傷だらけのふたり



どうも、松本です。

今回は、『傷だらけのふたり』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『傷だらけのふたり』は、2014年公開の韓国映画。主演はファン・ジョンミン。


【あらすじ】

韓国の地方都市で高利貸として働くハン・テイルは、昏睡状態で入院している男性から取り立てを行うために病院を訪ねるが、男性の介護をする銀行員の娘チュ・ホンジョンに拒絶される。一悶着の末、仕方なく月利49%という法外な覚書に捺印するホンジョンだったが、テイルはホンジョンに一目惚れしてしまう。彼女が借金だけでなく父親の入院費も支払えないほど困窮していると知ったテイルは、ホンジョンにある提案をする…


この映画はラブロマンスだったり、クライムだったり、そのどちらでもあったりと、割とジャンル分けが曖昧な映画だったりします。


そもそもラブロマンスとクライムというのは特に韓国映画においては全く異なるジャンルだったりするので。


いい意味での独特の甘ったるさを持つ韓国ラブロマンスと、悪い意味で独特のエグさを持つ韓国クライム。


ただその極悪クオリティが一部のファンからは熱狂的に支持されるのが韓国クライムやサスペンス映画なのですが。


ラブロマンスというジャンルに関しても、ライトなコメディから感動ものまで様々なジャンルがあったり。


なのでビジュアルにしてもあらすじにしても、この映画はちょっと内容が分かりづらかったり。


見てみないと実際のところは分からなかったりします。


そのような理由で、この映画は様々な人が様々な期待を持って見た映画かと思うのですが、評価に関しては概ね良好。


私としても個人の好みは別として、普通にいい映画だと思いました。


ただ韓国サスペンス方面の魅力の一つであるエグさや胸糞さについてはそこまで期待しない方がいいと思います。


その部分さえ過剰に期待しなければこの映画を見て大ハズレはまずないかと。


血しぶきドバドバの韓国サスペンスをよく見る人にとって、この映画のビジュアルはかなり食指の動くビジュアルだと思います。


ファン・ジョンミンが反社の役をやっていますし、そもそものタイトルが傷だらけのふたり。めちゃくちゃ血が出そうですし、なんとなく破滅型のストーリーを彷彿とさせます。


かと思ったら割とコミカルなんですよね。まあそういう映画なのかなと、今回はちょっとチョイスを間違えたと言うか期待する方面を間違えてしまったかな、と思っていたらそこから意外な展開に。


序盤はなんやかんや思うところがありましたが、そこからの二転三転する展開と紆余曲折を経てみると最終的には結構楽しめました。


この映画に期待する方面によっては映画序盤の空気感でちょっと離脱しようかなと思ってしまう人もいるかと思いますが、とりあえず折り返し地点くらいまでは見てみた方がいいと思います。


私は期待する方面を間違えた故にかなり期待はずれな部分もあったのですが、逆にいい意味で期待を裏切られた部分も多々ありました。


エグさや陰鬱さに定評のある韓国サスペンスは個人的なツボにぶっ刺さる作品が多々あるのでつい過剰に期待してしまうのですが。


そのような個人的なツボにはぶっ刺さらなかったものの、普通にいい映画ではあるので見て損はなかったのかなと。


ストーリー的には特筆すべき点はそこまでないのですが、登場人物がみんないいキャラしていました。


一癖も二癖もある登場人物が多いのですが、それでも絶妙なところで絶妙な言動を見せてくれたり。


その部分が個人的にはこの映画の一番の魅力なのかなと。


この映画は見る人によって様々な期待を持ってしまう分、様々な期待はずれもあったりするのですが、それでも最終的にはそれなりに多くの人に高評価されているのは内容がとても優れているからではないかなと思います。


ラブロマンスにしてもクライムサスペンスにしても、「いつものような」期待さえしなければ誰でもそれなりに楽しめる映画かなと。


逆に特定ジャンルへの偏りが控えめな分とっつきやすい内容でもあるかと。


とはいえ普通に見たらラブロマンス要素についてもクライム要素についても、それなりには含まれていますので最低限のお約束ノルマは達成しているかと思います。


何にしても過剰すぎるくらいに過剰なのが韓国映画の特色であり魅力なので、薄口に感じてしまう部分はあるかと思いますが。


とはいえよほど極端な期待をしない限りは誰でも普通に楽しめる良作の範囲に入る映画ではないかなと思います。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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