ガス人間第1号
どうも、松本13です。今回は『ガス人間第1号』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ガス人間第1号』は、1960年12月11日に公開された日本の特撮映画。監督は本多猪四郎。
【あらすじ】
刑事の岡本は吉祥寺で発生した強盗殺人事件を追っていた。しかし犯人は煙のように消えてしまう。犯人の痕跡を追う内に、岡本はある屋敷へとたどり着く…
Netflix版リメイクのための予習にと鑑賞した今作。
制作陣には本田猪四郎、田中友幸、円谷英二という、もはや優勝確定のメンツが揃っていまして、
昭和特撮として見たらめちゃくちゃ面白い作品だと思うんですよね。
正直、子供の頃はこの作品、そこまで魅力的に感じなかったのですが。
怪獣映画の老舗・東宝製作作品ではあるものの、「ガス人間」って怪獣図鑑の後ろの方にひっそりと載っていたくらいのイメージしかないのですが。
厳密に言うと、ガス人間って怪獣というよりは「怪人」的立ち位置ですし、映画自体も大人向けストーリーですし。
逆に大人向けのSFサスペンスとしてみると、かなり面白いと思うんですよね。
人間がガスになるというアイデアって、映画・特撮・アニメなどを含めて考えると、現代の感覚ではそこまで突飛なものではないかもしれませんが、
今作が制作された1960年という時代を考えれば、とてつもないアイデアだと思うんですよね。
実際今作、クエンティン・タランティーノをはじめ、世界中の映像クリエイターに多大な影響を与えた作品であり、実際、有名作品の元ネタと思しきシーンなども多々あったりと、そういう映画史における一種の資料としての見応えも、かなりあるんじゃないかと。
この手のジャンルのパイオニア的作品である故、設定の甘い部分やストーリー的ツッコミどころはあるものの、その部分を含めた「いにしえの怪作」としてのカルト的魅力も多々あったり。
もちろん、昭和特撮としての見どころも十分にあります。
ガス人間って、CGのある時代なら気軽に描写できるものかもしれませんが、今作は1960年ゆえにCGはなし。
CGなしでいかにしてガス人間を表現するか、そういう特撮視点で見るのもめちゃくちゃ面白いんですよね。
創意工夫のなされた特撮表現と、光学合成のレトロ感という部分も今作の見どころのひとつかと。
特撮作品としては、同じ東宝の怪獣映画ほどの知名度はないかもしれませんが、前述のように見所は多々ある作品ですので、リメイク版鑑賞前の予習としてはもちろん、尖った昭和の怪作やカルト映画としても、一度は見ておいても損はない作品なんじゃないかと。
リメイク版は良くも悪くも現代版。今は無き「昭和」という時代の今作ならではの、何周か回った新鮮味というのも多々あるかと思いますので。
ということで、今回はこの辺で。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。