに物理攻撃を仕掛けてくるパワー系ホラーとしても名作シリーズである『死霊館』などと比べると、ちょっと微妙だったりするんですよね。 ​などと、期待値を上げるとちょっと評価が伸び悩んでしまう部分も多々あったりするのですが、期待値控えめなドンソク映画としては、十分に楽しめるんじゃないかと。 ​ドンソク映画おなじみの筋肉無双な鉄拳制裁パートはそれなりにあったりしますし、エクソシスト系ホラーとしてはちょっと微妙な部分はあるかもしれませんが、ドンソク映画としては、過剰な期待さえしなければ一度は見ておいても損はないんじゃないかと。 儀式だなんだと言いつつ結局最後はいつもの鉄拳制裁というツッコミどころも含め、...

ロング・ウォーク

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​どうも、松本13です。 ​今回は、『ロング・ウォーク』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ロング・ウォーク』は、2025年のアメリカのホラー映画。スティーヴン・キングの小説『死のロング・ウォーク』を原作としている。 【あらすじ】 近未来のアメリカ合衆国では、年に一度ロングウォークという命懸けの競技が開催されていた。16歳の少年レイ・ギャラティは母親に引き止められながらも、ロングウォークへの参加を決める… ​スティーブン・キング原作作品って、何気に結構当たり外れが激しかったりするので、あまり過剰な期待はしないようにしているのですが、今作に関しては大当り。めちゃくちゃ面白かったです。 ​そもそも、ディストピア社会を舞台としたデスゲームものって時点で、めちゃくちゃ面白そうですし、時速4.8km以下になったら警告、警告3回で即射殺という命がけのルールながら、最後の一人まで残ったらどんな願いも叶えてもらえるという、これぞディストピアと言った一発逆転仕様に関しても同様。 ​この手のデスゲームものって、展開をつけるために主催者の都合であれこれ飛び道具が使われたりなんてことも多々あったりするのですが、今作のすごい所って、そういう要素は一切ないんですよね。本当に、冒頭のルールそのまま。 ​じゃあ「ただ歩き続けるだけでどうやって展開をつけるのか」というのが、今作の一つの見所なんですが、まあ上手いことできていまして。とにかく長時間立ち止まってはいけないので、足がつってしまったらもう終わりなんですよね。 ​警告3回で即射殺なので、最低1回は警告を食らわないといけないトイレタイムも、まさに命がけ。ちょっとキレが悪かったら射殺なんてこともあったりと、とにかく緊張感が半端ないんですよね。 それに加え、不眠不休ゆえ、距離を歩けば歩くほど精神的にもおかしくなってきたり、その合間合間の登場人物たちの会話の中でむき出しにされる人間性などなど。ド派手な展開は一切ないにも関わらず、最後まで一切だれることのない緊張感と面白さなんですよね。 経験ある人ならわかると思うんですけど、徹夜って2日目あたりからどんどんおかしくなってきますからね。心身ともに壊れてきますし、情緒も極端になってきますし。その部分のリアルな描写も今作の見所の一つかと。 ​個人的にスティーブン・キング原作作品って『ス...

スクリーム7

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どうも、松本13です。今回は『スクリーム7』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『スクリーム7』は、2026年のアメリカのスラッシャーホラー映画。シリーズ4作目まで主人公であったシドニー・プレスコットが再び主人公に復帰している。 【あらすじ】 過去のすべての惨劇を生き延びたシドニーは、家族と共に静かで平穏な日常を送っていた。しかし再びゴーストフェイスによる事件が発生。今度は娘がターゲットとなる… ​スラッシャー映画の金字塔『スクリーム』シリーズとしては、いまいち評価がパッとしない印象のある今作。ただ、内容に関しては普通に面白いと思うんですよね。 ​『スクリーム』って「誰が犯人なのか」という部分が最大の魅力の作品だと思うのですが、シリーズのファンなら誰しも「今作の黒幕は誰なのか」という部分を予想しながら観ていると思うんですよね。そういうシリーズならではの楽しみは、今作でも十分にできるかと思います。オチに関しては、毎回それなりに評価が分かれるところはあるかと思いますが、個人的には、もうあらゆるパターンを使い果たした7作目としては、決して悪いストーリーではなかったんじゃないかと。 ​本来なら、この内容でもう少しくらいは評価が高かったと思うのですが、今作って製作に至る経緯にちょっと問題がありまして。 ​知っている人は知っているかと思いますが、前作・前々作の主演女優が本来なら続投するはずだったものの、イスラエルによるガザ進攻を批判するSNS投稿をしたゆえに解雇され、真偽は定かではない部分はあるものの、もう一人の主演女優と監督もその後に降板しています。そんな経緯で、4作目までのシドニーからカーペンター姉妹へと主役を変更しての新シリーズ(5と6)をリセットし、再びシドニーを主人公として制作された今作ゆえ、公開前からあまり印象が良くない作品だったんですよね。 ​この『スクリーム7』の主演女優降板って、あれだけポリコレが何だと言っておきながら、多くがユダヤ資本で成り立っているが故、道理的に正しくともイスラエル批判は一切許さないというハリウッドのダブルスタンダードぶりが露呈した、象徴的な出来事だったと思うんですよね。それゆえに相当な逆風が吹いていたと思うのですが、興行的にも批評的にも失敗をしなかったのだから、その部分は普通にすごいことだと思うんですよね。個人的に...

オブセッション 災愛

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どうも、松本13です。今回は『オブセッション 災愛』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 オブセッション 災愛』は、2025年に製作されたアメリカ合衆国のホラー映画。製作費わずか75万ドルという低予算ながらも、全米公開後はオープニング3日間で1,700万ドル強の大ヒットを記録した。 【あらすじ】 孤独で内向的な青年ベアは、同僚のニッキーに秘かに思いを寄せていた。彼女との距離を縮めたいとの思いから、彼は不気味なまじない「ワン・ウィッシュ・ウィロー」に手を出してしまう… ​近年のホラーではナンバーワン、今年のベストなどなど、公開より絶賛の声多数のため、かなり期待値高めで鑑賞した今作でしたが、期待を超える面白さでした。 ​気になるあの子に、自分を好きになるように恋の魔法をかけたら、とんでもないことになっちゃうという、ちょっとした因果応報系のストーリーの今作。 ​魔法をかけて最初はいい思いをするも、ちょっと効きすぎちゃってひどい目にあって、「ひえ〜、もう恋の魔法なんてこりごりだよー」みたいな感じのストーリーかな、と思っていたんですよね。地獄絵図なお仕置きパートは、後半くらいかなと。 ​ただ今作、序盤で恋の魔法をかけた直後からもう地獄の地獄でして、お仕置きというよりハイレベルな拷問レベル。 ​魔法をかけられちゃったかわいいあの子も、その可愛さが大気圏外まで吹っ飛んでしまうくらいの、メンヘラレベル100の狂気の沙汰でして。 ​そんな彼女のメンヘラ具合が本当に限界突破していましてですね、そして、その手の愛情、執着、嫉妬心って誰にでもわかる感情なだけに、見ていて思った以上にきついんですよね。 ​本当にメンヘラの究極系ともいえる彼女のイカれた言動って、見ているだけでも相当に精神を削られまして。もちろん今作、それなりの過激描写や胸糞描写などもあるものの、そこまで突出したレベルではないと思うんですよね。 ​ただ、ホラー映画としての「キツさ」に関しては、本当に近年屈指と言っても決して大げさではないレベルだと思いますし、恋愛系・こじらせ系ホラーは多々あるものの、今作のようなキツさを持つ作品ってなかなかないと思うので、そういう意味でも一度は経験しておいても損はない作品なんじゃないかと。 ​そういう作品の構成要素云々を抜きにしても、ホラー映画としてはストーリーも非常によくでき...

ジェイソンX

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  どうも、松本13です。今回は、『ジェイソンX』についてです。​まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ジェイソンX 13日の金曜日』は、2002年のアメリカのSF・アクション・ホラー映画。シリーズ第10作目となる。 【あらすじ】 西暦2455年、不死身の殺人鬼ジェイソンは地下研究所で冷凍保存されていた。しかし発掘チームが宇宙船に持ち帰り、彼をよみがえらせてしまう。そして今度は宇宙で新たな殺戮が開始される…   ​シリーズを重ねた作品がどんどんおかしな方向に進んでいくのって、ちょっとしたホラー映画あるあるかと思うのですが。 オリジナルの要素はどんどん薄れていき、しまいには宇宙へ行っちゃったり、挙げ句の果てには未来編が始まったり。 ​そういう意味ではこの映画、ジェイソンが未来の宇宙に行っちゃうという時点で、とんでも続編としてはもはやパーフェクトだったりするのですが。 ​そもそも『13日の金曜日』って、スプラッター・ホラーの金字塔でして、現代ホラーの礎となった、ある種由緒正しき作品かと思うのですが。 そういう視点で見ると設定が大脱線しまくっている今作は、ちょっと評価的に微妙になってしまうかもしれません。 ​とりあえず野外でエロいことした人から死んでいく、これでもかというくらいに洋ホラーのテンプレート満載な過去作品に比べると、今作はSFアクション要素強めの作品となっていまして、それゆえに賛否両論となっている部分もあるのですが。 ​ただ、マンネリしまくったシリーズの飛び道具的外伝くらいの感覚で見るのであれば、めちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと。 ​今作、言ってしまえば『エイリアン』が1から2と3をすっ飛ばしていきなり4に飛んだくらいの変わりようでして、視聴スタンスによってはちょっと戸惑ってしまう部分もあるかと思うのですが、いい意味でのB級SFホラーくらいの感覚で見るのであれば、めちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと思います。 ​確かに『13日の金曜日』シリーズとしてはちょっと微妙な部分もあるかもしれませんが、B級SFアクションやホラーくらいの感覚で見るのであれば、むしろかなりの傑作だと思うんですよね。 ​とにかく視聴スタンスさえ間違えなければ相当な傑作かと思うので、一度は見ておいても損はないんじゃないかと。 ​というわけで今回はこの辺で。最後までお付き...

ヘルレイザー:ジャッジメント

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どうも、松13です。今回は、『ヘルレイザー:ジャッジメント』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ヘルレイザー:ジャッジメント』は、2018年公開のアメリカのホラー映画。『ヘル・レイザー』シリーズの第10作目にあたる。 【あらすじ】 刑事のショーンとデビッドは、街を恐怖に陥れる陰惨な連続殺人犯を追い詰めるため、事件を追っている。同じく刑事のクリスティーンと力を合わせ、彼らは恐怖の迷路を掘り下げていくのだが… ホラー映画の長寿シリーズって、設定が一貫しているものと、既に原型がなくなっているものの2種類に大別されるかと思うのですが。 『ハロウィン』などの特殊な例を除き、大抵は後者に属するかと思います。 個人的にはヘルレイザーについても同様。 問答無用の名作だったのは初期数作で、その後は当たり外れがかなり激しい印象です。 特にヘルレイザーって官能や快楽が大きなテーマとなっている作品なので、他の作品に比べて「一周回って面白い」みたいな方面に持って行きづらかったりすると思うんですよね。 そこはヘルレイザーシリーズの弱みでもあると思うのですが、ただヘルレイザーならではの強みというのも多々あると思いまして。 とりあえずピンヘッド出しとけばなんとかなるみたいなノリはあるかと思います。 逆に初期の名作以外のヘルレイザーに関しては、それくらいの期待値で見るのがいいんじゃないかなと。 今作に関してもそれくらいの期待値で見ると普通に面白い作品かと思います。 それこそ初期数作の、ヘルレイザーイズムみたいなものを持って大真面目に見たらちょっとアレかもしれませんが。 私個人としても、そこまで熱心にシリーズを追いかけていると言う訳ではないので、設定に関する認識も結構曖昧だったりするんですよね。 それこそパズルを完成させたら変態がやってきて、場合によっては「ご褒美」をくれるみたいな。 そのご褒美は大抵人間からすると地獄の変態仕様だったりするのですが。 今作もなんか拉致られて取り調べみたいなことをされて、聴取内容を記した紙を食べてゲロを吐くという、「あれ?室内犬かな?」みたいな謎のシーンがあったり。 そしてその吐瀉物をなんかエロいお姉さん達がゴニョゴニョするみたいな。 そんなちょっとハイレベルな成人動画みたいな世界観は個人的に結構好きです。 私はかなり生ぬるい目線でこの映画を見...

リターン・トゥ・サイレントヒル

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​どうも、松本13です。 ​今回は『リターン・トゥ・サイレントヒル』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『リターン・トゥ・サイレントヒル』は、2026年公開のホラー映画。ホラーゲーム『サイレントヒル2』を原作としている。 【あらすじ】 最愛の妻メアリーを失ったジェイムス・サンダーランドは失意の底にあり、酒に溺れる日々を送っていた。そんなある日、失ったはずの妻から一通の手紙が届く… ​人気ゲームシリーズ『サイレントヒル』の実写化3作目。前作とのつながりはないものの、監督は第1作目の監督ということもあり、もはや「勝ち確」と言っていいほどの高い期待をされていた作品だったのですが、蓋を開けてみると酷評が多数。日本では劇場公開すらされないという……。 ​ただ、同じように日本では配信スルーとなり、本国では酷評多数であった『ミーガン2.0』なども、個人的にはかなり面白かったので、割と楽しめるんじゃないかと思っていたのですが。 ​ただ今作、ツッコミどころに目を瞑れば楽しめる「大味作品」とか、何周か回って面白いみたいな楽しみ方ができる作品ではないんですよね。決して駄作ではないものの、ただ傑作かと言ったらそうでもない……という、なんか微妙な空気感になっちゃう作品です。 ​ちょっと変則ムービー的な側面があり、その部分の脚本はちょっと難ありだったりするので、そこがもう少し丁寧だったら評価も違ってきたと思うのですが。とはいえ、ストーリーが破綻しているというわけでもなく、バブルヘッドナースや三角頭などの名物キャラも登場しますし、サイレントヒルらしさみたいなものは結構味わえる作品です。 ​決してそこまで悪い作品ではないんですよね。ただ、何か突出している部分があるかと言ったらあまりないわけでして、それゆえに評価が伸び悩んでしまっていると思うんですよね。異形クリーチャーに関しても既に過去作品で登場していますし、サイレントヒルの世界観などについても同様。3作目ゆえに新鮮味もないんですよね。それ以上の何かがあると言ったら、ないわけでして。 ​なんやかんやで、過去2作って気を抜いて観ていても、ある程度直感的に理解できる大味な「雰囲気映画」としても楽しめたかと思うのですが、本作にはそのような魅力もなし。 ​そもそもサイレントヒルの映画シリーズ自体が、ゲームの1作目、3作目、そして今作が...

武器人間

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どうも、松本13です。今回は武器人間についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『武器人間』は、2013年制作のオランダ・アメリカ合衆国・チェコ合作のアクション・ホラー映画。原題は『フランケンシュタインの兵士たち』となっている。 【あらすじ】 1945年、第二次世界大戦末期の東部戦線。スターリンの命を受けたロシア軍の偵察部隊がカメラを携えた記録係を伴い、ドイツの占領地域へと向かう。やがて一行は、謎の大虐殺が行われた現場に遭遇し、さらにその建物の地下で不気味な研究施設を発見する… 武器人間は、ムカデ人間に続く人間シリーズ第2弾という触れ込みで公開されたものの、実際には無関係です。 よくあるパターンといえばよくあるパターンなのですが、その手の映画って大抵面白そうなのはタイトルやビジュアルだけで、実際の中身はろくでもないことが多いのですが、今作についてはめちゃくちゃ面白いんですよね。 ムカデ人間って、良くも悪くも見る人を極端に選ぶ作品かと思うのですが、この映画はかなり広い層の視聴に耐えうる作品なんじゃないかと。 ひとまず、POVホラーやB級映画というジャンルの作品においては、本当にこれ以上にない作品。 もはや、映画上ではフリー素材とかしたナチスとフランケンシュタイン博士の子孫という組み合わせを思いついた時点で、もう勝ち確定だと思いますし。 しかも、設定が面白いだけの飛び道具映画というわけではなく、ファウンドフッテージものとしてもかなり見応えがある内容。 それより何より、武器人間の造形が本当に素晴らしいんですよね。真・仮面ライダーと戦わせたら、めちゃくちゃいいバトルを繰り広げそうな、本当に素晴らしい武器人間の数々。 今作の武器人間って特撮好きにはめちゃくちゃ刺さる「怪人」なんですよね。 そんな特撮敵見どころも多々あり、テンポも素晴らしく、グロ描写も容赦なし。ひとまず、ちょっとしたB級映画やPOV方面の作品としてなら、間違いなく一度は見ておいても損はない傑作だと思います。 公開からすでに10年以上経ってはいるものの、同じようなノリの作品でこの作品を明確に超えた作品ってないんじゃないかと。それくらいに素晴らしい作品なので、気になる方は是非見てみてください。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

エビデンス-全滅-

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どうも、松本13です。今回は、『エビデンス-全滅-』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【あらすじ】 『エビデンス -全滅-』は、2013年制作のアメリカ合衆国のホラー映画。 【概要】 ラスベガス郊外の砂漠でバス事故が発生し、乗客が惨殺される事件が発生。刑事のダニエルとバーケスは、現場に残された映像を唯一の手がかりとして、錯乱状態にある2人の生存者から事情を聴きつつ犯人の正体を追う… この映画、個人的にはとても好きな映画です。拾いもの映画と聞いてまず思い浮かべるのがこの映画。 それくらいに私としては内容が期待値を大きく上回った大当たり映画でした。 個人的にこの映画のような、【英語主題 〜日本語副題〜】みたいなタイトルって、以前はかなり地雷なイメージがあったのですが、この映画辺りから、その手のタイトルでも面白い映画はたくさんあるのだと、認識を改め始めたきっかけとなった作品でもありました。 それくらいに個人的に印象深い映画ですし、そして内容もめちゃくちゃ面白い。 POVならではの、「何が起きているんです?」的な冒頭から、まさかまさかの展開。そしてオチもめちゃくちゃしっかりオチるという気持ちよさ。 その手の映画が好きな人は一度は通っておいても損はない映画なんじゃないかと思います。 とはいえ一般的にはそこまで評価の高い映画ではないかと思うのですが。 近年では様々なPOV映画が登場し、ハイレベルな面白い作品も多々作られていますし、作品としてのパターンもかつてよりはるかに多いかと思います。 そんな現代の視点で見るとそこまで面白くないかもしれませんが、ただそこまで過剰な期待をしない限りは普通に楽しめる作品なんじゃないかと思います。 この作品が制作されたのは2013年。当時はまだ今ほどPOVという手法が一般的ではありませんでしたし、密室ホラーブームなども相まって、この手の中小規模の作品が粗製乱造された時代だったんですよね。 そんな時代だから余計に【英語主題 〜日本語副題〜】の映画、かつ密室ホラーエッセンスも含んだPOV作品というのは、もう地雷中の地雷なわけで。 見る側のスタンスも、安かろう悪かろうみたいな、ダメで元々みたいな、今で言うところのサメ映画みたいな、それくらいのノリだったんですよね。 だからこそ余計にこの映画は私にとって大当たりだったのですが。 今の感覚で言...

ブロブ/宇宙からの不明物体

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どうも、松本13です。今回は、『ブロブ/宇宙からの不明物体』 についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ブロブ/宇宙からの不明物体』は、1988年のアメリカのホラー映画。1958年の映画『マックイーンの絶対の危機』のリメイクとなる。 【あらすじ】 とある平穏な田舎町で、宇宙より飛んできた隕石の中から、正体不明のゼリー状の生命体「ブロブ」が出現する。ほどなくして1人の男に襲いかかり、彼を食べ尽くしたブロブは、恐ろしい姿へと変化していく… この映画、 めちゃくちゃ好きな映画です。めちゃくちゃ面白い。 何度見ても忘れた頃にもう一度見たくなる、そんな魅力のある名作。 この映画、本当によくできているんですよね。B級SFホラーとしては満点と言っても決して大袈裟ではないくらい。 かなり昔の作品ではありますが、その手の作品にありがちな もっさり感というのは全くなし。 テンポサクサクのスピーディー展開。 しかもこの作品、展開の付け方が本当に絶妙なんですよね。退屈をする暇が全くない。 グロ描写もたっぷり。昨今の感覚で見ても見劣りしないレベル。 CGを使用してない作り物感はあるものの、それらのレベルも相当に高く、作品の魅力の一つと言っても過言ではないかと思います。 CG全盛の今では見たくても見ることができないものですし。 アメフト部の甘いマスクのさざ波ボーイや、チアリーダーであるヒロイン、革ジャンを着たバイク乗りのロンリーウルフ、人の良い中年ウェイトレスや公正な保安官などなど。 もうこれでもかというくらいに素晴らしい、コテコテな設定の登場人物。 しかしみんなキャラが立っていてめちゃくちゃいい感じなんですよね。 そのキャラ立てについても、そこまで 過剰なルックスをしていたり、演出があったりするわけでもなく。 むしろほんの数シーンの言動だけなのですが。 たったそれだけでもめちゃくちゃ各人物の属性が伝わってくるんですよね。 その部分の脚本は本当に素晴らしいなと。 そのような御託を抜きに頭を空っぽにして見てもめちゃくちゃ面白い。 一昔前の映画だから、まあそれなりに退屈したり大味な部分はあったりするだろうな、くらいのスタンスで見てみると本当にびっくりするぐらい面白いんですよね。 体感時間がこれだけ短い映画というのもなかなかないんじゃないかと。 古典的なSFホラーの名作と言ったら...

テレビの中に入りたい

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どうも、松本13です。今回は、『テレビの中に入りたい』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『テレビの中に入りたい』は、2024年のアメリカ合衆国のサイコホラー映画。配給はA24。 【あらすじ】 謎めいた同級生マディの家で観た深夜番組「ピンク・オペーク」に魅了された少年・オーウェン。だがそんなある日、マディが行方不明になる… ​90年代の郊外に住む孤独な若者の、虚構と現実の境界線が解けていくという、これぞA24と言った尖った映画。他の方のレビューでも言及されていることですが、初期A24や、同じく一昔前の郊外に住む若者を主人公とした変則映画の名作『ドニー・ダーコ』など、そっち方面の映画が好きな人にとってはめちゃくちゃ刺さるんじゃないかと。 ​ただ今作、めちゃくちゃ尖っている、いにしえのサブカル臭がプンプンするような作品ながら、基本的なプロットはシンプルなので、いい感じの映像を楽しむだけの「雰囲気映画」としてもめちゃくちゃ楽しめます。とにかく、批評家とマニア受けだけがいい前衛映画というわけじゃないんですよね。今作は製作に、昨今では名作請負人と言っても過言ではないエマ・ストーン夫妻が関わっており、その部分のバランスは流石といったところ。 ​そんなこんなで今作、刺さる刺さらないは別として、誰にとっても一見の価値ありな作品ではあるのですが、個人的にはインターネット普及以前の世代にめちゃくちゃおすすめしたかったりします。今作ってインターネット普及以前の世界観なので、仮想現実みたいな親切なものはなく、本当にサブカル的な一本のテレビドラマと、変わり者の友人と、あとは自分の自意識だけなんですよね。 ​だから今作って、見方を変えれば全部個人の妄想で片付けられたりもするのですよね。何の裏付けもデータもない、それでも確かに「向こう側」がある気がする、あってほしい、あってくれなきゃやってらんない、みたいな。 ​スマホやインターネットが普及する以前の、それこそテレビと友達が全てであったあの時代に、友達もろくにおらず、抑圧的な父親ゆえにテレビもろくに見せてもらえない、みたいなあの時代ならではの「くすぶり感」というか「閉塞感」というか、その部分がとてつもなく秀逸に表現できている作品なので。 ​あの頃のあの感じを知る世代にとっては、本当にめちゃくちゃおすすめの作品ですし、刺さる人...

HELP:復讐島

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どうも、松本13です。 ​今回は『HELP:復讐島』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『HELP/復讐島』は、2026年のアメリカのホラー映画。監督はサム・ライミ。 【あらすじ】 会社員のリンダは、日々パワハラを繰り返す上司ブラッドリーのもとで、息の詰まるような毎日を送っていた。ある日、出張に行くリンダたちを乗せた飛行機が墜落し、目を覚ますと見渡す限りの孤島にいた… ​飛行機の墜落で、パワハラ上司と共に無人島に漂着した主人公。サバイバルスキルがある主人公と、金持ちのボンボンであるパワハラ上司。会社も文明もない無人島でその立場が逆転するという、めちゃくちゃ面白そうなストーリーの今作。 ​監督もサム・ライミということで、相当な期待を持って見てみたのですが、想像以上の面白さでした。 ​ただ今作、タイトルやあらすじほど「リベンジムービー」はしていないんですよね。 リベンジムービーってそれなりに好き嫌いが分かれるかと思うのですが、本作においては、リベンジムービーがちょっと苦手な人でも楽しめる、割と広範囲向けなホラー作品なんじゃないかと。 ​リベンジムービー的側面は多々ありつつ、パワハラ、墜落、サバイバルで立場逆転は序盤のかなり早い部分でなされており、リベンジはある程度成功しちゃっているんですよね。 ​じゃあ、そこから何があるのか? そこからどうなるのか? という部分がこの映画の面白いところでして。 ​舞台は無人島、登場人物は基本的に主人公とパワハラ上司の2人という、めちゃくちゃミニマルな設定。にも関わらず、最後の最後まで本当に面白いんですよね。これだけ少ない条件で最後まで見せるって、結構すごいことだと思うんです。 ​そこはさすがのサム・ライミ。スプラッター映画の礎を築いた、巨匠中の巨匠ですからね。 ​それだけだったら特定のジャンル特化の監督だったかもしれませんが、サム・ライミはホラーだけじゃなく、『スパイダーマン』などのド直球な娯楽映画も手掛けています。『スパイダーマン』って、現代アメコミ映画の源流ともなった本当に名作中の名作ですからね。 ​そんな「ド直球」も「飛び道具」もどっちも行ける監督の作品だけに、先の展開が本当に予想つかないんですよね。そして、サム・ライミと言ったらスプラッターやアメコミなどの派手な部分だけでなく、人物描写もめちゃくちゃうまか...

アナザヘブン

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どうも​松本13です。今回は、『アナザヘブン』についてです。 ​まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アナザヘヴン』は、飯田譲治と梓河人による同名小説を原作とした2000年の日本のホラー映画。主演は江口洋介。 【あらすじ】 満月から7日後の夜、アパートから男の死体が発見される。被害者は首を叩き折られ、頭からは脳みそがなくなっていた。ほどなく、同じように脳みそを抜き取られ料理された殺人が次々と発生する… ​猟奇殺人事件が発生し、警官が駆けつけると、遺体の頭が空っぽで、台所で煮込まれているシチューの中に脳みそが入っていたという。 ​その冒頭の時点でもうグッと引き付けられるんですよね。 ​「脳みそシチュー」って、この作品の代名詞的存在だと思いますし、この作品を「脳みそシチュー映画」として記憶している人も結構いるんじゃないかと。 ​じゃあこの映画が問答無用の名作かと言ったら、ちょっと微妙なところでして。決して駄作ではないものの、名作と言えるほどの評価を受けているかと言ったら、そこまでではないと思うんですよね。 ​とにかく冒頭がめちゃくちゃ面白そうで、しかも今作、キャストもめちゃくちゃ豪華なんですよね。 ​とにもかくにも、冒頭の時点でもう名作フラグが立ちまくってしまっているので、そこで期待値を上げすぎてしまうと、ちょっとそこからの展開が微妙に感じてしまったりもするんじゃないかと。 ​それと今作、グロシーン満載な胸糞サスペンスみたいな期待を持ちすぎても、ちょっと肩透かしに感じてしまう部分もあるんじゃないかと。 ​作品の雰囲気的に勘違いしてしまいがちなのですが、今作、サスペンス的な期待はあまりしない方がいいんじゃないかと。 ​サスペンスではなく、Jホラーくらいの感覚で見るのがいいんじゃないかと。 ​サスペンスとして見るか、Jホラーとして見るかで、また評価も変わってくるかと思いますし。 ​などと作品の性質を正確に把握するのがちょっと難しい作品ではあったりするのですが、 ​ただ、先述のように出演キャストはめちゃくちゃ豪華。 ​昭和の名優から、令和の今も最前線で活躍している名優、様々な事情で今は表立った活動はしていない平成を代表する俳優など、その部分も含めた、2000年代初頭の、今とは少し違った雰囲気の邦画、という視点で見ても、かなり楽しめるんじゃないかと。 ​とにかく冒頭が衝...

28年後... 白骨の神殿

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どうも、松本13です。今回は『28年後... 白骨の神殿』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『28年後... 白骨の神殿』は、2026年公開のイギリスのSFホラー映画。2025年公開の『28年後...』の続編であり、三部作の二作目となる。 【あらすじ】 父と暮らす孤島を離れ、ウイルス感染者が蔓延するイギリス本土へ旅立った少年スパイク。だがそんな彼には、過酷な運命が待ち受けていた… ​前作って、かなり賛否両論だったと思うんですよね。とはいえ、肯定的意見がかなり多い中での賛否両論ではあったかと思うのですが。ちなみに個人的に前作は、かなり微妙な印象でした。作風の変化が、期待していた方面と全く違ったので。 ​とはいえ「終末もの」と聞くと、すぐにマッドマックスを期待するのは私のかなり悪い癖ですし、よくよく考えると「ゾンビ版マッドマックス」みたいな映画なんてこれまで何本も作られているわけで、それをやったところで成功したかと言ったら、結構微妙かと思うのですが。 ​ただ、ダニー・ボイル監督とアレックス・ガーランド脚本ということで、何かこちらの想像もしない奇跡を起こしてくれるみたいな期待は、やっぱりあったんですよね。しかし前作はそのような奇跡のない、どちらかというと既存の選択肢をとてもうまく使った作品といったところでした。 ​作風の変化については、期待する方面を間違えなければ、まあ特に問題はないかと思うのですが、個人的に前作って三部作の序章としてはともかく、単体映画としてはものすごい中途半端なところで終わってしまうんですよね。その部分は個人的にかなり肩透かしに感じた部分でした。 ​三部作であることは事前に把握していたものの、映画における三部作って、ちょっとした「爆死フラグ」だと思うんですよね。実際、これまで公開前に三部作構想をぶち上げたあげく、爆死して1本で打ち切りというパターンに何回も遭遇してきたので。ゆえに『28年後』についても、一作で終わってしまう可能性も大いにあるわけで、そういう部分を踏まえると、前作ってかなり微妙な印象になってしまうんですよね。 ​ただ、後にかなりスムーズに続編が公開されたとなると、評価もまた変わってくるわけでして。とにかく今作は、前作がかなり中途半端に終わってしまったゆえ、伏線回収のオンパレードでめちゃくちゃ面白いんですよね。 ​...

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