G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ
どうも、松本です。
今回は映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』は、2021年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。映画『G.I.ジョー』シリーズのリブート作品。
【あらすじ】
格闘技の達人である忍者スネークアイズは、とある出来事をきっかけに秘密忍者組織「嵐影」の一員となる。長年にわたり日本の平和を影から支えてきたその組織は、手練の抜け忍の一味と国際テロ組織の双方から攻撃を受け、疲弊していた。そんな中、スネークアイズは真の忍者となるべく立ち向かうが…
ご存知の方も多いかと思いますが、この映画は興行的にも批評的にも大失敗した作品です。
とはいえこの映画も見方さえ変えればとても面白い娯楽作品だと私は思っています。
特に近年は洋画に出てくるヘンテコ日本というのは一つのジャンルとして確立しており、 それなりの需要もあったりします。
そんなヘンテコ日本を舞台とした大味なアクション映画、頭を空っぽにして見ることができる娯楽作品としてはこの映画はとても優秀です。
大ヒットした前作からキャストを総とっかえしての過去編。しかも新キャストは無名、またはあまり知名度の無い俳優。舞台は日本。
何と言うか内容云々の前に爆死フラグしかありません。なので私は『G.I.ジョー』としてではなく、ヘンテコ日本を舞台としたB級アクション映画として、もう最高にこの映画を楽しみました。
が、そのような楽しみ方ができる人間はごく少数で、大抵は何かしら前作や前々作のようなG.I.ジョー要素を期待していたかと思います。
なので世間的な評価が良くないのはまあしょうがないかなと。
むしろ何でこれでいけると思ったのか不思議でなりません。例えば劇場未公開のビデオスルー作品ならば分かりますし、むしろよくあるパターンです。
が、大々的に プロモーションしての自信満々の世界公開。結果は当たり前のように大惨敗 。むしろどこに勝算を見出していたのかが不思議でなりません。
公開前にここまで綺麗に爆死フラグが揃い、そして綺麗に爆死した映画は『47RONIN』以来かもしれません。
キャスト総とっかえで無名のキャストを、と言いましたが、脇役では石田えりのような日本人女優や、イコ・ウワイスのようなアクション映画好きならば知らない人はいない名優の出演もあります。
とはいえ前作に出演したドウェイン・ジョンソン、ブルース・ウィリス、イ・ビョンホンなどのそうそうたるメンツに比べたら世間一般の知名度は皆無と言ってもいいかと思います。
そんなこんなで前作のような内容を期待した人にとっては不幸な事故以外の何物でもなかったかと思いますが、気持ちを切り替えてヘンテコ日本を舞台としたB級アクション映画として見ればとても面白い映画です。
少なくともアクションシーンに関しては、アクション監督として数々の名作を手がけた谷垣賢治が関わっているということや、同じくその手のジャンルでは信頼の厚いイコ・ウワイスという俳優も出演していますので一見の価値はあるかと思います。
ちなみに続編の構想もあったらしいのですが、今作品の興行的失敗により製作は不明とのこと。
個人的には続編を楽しみにしている数少ない人間のうちの一人なのですが。
G.i.ジョーの続編としてこの映画を劇場で見た人にとっては不幸な事故以外の何物でもなかったかと思いますが、ポテチかピザでも食べながら休日に配信で見るにはこれ以上にないくらいおすすめな映画です。
今日は疲れているから頭を使いたくないとか、今日はもう映画を何本も見たからあまり内容の濃い映画は見たくないとか、そのようなタイミングにこの映画は非常にいい選択肢となるかと思います。
それにその程度の期待値で見てみると、意外なほど面白かったりもしますし。
もちろんウォッチパーティーの選択肢としてもありかと思います。
映画は全ての作品が満足のいく名作であるに越したことはありませんが、世の中そううまくもいきません。
しかし見る側のこちらのスタンスを少しだけ変えてみると、これまでつまらないと思っていた映画も意外と面白く楽しめたりします。
配信やサブスクで映画が無限に供給されるようになった時代だからこそ、そのようなスタンスも大切かなと思います。その方が人生もいくらか楽しくなると思いますし。
というわけで今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。