GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊



どうも、松本13です。今回は、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は、1995年11月18日に公開された日本の劇場用アニメ映画。原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』。監督は押井守。


【あらすじ】

テロなどの犯罪を未然に防ぐ、内務省直属の組織「公安9課」に所属する草薙素子。彼女は国際手配中の凄腕ハッカー「人形使い」を追う内に、全身サイボーグである自身の存在に対して疑念を抱き始める…


この映画、邦画としても、アニメーション映画としても押井守監督作品としても超がつくほどの名作かと思うのですが。


ただ公開からかなりの時間が経っており、攻殻機動隊シリーズが他にも多数展開されている今となっては、かつてほどの存在感はないかもしれませんが。


とはいえこの作品、今見てもめちゃくちゃ面白いんですよね。


攻殻機動隊としても、アニメーション映画としても、今ってよくも悪くもこういうトーンの作品ってあまりないので、そういう意味でも結構貴重なんじゃないかと。


とはいえネットやスマホが一般的に普及した今となっては当時ほどの衝撃はないかもしれませんが。


とにかくこの映画、当時としてはめちゃくちゃ衝撃的だったんですよね。


なんかよくわからないけどなんかすごいみたいな。


当時はまだネットがほとんど普及していない時代だったので、攻殻機動隊ってめちゃくちゃ難解な映画だったんですよね。


そもそもネットという概念自体がよくわからなかったので。


そういう意味ではネットが半ばインフラとなった今の方がすんなりこの作品を理解できるのかもしれません。


この作品や、『Serial experiments lain』のような、ネット普及以前に時代を先取りしたアニメ特有の毒気というか、ちょっと電波な感じ、みたいな魅力ってあると思うんですよね。


そもそも今は「電波な感じ」という表現自体が通じないかもしれませんが。


当時まだ普及以前でうまく理解できなかったデジタルなものに対して、電波というある種アナログな表現を使うこと自体が、よくよく考えればめちゃくちゃ時代を感じてしまいますが。


ただこのアニメ、本当に世界中に影響を与えたと言っても過言ではないアニメでして。


間接的影響まで含めたら、映画やアニメを少しでも見るのであれば大抵の人は一度は触れたことがあるんじゃないかと。


アニメの表現手段としてはもちろんのこと 、この作品はある意味『マトリックス』の原作みたいなものだったりしますし。


マトリックスって世界中の映画に多大な影響を与えたわけで、本当に映画史に残る革命的な作品だと思うのですが。


なので本当に間接的影響まで含めると、このアニメの影響ってめちゃくちゃ広範囲に及ぶと思うんですよね。


マトリックス以降のアクション映画って少なからずマトリックスの影響を受けているかと思いますし、もしくはマトリックスに影響を受けた映画の影響を。


もちろんマトリックスがアクション映画としての映像表現の元祖というわけではありませんが。


ただ当時はまだ誰もが知る存在ではなかったジョン・ウーなどのガンアクションや、攻殻機動隊などの世界観や要素などを、それこそ大抵の人は一度は見たことがあるレベルにまで普及させた功績は大きいと思うんですよね。

 

それと個人的にはこの映画によってアジア的描写もかなり一般化したと思っていまして。


『ブレードランナー』の時代から、アジア的要素とサイバーパンクってセットのようなものだったと思うのですが。


私のようにこの映画が映像作品におけるアジア要素の元祖という人も多いかと思います。


アジア要素、雑多な看板やネオン、一昔前の九龍城がある頃の香港とか。


その手の描写や情景が今や1つの定番ジャンルとなっているのって、この映画の影響だけではないにせよ、この映画の影響も決して小さくはないと思うんですよね。


実際この映画の影響で、映像作品におけるアジア描写といったらスラムの上を低空飛行で飛ぶ飛行機、みたいな情景を思い浮かべる人も結構いるんじゃないかと。


アニメや映画などによる海外のイメージって結構大きいものがあると思っていまして。


人によってはジブリなどの影響でヨーロッパの街並みが憧れなんて人もいるかと思いますが、ちょっと偏った方面のアニメや映画で育った私にとっての憧れの海外ってはヨーロッパよりも圧倒的にアジアなんですよね。


攻殻機動隊や押井守監督作品にそこまで思い入れがない人からすると、類似作品が無数にあるこの時代にあえてこの作品まで遡る必要性は感じないかもしれませんが。


ただ他の作品にはない、この作品唯一無二の魅力というものが多々ありますし、とにかく見どころしかない映画なので一度は見ておいても損はないかと思います。


何かとネットでネタやミームにも使われたりする映画でもありますので、そういう部分の答え合わせ的な意味合いでの摂取もありかと。


今作で草薙素子少佐を演じた田中敦子さんが2024年8月にお亡くなりになりました。


本当にその早すぎる死は残念でなりません。


本当にこの映画を数限りなく見てきた私にとって、田中敦子さんの少佐の声って親の声より聞いた声くらい言ってしまっても決して大げさではないと思うんですよね。


平成不況や就職氷河期真っ只中の90年代から2000年代前半にかけてのポップカルチャーって、一部の人間にとっては本当に切実な心の拠り所だったと思うんですよね。


私にとって攻殻機動隊という作品についてもちょっと今の感覚では表現しきれないくらい大きな存在でして、その作品で主人公を演じた田中敦子さんの声も同様でして。


本当にその存在も一声優の存在という範囲を超えていたりするんですよね。もはや作品自体が自分のアイデンティティの一部だったりするので。


それくらいにもう少佐の「じゃあ死になさい」などの、数々の名台詞は印象に残っています。


「死ね!」みたいな激情ではなく。


「あらそう?じゃあ死になさい」みたいなテンションで敵の頭を吹き飛ばすみたいな、映像作品における少佐のキャラクター性において田中敦子さんが果たした役割ってめちゃくちゃ大きいと思うんですよね。


そんな田中敦子さんも含め、もはやレジェンド級と言っても過言ではない俳優や声優たちの掛け合いというのもこの映画の見所のひとつかと思います。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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