デビルマン



どうも、松本13です。今回は、『デビルマン』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『デビルマン』は、同名漫画を原作とした2004年公開の特撮映画。興行・批評共に大失敗した「伝説のクソ映画」として広く知られている。


【あらすじ】

親友の父の死をきっかけに悪魔と合体してしまった少年。強い意志でなんとか人の心を残した彼だったが、半人半魔の「デビルマン」となり、やがて人類滅亡計画に巻き込まれていく…


今やクソ映画の代名詞とも言うべきデビルマン。


ただ、クソ映画と一口に言っても、一周回って面白かったり、クソだクソだと言われつつ、めちゃくちゃ愛されている作品もあるかと思うのですが。


デビルマンも割とそっち方面の楽しみ方ができそうな作品ではあるかと思うのですが。


実際に見てみると、めちゃくちゃつまらないどころか、見ていられないレベルに不快なんですよね。


そんなデビルマンを伝説のクソ映画たらしめている不快感の正体、それは役者の演技だと思うんですよね。


出演俳優の演技の酷さについてはかねてから指摘されてはいたかと思うのですが。


デビルマンにおける演技のひどさって、ちょっと独特だと思うんですよね。


そもそも主人公の演技が筆舌に尽くしがたいレベルの酷さなのですが。


ただデビルマンって、主演の2人が双子の兄弟なんですよね。


単体でも十分にひどい演技が2人分。しかも双子ゆえ、顔も声もそっくり。


デビルマンの不快さって言ってしまえば、下手な演技の奏でる不協和音だと思うんですよね。


主演の双子が奏でる不調和音という時点で相当の破壊力があるかと思うのですが。


他にも学芸会レベルの演技力なキャストが多々出演していまして。


それらが奏でる不協和音が本当に不快。


出演キャストの中には本職の俳優などもいたりするのですが。


ただ他を引っ張り上げるような演技ができるレベルに実力派な俳優はごくわずか。


大抵は引っ張り上げるところか、引っ張り下げられているんですよね。


そして学芸会レベルの演技の中に半端にまともな演技が混ざっているゆえに、逆にそれがノイズになってしまっていて、むしろ不協和音増幅に一役買ってしまっているんですよね。


そんな不協和音が作品の大半を占めるため、神経が休まる暇がないんですよね。


しかもデビルマンって無駄に長いんですよね。


2時間越えの大作。


ただ、ここまでひどい不協和音って、奏でようと思っても奏でられるものではないので、ある意味奇跡的といえば奇跡的なんですよね。


主役が双子でどちらも演技が相当にアレというその部分がもう相当に特異だと思いますし。


ただ今作で相当アレな演技をしているながらも、その後に実力をつけて俳優として大成した人も少なからずいたりするんですよね。


当人からしたらなかったことにしたい黒歴史だったりもするかと思うのですが。


実際今作って、スタッフ・キャストを含め、多くの人の黒歴史や失敗、キャリアにおける汚点が重なっていると思うんですよね。


今作では相当にクソだったものの、今作以外ではそうではないというスタッフやキャストも結構いたりするので。


そういう偶然の重なりみたいな部分も含め、本当に今作の奏でる不協和音というのは、ある種奇跡的とも言える酷さだなと。


とにかく再現しようとしてもできない偶然や、一種の事故のような要因が多々ある香ばしい演技の数々から生まれる不協和音、その不快さこそが、デビルマンが伝説のクソ映画たる所以なんじゃないかと。


もちろんそれ以外にもクソな部分は多々あったりするのですが。


ただ上述の不協和音のような絶対的かつ絶望的なクソさではないかと思うんですよね。


個人的にデビルマンって、演技の部分を覗けば、実写化作品としてはそこまでおかしなことはやっていないと思うんですよね。


むしろ原作にかなり忠実なシーンも多々あったりしますし。


原作を読んでいると「このページをやっているんだな」って結構わかったりしますし。


ただページやコマの映像化が細切れに連続していて、1つの映画として繋がっていないんですよね。


その部分をうまくつなげるのが脚本の仕事かと思うのですが、全く機能しておらず。


故にとんちんかんな展開かつ爆散エンドとなってしまっているのですが。


ただ原作についても結構唐突な展開の連続かつラストは爆散エンドだったりするんですよね。


それをほとんど脚本が機能していないような状態で映像化したら、まあこうなるよな、と思うのですが。


ただ原作自体を変な方向にねじ曲げたりはしていないと思うんですよね。


今作におけるサイコパス味溢れる唐突な展開というのは、1周2周回れば楽しめる部分でもあるかと思いますし。


本当に半ば精神汚染とも取れるクソ演技の不協和音さえなければ、デビルマンって1周回って面白いくらいの立ち位置の映画になった可能性はあると思うんですよね。


仮にデビルマンに吹き替えがあったとしたら、私個人としてはめちゃくちゃ楽しめると思います。


そんな奇跡的なめぐり合わせなどもあって公開から20年以上経っても伝説として君臨しているクソ映画デビルマン。間違いなく実写化邦画の最底辺なので、そういう意味での一見の価値はあるかと思います。


実際、今作を見ていれば大抵のクソ映画は許せてしまうと思うので。


というわけで、今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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