ロング・ウォーク



​どうも、松本13です。

​今回は、『ロング・ウォーク』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ロング・ウォーク』は、2025年のアメリカのホラー映画。スティーヴン・キングの小説『死のロング・ウォーク』を原作としている。


【あらすじ】

近未来のアメリカ合衆国では、年に一度ロングウォークという命懸けの競技が開催されていた。16歳の少年レイ・ギャラティは母親に引き止められながらも、ロングウォークへの参加を決める…


​スティーブン・キング原作作品って、何気に結構当たり外れが激しかったりするので、あまり過剰な期待はしないようにしているのですが、今作に関しては大当り。めちゃくちゃ面白かったです。

​そもそも、ディストピア社会を舞台としたデスゲームものって時点で、めちゃくちゃ面白そうですし、時速4.8km以下になったら警告、警告3回で即射殺という命がけのルールながら、最後の一人まで残ったらどんな願いも叶えてもらえるという、これぞディストピアと言った一発逆転仕様に関しても同様。

​この手のデスゲームものって、展開をつけるために主催者の都合であれこれ飛び道具が使われたりなんてことも多々あったりするのですが、今作のすごい所って、そういう要素は一切ないんですよね。本当に、冒頭のルールそのまま。

​じゃあ「ただ歩き続けるだけでどうやって展開をつけるのか」というのが、今作の一つの見所なんですが、まあ上手いことできていまして。とにかく長時間立ち止まってはいけないので、足がつってしまったらもう終わりなんですよね。

​警告3回で即射殺なので、最低1回は警告を食らわないといけないトイレタイムも、まさに命がけ。ちょっとキレが悪かったら射殺なんてこともあったりと、とにかく緊張感が半端ないんですよね。

それに加え、不眠不休ゆえ、距離を歩けば歩くほど精神的にもおかしくなってきたり、その合間合間の登場人物たちの会話の中でむき出しにされる人間性などなど。ド派手な展開は一切ないにも関わらず、最後まで一切だれることのない緊張感と面白さなんですよね。

経験ある人ならわかると思うんですけど、徹夜って2日目あたりからどんどんおかしくなってきますからね。心身ともに壊れてきますし、情緒も極端になってきますし。その部分のリアルな描写も今作の見所の一つかと。

​個人的にスティーブン・キング原作作品って『スタンド・バイ・ミー』と『ミスト』が圧倒的に好きなのですが、今作って『スタンド・バイ・ミー』と『ミスト』を足して2で割ったような作品でして、めちゃくちゃ私好みなんですよね。

​登場人物たちの関係性や、アメリカの田舎の風景をバックに歩いて行くみたいな絵面もめちゃくちゃ『スタンド・バイ・ミー』っぽいですし、登場人物たちの個性豊かさに関してはめちゃくちゃ『ミスト』っぽくもあったり。特に、終盤にかけての展開の衝撃という部分に関しても、めちゃくちゃ『ミスト』っぽかったかなと。

​そのような御託抜きにしても、ホラー映画としてはめちゃくちゃ面白いですので、一度は見ておいても損はない作品なんじゃないかと。ホラー云々抜きの、ちょっとした人間ドラマとしても一見の価値はあるかと思います。

今作って、「面白い映画」でもありながら、「いい映画」としての側面も多々あるので。

​近しい時期に公開された、同じくスティーブン・キング原作の『サンキュー・チャック』もキング映画屈指の傑作と言われていますが、個人的には今作もそれに匹敵するくらいの傑作なんじゃないかと。

​ということで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


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