哭声/コクソン



どうも、松本です。

今回は映画『哭声/コクソン』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『哭声/コクソン』は、2016年公開の韓国映画。『チェイサー』、『哀しき獣』のナ・ホンジン監督・脚本。


【あらすじ】

とある田舎の村に、誰もその素性を知らないよそ者の日本人が現れる。ひとり山の中の一軒家に住み着いた彼のことを村人たちが訝しむ中、猟奇的な家庭内殺人が相次いで発生。そして殺人を犯した者たちには、ある共通の奇妙な兆候が現れるのだった…


韓国映画ながら謎の日本人役を國村隼が怪演したことでも話題となりました。


國村隼と言ったらもう名優中の名優。


ジョン・ウー監督作品から北野映画、ゴジラに至るまで、様々な名作への出演歴があります。


そしてこの人さえいればとりあえずこの映画は何とかなるという安心感を持てる数少ない俳優の一人です。


ダイハード4.0でジョン・マクレーンの娘を演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッド扮する女殺し屋がサイバーパンクのヘンテコ日本でむちゃくちゃやりまくるというツッコミどころ満載の『 ケイト』 という映画を私がとんでもなく楽しめたのは助演に國村隼がいたからに他なりません。


自身も様々な映画でむちゃくちゃやったりやられたりしている國村隼が、これまたむちゃくちゃやることで定評のある韓国映画に出演となるのだから名作の匂いしかしません。


先に結論を言ってしまうと内容、評価、興行成績ともにこの映画は名作と認定しても問題ないレベルかと思います。


韓国では大ヒット。日本でも決して知名度は低いというわけではありません。


が、内容の素晴らしさを考えると、もっと広く知られてもいいのにと思うのが正直なところ。


映画の内容としてはホラー色も強いので、なんとなくこの映画をホラーと思っている人もいるかと思います。


その認識は実際間違いではありませんが、この映画はホラーに加えて上質なサスペンス要素も多分に含んでいます。


個人的にはコクソンは超上質なサスペンス映画だと思っています。


二転三転する展開や、大ドンデン返しが好きな人にはめちゃくちゃおすすめしたいです。


名作サスペンス映画と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは『ユージュアル・サスペクツ』ではないでしょうか?


他にも名作サスペンスと言われる映画はいくつかありますが、コクソンはそれらと並べても遜色ないレベルの作品です。


さすがにユージュアル・サスペクツを超えた名作とは言い切れませんが、とはいえユージュアル・サスペクツを見た後に見ても問題なく見れるレベルであることは間違いないと思います。


実際ユージュアル・サスペクツを見た後に問題なく見れるサスペンス映画というのはそうはないかと思います。大抵はユージュアル・サスペクツの後だと物足りなさを感じてしまったりします。


しかしコクソンはそこにも耐えうるくらいに面白い作品です。


何がどうと事細かに説明するとネタバレになってしまうのでその部分は語りませんが、多少のグロとホラー要素に問題がなければ一度は見ておいて損はない映画だと思います。


人によっては私のようにユージュアル・サスペクツと肩を並べられるくらいの、今日はサスペンス映画しか見たくない日の強力な選択肢の一つとなるかもしれません。


他のジャンルはともかく、サスペンス映画というのは選択肢が洋画に偏りがちなので、私としては数少ないアジア映画の選択肢として非常に重宝しています。


未見の方はもちろんのこと、ご無沙汰の方も是非この機会にコクソンで陰鬱で上質なサスペンス体験をお楽しみください。


初見時の衝撃はもちろんですが、オチを忘れかけたあたりに再度見るサスペンス映画というのもそれはそれでいいものかと思いますので。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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