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ドント・ウォーリー・ダーリン

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どうも、松本13です。今回は、『ドント・ウォーリー・ダーリン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ドント・ウォーリー・ダーリン』は、2022年のアメリカ合衆国のサスペンスホラー映画。主演はフローレンス・ピュー。 【あらすじ】 1950年代の完璧な社宅街「ビクトリー」で暮らす主婦アリス。心優しい夫と幸せな日々を送るが、ある日隣人の奇怪な行動を目撃する。穏やかな街の裏に隠された違和感に気づき始め、平和な日常が崩れ去っていく… この映画、個人的にはめちゃくちゃ楽しめた作品でした。 一般的にはそこまで超高評価を受けてはいない作品かと思いますが、個人的にはもう少し評価が高くてもいいんじゃないかと。 ただ評価が伸び悩むのも仕方がない部分があって、 それは映画の内容云々というより、ビジュアルで実際の内容が分かりづらいと思うんですよね。 そこで期待する方面を間違えての肩透かしというパターンは結構あったんじゃないかと。 逆に割とサスペンスホラーなどを見慣れていて、なんとなくビジュアルからにじみ出る不穏さなどを感じ取れるような人にとっては、かなり楽しめる作品なんじゃないかと。 そもそも今作の主演はおそらく近年最強クラスの地獄の胸糞映画『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー。その時点でもう地獄の予感しかしないのですが。 はてさて今作はどうなることやら。 ひとまず序盤に関してはめちゃくちゃ幸せそうなんですよね。もうこれでもかというくらい充実した生活が描かれています。 が、序盤のそういう描かれ方というのは最強のフラグなわけでして、待っているのは地獄中の地獄なわけでして。 ただその地獄がどっち方面なのかという点、その部分の分からなさがこの映画の見どころの一つかと思います。 そしてそこも好みが分かれる部分なんじゃないかと。 全貌が明らかになってしまったら好き嫌いはそれなりに分かれるかと思いますが、ただそうなるまでの、何が起きているのかわからない不穏さに関しては、めちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと。 そういう部分を踏まえて見れば、過剰な期待さえしすぎなければ、ミッドサマーレベルを期待したりしない限りは誰でも楽しめる映画かと思うので、一度は見ておいても損はない類の作品なんじゃないかと思います。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

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どうも、松本13です。今回は、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』は2008年のアメリカのアクション・アドベンチャー映画。監督はロブ・コーエン、主演はブレンダン・フレイザー。 【あらすじ】 古代中国、魔術師の呪いで兵馬俑に変えられた残虐な皇帝の封印から2000年後。1946年、オコーネル夫妻の息子アレックスが皇帝の墓を発掘。夫妻が運んだ秘宝「シャングリラの眼」の力で、野望を秘めた軍人たちにより皇帝が蘇ってしまう この映画、個人的には失敗作のイメージが強い作品だったりします。 前作までレイチェル・ワイズが演じていたエヴリンのキャスト変更に対する批判やコレジャナイ感。 爆死とまでは行かないものの興行成績も前作ほど振るわず、シリーズも今作にて打ち止めに。 とにもかくにもあまり良いイメージのない作品だったりするのですが、ただ実際に見てみると普通に面白かったりするんですよね。 今作におけるエヴリンのキャスト変更って、同じく3作目でキャスト変更が大問題となった『ターミネーター3』のジョン・コナーレベルの大問題だと思うんです。 むしろその一点だけでこの作品を駄作認定している人も結構いたりします。 当時のレイチェル・ワイズって本当にぶち抜けた存在でしたし、実際のところ当時のレイチェル・ワイズやブレンダン・フレイザーの圧倒的な魅力がなければ、ハムナプトラがここまでの名作にはならなかったと思います。 そういう意味でもレイチェル・ワイズはハムナプトラにはなくてはならない存在ですし、今作をその部分へのアレルギーなしに見ることはなかなか難しいとは思うのですが……。 ただ今作を単体である程度フラットな目線で見ることができるのであれば、本当に普通に面白い映画だったりします。 ちょっと大味だったりする部分はありますが、それは別にこの作品に限ったことではないかと思います。 とはいえ、そう気持ちを切り替えて見ても序盤の絶望感ってかなりのものなんですよね。 今作の序盤はやたらと説明シーンが長く、エヴリンのコレジャナイ感もあって駄作感が半端ないんです。 本当にめちゃくちゃ絶望的な気分になるんですよね。 とにかく序盤の雰囲気やアレルギーに引っ張られたままズルズルいってしまうと、本当に「いまいちな映画」というイ...

天使にラブ・ソングを…

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どうも、松本13です。今回は、『天使にラブ・ソングを…』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】  『天使にラブ・ソングを…』は、1992年のアメリカ合衆国のコメディ映画。主演はウーピー・ゴールドバーグ。 【あらすじ】  殺人事件を目撃したクラブ歌手デロリスは、重要証人として警察に保護される。安全の為にと警察はデロリスを厳格な修道院へ匿う事にするのだが… この映画、もはや語るべくもない名作中の名作かと思いますが。 とはいえこの映画、誰もが一度は通っていて、そして大抵の人は大好きな映画であるにも関わらず、ちょっと忘れがちな立ち位置の作品な気がするんですよね。 もしかしたらそれはこの作品が「見せられる映画」の典型だからかもしれません。 実際この映画を誰かから見せられた人って結構多いと思うんですよね。 親とか学校とか。 個人的にもこの作品は学校で見せられる映画といったイメージが強いです。 学校で見せるのだからそんな滅多な映画は選べないわけで、やはり内容的には無難にならざるを得ないのですが。 おそらくそのような選択肢の中での最強クラスがこの映画だと思うんですよね。もしくはチャップリン。 というかチャップリンと同格に並んでいるだけでも十分すごいかと思いますが。 とにかくこの映画、無難な全年齢対象にもかかわらず、内容は抜群に面白いんですよね。 学校で『サウンド・オブ・ミュージック』を見せられても全然わからなかったけど、『天使にラブ・ソングを…』はめちゃくちゃ面白かったなんてのも私だけじゃないんじゃないかと。 そんな映画ゆえ、大人になってからわざわざ自発的に見るなんてこともあまりないかもしれませんが、とはいえテレビ放映時や配信で見かけた時などにふと見てみると、本当にめちゃくちゃ面白いんですよね。 子供の頃に見ても面白かったけど、大人の視点で見てもこれまた面白い。そういう映画って実際なかなかないと思うんですよね。 しかもめちゃくちゃ泣ける。 別にお涙頂戴なシーンがあるわけでも、特別感動的なシーンがあるわけでもないのですが。 この映画の歌唱シーンを見てると不思議と涙が出てくるんですよね。 人って魂が揺さぶられると不思議と涙が出てくるものだと個人的には思っているのですが。 ただ実際に魂が揺さぶられる経験ってそうそうあるわけでもなく。 感動やら何やらで...

ゴーストランドの惨劇

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どうも、松本13です。今回は『ゴーストランドの惨劇』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】  『ゴーストランドの惨劇』は、2018年公開のホラー映画。監督はパスカル・ロジェ。 【あらすじ】  双子の姉妹と母親は、引っ越し初日の夜に狂気的な暴漢に襲われる。母の必死の抵抗でなんとか生き残るが、凄惨なトラウマが残ってしまう……。 この作品、個人的にはかなり良作という印象です。 好き嫌いは確実に分かれる作品かとは思いますが、映画としては普通に面白いので、暴力描写に抵抗がない人は一度見ておいても損はないかと。 この映画、本当にめちゃくちゃうまいことできてるんですよね。 観るのであれば、絶対にネット検索もネタバレも一切なしで観た方がいいです。 登場人物は、母子家庭の母と思春期真っ只中の娘2人。 そんな、なんとなく訳あり感漂う3人が、かつて親戚が住んでいて今は空き家となっているド田舎の屋敷に向かうところから物語が始まります。 もうホラー映画としてはこれでもかというくらいありがちな展開から始まるわけですが。 しかも、途中でその近辺では唯一と思われる雑貨店に立ち寄るという、これまた超ありがちな冒頭なのですが、そこからの構成が本当によくできているんですよね。 そこまでぶち抜けた何かをやったり、飛び道具を使ったりしているわけではないのですが、この手の映画の既存の設定やら条件やらを本当にうまいこと使って、めちゃくちゃ面白い映画に仕上げています。 好みが分かれる作風なので評価自体は割れるかと思いますが、駄作でないことは間違いないかと。 おそらく大抵の人にとっては良作、もしくはそれ以上の作品と感じられるはずです。 今作はかなり評判が良いですし、監督のパスカル・ロジェも「トラウマホラーの鬼才」といった言われ方をしていますが、その部分に過剰に期待しすぎると肩透かしを食らってしまうこともあるので、期待値はあくまで控えめにしておいた方がいいかもしれません。 もちろん十分に面白いし、エグいし、トラウマ要素も豊富なのですが、これまで観てきたホラー映画や比較対象によっては「なんだ、こんなものか」と思ってしまうこともあるかと思うので。 そういう意味で期待さえしすぎなければ、誰でも普通に楽しめる作品ですし、一見の価値はあるかと思います。 というわけで今回はこの辺で。最後まで...

ラスト・アクション・ヒーロー

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どうも、松本13です。今回は『ラスト・アクション・ヒーロー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ラスト・アクション・ヒーロー』は、1993年に公開されたファンタジーアクション映画。主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。 【あらすじ】 映画好きの少年ダニエルは、魔法のチケットで映画のスクリーンの中へ入り込み、憧れのムービースターの相棒となる。しかし、映画の中の悪役が現実世界へ脱出し、大騒動となってしまう……。 この映画、個人的に過小評価されすぎている映画の代表格だったりします。 今でこそかなり再評価されていますが、公開当時は大コケした大失敗作扱いされていたんですよね。 ただ、内容としては本当にめちゃくちゃ面白い映画です。 シュワちゃんならではの筋肉アクションに加え、コメディやファンタジー要素のバランスもかなり秀逸。 アクション全振りではないその絶妙なバランスゆえに、当時は評価されにくかった面もあったのだと思いますが、今改めてアクション・コメディ・ファンタジーとして観ると本当に素晴らしい出来です。 私個人としても、シュワちゃん映画・90年代アクション映画のどちらにおいてもかなり上位に入る作品です。 そして、それらの「一つの到達点」であり「集大成」と言ってもいい作品だと思います。 良くも悪くも、今ではこのような「大金をじゃぶじゃぶ使った大味な映画」は作れないと思うので、そういった意味でもかなり貴重な作品です。 個人的に「90年代の低評価映画や大コケ映画」ほど信用できないジャンルはありません。 90年代洋画の大コケ・低評価映画って、めちゃくちゃ面白い作品が多いんですよね。 他の時代ならともかく、ひとまず90年代洋画における「大コケ」や「低評価」は、作品を選ぶ上での指標として信憑性がかなり低いんじゃないかと感じています。 それらの映画って、確かに興行的な意味では失敗作かもしれませんが、決して「駄作」ではないんですよね。 作品としての質が低いわけでもありませんし、映画として決定的な欠陥があるわけでもありません。 ただ、90年代って今では伝説と言っても過言ではない名作中の名作が数多く公開された時期で、比較対象が完全に規格外のレベルだったんですよね。 そもそも今作の同時期公開作は『ジュラシック・パーク』、直前に公開されたシュワちゃん主演作は『ターミネータ...

ナチュラル・ボーン・キラーズ

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どうも、松本13です。今回は、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ナチュラル・ボーン・キラーズ』は1994年製作のアメリカ映画。監督はオリバー・ストーン、原案はクエンティン・タランティーノ。 【あらすじ】 虐待を受けて育ったマロリーは、配達員のミッキーと恋に落ちる。2人はマロリーの両親を残虐に殺害して逃亡をスタート。逃亡生活の中で罪を重ねていくうちに、次第に彼らはメディアによって神格化されていく… 90年代の尖った感じの、ロックでアナーキーで、変則的な映像表現でごちゃっとしている、昔のヴィレッジヴァンガードみたいな、その手の映画としては代表的な作品ではあるかと思うのですが。 この映画、当時の若者はだいたい好きだったみたいな印象があります。 同じくタランティーノが脚本を担当した『トゥルー・ロマンス』も、同じくカップルが主人公の映画でして、立ち位置的にも同じくらいかと思うのですが。 ただトゥルー・ロマンスって圧倒的に女性に好きな人が多い印象でして、そしてこの映画は逆に男性に好きな人が多いみたいな印象があります。 あくまでも個人的な印象ではありますが、とはいえ当時の若者にとっては相当に魅力的な映画であったことは間違いないかと思います。 この手のロードムービーってどの作品も大抵結末は同じようなものだったりするのですが。 ただその手のジャンルで成功している映画って登場人物がめちゃくちゃ魅力的なんですよね。 ストーリーなんて本当にだいたい似たり寄ったりですし。 ちなみに今作の登場人物も相当に魅力的。 若かりし頃のウディ・ハレルソンとジュリエット・ルイスがもう圧倒的なんですよね。 どちらもハリウッド的な典型的美男美女というわけではないのですが、そこがまた妙にリアルだったり。 普通に映画として見ればツッコミどころは多々あったりするのですが、この映画は腰を据えて見るというより摂取するみたいなタイプの映画かと思うので。 あまりかしこまらずに見るのがいいんじゃないかと。 今作の監督はオリバー・ストーン。 オリバー・ストーンって個人的にめちゃくちゃ社会派な監督のイメージがあるので、このような作品を撮るなんてちょっと意外なのですが。 ただ才能って振れ幅とも言いますし、やはりゴリゴリの社会派作品が撮れる監督というのはその対極にある無法地...

シェルター

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​どうも、松本13です。今回は『シェルター』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『シェルター』は、2026年制作のイギリス・アメリカ合衆国のアクション映画。主演はジェイソン・ステイサム。 【あらすじ】 スコットランド沖の孤島で隠遁生活を送る元特殊部隊員のメイソンは、嵐から救った少女ジェシーと心を通わせる。しかし突如、彼の殺害を狙う元古巣・MI6の刺客が襲撃。メイソンは過去に決着をつけるため、少女を守りながら反撃を開始する… ​ジェイソン・ステイサムが元殺し屋を演じるという、もうこれでもかというくらいにステイサムあるある満載なステイサム映画となる今作。 ​ただ、今回は「舐めてたやつが実はクソ強だった」系映画というわけではなく、子供を守る系のお話なんですよね。 ​元凄腕の殺し屋ながら今は灯台守のおっちゃんで、髭面にニット帽、もっさりジャンパーな漁港のおっちゃんスタイルなステイサムが、紆余曲折あって少女と行動を共にすることになるのですが。 ​この少女がこれまた可愛い女の子でして、強気でツンツンしている部分もあったりするけど寂しがりな部分もあったり。 テンプレ通りの良い子ではないながら、ストレス要因というわけでもない、その塩梅が絶妙。 ​そんな少女と無口なステイサムとの微妙な距離感が何ともいい感じでして、そしてそこで見せるステイサムの演技がこれまた素晴らしいんですよね。 ちなみに今作はステイサムの相棒の犬もめちゃくちゃ可愛いんですよね。「ゴリラ」と「可愛い」ってめちゃくちゃ相性いいですからね。そういうビジュアル面も今作の魅力の一つかと。 ちなみに今作、​基本的にはいつものステイサム映画ながらも、アクションだけではない、俳優ジェイソン・ステイサムとしての一面も垣間見ることができる作品。 ​プライベートでも結婚し娘を授かったステイサム。その部分がより今作の演技に深みを与えているのかもしれません。 ​そして今作に登場する少女も、ステイサムが無双すぎるゆえの縛りプレイ要員というわけではないんですよね。ストーリー的にも、作中のステイサムにとっても、しっかりとした必然性がある存在でして。 ​ただ今作、ステイサム映画にありがちなド派手な爽快感という部分に関しては若干控えめかと。アクション要素は十分にありながら、作品のトーンが他の作品とちょっと違うんですよね。 ​特に...

ザ・ハント

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どうも、松本13です。今回は『ザ・ハント』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ザ・ハント』は、2020年のアクション・スリラー映画。主演はベティ・ギルピン。 【あらすじ】 見知らぬ広大な森で突然目を覚ました12人の男女。彼らは「リベラル派の富裕層」たちが娯楽として主催する、最悪の“人間狩り”の標的として集められたのだった。絶望的な状況のなか殺戮が始まるのだが… この映画、めちゃくちゃ面白かったです。 そもそもこの手のジャンルが好きな人なら、ビジュアルとあらすじを見た時点でかなり食指が動くのではないでしょうか。 多くの人は「よくも悪くもB級映画くらいのノリ」で見始めると思うのですが、今作はその期待がいい意味で裏切られる作品となっています。 この手の映画を見慣れていると、ある程度ストーリーの筋やパターンが読めてくるものですが、今作はその展開を見事に裏切ってくれます。 逆に、重厚な政治風刺を期待しすぎると少し肩透かしを食らうかもしれません。トランプ大統領から痛烈に批判されたり、政治風刺の面でかなり物議を醸した作品ではありますが、そのあたりの期待は控えめにしておくのが吉です。 「B級アクション」「B級スリラー」くらいの感覚で観られるのであれば、これ以上ないほど最高の内容だと思います。 本当に予測不能な展開の連続で、良い方向に期待を裏切られまくりです。目まぐるしい展開と軽快なテンポ、ちょうどいい上映時間、そして爽快感のあるラスト。まさにB級映画のお手本のような作品でした。 近年公開された同ジャンルの映画にも良作は多々ありますが、今作はその中でも頭一つ抜けた存在だと感じます。 過剰に期待しすぎなければ、B級映画として誰もが楽しめる作品です。 というわけで、今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

DOGMAN ドッグマン

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どうも、松本13です。今回は、『DOGMAN ドッグマン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『DOGMAN ドッグマン』は、2023年のフランスのアクション映画。 監督・脚本はリュック・ベッソン。 【あらすじ】 幼少期に苛烈な虐待を受けながらも、犬たちと心を通わせ生き延びた車椅子の男性ダグラス。成長した彼は犬たちと共に闇の仕事で生き糧を得ながら、街のギャングや巨大な運命に立ち向かっていく… この映画、個人的にはとても楽しめた映画でした。 リュック・ベッソン映画は大好きなので。 逆にそれ以外の期待を持って観ると、ちょっと肩透かしな部分もあるかもしれませんが。 とにかくこの映画、犬が可愛くて賢い。 それだけの映画と言ってしまえばそうかもしれませんが、ただ犬映画としてだけでも観る価値はあるんじゃないかと。 今作の主人公は車椅子のドラァグクイーン。ポリコレ方面に持って行こうと思えばいくらでも持っていけそうなものですが、何分監督はリュック・ベッソン。 ゴリゴリの通常営業。本当にいつも通りのドンパチ展開です。 美しい女性の殺し屋が主人公みたいな映画って、リュック・ベッソン映画の定番かと思うのですが。 いわばこの映画って、これまでの美女が犬になっただけの話だったりするんですよね。 ただこれまでと違う変化球映画なだけに、どう展開するのかという部分は非常に観ていて興味深いわけでして。 主人公が車椅子で自由の効かない体ですし。 これでどう凶悪な敵と渡り合っていくのかという部分は本当に面白かったです。 よくよく考えると「いやいや、そうはならんだろう?」というようなツッコミどころ満載の映画だったりするのですが、その部分も含めてリュック・ベッソンクオリティ。 ただ少なくとも観ている間はそう思わせない点も、これまた素晴らしいリュック・ベッソンクオリティ。 ヒューマンドラマとか感動の犬映画とか、そっち方面に期待しようと思えばいくらでもできてしまう見た目なだけに、ちょっと肩透かしを食らってしまった人もいるかもしれませんが。 リュック・ベッソン監督の大味なアクション映画くらいの感覚で観るのであれば、十分に楽しめる作品なんじゃないかと。 冷静になって観てみるとこの映画、アクション比率ってそこまで高くはないんですよね。 主人公が車椅子なだけに、いつものような飛んだりはねたりなド...

エコーズ

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どうも、松本13です。今回は、『エコーズ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『エコーズ』は、1999年制作のアメリカ合衆国のサスペンス・ホラー映画。主演はケビン・ベーコン。 【あらすじ】 パーティーの余興の催眠術で霊感に目覚めてしまった平凡な男トム。彼は半年前から行方不明になっている近所の少女の幽霊を目撃するようになり、恐ろしい悪夢や幻覚に苦しみながら彼女の死の真相へ迫っていく… ケビン・ベーコンが霊感に目覚めてなんやかんやな今作、めちゃくちゃ面白かったです。 にもかかわらずあまり知名度は高くない、いわばマイナー良作といったところ。 あまりハードルを上げすぎず、あくまでこの手のちょっとしたホラーくらいの感覚で見るのであれば、おそらく大抵の人は大満足できるんじゃないかと。 とにかくこの映画、最後の最後までどうなるかわからないんですよね。そして絶妙に先読みができない。 今作の主人公であるケビン・ベーコンが、興味本位で行った催眠術で、頭の中のあらぬ扉が開いてしまい、妙な幻覚などを見るようになってしまうというめちゃくちゃ面白そうな冒頭。 そしてそれがどう転がっていくかが全くわからなかったりするんですよね。 場合によっちゃそれら全部ケビン・ベーコンの妄想っていうオチもありえるわけで。 そしてケビン・ベーコンが善人であるか悪人であるかも絶妙にわからなかったり。 なのでストーリーがどっちに転がるかが本当にわからない。 その部分は本当にケビン・ベーコンという俳優の素晴らしいところだと思うんですよね。 巨大ミミズから街を救うちょっとしたヒーローと言われればそうも見えるし、そう言われなければ汚職警官にしか見えなかったりもするし。 おそらくこの映画、多くの人にとってはケビン・ベーコンが出ているものの、映画としては見たことも聞いたこともないものだと思うので。 それくらいの期待値で見るとめちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

次元大介

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どうも、松本13です。今回は、『次元大介』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】  『次元大介』は、2023年に公開された日本のアクション映画。主演である次元大介役は、2014年の実写版『ルパン三世』に続き玉山鉄二が務めた。 【あらすじ】  愛銃・M19に不調を感じた次元大介は、世界一の銃職人を求めて日本へ赴く。そこで出会った声を失った少女・オトを狙う悪の組織と対決することになり、次元は少女を守るため、自身の過去と向き合いながら孤独な戦いに挑む… この映画、めちゃくちゃ面白かったです。 ルパン三世の実写化と考えると評価は分かれるかもしれませんし、いまいち食指が動かない人もいるかと思います。 ただ、それらの要素を抜きにガンアクション映画として見るなら、もう本当に最高に面白い作品です。 実写版『ルパン三世』を「ルパンだと思わないようにする」というのはちょっと難しいかもしれませんが、今作は次元大介以外のルパン一味の登場はないので、ルパン要素を排して見るということは意外と簡単なんじゃないかと。 帽子をかぶった玉山鉄二主演のアクション。敵役は真木よう子と永瀬正敏。 これ、一昔前のちょっとマイナーな邦画が好きだったりする人だと、めちゃくちゃ食指の動くメンツだったりすると思うのですが。 それ以外の脇役にも、いい感じの映画にいい感じに出演しているいい感じの俳優が多数。 ひとまず永瀬正敏が出演する時点で、この映画は駄作ではないと思うんですよね。 仮にこの映画が中身スカスカのありがちなクソ実写だとしたら、永瀬正敏は絶対出演しないと思いますし。 そんな永瀬正敏が出演していることもあり、一昔前のちょっとマイナーな攻めた感じの邦画というか。 アンダーグラウンドムービーに謎の勢いが満ちていたあの頃の、「永瀬正敏か浅野忠信が出ている映画を見とけばとりあえず面白かった」みたいな。 そんなあの頃の邦画エッセンスも感じる作品。 そしてストーリーがこれまた素晴らしい。 凄腕ガンマンと、紆余曲折あって行動を共にすることになった口のきけない子供の話。 凄腕と子どもって鉄板中の鉄板ですし、アクション映画好きな人ってだいたいこういう組み合わせ好きじゃないですか。 アクション映画繋がりで言うと、この映画ちょっとした『アジョシ』っぽい雰囲気もあったり。 ルパン本編ではなく、あく...

新ポリス・ストーリー

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どうも、松本13です。今回は、『新ポリス・ストーリー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】  『新ポリス・ストーリー』は、1993年公開の香港のアクション映画。主演はジャッキー・チェン。 【あらすじ】  香港警察の刑事チェンは、誘拐された不動産王の救出作戦に挑む。台湾の犯罪組織や警察内部の裏切りが交錯するなか、次第に巨大な陰謀が明らかになっていく… この映画、ポリス・ストーリーの名を冠してはいますが、本家『ポリス・ストーリー』とは別物。 無数にあるジャッキー・チェン主演の『プロジェクト〇〇』とか『ポリス・ストーリー〇〇』みたいな作品群の一つです。 『男たちの挽歌』とか『沈黙』シリーズとか、ジャッキー・チェンに限らず、この手の邦題って90年代アクション映画あるあるかと思います。 そんな本家本元のポリス・ストーリーとは別物である今作なのですが、ジャッキー映画としては抜群に面白い作品です。 ただ今作は、実際の資産家誘拐事件を元にしたノンフィクションということもあり、この時代のジャッキー映画としてはかなりシリアスな内容となっています。 他の作品にありがちなコミカルな要素はほとんどなし。展開も割とハードな感じです。 ジャッキー映画の中には、ジャッキーらしからぬシリアスでハードな展開、かつ作品としてあまり面白くない…みたいな迷作なんてのも少なからずあったりするのですが。 今作に関しては映画としても普通に面白いです。 コミカルな要素はないものの、ジャッキー映画としてのクオリティはかなり高め。 おなじみのジャッキーアクションは、もう「これでもか」というぐらいに満載です。 飛び降りちゃいけないところから飛び降りたり、いやこれ普通に死んでるだろみたいな落下シーンがあったりと、今作でも寿命を削りまくり。 ジャッキー映画おなじみのコミカルなシーンがない分、重火器での撃ち合いや火薬をド派手に使っての爆破シーンなど、香港映画成分は多分に含まれています。 本当にアクション映画としての満足度はかなり高いんじゃないかと思います。 公開からだいぶ時間の経った今となっては、本家ポリス・ストーリー以外の作品って意外と隠れてしまいがちかと思います。 ですが、今見てもめちゃくちゃ見応えのある作品ですので、個人的にはかなりおすすめです。 こういう火薬を大量に使ったり、主演...

ローン・レンジャー

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  どうも、松本13です。今回は、『ローン・レンジャー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ローン・レンジャー』は、2013年のアメリカのアクション・西部劇映画。主演はアーミー・ハマー、ジョニー・デップ。 【あらすじ】 1869年のテキサス、悪徳事業者の陰謀で検事ジョンは検事職を失ってしまう。彼は復讐のためにと、謎の先住民トントと手を組むのだが… この映画、多くの人にとっては大爆死映画として記憶されているんじゃないかと思います。 内容は酷評されまくりましたし、興行成績も記録的な大赤字でしたし。 この映画、変な格好したジョニー・デップ主演の西部を舞台とした痛快冒険活劇みたいなものを多くの人は期待したと思うんですよね。 言ってしまえば『パイレーツ・オブ・カリビアン』のちょっとした亜種みたいな。 そもそもジョニーデップが変な格好してる映画ってだいたい面白いですし。 ディズニー映画ですし。 制作は大金じゃぶじゃぶな大味大作が得意なジェリーブラッカイマー。 しかも原作は名作ローン・レンジャー。 そりゃ痛快な冒険活劇を期待するなというのが無理な話だと思うんですよね。 しかし蓋を開けてみると痛快さは相当に控えめなもっさりムービーでして。 しかも長い。 この映画、2時間半もあるんですよね。 にもかかわらずそこまで引き付けられる展開もなく、テンポも悪く、本当にもっさりとした作風なんですよね。 特段脚本が破綻してるとか、映画として致命的におかしな部分があるわけじゃないのですが。 ただ本当に面白くないんですよね。絶妙に盛り上がらない。 これは酷評されても大コケしても仕方ないんじゃないかと。 とにかく観客の期待を全力で裏切っている感があるので。 ただ後半30分は本当に素晴らしいんですよね。 おなじみのテーマが流れてのゴリゴリに痛快なアクション展開。 そこまでが死ぬほど退屈だった分、余計に後半30分の展開には大興奮でした。その部分だけはめちゃくちゃ面白いんですよね。 ただそこまでが長い。2時間もあるんですよね。 本当に後半30分は素晴らしいのですが、ただそれを持ってしても、それまでの2時間の退屈の全てを払拭はできなかったかなと。 仮にこの展開にあと20分早くたどり着いていたとしたら、この映画の評価って全く違っていたと思うんですよね。 それに老いたジョニー・デ...

ザ・ハッスル

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  どうも、松本13です。今回は『ザ・ハッスル』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ザ・ハッスル』は2019年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ映画。主演はアン・ハサウェイ、レベル・ウィルソン。 【あらすじ】 南フランスの高級リゾート地で荒稼ぎする凄腕の詐欺師ジョセフィーヌと、三流詐欺師ペニー。ひょんなことから二人は手を組み、大金を狙うことになる……。 個人的に『スティング』や『マッチスティック・メン』などの詐欺師を主人公とした映画は大好きなのですが、今作はそれらほどの名作ではありません。 むしろ批評家からは酷評されまくりで、一般的な評価もそこまで高くはない作品だったりします。 ただ、私個人としては結構楽しめちゃいました。 主演はアン・ハサウェイ。 個人的にアン・ハサウェイはめちゃくちゃ素晴らしい俳優で大好きなのですが、出演作品の当たり外れはかなり激しいイメージがあります。 なので、この作品に関しても過剰な期待はしませんでした。 そのくらいの期待値で見れば、この映画は普通に楽しめるんじゃないかと。 良くも悪くもゆるい感じで「可も不可もないコメディ」くらいの感覚で見れば、大抵の人は満足できるんじゃないかと思います。 それくらいのテンションのコメディ映画って、ありそうでなかなかないと思うんですよね。 特にこの手の女性チームものやバディムービーって、割と外れが多いと思うんです。 もちろん中には大当たり作品もあったりするのですが、妙にポリコレ方面に気合いが入りすぎていたり、下ネタがきつすぎたり、そもそも映画として全然面白くなかったり……。 そういう外れ作品が多いので、「可もなく不可もなく見られるそこそこの良作」みたいな映画ってなかなかないんですよね。 今作は本当によくも悪くも可もなく不可もない、気楽に見れてそこそこ楽しめる作品です。 大味なストーリーかつきつすぎるネタも大してなく、一応の起承転結とどんでん返しがあって、最後はしっかりオチる。最低限のお約束ノルマは果たしているかと思います。 とにかく、主演のアン・ハサウェイとレベル・ウィルソンに過剰な期待さえしなければ(彼女たちが過去に出演した名作レベルのクオリティを求めなければ)、普通に楽しめる作品かと思います。 ポップコーン映画としては割と優秀だと思うんですよね。 というわけで、今回はこ...

ドラマな二人

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  どうも、松本13です。​今回は『ドラマな2人』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ドラマなふたり』は、2026年のアメリカ合衆国のロマンティック・ブラックコメディ映画。主演はロバート・パティンソン、ゼンデイヤ。 【あらすじ】 ボストンのカフェで運命的な出会いをしたチャーリーとエマは、結婚も決まり幸せの絶頂にいた。結婚式まであと7日に迫った夜、彼らは、これまでに自分が犯した最悪の行いを告白し合うのだが… ​『トワイライト』シリーズや『ザ・バットマン-』のロバート・パティンソンと、『スパイダーマン』や『デューン 砂の惑星』のゼンデイヤが主演のラブストーリーとなる今作。それだけ見ると、ちょっとした直球ラブコメみたいに思えてしまう今作ですが、よくよく見てみると、ちょっとビジュアルに不穏さがにじみ出ていると思うんですよね。 ​そして配給は、地獄のような映画を多数世に放ってきている「A24」でして、それなりに嗅覚がある人なのであれば、それだけでも今作が普通のラブストーリーではないことがわかるかと思うのですが。 ​今作、ストーリーのベースはラブストーリーながら、ブラックコメディ要素がかなり強め。サスペンスやホラー要素なども内包している作品ゆえ、ラブストーリー以外の楽しみ方もできる作品でして、むしろそっちの方が結構高評価を得られる作品なんじゃないかと。逆に、直球ラブロマンスを期待してみると、ちょっと肩透かしを食らってしまう部分もあるんじゃないかと思います。 ​結婚式を1週間後に控えたカップル。陽キャノリ全開で結婚式に向けて右往左往する2人。コミュ障にとっては地獄のような、まあハリウッド映画によくある明るく楽しいアメリカノリなのですが、ただ、ひょんなことから「今までやった中で一番やばい過去を告白し合う」という、多分結婚1週間前に絶対にやってはいけないゲームを行ってから、事態が斜め上の方向に進んでいくのですが……。 ​そこからのストーリー展開が本当に面白くてですね。とにかく、ハリウッド有数のイケメンであるロバート・パティンソンの表情がみるみるうちに死んでいく様が、本当に素晴らしくて。 ​個人的にロバート・パティンソンって、めちゃくちゃ好きな俳優なんですよね。正統派なイケメン役で世界中の女性を虜にさせながら、マニアックな映画で狂気的な役をやったり、闇堕...

ラン・オールナイト

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  どうも、松本13です。今回は、『ラン・オールナイト』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ラン・オールナイト』は、2015年にアメリカ合衆国で製作されたアクションスリラー映画。主演はリーアム・ニーソン。 【あらすじ】 ニューヨーク・ブルックリンに住むジミーは殺し屋を引退後、酒浸りの自堕落な日々を送っていた。そんなある日、疎遠になっていた息子マイケルがマフィアから命を狙われていることを知る… 酒浸りの元凄腕が息子を救うためになんやかんやな今作、個人的にはとても楽しめた映画でした。 安定のリーアム・ニーソン映画といったところ。 その手のスタンスで見れば、この映画を見て残念な気持ちになる人はいないんじゃないかと。 個人的にリーアム・ニーソンに対しては、2008年以降ずっと『96時間』をやっている人といった印象です。 その後の作品におっさん無双映画の最高傑作とも名高い『96時間』を超える作品があるかと言ったら即答でイエスとは言えないのですが。 ただ『96時間』以降のリーアム・ニーソンが無双する系の映画が過去の名作に便乗しただけの駄作かと言ったら決してそんなことはなく、作品としてのレベルはかなり高いんじゃないかと思います。 この手の同じ俳優が同じような役柄で同じように無双するタイプの映画って多々あるかと思うのですが。 リーアム・ニーソン映画のレベルって、その中で頭一つ抜けて高いと思うんですよね。 その手の映画の評価って星5つ中2.5から3つぐらいの映画が多い気がします。 その手の俳優のファンでなければちょっとおすすめできないみたいな映画も多々ありますし。 ただリーアム・ニーソン主演作に限っては星3.5から4つくらいの作品が多い気がします。 リーアム・ニーソンファンでなくても楽しめる作品がかなり多いと思うんですよね。 リーアム・ニーソン要素抜きにしても普通に面白い映画が多いですし。 この映画に関してもかなりの良作かと思います。 今作のリーアム・ニーソンは落ちぶれた元凄腕というめちゃくちゃ面白そうな役どころ。 清廉潔白なリーアム・ニーソンというのもそれはそれでいいのですが、落ちぶれて酒浸りのリーアム・ニーソンというのもそれはそれでよかったりします。 そんなリーアム・ニーソンの親友役を演じるのはエド・ハリス。 一昔前のアクション映画が好きな人でエ...

バトル・インフェルノ

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どうも、松本13です。今回は、『バトル・インフェルノ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『バトル・インフェルノ』は、2019年のアメリカのホラー映画。 【あらすじ】 ヤラセの悪魔払い生配信番組に、本物の悪魔が降臨。悪魔は出演者に憑依し、世界中の視聴者が見守る中で番組スタッフたちの隠された秘密や罪を暴きながら、命をかけた凄惨なゲームを仕掛けていく…… この映画、めちゃくちゃ面白かったです。 B級ホラーとしてはかなりよくできた映画なんじゃないかと。 その手の映画としては相当に満足感の高い、頭一つ抜きん出た秀作と言ってもいいんじゃないかと。 まあ、それはあくまでB級ホラーとしてなので、スナック菓子やジャンクフード感覚でつまむのであればこれ以上ない内容ではありますが。 ガチホラーや純正エクソシスト系ホラーとして見ると、ちょっと肩透かしかもしれませんが。 とはいえこの映画、よほどの勘違いをしない限りはB級ホラーとして見る人がほとんどかと思います。 ビジュアルにしてもあらすじにしても、B級感がダダ漏れているので。 特にあらすじに関しては、インチキエクソシストの動画配信にガチもんの悪魔が降臨してしまうという、もはやB級以外の何物でもないストーリー。 昨今のホラー映画において、最も死亡率の高い職業と言っても過言ではない動画配信者。 そしてこれまたホラー映画では相当に高い死亡率を誇るインチキ霊媒師。 この2つが悪魔合体しちゃったのだから、待っているのは地獄しかないわけです。 もう死亡フラグは無数に立っているわけで。 そんないんちきエクソシストの前に、ガチもんの本職が降臨してしまうという地獄の展開。 多数の視聴者がいるライブ配信での公開処刑。 その部分に関してはおそらく私を含め、多くの人があらすじから予想する通りなのですが。 ただ、要所要所での展開や結末については、いい意味で予想を裏切られました。 今作で登場する悪魔はインターネットの仕組みを熟知していて、インチキエクソシストの公開処刑にチャットや投票機能を使ったりとかなり近代的。 その部分の駆け引きがめちゃくちゃ面白いんですよね。 とはいえそれらの精神攻撃だけでなく、ゴリゴリの物理攻撃も仕掛けてきたり。残酷描写に関しても結構見ごたえがあるかと思います。 そんな展開のあれこれでの1時間半。退屈を感じることは一切...

アオラレ

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どうも、松本13です。今回は、『アオラレ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アオラレ』は、2020年のアメリカ合衆国のスリラー映画。主演はラッセル・クロウ。 【あらすじ】 青信号で発進が遅れた男にクラクションを鳴らしたシングルマザーのレイチェル。怒り狂った男は彼女の謝罪を拒否し、容赦ない煽り運転を開始。家族や知人を巻き込みながら、レイチェルの人生を破壊する執拗な追跡劇が始まる… この映画のタイトルの『アオラレ』はもちろん邦題。 なんとなくそれっぽい映画を引っ張ってきて、昨今問題となっている煽り運転をタイトルにしただけの映画っぽい雰囲気もあります。 実際、そんな雰囲気を察してこの映画をあえてスルーしている人もいるかと思いますが、この映画はスルーするにはもったいない、とても面白い映画です。 個人的にも、こういう時事ネタ便乗系の邦題映画って基本的にはスルーするのですが、悪役がラッセル・クロウということなので観てみたら大当たり。 B級ホラー好きな人にはこれ以上ない映画なんじゃないかと。 逆に、それ以外の期待値を持って観てしまうと、ちょっと残念な気分になってしまうかもしれませんが。 とはいえ過剰な期待さえしなければ、誰でも楽しめる映画なんじゃないかと思います。 クラクションを鳴らされたことにカチンときた頭のおかしいおっさんが煽り運転しまくる、というストーリーで1時間半どうやって持たせるのかと思うのですが。 1時間半はあっという間。めちゃくちゃ手に汗握る展開の連続です。 とにもかくにもこの映画、ラッセル・クロウの凶暴さがやばい。 基本的なストーリーに関してはあらすじ以上でも以下でもないのですが。 ただ、ラッセル・クロウの凶暴さが予想のはるか上を行っているんですよね。 煽り運転ってめちゃくちゃ陰湿な行為ですし、それを題材にした今作もかなり胸糞の悪い話なのかなと思いきや。 むしろ爽快感を感じてしまうくらいの暴れっぷり。 決して後味の良い話ではないのですが、ただラッセル・クロウの凶暴さがぶち抜けすぎていて、一周回っちゃってる感があるんですよね。 煽り運転の陰湿なところって、車というそれなりに自分の安全が確保された状態かつ、自分が優位な状況から相手を一方的になぶるようなところだと思うのですが。 この映画のラッセル・クロウにはなんて言うか、そういう狡猾さみたい...

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

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  ​どうも、松本13です。今回は、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』は、1989年に公開されたアメリカ合衆国のアドベンチャー映画。監督はスティーヴン・スピルバーグ、主演はハリソン・フォード。 【あらすじ】 考古学者インディは、父ヘンリーが行方不明になったことを知らされる。ヘンリーと、彼が探していた聖杯の行方を追う為、インディは過酷な冒険へと向かう… ​この映画、スピルバーグ映画としても、娯楽映画としても、一つの到達点と言って過言ではない作品だと思うんですよね。 ​個人的にも、マイベスト・スピルバーグ映画としては確実にトップ3に食い込むくらいに好きな作品です。とにかく文句なしに面白い作品だと思うんですよね。 ​ハラハラドキドキ、そして時にワクワクなアドベンチャー要素もありつつ、コミカルな要素もあり、しかしながらちょっとシリアスな部分もあったり、みたいなバランスもかなり素晴らしいと思うんですよね。 ​それと何気にインディ・ジョーンズって、グロとか虫とか、幼い頃に見るとちょっとトラウマになっちゃうようなシーンも結構多かったりするのですが、過去2作に比べると今作はそのようなシーンはかなり控えめなので、そういう意味でもかなり見やすい作品になっているんじゃないかと。 ​とにかくアクション、ストーリー面についても抜群に素晴らしい今作。 ​それと、個人的に特筆したいのは今作の登場人物です。 ​主演のハリソン・フォードはもちろんのこと、若い頃のインディを演じるのはリバー・フェニックス、インディーの父親を演じるのはショーン・コネリーと、超がつくほどの豪華キャスト。 ​実際、ヤング、ミドル、シニアの3世代にわたって、ここまで負けず劣らずな大スターが集結する作品というのもなかなかないと思うんですよね。 ​ハリソン・フォードはそれこそ80年代から現在に至るまで、そのキャリアのほとんど全てでハリウッドのトップを走り続けているとてつもない大スターですし、リバー・フェニックスやショーン・コネリーは今もなお伝説として語り継がれていますし。 ​そんな主人公だけでなく、マーカスを筆頭に脇役にも名キャラ揃いです。 ​ヒロインのエルザに関しては、ヒロインとしてはちょっと評価が分かれる部分かとは思うので...

同窓生

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​どうも、松本13です。今回は、『同窓生』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『同窓生』は、2013年に公開された韓国のアクションサスペンス映画。主演は「BIGBANG」のT.O.P(チェ・スンヒョン)。 【あらすじ】 元北朝鮮工作員の父を無実の罪で失った青年ミョンフンは、妹の命を救う条件として南への潜入暗殺任務を引き受ける。韓国で高校生になりすまし孤独に任務をこなすのだが… ​K-POPアイドル主演となると、ちょっと警戒してしまう人もいるかと思いますが、韓国映画って、たとえアイドルであろうと容赦ない地獄を見せる作品が多々あるので、その部分の心配は不要かと。 ​ただアイドル主演作品って、その手のイケメン補正でもって必要以上に評価が押し上げられてしまっていることがあるので、その部分は注意が必要ですが。 実際、中評価程度くらいの内容の作品が超高評価を受けていたり、みたいなことは多々あるので。 ​ただこの作品については、その部分の心配も不要かと。 ​アクションに関しても、サスペンス要素に関しても、そこまでぶち抜けたものはないながら、金正日死去直前の混乱した北朝鮮工作員同士の争いみたいなストーリー部分は見ていてかなり面白かったです。 ​18禁レベルのゴア描写や胸糞描写を平気でぶち込んでくる韓国映画としては、比較的マイルドな内容ながら、ハードな部分はかなりハードで、生ぬるいアイドル映画というわけではないので、見応えはかなりあるんじゃないかと。 ​そこまでアクションごり押し作品ではないながら、アクションシーンもかなりキレキレで見応えがあり、脇を固めるのは名作出演歴が多数ある実力派キャストということもあり、韓国映画にすれば比較的マイルドながら、そこまで軽いノリの作品ではなく、適度な重厚さも感じられたりします。 ​ただ、何かが果てしなくぶち抜けている作品かと言ったらそういうわけでもないので、その手の期待は控えめにして、ある程度大味なアクションサスペンスくらいの感覚で見れば、誰でも楽しめるいい映画なんじゃないかと。 ​とにかく韓国映画にはハードな作風のものが多いので、「ぬるい」とまでは行かない、無難に楽しめるこの程度のマイルドな作品がたまにはあってもいいんじゃないか、というのが個人的な印象です。 ​ということで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとう...

ガス人間第1号

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​どうも、松本13です。今回は『ガス人間第1号』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ガス人間第1号』は、1960年12月11日に公開された日本の特撮映画。監督は本多猪四郎。 【あらすじ】 刑事の岡本は吉祥寺で発生した強盗殺人事件を追っていた。しかし犯人は煙のように消えてしまう。犯人の痕跡を追う内に、岡本はある屋敷へとたどり着く… ​Netflix版リメイクのための予習にと鑑賞した今作。 ​制作陣には本田猪四郎、田中友幸、円谷英二という、もはや優勝確定のメンツが揃っていまして、 ​昭和特撮として見たらめちゃくちゃ面白い作品だと思うんですよね。 ​正直、子供の頃はこの作品、そこまで魅力的に感じなかったのですが。 ​怪獣映画の老舗・東宝製作作品ではあるものの、「ガス人間」って怪獣図鑑の後ろの方にひっそりと載っていたくらいのイメージしかないのですが。 ​厳密に言うと、ガス人間って怪獣というよりは「怪人」的立ち位置ですし、映画自体も大人向けストーリーですし。 ​逆に大人向けのSFサスペンスとしてみると、かなり面白いと思うんですよね。 ​人間がガスになるというアイデアって、映画・特撮・アニメなどを含めて考えると、現代の感覚ではそこまで突飛なものではないかもしれませんが、 ​今作が制作された1960年という時代を考えれば、とてつもないアイデアだと思うんですよね。 ​実際今作、クエンティン・タランティーノをはじめ、世界中の映像クリエイターに多大な影響を与えた作品であり、実際、有名作品の元ネタと思しきシーンなども多々あったりと、​そういう映画史における一種の資料としての見応えも、かなりあるんじゃないかと。 ​この手のジャンルのパイオニア的作品である故、設定の甘い部分やストーリー的ツッコミどころはあるものの、その部分を含めた「いにしえの怪作」としてのカルト的魅力も多々あったり。 ​もちろん、昭和特撮としての見どころも十分にあります。 ​ガス人間って、CGのある時代なら気軽に描写できるものかもしれませんが、今作は1960年ゆえにCGはなし。 ​CGなしでいかにしてガス人間を表現するか、そういう特撮視点で見るのもめちゃくちゃ面白いんですよね。 ​創意工夫のなされた特撮表現と、光学合成のレトロ感という部分も今作の見どころのひとつかと。 ​特撮作品としては、同じ東宝の...

1992:一触即発の夜

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​どうも、松本13です。今回は、『1992:一触即発の夜』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『1992:一触即発の夜』は、2024年のアメリカのクライム・スリラー映画。1992年のロサンゼルス暴動の初夜を舞台としている。 【あらすじ】 ロサンゼルス暴動下の1992年、平穏を願う前科者の黒人親子と一攫千金を狙う白人の強盗親子。様々な思惑が交錯する激動の夜、どちらの親子もそれぞれの❝限界❞を迎えようとしていた… ​前科持ち工場勤務の黒人親子と、泥棒を生業とする白人親子が、ロサンゼルス・暴動の夜に限界に達する…というあらすじに、どのような期待をするかで、今作の評価って結構違ってくると思うんですが、 ​ロドニー・キング事件の表決に端を発したロサンゼルス暴動という実際にあった事件をもとにしているだけに、それなりの社会派作品との期待もできるし、人種問題や親子愛的なドラマ方面の期待もできるし。 ​どちらにしてもこの映画、結構重厚な感じの映画との期待を持ってしまいがちだと思うんですよね。 ​決して軽い内容ではないながら、そこまでの期待をすると、ちょっと肩透かしの部分もありますし、とにかくロサンゼルス暴動の裏で起きたこと、みたいな部分で過剰に期待され、それゆえに評価が押し下げられてしまっている部分はあるんじゃないかと。 ​その部分の期待を控えめに、ちょっとしたサスペンス映画くらいの感覚で見れば、この映画、めちゃくちゃ面白いと思うんですよね。 ​誰もいないはずの工場に乗り込んだ泥棒と、紆余曲折あってそこに居合わせることになってしまった黒人親子。 ​刑務所上がりのお父ちゃんは、伝説的なギャングで喧嘩最強、だけど今は平穏に暮らすためにそういう部分はセーブしていたり、みたいなちょっとした『ダイ・ハード』だったり、「舐めてたやつがクソ強だった」的要素もあったりと、​そっち方面の映画として見るのなら、この映画、めちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと思います。 ​個人的には、そこまで重厚な内容を期待していたというわけではなく、ちょっとしたサスペンス映画くらいの期待値で見たので、この映画はかなりの当たりといった印象でした。 ​同じくらいの期待値で見るのであれば、一見の価値ありな作品だと思います。 ​一般的な評価ほど微妙ではありませんし、むしろ期待する方面によってはかなりの高評価...

クソ映画検証34『蟲師』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証、『蟲師』についてです。 ​まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『蟲師』は、同名漫画を原作とした2007年公開の日本映画。監督は大友克洋、主演はオダギリジョー。 【あらすじ】 100年前の日本。見えない生命体「蟲」を惹きつける体質の蟲師・ギンコは、人々を癒やしながら旅を続ける。禁忌の蟲を足に宿す女性・淡幽と出会った彼は、失われた自身の過去の因縁や闇と対峙し、再び放浪の旅へ向かう… ​この映画、クソ映画として検証するとかなり特異な作品だと思うんですよね。 ひとまず原作云々抜きにこの映画を評価すると、決してクソ映画ではないんじゃないかと。 クソ映画につきものの演技がアレな地雷キャストもいませんし、幻想的な世界観や少々難解なストーリーなどについても好みは分かれるながら、決して作品として欠陥があるわけでもレベルが低いというわけでもないと思うんですよね。 ​では原作ありきでみたらどうかと言うと、私自身、『蟲師』については本当に大好きで、コミックとしてもアニメとしてもオールタイムベストでトップに来るくらいガチファンだったりするのですが、そのような並々ならぬ原作愛を持ってこの作品を見ると、この映画、場合によってはかなりのクソ映画になってしまうんじゃないかと。 先述のように、この映画、映像作品としてのレベルは低くないんですよね。実写化ゆえ、それなりに賛否は分かれるかと思いますが、ただ、決して悪くはないと思うんですよね。主演のオダギリジョーにしても、今作におけるキーパーソンを演じた江角マキコや大森南朋にしても、個人的にはむしろめちゃくちゃハマり役だと思いますし。 それにこの時代、邦画におけるオダギリジョーって、めちゃくちゃ勢いがありましたからね。 2000年代の邦画における永瀬正敏か浅野忠信辺りが出ている映画を見とけばとりあえず間違いないみたいな雰囲気ってあったと思うのですが、2000年代半ばくらいってその一角にオダギリジョーもかなり食い込んでいたと思うんですよね。 ​そんな間違いないキャスティングに加え、監督はあの『AKIRA』の大友克洋。後に冷静になって考えてみると、大友克洋の実績って主にコミックやイラスト、アニメ方面でして。 実写に関しては「?」な部分多かったりするのですが。 とにもかくにも当時はキャスティングにしても監督にして...

劇場版 SPEC〜結〜

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​どうも、松本13です。今回はクソ映画検証『劇場版 SPEC〜結〜』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『劇場版 SPEC〜結〜』は、2013年公開の日本映画。SPECシリーズ完結編であり、前後編の二部作となっている。 【あらすじ】 特殊能力「SPEC」を持つ当麻と瀬文が、人類の存亡を懸けた最終決戦に挑む。SPEC所持者と人類の対立が激化する中、世界を終焉へと導く巨大な陰謀「ファティマ第三の予言」の真相と当麻の能力の秘密が明かされる… ​テレビというメディアが無双した時代、ドラマというのは今とは比べ物にならないくらい、絶大なコンテンツだったと思うんですよね。 ​そんなかつてのテレビドラマにおいて、好きなドラマを思い浮かべると、その全てに関わっているのが堤幸彦だったりします。 ​それゆえ、テレビドラマにおける、少なくとも2010年くらいまでの堤幸彦については絶大な信頼を置いているのですが。 ​ただ、個人的にそれはドラマにおいての話で、映画についてはまたちょっと評価は別だと思うんですよね。 ​中には当たり作品もあるものの、駄作やクソ映画と呼ばれるものも多々あったり。 ​今作『スペック』に関しても、ドラマはめちゃくちゃ面白いんですよね。 ​個人的には前作『ケイゾク』も大好きでして、両作共に好きなテレビドラマベスト3に入るくらい好きなのですが。 ​ちなみに、そのベスト3には『池袋ウエストゲートパーク』も入るので、ベスト3全部、堤幸彦作品だったりするのですが。 ​それくらい、ドラマについては名作だったと思うんですよね。 ​そして、ドラマだけでなくテレビスペシャルについても、もう抜群に面白かったんですよね。 ​そこから引き続いての劇場版。 ​さすがにこれは大丈夫であろうと安心しきっていたのですが、蓋を開けてみればびっくりするくらいのつまらなさ。 ​超能力バトルや刑事物の体裁を取っていたドラマから一変、劇場版はめちゃくちゃ壮大な話になっているんですよね。いわゆるセカイ系とでも言いましょうか。 ​そのストーリー展開が本当に抜群につまらなく、かつそれらの設定付けや説明などで堤幸彦クオリティだったギャグパートがほとんど削られており、そして作品のトーンが変わった故、数少ないギャグパートもめちゃくちゃ滑り倒しているんですよね。 ​ドラマにおいては、作品としてのある種...

クソ映画検証32『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』

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​どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』は、2015年のアクション・ダークファンタジー映画。実写版『進撃の巨人』二部作の後編にあたる。 【あらすじ】 巨人化したエレンは反逆者として捕らえられるが、謎の「鎧の巨人」に連れ去られる。人類の敵や巨人の誕生秘話、世界の欺瞞が明かされる中、エレンは仲間と共に外壁の穴を塞ぎ、人類の自由を取り戻す最終決戦に挑む… ​前編である前作が、それこそ邦画史に残るレベルのクソ映画であったゆえ、一見その部分の高低差で妙にまともに見えてしまったりするのですが。 実際、​とにかく「これじゃない感」満載だった前作と違い、今作はほぼ全編オリジナルストーリーとなっているゆえ、その手のツッコミどころはあまり感じなかったり。というより、ツッコミどころって、もう前作で使い果たしてしまっていると思うんですよね。 ​なので、前作を見ていれば本当に今作、序盤は結構楽しめるんじゃないかと。 ​ひとまず、エレン、ミカサ、アルミンのおなじみの3人と、シキシマとかいう謎のおっさんと、やたらとテンションの高い石原さとみが何かやってるくらいの感覚で見れば、ある程度は理解できるかと思いますし。 ある程度のこと以上は、前作を見ていても理解できませんし。前作がひどすぎたゆえにまともに見えるものの、今作単体で見れば相当にひどい内容でもあるのですが。 ​急展開の連続ですし、未回収の部分も多いですし、作品として本当に問題だらけなんですよね。設定的な矛盾点も多いですし、前編に比べると巨人やアクションシーンもあまりありませんし。 ​今作が「ある程度見れる映画」というのは、本当に前作と比較してなので、単体で見ると駄作のラインを明確に割り込むクソ映画となってしまうのも仕方ないんじゃないかと。 ​ただ、原作とは全く違ったストーリー展開となっているので、そういう部分での驚きはあるんじゃないかと。ただ、その驚きが悪い方への驚きとなる可能性も大いにありますが。 ​今作単体で見ると、基本的には超展開満載な雑実写みたいな目線で楽しめなくはないのですが、今作は完全オリジナルストーリーとなる都合上、シキ...

シャークネード

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​どうも、松本13です。今回は、『シャークネード』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『シャークネード』は、2013年のアメリカのSF・パニック映画。荒唐無稽な設定などが一部でカルト的な人気を得て、後に5作の続編が制作された。 【あらすじ】 カリフォルニアに未曽有の巨大竜巻が発生し、海から無数のサメが巻き上げられた。空から降ってくるサメの群れに街は大混乱に陥ってしまう… ​B級映画にすらならないZ級映画を多数放出する、いわゆる「アサイラム映画」において、最大級の成功を収めた今作。 ​諸説はあるかと思いますが、今作がいわゆる「サメ映画」というジャンルの元祖とする意見も多くありますし、少なくともサメ映画というジャンルの代表作であることは間違いないかと思います。 ​カルト的人気を経た今作は、続編が何作も作られるたびに徐々にその人気の範囲を広げ、それと同時にサメ映画というジャンルも人気を広げていった印象です。 ​サメ映画というジャンルがここまで人気になったのって、もちろん今作のような原点となった作品の面白さもあるかと思いますが、新興ジャンル故、面倒な老害がいないというのも結構あるんじゃないかと。 ​「とりあえず否定しておく」みたいな、そういう批評家気取りの老害ノリって映画においてはかなり多くあったりしますからね。 ​サメ映画って、そういう古い風潮や老害が他ジャンルに比べて限りなく少ないという部分も、大きな魅力だと思うんですよね。 ​批評にすら値しない作品が大半を占めるジャンル、というのもあるかと思いますが。 ​そんな特殊なジャンルのパイオニア的存在である今作ですが、後の続編は別として、第1作目である今作はそこまでネタには走っていないんですよね。 ​いや、竜巻でサメが飛んでくるって、それ自体が通常ではありえないと思うのですが、とはいえ水上竜巻で巻き上げられた魚が街に降ってくるみたいなことはこれまでに多々あったわけで、だったらサメが降ることもそこまで非現実的ではないと思うんですよね。 とはいえ​「なくはない」ながらも、それが大群で降ってくるというか、もう普通に空飛んじゃってるし、それをチェーンソーでバッサバッサ切り刻んだりみたいな、さすがにそれはないだろうと思うのですが。 ​ただそれを「一周回って面白いでしょ?」みたいな確信犯的ノリではなく、演者はあくまで...

バック・トゥー・ザ・フューチャー

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​どうも、松本13です。今回は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』についてです。 ​まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、1985年のアメリカのSF映画。監督はロバート・ゼメキス。 【あらすじ】 高校生マーティは、科学者ドクが愛車デロリアンを改造して作ったタイムマシンの実験に立ち会う。しかし、ドクを狙う過激派の襲撃に巻き込まれ、逃走の最中に誤って1955年へとタイムスリップしてしまう… ​あなたにとって100点満点の映画は何でしょうか?オールタイムベスト、不動のナンバーワンとは? ​私にとっては今作がそれにあたります。 ​個人的なオールタイムベストランキングを作る際の基準となるのも、この映画だったりします。 ​まあ、この映画の素晴らしい所ってもうすでに語り尽くされているかと思うのですが、個人的にはこの映画の青野武吹き替えのドクがめちゃくちゃ好きなんですよね。 ​80年代から90年代に子供時代を過ごした人にとって、青野武の声ってもはや、親の声より聞いた声くらい言ってしまっても決して大げさではないと思うんですよね。 ​それくらい、あらゆる作品のあらゆるキャラクターの吹き替えをやっていると思うのですが。 本当に今作やドラゴンボール、ちびまる子ちゃんのような誰でも知っているような国民的作品からカルトゲームに至るまで、本当に至るところに青野武の声ってあると思うんですよね。 ​個人的にはこの映画、青野武吹き替え作品としても不動のナンバーワンだったりします。 ​とにかく今作におけるドクの「オー」とか「ァアアア」みたいなリアクションが、本当にいちいち最高でして、その声を聞くためだけに数えきれないくらい見てしまっています。 ​本当に青野武大先生って、リアルタイム世代にとっては、本当にちょっとした親戚のおっちゃんくらい言ってしまっても過言ではないレベルに親しみのある声だと思うんですよね。 ​そんな青野武成分を摂取するという観点からこの映画を見てみるのも、めちゃくちゃ面白いので個人的にはめちゃくちゃおすすめです。 ​本当にこの映画の面白さや、作品としての完璧さって異常だと思うんですよね。 ​テーマソングの冒頭が5秒流れただけで、幼少期と変わらないくらいのワクワク感が沸き起こってくるって本当にすごいことだと思うんですよね。 ​本当にこのテーマソング...

プリミティブ・ウォー 恐竜戦争

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​どうも、松本13です。今回は『プリミティブ・ウォー』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『プリミティブ・ウォー』は、2025年のオーストラリアのSFミリタリーアクション映画。 【あらすじ】 ベトナム戦争中の1968年、米軍の精鋭小隊が消息を絶った部隊の捜索のため密林へと潜入する。しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは敵兵ではなく、なぜか現代に生き残っていた凶暴な恐竜たちの群れだった… ​ベトナム戦争中の米兵が、ジャングルの奥地で恐竜に遭遇するという、もうその時点で勝ち確定だと思うんですよね。 ​ビジュアルやあらすじの時点でもう、刺さる人には果てしなく刺さるタイプの映画かと思うのですが。 これでこの映画が90分程度の作品だったら何の問題もなかったと思うのですが、この映画、2時間15分の結構な長尺の映画なんですよね。 ​なので、大味なポップコーン映画みたいなノリを期待すると、ちょっと冗長に感じてしまう部分があるかもしれません。逆に、それだけの長尺なのだから大味なのではなく、むしろかなり重厚な作品なのでは、みたいな期待を持ってしても、ちょっと肩透かしな部分があるかと思いますし、そういう意味では正しい期待を持つのがちょっと難しい作品だったりします。 ​ひとまず、ちょっと期待値を控えめに、長尺な大味映画くらいの感覚で見るのであれば、めちゃくちゃ楽しめるかと。 2時間越えの大作ゆえ、ちょっと冗長に感じてしまう部分はあるかもしれませんが、とはいえ、恐竜の登場頻度やアクション濃度はかなり高いので、退屈することはないかと思います。 ​とにかく、本家『ジュラシック・パーク』以外は基本、超低予算なZ級映画の多い恐竜映画としては、相当によくできた作品かと思います。 実際、『ジュラシック・パーク』以外でここまでの規模の恐竜映画って、そうそうないと思いますし、そういう意味では一見の価値ありな作品なんじゃないかと。 ​とにかく過剰な期待をしてしまいがちな作品ではありますが、ある程度控えめな目線で「大味」と「B級映画」くらいの感覚で見れば、決して残念な気持ちになることはないはず。個人的にはめちゃくちゃおすすめです。 ​それと、今作は初期『ジュラシック・パーク』のような古き良き恐竜ではなく、割と現代主流となっている説をもとにした恐竜です。 なので羽毛恐竜が結構多かったりしま...

シラート

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どうも、松本13です。今回は『シラート』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『シラート』は、2025年のスペイン・フランス合作映画。第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でワールドプレミア上映され、審査員賞など4冠に輝いた。 【あらすじ】 砂漠のレイヴパーティで行方不明となった娘を探すため、父と息子はモロッコの砂漠奥地へ向かう。謎めいた参加者グループと共に次の会場を目指し過酷な荒野を進むうち、親子は次第に精神的な限界へと追い詰められていく… ​今作、個人的には「今年最大の拾いもの映画」といったところでして。鑑賞前は、絶賛の声は多いものの、まあよくある「批評家受けのいい映画」かなと思っていたんですよね。 ​ただ今作、そのようなお行儀のいい映画ではなく、視覚・聴覚・精神にゴリゴリに作用してくるタイプの作品。 ​ジャンル分けがちょっと難しい作品ではあるのですが、ドラマであることはもちろんのこと、サスペンス的な要素は多分に含まれているかと。 ​それと、レイヴ・ミュージックがメインの映画ですので音楽的な魅力も多々あり、レイヴというとやはりドラッグは切り離せないものでして、トリップ・ムービー的な側面も多々あるかと思うんですよね。 トリップ・ロードムービー、これっていにしえの映画好きにとってはちょっとした名作フラグだったりもしますよね。 ​砂漠にデデーンと巨大なスピーカーを積み上げ、爆音でダンスミュージックを流しながら踊り狂う人々って、砂漠もないしレイヴもそこまで一般的ではない日本からすると、かなり異様な光景だったりするのですが。 ​そんなレイヴというものを知ることができるという意味でも、一見の価値はあるんじゃないかと。 ​レイヴって、ただ音楽流して薬キメて「うえーい」とか「ヒャッハー」みたいなものとは、ちょっと趣が違った側面があったりするんですよね。 ​ただ今作、基本的にはロードムービーでして。 ​娘を探す父と息子と犬一匹が、レイヴ会場に紛れ込んでしまうというところからストーリーが始まるのですが。 ​そこから主人公の親子は、娘を探して次のフェスの会場へ向かうレイバーと行動を共にするのですが……そこからの展開がまあいろいろありまして、その部分は絶対ネタバレなしで見た方がいいかと思います。 ​ひとまず今作、モロッコの政情がとても不安定な地域が舞台となっ...

スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ

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どうも、松本13です。今回は『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、2026年のアメリカのスーパーヒーロー映画。シリーズ4作目、MCUとしては38作目となる。 【あらすじ】 ドクター・ストレンジの魔術によって、全世界の人々からピーター・パーカーに関する記憶が消されてから数年後、ピーターはニューヨークで一人暮らしをしながら、スパイダーマンとして自警活動を行っていた。しかし、新たな敵の出現により、再び自分の大切な人々に危機が訪れようとしていた… ​近年、一部では没落が囁かれており、いまいちパッとしない印象のあるMCU。そんなシリーズの最後の砦と言っても過言ではないスパイダーマン最新作。 ​多少の賛否はあれど、シリーズ全ての作品で成功を収めてきたMCUの優等生ですが、今回もしっかり傑作クオリティに仕上がっています。 ​何かと予習復習が必要なMCUですが、今作は予備知識がなくても楽しめる作品。 ​ただ最低限、「スパイダーマン=ピーター・パーカー」ということが世界に知られてしまったので、それをなかったことにするために魔術師ドクター・ストレンジの力を借りて、親友や恋人を含む全ての人々の記憶から自分の存在を消してもらった、とてつもなく孤独な状態から、はいスタート……という部分は事前に知っておいて損はないんじゃないかと。 ​じゃあ今作は結局「みんなの記憶が戻ってハッピーエンド」という展開を、おそらく多くの人が予想するかと思うのですが、 ​その部分も含めたストーリーも、今作は非常に秀逸にできていまして。 ​それに加え、パニッシャーやハルクなど、客演する他のMCUシリーズの人選もこれまたかなり秀逸でして。 ​特に今作でスパイダーマンの実質的な相棒を務めるのがパニッシャー。 ​個人的にもパニッシャーってマーベル屈指の名キャラだと思っていまして。 ​スーパーパワーのない一般人なのに、ヤムチャ的立ち位置になることのない脳筋ゴリラ的存在感や、ピーター・パーカーとの関係性などはかなりの見どころ。 ​トニー・スタークしかり、今作のパニッシャーしかり、やさぐれたおっさんに何かと気に入られる人たらしな可愛げみたいな部分って、歴代のスパイダーマンにはないトム・ホランド版スパイダーマンならではの魅力か...

クソ映画検証31『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』

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​どうも、松本13です。今回はクソ映画検証、『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』 は、2003年7月5日に公開された日本映画。監督は深作欣二・深作健太のダブルクレジットながら、深作欣二が担当したのは、冒頭のシオリ初登場シーンの僅か1シーンである為、実質的には深作健太の単独作品となる。 【あらすじ】 前作から3年後、大人に宣戦布告しテロリストとなった七原秋也を抹殺するため、新BR法が施行される。強制徴兵された中学生たちが、2人1組の一蓮托生ルールのもと、七原らの籠る孤島へ送り込まれる… ​監督である深作欣二監督がわずか1シーンのみの撮影で急逝し、息子の深作健太がほぼ全編を監督した作品です。 ​前作って、世界で評価されるバイオレンス映画の巨匠、深作欣二が監督した、それこそ歴史に残る名作中の名作。 ​私を含め、多くの人のオールタイムベスト邦画でもトップに来るほどの歴史的作品だと思うんですよね。 ​かつ、作品の持つ暴力性などで政治家とバチバチやり合ったり、邦画史においても稀に見る社会現象を巻き起こしました。 ​そんな偉大すぎる前作に比べると、話にならないレベルかと思うんですよね。 ​そして、これまた面白すぎる原作があった前作に比べ、今作は完全オリジナルということもあり、ストーリーも登場人物も何もかもが弱いんですよね。 ​ただ、「話にならないほどのクソ中のクソ」かと言ったら、決してそうではなく、映画としてはしっかり成立しているんですよね。 ​あの名作の続編と期待してみると、前作との落差からクソ映画くらいの評価を下してしまうかもしれませんが。 ​とにかく、この映画における最重要人物である深作欣二監督の死という、作品が空中分解してもおかしくないレベルの悲劇を乗り越えた部分に関しては、個人的には評価したいなと。 ​そもそも、深作欣二監督が死んでしまった時点で、『バトル・ロワイアル』という作品は成立しないと思いますし。 ​前作と比べたら本当に話にならないレベルながら、今作に関しても要所要所では前作のような面白さや、深作欣二イズムみたいなものは感じられるんですよね。 ​特に今作の冒頭から中盤くらいまでは、本当に圧倒的に面白く、めちゃくちゃ引きつけられる内容なんですよね。 ​本当に冒頭だけ見...

モナーク: レガシー・オブ・モンスターズ シーズン2

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どうも、松本13です。今回は『モナーク』シーズン2についてです。今回は映画ではなくドラマについてなので、番外編程度とお考えください。 【概要】 『モナーク: レガシー・オブ・モンスターズ』 は、アメリカのSF怪獣テレビドラマシリーズ。東宝のゴジラシリーズに基づく『モンスター・ヴァース』メディア・フランチャイズの一作。 【あらすじ】 エイペックス社が空洞世界へのポータルを開いたことで、激怒したコングが髑髏島のベースキャンプを破壊する。さらなる紆余曲折の末、ポータルから謎の巨大生物が世界へと解き放たれてしまう… ​なんだか今イチパッとしない感のある、ハリウッド版ゴジラのスピンオフドラマである今作。シーズン1に引き続き、シーズン2も結構な賛否両論となっています。ただ、個人的には結構楽しめた作品だったかなと。 ​今作に難色を示す人の気持ちは十分わかるんですよね。「ゴジラスピンオフ」と言いつつ、ゴジラがまず出てこないというか、シーズン2はゴジラというよりキングコングがメイン。そのキングコングもそこまで頻繁に出てくるわけではないのですが。 ​そして脚本の微妙さ。ハリウッド版ゴジラの世界観の深掘りという部分はともかく、それに付随する人間ドラマが微妙との声も多々あり。ただ今作って、あくまでもゴジラのスピンオフであって、そして今作はゴジラではなく「モナーク」という組織についての作品であるという観点で見れば、そこまで悪いストーリーではないんじゃないかと。 ​小栗旬扮する芹澤博士のせがれが登場するも、ただ白目を向いて爆発しただけで、後は怪獣たちが昭和ゴジラ顔負けのプロレスを繰り広げるという超絶大味な(褒め言葉)映画が原作と考えると、今作の大味さはある種原作通りとも取れますし。 無駄な痴話喧嘩とか人間ドラマを持ち込むのはこの手のドラマにしてはよくある話ですし、東宝ゴジラクオリティさえ求めなければ、そこまで悪い作品ではないと思うんですよね。 ​シーズン1に比べると怪獣映画としての見どころも結構あったりしますし、スピンオフドラマとしては結構予算的にも頑張っていると思うんですよね。それに加え、カート・ラッセルとワイアット・ラッセルの親子共演という部分も個人的な見どころでして。どちらも個人的にとても信頼している俳優でして、ちょっと微妙な人間ドラマはあるものの、この2人の存在感でもって下支えされてい...

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