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劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来

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​どうも、松本13です。今回は、『鬼滅の刃 無限城編 第一章』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、漫画『鬼滅の刃』を原作とした日本の長編アニメーション映画。三部作の第1作目となる。 【あらすじ】 鬼になった妹を人間に戻すため「鬼殺隊」に入隊した炭治郎。彼は鬼殺隊の仲間たちと共に落とされた無限城で、壮絶な最終決戦を繰り広げていく… ​個人的に、一部作品の「劇場版商法」に関してはどうかと思うのですが、今作はかなり「劇場版である必然性」のある作品だと思いまして。 ​無限城編って、かなり尺の長いクライマックス編だと思うんですよね。とにかく怒涛の展開で、ラストまで畳み掛けるような。それをテレビの細切れでやってしまうと、ちょっとテンポ的に微妙な部分も出てきてしまうかと思うのですが、逆に尺的に「劇場版三部作」ってめちゃくちゃ丁度いいと思うんですよね。 ​無限城内部における複雑怪奇な映像表現においても、本当にしっかり予算と人員を投入した、劇場版ならではのクオリティだったと思います。 ​ただ、2時間半近い尺に関しては、若干評価が分かれる部分ではあるかと思います。個人的には全然「アリ」だと思いましたし、劇場版ジャンプアニメの史上最高峰のクオリティで2時間半って、めちゃくちゃ凄いことだと思います。しかも、その時間すら一瞬で過ぎたと思えるくらいに面白かったのですが。 ​「もう少し短くても良かったのでは?」という意見もごもっともです。テンポ重視で尺を削れる余地は、確かに結構あったと思います。前述のように、無限城編は畳みかけるような怒涛の展開こそが魅力ですしね。 ​個人的に「無限列車編」は、私の中でちょっと過剰に評価されすぎていたと思うんですよね。当時はコロナ禍の真っ只中で、娯楽も非常に限られていました。本編であれだけ号泣したのも、もちろん作品やキャラクターの良さがあってのことだったと思いますが、ただ、あの当時の涙ってそれだけじゃなかったと思うんです。 ​「辛いのは自分だけじゃないんだから」と、泣くに泣けなかった鬱屈した感情が爆発した感がありまして。そんなこんなで、無限列車編は必要以上に私の中で評価されまくっている作品ではあるので、そのような「補正」なしに見た今作はどうなるだろうと思っていたのですが。 ​結果は、文句...

8番出口

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​どうも、松本13です。今回は『8番出口』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『8番出口』は、同名ゲームを原作とした2025年の日本映画。主演は二宮和也。 【あらすじ】 地下鉄の改札を出たところで、理由もわからぬまま地下通路の無限ループに囚われてしまった男性。彼は、案内の指示に従い8番出口から外に出ようと奔走する… ​ネットでバズったことで広く知られることとなったゲームを原作とした本作。個人的には、めちゃくちゃ警戒レベルを高くして鑑賞しました。近年、邦画ホラーにおいてはかなりハズレを掴まされているので。 ​今作においても、穿った見方をすれば「ネットでバズった話題性のあるゲームを原作に、旧ジャニーズタレントを客寄せパンダに使っただけの中身スッカスカな映画」とも見れるわけでして。 ​もちろん、旧ジャニーズタレントが主演であっても素晴らしい映画というのはたくさんあるのですが、ただ少し前に『“それ”がいる森』というかなりアレな映画を掴まされているゆえ。しかも、主演が同じ嵐の相葉雅紀ということで、なんか私の中で妙なフラグが立ってしまっていまして。 ​相葉くんはともかく、ニノに関しては役者としてかなり信頼性の高い人物であるとは分かっているのですが、それでもやはり不安は拭えないものでして。 ​しかも今作、原作ゲームにストーリーがないゆえ、映画オリジナルストーリーが盛り込まれているんですよね。それもまた、個人的にはかなりのフラグでして。 ​今作のようなシチュエーション・スリラーの元祖となった名作『CUBE』に、かなり微妙なオリジナルストーリーをぶち込んだうえに、映画自体も相当にアレな仕上がりとなった『CUBE 一度入ったら、最後』という超絶劣化リメイクがありまして。雰囲気が近しい作品ゆえ、なんだかその部分でもフラグが立ってしまいまして。 ​とにかく私の中の警戒レベルは最大にして鑑賞に臨んだのですが、結論から言うと、それらは全て杞憂に終わりました。めちゃくちゃ面白かったです。 ​​そもそもの原作がそれなりに人を選ぶゲームゆえ、映画である今作も万人が満点をつけられる作品ではないかと思います。ただ、「ちょっとしたシチュエーション・スリラー」くらいの感覚で見るのであれば、よほど過剰な期待をしない限り満足できる作品ではないかと。 ​とにかく、『8番出口』というゲームの...

大洪水

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​どうも、松本13です。 今回は、『大洪水』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『大洪水』は、2025年にNetflixで公開された、韓国のSFパニック映画。主演はキム・ダミ。 【あらすじ】 とあるマンションの3階の部屋にて、6歳の息子ひとりと暮らすアンナは、周囲が洪水で沈んでいることに気づく。床は水浸しになり、あっという間にこの建物自体も水没する。そこへ彼女を保護しに来た謎の男が現れるが… ​今作、かなりの賛否両論の作品として話題となりました。 ただ、否定的なレビューに関しても、大体は「ストーリーが意味不明」というものであり、映像作品としての品質はかなり高いと思うんですよね。 ​とにもかくにも今作、見る人によって「面白い」と「意味不明」に評価が真っ二つに分かれるところが、非常に興味深いところでして。 ​ネタバレになってしまうので詳細は伏せますが、今作は「パニック映画の皮をかぶったSF映画」なんですよね。 ​とはいえ、序盤はまっとうにパニック映画しているのですが、SF色が前面に出てくる後半の展開についていけない人が多いようで。 確かに今作、パニック映画として見たら、後半は本当に意味不明な「ぶん投げエンド」なんですよね。 ​ただSF映画としてはかなりよくできていまして、周回プレイを重ねて作品の仕組みを理解すると、「なるほど、そういうことか」と膝を打つシーンの連続。 ​ただそれはあくまでも「SF映画として今作を数回見た上での話」であって、それだけの熱量をこの作品に持てる人がどれだけいたかと言ったら、あんまりいなかった。だから、かなり微妙な評価となってしまっているわけでありまして。 ​そもそも、今作を見る多くの人が、SFじゃなくてパニック映画を期待して観たと思うんですよね。言ってしまえば、「ちょっとした『アルマゲドン』みたいな、映像がすごくて後半ちょっと泣ける」みたいな。 ​視聴スタンスとしては「お約束」を期待する結構ゆるいスタンスであったと思うのですが、実際の内容はと言うと、それとは真逆の「腰を据えて観るSF作品」でして。そりゃあ、ほとんどの人はついていけないよな、と。 ​それに加えて、今作は韓国映画。 主演のキム・ダミって、『The Witch/魔女』でアクション映画好きからは絶大な知名度を誇る女優かと思いますし、胸糞満載なドロドロ展開がお家芸...

クロウ/飛翔伝説

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どうも、松本13です。今回は、『クロウ/飛翔伝説』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『クロウ/飛翔伝説』は、1994年のアメリカ映画。ジェームズ・オバーによるコミック『ザ・クロウ』を実写化したものである。主演はブランドン・リー。 【あらすじ】 近未来のデトロイト。ロック・ミュージシャンのエリックと婚約者シェリーは、犯罪王トップ・ダラーの一味によって惨殺されてしまう。しかし1年後、エリックは復讐の為に冥界より蘇る… この映画と言うとブルー・スリーの息子であるブランドン・リーが撮影中に事故死したという逸話がついてまわるかと思うのですが。 その悲劇的な死とダークヒーロー物という内容も相まって、かなり独特な神がかり方をしている映画かと思うのですが。 映画の外の悲劇と映画の内容が妙な形でマッチしてしまう事ってごくたまにあるかと思うのですが。 『スタンド・バイ・ミー』のクリス・チェンバースの死とリバーフェニックスの死とか。 『ダークナイト』のジョーカーとヒース・レジャーとか。 その存在が世界中で広く知られる頃にはすでに亡くなっていたブランドン・リーの父親であるブルース・リーについても同様。 ただこの映画、そのような要素を抜きにしてもめちゃくちゃ面白い映画なんですよね。 正直初見時はあまりピンと来なかったのですが。 復讐物としてはシンプルなストーリー、かつド派手なアメコミヒーローに比べるとちょっと地味である感は否めませんし。 ド派手なアクションやギミックがあるわけでもなし、特殊能力があるわけでもなし。 不死身であること以外はほんと普通の人なんですよね。 ただ治安の終わった街でヒャッハーな悪党共を始末するダークヒーローのシンプルな復讐劇って、定番中の定番ゆえやはり普通に面白いんですよね。 それとアメコミヒーロー物となると何かと複雑だったり壮大だったりと、いろいろな意味でインフレが進んでいる昨今に見ると余計に面白かったり。 よくも悪くもこういう後にも先には続かないサクッと終わるシンプルなアメコミ映画ってなかなかないですし。 そしてこの映画、ブランドン・リー演じる主人公のエリックがこれまた魅力的なんですよね。 めちゃくちゃかっこいいのはもちろんなのですが、復讐のためによみがえったものの、それゆえに自我が崩壊していることもなく、復讐の鬼と化しているわけでもなく。...

劇場版 チェンソーマン レゼ篇

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  ​ どうも、松本13です。今回は、『チェンソーマン レゼ篇』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』は、藤本タツキによる漫画『チェンソーマン』を原作とした日本のアニメーション映画。2025年公開。 【あらすじ】 悪魔の心臓を持つ「チェンソーマン」となり、公安対魔特異4課に所属するデビルハンターの少年・デンジは、ある雨の日にレゼという少女と出会う。二人は急速に親密になっていくのだが… ​昨今のテレビアニメってめちゃくちゃレベルが高いので、一昔前の劇場版アニメみたいなクオリティの作品も結構あったりするんですよね。 ゆえに、「それ、劇場版でやる必要あるんですか?」みたいな作品もあったりするのですが。 ​ただ、今作ってレゼ篇自体がちょうどいい尺ということもあり、かつクオリティもしっかり劇場版品質ということで、劇場版である必然性のある作品なんじゃないかと思います。 ​チェンソーマンって原作が本当に抜群に面白いのですが、ただ漫画ゆえ静止画なんですよね。 今作はその部分の迫力を世界最高峰の技術でもってめちゃくちゃしっかり映像にできている部分も、劇場版である必然性の一つなんじゃないかと。 ​とにかく、今作はアニメだけどめちゃくちゃ迫力あるんですよね。 ​アニメって、よくも悪くも実写との間には明確な壁がかつてはあったかと思うのですが、今作を含め昨今のアニメではその壁が完全に取り払われているというか、作品によってむしろ実写を超えてしまっている部分もあると思うんですよね。 ​個人的にはテレビアニメのチェンソーマンも好きなのですが、ただ制作発表時の大型プロジェクトの一部はオープニングやエンディングについてのものであり、肝心の本編に関しては期待値が異常なほどに高かっただけに賛否が分かれる部分があったかと思うのですが。 ​今作に関してはその部分もしっかり合わせてきたんじゃないかと。今作に関しては期待はずれ感ってほとんどなかったと思うんですよね。 ​そして、作品のトーンも、レゼ篇ということでテレビアニメとは若干違ったトーンにまとめられており、そういうトーンの違いも劇場版ならではだなと。 ​今作の評価を見ていて面白いのは、レゼのキャラに難色を示す女性が結構多いこと。まあレゼってそういうキャラですし、そもそも原作が「少年」ジャンプですか...

レッキング・クルー

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​どうも、松本13です。 今回は『レッキング・クルー』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『レッキング・クルー』は2026年公開のアクション・コメディ映画。主演はデイヴ・バウティスタ、ジェイソン・モモア。 【あらすじ】 疎遠になっていた異母兄弟のジョニーとジェームズが、不可解な父の死をきっかけに再会する。ハワイで真実を探る中で、埋もれていた秘密が次第に明らかになる… ​デイヴ・バウティスタとジェイソン・モモアがダブル主演の今作。 持ち前の筋肉でもって、数々の映画で悪を叩きのめしてきた両人が並ぶビジュアルは、もはやアクションを通り越して、ちょっとした「ホラー」にすら感じられたりするのですが。とにかく圧が凄い。 ​おそらく、多くの人がこの映画に期待するのは「筋肉×アクション」かと思うのですが、実際の内容も全く何のひねりもない、清々しいほどの筋肉映画だったりします(褒め言葉)。 ​主演の2人もパブリックイメージ通りの役柄。 異母兄弟の兄であるデイヴ・バウティスタは、比較的穏やかな「筋肉ゴリラ」。弟であるジェイソン・モモアは本能丸出しの「野生のゴリラ」。 ​疎遠だったそんな2人が、父の死によって再会し、なんやかんあって悪の組織とバチバチやり合うという、これまた何のひねりもないストーリーなのですが、それがいい。変に奇をてらっていない、直球アクションの連続です。 ​迫力のカーアクションや、変に『ジョン・ウィック』風にスタイリッシュにしたりせず、体躯に物を言わせたパワー系アクション。 とにかく意外性ゼロな作品ながら、作り手も作り手で、視聴者が期待する直球路線に全力で徹している点が、めちゃくちゃ好感が持てるんですよね。 ​とにかく今作における「筋肉要素」というのは、作り手も相当に意識しているようで、主演の二人を「筋肉バカ」や「脳筋」扱いする、ちょっとしたセルフコメディみたいなシーンが結構あったりするのも、めちゃくちゃ面白いんですよね。 ​二人が敵地に潜入する際の作戦も、「15分で片付ける」「皆殺し」と、全く作戦になっていなかったり。 それに加え、「ドウェイン・ジョンソンのクローン」とか、「太ったジョン・シナ」とか、やたらと同業者のメタいネタを使ってくるところも、個人的にはかなりツボでした。 ​おそらくこの映画を腰を据えてじっくり見ようと思う人は、ほとんどいな...

ランニング・マン

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どうも、松本13です。今回は、『ランニング・マン』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ランニング・マン』は、2025年のイギリス・アメリカ合衆国のSFアクション映画。エドガー・ライト監督、グレン・パウエル主演。 【あらすじ】 貧富の差が限りなく拡大した近未来のアメリカ。ふとしたことから無職となってしまった男性が、重病の娘の治療費を稼ぐため30日間逃げ切れれば巨額の賞金がもらえる究極のデスゲームに参加する… ​スティーブン・キング原作、アーノルド・シュワルツネッガー主演で過去に映画化された作品の、2度目の映画化となる今作。その部分で大いに期待をする人も多いのではないでしょうか? ​ただ穿った見方をすれば、それって「ちょっとした爆死フラグ」でもあると思うんですよね。スティーブン・キングについても、アーノルド・シュワルツネッガーについても、絡んでいる作品に名作は多々ありますが、いまいちな作品も相当数あったりするので。 ​実際全米では大爆死とは行かないまでも、興行成績はいまいちパッとしなかった模様。過去に公開されたシュワちゃん版は見たことが無いのですが、ただ他の名だたる代表作程の評価は受けていない模様です。  確かに今作、「どういう期待を持って見るのか」がちょっと難しい作品ではあると思うんですよね。 ​ゴリゴリのアクションなのか、SFなのか……。過去にシュワちゃん主演で制作された近未来SFという部分で、『トータル・リコール』のような路線を期待する人もいるかもしれませんし、なんとなく雰囲気で『ブレードランナー』を期待する人もいるかもしれません。それゆえに、評価がブレがちな部分があったりする作品かと思います。 ​個人的にも「この作品はどういう作品なんだろう?」といったスタンスで見たのですが、実際に見てみると、めちゃくちゃシンプルに楽しめるストレートな作品でした。それゆえに、重厚なSF路線を期待するとちょっと肩透かしになるかと思うので、その手の期待は控えめにしておいた方がいいかと思います。 ​今作はそれこそ、もう絵に描いたようなブラックジョーク丸出しなディストピア社会でして。下層階級の主人公が病気の娘を救うために、一攫千金を夢見てデスゲームに参加するという話でして。 ​その部分の紆余曲折もわりかし大味で、「細かいことはいいんだよ」的な脳筋ノリでサ...

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