ゴジラ-1.0



どうも、松本13です。今回は『ゴジラ-1.0』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ゴジラ-1.0』は、2023年の日本の特撮映画。監督は山崎貴。


【あらすじ】

戦争により、先進国から「無」の状況に陥ってしまった日本。だがそこへゴジラが現れ、日本を「無」から「マイナス」の状況へとさらに落とし込んでいく…


この映画、今や語るべくもない名作かとは思うのですが。


この映画のすごい所って、ゴジラ映画としてのツッコミどころの少なさだと思うんですよね。


個人的にゴジラ映画って、初代を覗けば結構ツッコミどころのある作品が多かったりするのですが。


個人的にどう思うかは別として、批判的レビューなどについても、「理屈としてはわかる」みたいなものは多いんですよね。


まあ、「ここでそう言われるのはしょうがないよね」みたいな。


ただ、『ゴジラ-1.0』って、そういう部分が本当に少ない映画だと思うんですよね。


皆無ではないかと思いますが、ただ『ゴジラ-1.0』についての批判的レビューって、どこかちょっと無理がある感じと言うか、「そもそも批判前提で鑑賞してませんか?」みたいな感じになってしまう感が否めなかったり。


そういう部分の隙のなさや、ある種のフラットさは、ある程度偏りのあるゴジラ映画が好きな層にとっては味気なさになるかもしれませんが。


ただそういう性質の作品だからこそ、これほどの大成功を収められたという部分はあるんじゃないかと。


そんな今作、人間ドラマパートについてのツッコミが少なからずあったりするのですが。


「取ってつけたみたい」みたいな言われ方もしていたりしますし。


ただ個人的にゴジラ映画って、取ってつけたような人間ドラマって結構多いかと思いますし、あくまでもゴジラがメインで、しかも核や戦争などの暴力や理不尽についてのアンチテーゼもしっかり含められており、なおかつゴジラ映画としての基本ストーリーを邪魔しない程度に人間ドラマもしっかり完結するという部分については、むしろ個人的には評価したい部分だったりします。


そこまで凝ったストーリーではないかと思うのですが、ただここまでノイズにならない人間パートを持つゴジラ映画というのもなかなかないんじゃないかと。


演技面についても同様です。昔のゴジラ映画って、年に1回のお祭りみたいな面もあったんですよね。


それゆえに色々な業界から色々なゲストが参加したり。


それゆえにちょっと演技としては微妙な部分もあったりとか。


あくまでもゴジラが主役だからそこまで気にはならないものの、ただ何度も見ていると妙に引っかかるような演技をする微妙なキャストって結構いたりするのですが。


ただ今作ってそういう微妙なキャストやキャラ造形をしている登場人物がほとんどいないんですよね。


とにかく安心して見ていられるキャストの安定の演技ばかりです。


神木隆之介演じる主人公のキャラや行動などについても、個人的には全然ありだと思っていまして。


私個人としては、冒頭でゴジラを20mmで撃っていたとしてもゴジラは倒せなかったかなと思っているので。


むしろあそこで撃たなかったからこそ今作のようなラストがあったんじゃないかと思ったりもしたり。


そこは個人の解釈にもよるかと思いますが、とにかく人間パートについては個人的にはめちゃくちゃ評価したい部分でありまして。


しかも今作、本当に小さな子供もめちゃくちゃしっかり演技していまして、実際子供が泣くシーンで私ちょっと泣いちゃったりもしましたし。


ゴジラ映画で泣くって実際あまりないと思うんですよね。


そういう意味でも今作、結構貴重な作品なんじゃないかと。


そしてもう一つ、今作で評価したいのは、キャストの世代交代をめちゃくちゃうまいことやってのけた点なんですよね。


前述のように過去のゴジラ映画って結構お祭り的な側面もありまして、シリーズ常連俳優とか定番キャストみたいなのって結構あったと思うんですけど。


今作はそのようなキャストの出演がほとんどない、いわば新世代キャストでのゴジラでして。


普通にやったらちょっと物足りなさを感じてしまったりする部分もあると思うんですけど。


前作である『シン・ゴジラ』でさえキャスティングの面では相当なお祭り映画だったと思いますし。


私個人としては『シン・ゴジラ』のように昭和の名優をバンバン出してほしいとは思うのですが。


ただすでに鬼籍に入ってしまったり、年齢的に出演が難しい場合も多く、現実的に考えてそろそろ世代交代をしなければならない時期であったと思うんですよね。


そのような部分をめちゃくちゃうまいことやってのけたことについては、本当に素晴らしいの一言に尽きるんですよね。


熱々のうちは美味しいけれど冷めるとちょっと微妙と言うか、妙な癖が気になってしまう料理ってあると思うんですけど。


個人的にゴジラ映画ってそんな感じでして。


とにかくゴジラの新作ということで初見はめちゃくちゃ面白いんですけど、ただその興奮がなくなってきた数回目の鑑賞になってくると、途端に人間パートの粗が目についてくるみたいな、そういうこともよくあったりするのですが。


今作って何回見ても、良くも悪くも癖がなくあっさりしているキャスティングと意外性のないストーリーなので、その部分の引っかかりが全然ないんですよね。


正直、『ゴジラ-1.0』ってゴジラ映画としてはめちゃくちゃ素晴らしく、ある種優等生的な映画なので、ある程度偏った映画が好きな私にとってはそこまでぶっちぎりで大好きな作品ではなかったのですが。


ただ鑑賞を重ねるたびにどんどんと評価が上がっていくところは、この映画特有のもので、非常に面白いなと思いました。


実際私もここまでの高評価になるまでは何回も鑑賞を重ねているので、初見でここまで高評価になったかと言ったらちょっと微妙なところなのですが。


ゴジラファンと一口に言っても様々な世代の様々な人がいるので評価も本当に色々なのですが、あえてこの映画を再視聴してみるのもありなんじゃないかと。


初見では見えてこなかった今作ならではの魅力って結構あると思うんですよね。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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