楽園追放 -Expelled from Paradise-


どうも、松本13です。

​今回は、『楽園追放 -Expelled from Paradise-』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は、2014年11月15日に公開されたアニメーション映画。監督は水島精二、脚本は虚淵玄。


【あらすじ】

多くの人類が電脳世界で暮らす未来。安住の地であったディーバが何者かにハッキング攻撃を受ける。捜査官アンジェラは、犯人を追って無秩序で危険な地表へと降下する…


​多くの人類が肉体を捨て、データとして電脳空間で暮らす未来。謎のハッカーを追うために、電脳世界からリアルワールドに降り立ったエリート調査官と、リアルワールドの地上で暮らす協力者による「あれこれ」を描いた今作。

​電脳、ロボット、美少女、イケオジ、レトロ趣味とロックンロール……という、アニメのおいしいところをだいたいぶち込んだ感じの作品です。

​その手の作品って、多要素であればあるほどバランスブレイクしちゃったり、ぶん投げエンドで終わっちゃったりするものですが、今作はこれだけ多要素をぶち込んだ作品ながら、ストーリーもめちゃくちゃ秀逸に仕上がっているんですよね。

​練りに練られた世界観、秀逸なストーリー、このノリ……。もしかしたら……?と思ったら、やはり脚本が虚淵玄。

​その時点で虚淵玄ファンにとっては「勝ち確定」だと思うのですが、個人的には虚淵玄作品はあまり得意ではなかったりするんですよね。それは作品の良し悪しではなく、好みの問題なのですが。

​彼の作品って、作品としてはとても素晴らしいのですが、ただ理詰めな優等生すぎて、それ以前の世代の「だいぶ偏った方面のアニメ」が好きな私にとっては、フラットすぎてちょっと物足りなさを感じてしまう部分もあったりするんですよね。

​ただ、今作に関してはめちゃくちゃ好きだったりします。

​基本的なストーリーはシンプルな浪花節でして、世界観は緻密ながら設定は最小の非常にミニマルな作品。ゆえに、めちゃくちゃとっつきやすく、そして直感的に理解しやすいんですよね。

​そのようなストーリー的魅力もありつつ、CGアニメとしてのクオリティもかなりのもの。10年以上前の作品とは思えないほどの完成度です。

​そして、現代の感覚でこの映画を見ると、人工知能が特定のアーティストの傾向を分析し、そのアーティストが作りそうな楽曲を自作したり、SNS全盛の昨今にありがちな「価値観の大半が特定のシステムや数値に依存していたり、時に管理されていたりすること」に対してのアンチテーゼなどなど……。

​AIやSNSで現在進行形で起きているような問題を、それらが一般的に普及する以前の時代に、とても的確に描いていたところだと思うんですよね。本当に、今この時代だからこそめちゃくちゃグサグサ刺さる描写やセリフも、多々あったりします。

​私のように「虚淵玄以前」の世代のアニメに慣れ親しんでいるゆえに、それ以降の作品がいまいち肌に合わない……みたいな人にも、今作はかなりおすすめできるんじゃないかと。

​予習復習の必要のない非常にとっつきやすい作品ですし、世界観も『カウボーイビバップ』に「惣流・アスカ・ラングレー」をぶち込んだような、いにしえのアニメチックな部分もあったりするので、めちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと。

​もちろん、それ以降の世代にとっても非常に見応えのある内容ですので、今作に関しては一度は見ておいても損はないんじゃないかと思います。

​近年のアニメってテンプレが確立されているせいか、ビジュアルや上辺は面白そうだけど内容はいまいち、みたいな作品が結構あるのですが、今作に関してはビジュアル面はもちろんですが、しっかりと中身も伴っているので。

​ということで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


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