仮面の忍者 赤影
どうも、松本13です。今回は、『仮面の忍者 赤影』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『仮面の忍者 赤影』は、2025年の日本のテレビドラマ。横山光輝の同名漫画を原作としている。
【あらすじ】
織田信長が天下統一を成し遂げようとしていたころ。日本支配を目論み、琵琶湖の南にはびこる怪しい宗教「金目教」の幻妖斎に対抗するため、飛騨の里出身で織田信長に仕える忍者赤影が戦いを挑む…
今回は映画ではなくドラマですので、番外編程度とお考えください。
なお、以下は第一話視聴時点の雑感ですので、作品全体の評価ではない点もご了承ください。
映像関連のコンテンツについては映画がメインと考えており、ドラマはよほど興味があるものしか見ないので、今作も特に見る予定はありませんでしたが、第一話公開時点でネットで相当に火柱が上がっていたので興味を持った次第です。
ざっと調べてみると、監督は三池崇史、キャストはLDH俳優が中心。
三池崇史って名作は多々あるのですが、それ以上に迷作や駄作も多い、めちゃくちゃ当たり外れの激しい監督。
それに加えて、これまでLDH俳優の地獄のような演技の地雷映画も数々踏んできているわけで、この二つの要素が悪魔合体した今作はどれだけひどいのだろうかと興味を持った次第です。
実際、今作の否定的なレビューには「日本映画の悪い部分の集合体」みたいなものもありまして、「どれだけひどいのだろうか」とある意味期待を込めて見てみたのですが。
ひとまず、キャストの演技に関しては全く問題はありませんでした。少なくとも私がかつて遭遇したものよりはずっとまともでした。
では三池崇史監督作品としてはどうなのか、と言ったらこれまた特段悪くはなく、アクションがもっさりしているというわけでもなく、むしろ結構ちゃんとしている印象でした。
ただコメディ要素が滑り散らかしているという点については、確かに全く面白くはありませんでした。
大して面白くもないギャグをシュールに見せかけて開き直り気味に投げっぱなす、三池崇史監督の一番悪い癖がモロに出ていました。
それでもかつてそのようなギャグが当たったのは監督独自の過激極まるバイオレンス描写との妙な緩急があったからで、バイオレンス控えめな昨今では本当に当たることが殆ど無い、それこそ悪い癖にしかなっていないのですが。
特撮要素については相当に微妙。20年くらい前のクオリティと言っても決して大げさではないかと。これはその部分の技術がどうこうというより予算の問題もあるかと思いますが。
などと難点は多々あるものの、そこまで悪い作品ではないんじゃないかと。
ただし、日本の特撮作品って、リスペクトも愛も熱意も満載な、少ない予算でもしっかり魅せる傑作が多数あるので、それらと比較すると高低差でかなりの低評価になってしまうのも仕方ないんじゃないかと。
作品単体としては決して見るに堪えない駄作ではないものの、ただ最終話まで今作を追いかけたくなるような魅力があるかと言ったら全くそういうわけではなく、悪くはないながら魅力もなく、原作ファンについてはすでに第1話の時点でおおむね離脱しているかハナからスルーを決め込んでおり、LDHファンに向けたちょっとしたタレントドラマというのが個人的な印象です。
あえてこれを深夜特撮としてやる意味があったのだろうか?というのが正直なところ。せっかく深夜でやるのだから、もう少し過激な表現などを盛り込んでも良かったんじゃないかと。
確かに三池崇史監督作品って駄作と呼ばれる映画は多数あったりしますが、ただ邦画屈指の名作実写や、バイオレンス満載の時代劇、名作映画のリメイクを成功させた実績などもあるので、今作においてもまかり間違えば相当な名作になった可能性はあったと思うので、そういう意味ではとても残念でもありました。
作品としてのポテンシャルはもちろんのこと、監督にも十分な実績とノウハウがあるのですから。
かつての三池崇史監督って、本当にこんな可もなく不可もないドラマを撮る監督じゃなかったんですよね。
映倫もコンプラもすべて敵に回すアナーキーの権化のような存在だっただけに、当人からしたら何かと面倒な昨今では安定した可もなく不可もない職業監督の方が魅力的なのかもしれませんが。
ただこれはあくまでも第1作時点のものですので、これからギャグの打率が上がってくるかもしれませんし、ストーリーが面白くなってくるかもしれません。
個人的には、同じようにギャグが滑り散らかしている駄作中の駄作とまで呼ばれた過去の劇場版に関してはかなり好きなので、今作も今作で今後の展開によってはそれなりに刺さる層も出てくるかもしれません。
原作要素を意識するとまた話が別かもしれませんが、個人的には「思ったよりもひどくはなかった」というのが、この作品の正直な感想です。
ということで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。