ハミングバード
どうも、松本です。
今回は映画、『ハミングバード』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ハミングバード』は、2013年にイギリスで制作されたアクションスリラー映画。ジェイソン・ステイサム主演。
【あらすじ】
アフガニスタンの戦場で5人の仲間を殺され、報復のために敵を同じ数だけ殺した特殊部隊兵士ジョゼフ・スミス。その犯行は無人偵察機ハミングバードに監視されていた。彼は逃亡を図り、ロンドンの下町で惨めなホームレス生活を余儀なくされる。そんな中、彼が唯一心を通わせた少女がギャングにさらわれてしまう。その後、図らずも他人になりすますことに成功した彼は、裏社会でのし上がっていき、懸命に少女の行方を捜し続けるが…
概要やあらすじをざっと見た限りでは、まあいつもの ステイサム映画だよなといった印象を受けるのですが、結論から言ってしまうとこの映画はいつものステイサム映画ではありません。
ジェイソン・ステイサム扮する主人公がその鍛え上げられた肉体を駆使して悪をしばき倒す娯楽色あふれる痛快なアクション大作。
多少の違いはあれど、多くのステイサムファンが望むステイサム映画というのはそんな感じかと思います。
が、ハミングバードはそんないつものステイサム映画とは一線を画す内容の映画です。
ジェイソン・ステイサム主演作品でありながらステイサム映画ではない。
なので作品の評価も他のジェイソン・ステイサム主演作品より低めです。
確かにいつものステイサム映画を期待した人にとってはとても残念な内容だったかもしれません。
とはいえステイサム映画として見なければハミングバードはとても素晴らしい映画だと思います。
個人的にはめちゃくちゃ好きです。
ステイサム映画としてではなく、普通の映画として見たとしてもおそらく好みはそれなりに分かれるかと思いますが、とはいえハマる人はハマるし、刺さる人にはとことんぶっ刺さる内容だと思います。
詳細はネタバレになるので伏せますが、この映画のようなストーリーや結末を好きなステイサムファンは私も含め結構いたりします。
特に結末部分やラストシーンのセリフなどについてはジェイソン・ステイサム主演作品屈指の名シーンと評する声も少なからずあります。
いつものステイサム映画を期待して見ると拒否反応が起きてしまうかもしれませんが、いつものステイサム映画とは少し違ったジェイソン・ステイサム主演作品との認識を持って見れば、多くのジェイソン・ステイサムファンにとっても楽しめるはずですし、逆にいつものようなお約束満載映画でない分、ステイサムファン以外でも楽しめる要素のある映画かと思います。
よくも悪くもいつものステイサム映画ではない分、アクションシーンについては控えめですが、皆無というわけではないので、ハミングバードでも最低限のいつものステイサム成分は摂取できます。
ハミングバードはいつものステイサム映画ではありませんが、かと言って全くステイサム映画をしていないというわけでもないので、ほんの少しだけ視聴スタンスを変えればめちゃくちゃに素晴らしい映画です。
視聴スタンスに関しても、ちょっといつものステイサム映画とは違う程度の認識で十分に楽しめるので、例えばトム・クルーズ版ジャックリーチャーをジャック・リーチャーと思わなければ…とか、ターミネーター3のジョン・コナーのキャスティングさえ許せれば…みたいなスタンスの変更に比べればとても簡単だと思います。
そうやってフラットな目線で見てみると、ハミングバードはめちゃくちゃ面白い映画ですし、こういうステイサムもたまにはいいな、なんて思えたりもします。
ハミングバードはビジュアルにしてもあらすじにしても、どう見てもいつものステイサム映画で、この映画にいつものステイサム要素を期待するなというのが無理な話なので、劇場公開時のそれなりの拒絶反応は仕方がなかったのかなと思います。
とはいえ少なからずのステイサムファンの期待を裏切る内容だったにも関わらず、そこまで低評価一辺倒とならなかったのは映画としての質が高かったからなんじゃないかと思います。
ハミングバードはステイサム映画としては異質な作品であることは間違いありませんが、スルーしてしまうにはあまりに惜しい作品です。
むしろジェイソン・ステイサム主演のこの手の映画が他にないので、作品の視聴回数は他のステイサム映画に比べるとかなり多かったりします。
ステイサム映画というのは良くも悪くも似たような内容のものが多いです。
例えば『キャッシュトラック』と『バンク・ジョブ』をパッと思い浮かべると内容がごっちゃになっていたり…なんてことは多々ありますし、私個人としてはステイサム映画を見たい気分というのは あくまでもジェイソン・ステイサムを見たいのであって、特定の作品を強烈に見たいということはあまりなかったりします。
もちろん今日は『トランスポーター』シリーズを全部見よう!なんて思う日もありますが、『パーカ』ーが見たかったけどまあ『メカニック』でもいいか…なんて日も結構あったりします。
が、ハミングバードで得られるステイサム成分は他のジェイソンス・テイサム主演作品では替えが効かなかったりするので、必然的に視聴回数が多くなるのだと思います。
好みの分かれる映画ではありますが、とはいえ時間の無駄となるような駄作ではありませんし、一度くらいは見ておいても損のない映画だと思います。
人によっては私のようにいつもとは少し違ったステイサム映画の選択肢として重宝することになるかと思いますし。
ステイサム映画には、いつものステイサム映画路線に加え、コメディ作品という選択肢も数本あります。さらにそこにハミングバードという別路線の選択肢を加えるのも悪くないんじゃないかと。
とはいえ私としても基本的にはいつもの痛快なステイサム映画が大好きなのですが。しかしたまに無性に見たくなるんですよね。ハミングバードはそんな不思議な魅力のある映画です。
というわけで今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました 。