ディセント



どうも、松本です。

今回は映画、『ディセント』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ディセント』は、2005年のイギリス映画。監督はニール・マーシャル。


【あらすじ】

交通事故で夫とひとり娘を失ったサラを励まそうと、友人のジュノは女性6人で洞窟探検をすることを企画。アパラチア山脈のチャトゥーガ国立公園内の洞窟にやってきたサラたちは探検を始めるが、途中で崩落により出口への通路をふさがれてしまう…


ディセントは私の中で、『セブン』や『ミスト』と並ぶ胸糞映画です。


私の中では本当に名作中の名作。それくらいに大好きで何度も見ている映画です。


爽快感のあるアクション映画ならともかく、胸糞の悪くなる映画なのに何度も見たくなるというのは、よほどの魅力がないとできないことだと思います。


実際、胸糞映画の多くは一度見たら二度と見たくない映画だったりします。内容的に優れていたとしても、もう一度見たいとは思わなかったり、そもそもただ胸糞が悪いだけで中身がなかったり。


そのようなことが多々あるジャンルにも関わらず 、定期的に見たくなってしまうのは、それだけ作品に強烈な魅力があるからだと思います。


セブンやミストに比べると、ディセントは若干知名度的に劣るかと思いますが、内容に関してはセブンやミストと並べても遜色ないレベルかと思います。


ディセントの公開は2005年。2000年代のホラー映画と言うとディセントの他にも様々な名作や良作がありますが、個人的にディセントはその中でも頭一つ抜けた名作だと私は思っています。


何度も見たくなる胸糞映画というのは、胸糞なりに綺麗にオチがついているからこそ何度も見たくなるのだと思います。


胸糞なりのきれいなオチなのですから、もちろん大団円やハッピーエンドというわけにはいきません。


胸糞映画には見当違いのハッピーエンドや、明後日の方向へぶん投げて終わりというパターンもよくあったり。


それだけ決着の付け方が難しいということなのだと思いますが。


ディセントやセブンやミストが素晴らしいのは、そんな難しい部分の決着を綺麗につけていることだと思います。


もちろん胸糞映画としてなので映画としては賛否両論はあるかと思いますが、個人的にはとても好きです。


ディセントという映画の素晴らしいところは、そんなストーリー展開やオチのつけ方が難しい胸糞映画にも関わらず、視聴後にしっかりとしたカタルシスを感じられるところだと思います。


映画に少なからずのカタルシスはつきものかとは思いますが、とはいえガッツリとカタルシスを感じることができる胸糞映画というのは実際そうはないと思います。


特にホラー映画においては必ずしもカタルシスが必要でない場合も多く、ジャンル映画としてのお約束さえ守っていればそれなりに成立しますし、見ている側もそれなりに楽しめたりします。


逆にその手のスタンスを持っていないと楽しむことのできないホラー映画というのも多々あったりするのですが、ディセントに関してはそのようなことを関係なしに、ホラー映画としてしっかり楽しむことができ、そして映画としてのカタルシスをしっかりと感じることができます。


万人が満点をつけられる映画ではないかと思いますが、胸糞映画のカタルシスという他の映画にはない貴重な感覚を得られる事は間違いありません。


セブンやミストのような胸糞映画や鬱映画が好きな人にとってはこれ以上にない映画かと思います。同じく2000年代の『ファイナル・デスティネーション』シリーズが好きな人ともそれなりに親和性が高い映画かと思います。ファイナル・デスティネーションシリーズもそれはそれで胸糞映画だったりしますし。


2000年代は『キューブ』シリーズから始まり、『ソウ』シリーズでブレイクした密室ホラーというジャンルの市場規模が大きく拡大した時代でした。


流行ジャンルの弊害として多くの密室ホラー映画が粗製乱造されました。


もちろんその中には傑作と呼べる映画もあったのですが、当たり外れはとにかく激しかったです。


そんな密室ホラーという流行のジャンルに食傷気味だった時代の、ファイナル・デスティネーションやディセントなどの密室ホラーではないジャンルの映画というのは特別な魅力がありました。


2000年代ホラーの名作としてディセントは今も語り継がれてはいますが、とはいえファイナル・デスティネーションやセブンやミストと比べると知名度は一段も二段も劣ると言わざるを得ないのが非常に残念な所。


90分程度というちょうどいい尺なので、セブンやミストを見た後に、もうあと少しだけ胸糞要素を摂取したいなんて時にディセントはうってつけです。


続編である『ディセント2』も同じ位の尺なので、1・2ぶっ続けで見てみるというのもありかと思います。


私もディセントの1を見た後は大抵連続して2を見ますし、連続してみた方が楽しめるんじゃないかと思っています。


ディセント2は1に比べるとイマイチとの評価もあります。確かに映画 単品として見ると1を超えられはしないかなと思ったりはしますが、1・2連続で1本の映画として見るとまた違った楽しみ方ができたりもします。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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