クソ映画検証25『珍遊記』
どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証、『珍遊記』についてです。
まずは、簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『珍遊記』は、漫☆画太郎の同名漫画を原作とした2016年の日本映画。主演は松山ケンイチ。
【あらすじ】
天竺を目指して旅を続けていた坊主・玄奘は、道中出会った老夫婦に、天下の不良少年・山田太郎を更生させて欲しいと頼まれ、宝珠の力で恐るべき妖力を封印する。しかし紆余曲折の末、一緒に旅をすることになってしまう…
この映画、何の予備知識もない人が見たら、クソ映画と言われても仕方がない内容だと思うんですよね。
そもそも原作が相当なクソ漫画であるゆえ、どう考えたって実写化もクソにしかならないんですよね。
ただ原作漫画については、クソはクソでもいいクソなんですよね。
ただ実写化映画については、本当に最悪な方のクソとなってしまったので、個人的にはとても残念でした。
そもそも今作を含む漫☆画太郎先生の作品の基本要素って、うんこちんちん、ゲロ、裸のババア、それがほとんど全てだったりするんですよね。
そんな漫画があるわけがないと思う人もいるかもしれませんが、それがあるんですよね。しかも30年以上前から天下の週刊少年ジャンプで。なんならめちゃくちゃ人気もありますし。
まあ原作がそんな感じなので、実写化なんてまず無理なんですよね。
実際今作においても、原作におけるお下品な部分はほとんど割愛されていますし。
ただ珍遊記という漫画って、お下品な部分を割愛したらほとんど何も残らないんですよね。
原作のシーンはそれなりに再現できてはいるものの、その核にあるうんこちんちん要素がないのでめちゃくちゃスカスカなんですよね。
一応今作ではその部分をそれなりのギャグパートで埋めているわけなのですが、そのギャグがことごとく面白くないんですよね。
個人的に原作漫画については大好きでして、これまで読んだ全てのギャグ漫画の中で5本の指に入るぐらいに面白いくらいに思っている漫画なのですが、映画の方は本当に全く笑えないんですよね。
抱腹絶倒の伝説的ギャグ漫画を実写化して、笑えるシーンが一つもないって逆にすごいと思うんですよね。
下品なシーンを割愛しても、1つや2つ笑いどころはあるだろうと思っていたので、今作における作品全般にわたる滑りっぷりには本当に驚かされました。
シュールな映像作品としてみれば完成度は決して低くはないものの、伝説的ギャグ漫画の実写化としては、今作の笑えなさは致命的なんじゃないかと。
原作漫画はもう本当にクソなのですが、ただ、そのクソって本当にいい意味でのクソなんですよね。
ロックで言うクレイジーが褒め言葉みたいな。
それくらい、ぶち抜けた魅力のある作品なんですよね。
ただ今作においては、そういう原作の魅力である毒気が一切描かれておらず、本来ならその部分を補うはずのギャグパートもことごとく滑り倒しているゆえ、ぶち抜けた魅力も何もない中途半端な駄作になってしまったなといった印象です。
これが一般ジャンルの実写化映画の場合は、一周回って面白いみたいな見方もできるのかもしれませんが、今作についてはコメディ作品になるので、直球で笑いを取りに来てるんですよね。
しかしその部分で盛大に滑り倒しているので、何周回っても面白くないという。
伝説のギャグ漫画の実写化をしたものの、大コケして評価も散々という、その手の作品としてはいくらでも面白くなりそうな前提条件にもかかわらず、全く面白くない虚無。
普通の映画としてはもちろん、ネタ映画としても、キワモノ映画としても使いどころがあまりない。
クソ映画ではあるものの、ただクソ映画としての使い道もほとんどない魅力も愛嬌もないめちゃくちゃ微妙な作品というのが個人的な印象です。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。