クソ映画検証16『ルパン三世』

 



どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証16、『ルパン三世』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ルパン三世』は、モンキー・パンチの同名漫画を原作とした、2014年公開の日本のアクション映画。監督は北村龍平、主演は小栗旬。


【あらすじ】

世紀の大泥棒、ルパン三世と仲間たちは、鉄壁のセキュリティを誇る超巨大要塞型金庫“ナヴァロンの箱舟”に収められている宝物を盗み出そうと画策する。しかし軍隊レベルの強敵や、宿敵である銭形警部が立ちはだかる…


デビルマンをはじめ、他のどのジャンルよりもクソ映画の多い実写化邦画というジャンルにおいては、もはやそれだけで相当な負のバイアスがかかるかと思います。


そもそも一部の原作ファンにとっては実写化自体がちょっとしたタブーである場合も多いですし。


そもそも実写化する必要性があるのかという部分も疑問ですし。


ただし実写化するということが既定路線であることを前提として考えた場合、この作品は最良なのでは?と思ったりもしました。


もちろん私個人としても、ルパン三世という作品にはクソデカ感情があるので、そう思えるまでには相当な時間がかかったりしたのですが。


ただそういう折り合いがある程度ついた上で見るのであれば、この作品めちゃくちゃ面白いと思います。


原作ファンなら誰でも思うことではあるかと思うのですが、ルパン三世を忠実に実写化なんて絶対に無理だと思うんですよね。


ただ主演の小栗旬をはじめ、主要キャストに関しては割とうまい具合に寄せてはいると思うんですよね。


コスプレになりすぎず、ものまねにもなりすぎず、本当にいい感じに寄せているんですよね。


私生活の言動も含め、おそらく今作公開当時の峰不二子役って、満場一致で沢尻エリカだったと思うのですが、黒木メイサの峰不二子も意外と悪くなかったりします。


CV増山江威子時代の峰不二子だと絶対にないなーみたいなイメージだったのですが、沢城みゆきに交代してからのちょっとシュッとした感じな峰不二子のイメージだと割とバッチリはまったり。


おそらく主要キャストの中で玉山哲司の次元は帽子と髭というコスプレ要素が多い分、一番許せるポイントが多いんじゃないかと。


個人的に綾野剛の五右衛門も結構好きです。というか戸愚呂弟を演じちゃった後に見るともう何でもありだと思うんですよねこの人。


とはいえ穿った見方をすればコスプレした芸能人たちの学芸会ムービーにしか見えなかったりするのですが。


ただ本当に実写化という部分に折り合いさえつけられるのであればめちゃくちゃ面白い作品。


原作ファンであればあるほど、ああここのこういうやり取りうまいこと実写化してるな、みたいな評価ポイントを見つけられると思うんですよね。


妙なリアル路線に走ったりせず、かといって過度にアニメに寄せすぎたりせず、本当にうまいこと実写に落とし込んでいると思うんですよね。


とはいえやはりルパンの実写化という時点で賛否両論となってしまう部分はあるかと思いますが。


ただ北村龍平監督作品としてはもうかなりの傑作なんじゃないかと。


個人的に北村龍平監督ってめちゃくちゃ好きなのだけれど、よくも悪くもむちゃくちゃやる監督なんですよね。


ゴジラ映画で怪獣そっちのけでワイヤーアクションやって、結構な量のファンを怒らせたりとか。


ただ今作についてはそういう無茶苦茶さがかなり控えめなんですよね。むしろめちゃくちゃバランスが取れている。


この映画、本当に北村龍平映画のひとつの到達点と言ってもいいんじゃないかと。


ルパン三世というテーマをうまいこと使いながら、『VERSUS』のような格闘シーンやドンパチ、『あずみ』のようなチャンバラ、監督おなじみのちょっと笑えるようなシーンも入れたりしつつもゴジラのように作品を破壊しかねないような無茶苦茶なことはやらない。


本当にそういう部分のバランスは素晴らしいんですよね。


そしてガンアクションからチャンバラまで様々なアクション映画を撮ってきた監督なだけにそれぞれのシーンもかなり素晴らしい。


海外ロケもやっているし、ルパンならではのカーチェイスシーンもあるし、お金も手間もしっかりかけているんですよね。


なので今作は「頑張っている邦画感」とかそういうの抜きに普通に迫力満点のアクション映画として楽しめるかと思います。


今作でも世界各国を飛び回るルパン一味ですが、どの国のどの人種も日本語を喋るみたいな、そういう大味な部分も北村龍平スタイル。


一般的にはツッコミどころなのかもしれませんが北村龍平映画としては通常営業。


そんな見どころ満載の今作。本当にルパンの実写という部分に折り合いさえつけられればめちゃくちゃ楽しめる映画かと思います。


何を持ってのルパンとするかって、これまた割と人それぞれで難しい部分かと思うのですが。


人によってはカリオストロだし、年一放送のテレビスペシャルのイメージの人もいるだろうし、旧テレビシリーズの人もいるだろうし、テレビシリーズ一期こそが、という人もいるだろうし、いやいやそもそものコミックの方がという人もいるだろうし。


本当にルパン観というのは無数にあると思うんですよね。その部分によって本当に好き嫌いは別れるかと思いますが、ただ作品としてのクオリティはとても高いですし、少なくともクソ映画ではないかなと。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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