ゴジラ FINAL WARS



どうも、松本です。

今回は映画『ゴジラ FINAL WARS』についてです。


まずは 簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ゴジラ FINAL WARS』は、2004年12月4日に公開された日本映画。ゴジラシリーズの第28作。第3期ゴジラシリーズ(ミレニアムシリーズ)の第6作であり、シリーズ最終作。ゴジラ生誕50周年作品。


【あらすじ】

20XX年、地球に謎のX星人が出現。彼らは怪獣を操り世界征服を目論む。その対抗手段として地球防衛軍は、1954年に封印したゴジラを復活させる…


この映画は歴代のゴジラ映画の中でもかなり好き嫌いの分かれる作品かと思います。


一般的な評価としてはかなり低め、駄作との評価もかなり多いです。


が、個人的にはかなり高評価かつ好きな作品の一つです。


ただ私がこの映画に対してそのような評価を下すことができたのは、事前に北村龍平という映画監督の作品の傾向を知っていたからです。


昔から無茶苦茶な作品を撮る監督で、作品によってその無茶苦茶さがいい方向に出たり悪い方向に出たり。そしてワイヤーアクションが大好き。


なのでゴジラミレニアムシリーズの最終作を北村龍平が監督すると知った時、多分無茶苦茶な内容になり、無駄なワイヤーアクション満載の作品になるのだろうなと思いました。


まさかそっくりそのままの内容になるとは思ってもいませんでしたが、事前にそう予想していたので無駄な肩透かしも落胆もなく、むしろ大満足でした。


私としては一般的なゴジラ映画というより北村龍平映画として見たので満足できました。


じゃあ北村龍平映画の傾向を知らずにゴジラ映画として見たらどうなのか?と言ったら現在のような低評価になってしまうのも仕方がないかなと思います。


ゴジラミレニアムシリーズは平成VSシリーズに比べるとパッとしなかった印象がありますが、90年代と2000年代とでは時代も違いますし、ゴジラ映画を取り巻く環境も大きく違います。


特に2000年代以降はポケモンなど、かつて存在しなかった強力な子供向けコンテンツが台頭したことによりゴジラ映画が衰退したとの説もあります。


その説の正否は定かではありませんが、少なくともミレニアムシリーズを取り巻く環境がかつてより良いものでなかったのは確かなことだと思います。


じゃあミレニアムシリーズが微妙かと言ったら決してそんなことはなく、むしろ平成VSシリーズにはない面白さを持つ作品が多いです。


『ゴジラ2000 ミレニアム』に出てきたゴジラの造形は素晴らしく、シリーズナンバーワンと評する人も多いですし、メカゴジラ機龍についてもシリーズの中で屈指の人気を誇っています。平成ガメラを監督した金子修介監督作品でも話題になりました。


そうやって平成VSシリーズとは違う数々の足跡を残してきたミレニアムシリーズの最終作。シリーズ最高傑作のような煽り文句もありました。


そのような期待を持って見に行った映画が怪獣プロレスと謎のワイヤーアクションだったらそりゃ低評価もつけたくなるかと思います。


平成VS最終作の『ゴジラ対デストロイア』はゴジラシリーズの中でもトップクラスの人気を誇る名作なので、やはりそれに比べるとミレニアムシリーズの最終作はちょっとノリとして軽すぎる感は否めません。


ただゴジラ映画がいつ何時でも正しいゴジラ映画であったかと言ったら決してそうではなく、昭和シリーズ後期のような迷走や迷作も多々ありました。


ゴジラ FINAL WARSも事前にもう少し作品の傾向が正しく伝わっていれば評価も違ったものになったかと思います。


ひとまずゴジラ FINAL WARSは娯楽色強めのお祭り映画として見ればとても面白い映画だと思います。


それに多分そのような路線の映画でなければここまで多くの怪獣を登場させることもできなかったと思います。


色々とツッコミどころはありますが、それでもシリーズ最多の怪獣登場数という部分はもっと評価されてもいいんじゃないかと思います。


内容が内容なのでシリアスなゴジラ作品でありがちな作品前半のゴジラが上陸するまでのちょっと退屈な感じというのもありません。


そういう意味でもゴジラ FINAL WARSは頭を空っぽにして見る娯楽作品としては良い出来なんじゃないかと思います。


反核映画ゴジラを頭を空っぽにして見ていいのかという議論はひとまず置いておいて。


従来のゴジラ映画を期待した人にとっては肩透かしだったかもしれませんが、視聴スタンスを改めて娯楽作品として見てみればゴジラ FINAL WARSはとても面白い映画だと思います。


むちゃくちゃな内容と無駄なワイヤーアクションという北村龍平監督作品の傾向を踏まえてみるとより一層楽しめるかと思います。


ちなみに北村龍平監督はこの後、ハリウッドを主戦場として様々な無茶苦茶な映画を製作しています。


一癖も二癖もある作品が多いですが、個人的にはかなり好きです。


ゴジラ FINAL WARSを見て北村龍平エッセンスが気に入った人は他の監督作品をチェックしてみるのもいいんじゃないかと。


ただ前述したように当たりはずれはそれなりにあるのでご注意を。


北村映画としてはひとまず『VERSUS -ヴァーサス-』は見ておいて損はないんじゃないかと。ヴァーサスが無理なら北村作品は大体全部無理だと思うので。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。



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