コカイン・ベア



どうも、松本です。

今回は映画、『コカイン・ベア』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『コカイン・ベア』は、2023年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー・コメディ映画。1985年にアメリカ合衆国ジョージア州でアメリカクロクマが麻薬密売業者が投棄した大量のコカインを摂取し、薬物の過剰摂取により死亡した実際の事件をモチーフにしている。


【あらすじ】

ジョージア州の森に様々な理由で終結した、警官、犯罪者、観光客、若者の集団。だがその森では、意図せずコカインを摂取した狂暴な巨大なクマが暴れまわっていた…


この映画は個人的にとても好きな映画です。そしておそらくこれから何度も見る事になるだろうと思います。


一口に好きな映画と言っても色々な種類があり、好きではあるものの内容的にそこまで気軽に見ることができないものもあったりします。長尺故にという場合もありますし。


その点この映画は上映時間95分というちょうどいい長さ。内容もスリラーコメディということもあり、視聴に何かしらの警戒やコンディションを必要ともしません。


なんやかんやで回数お世話になる映画というのはそういう映画だったりします。


コカインを食べて凶暴化したクマが人を襲うというストーリーの時点でこの映画にB級映画以上の内容を期待する人はほとんどいないかと思います。


とはいえB級映画と一口に言ってもピンからキリまでありますが、この映画はとてもよくできたある意味で理想的なB級映画とも言えます。


タイトルも用いた題材も、完全にネタに走っているので、一見するとアサイラムなどにありがちな低予算のネタ映画がたまたま当たった感が強いですし、私自身その手の映画かと思っていたのですが、思いの外しっかりと作られています。


もちろん低予算であることは間違いないかと思いますが、それらは一般的な大作映画と比べての話で、アサイラムやサメ映画のような超低予算映画に比べれば全然お金はかかっているかと思います。


そういう意味でもしっかりB級映画をしています。


最近C級映画やZ級映画を見ることが多かったせいで、映画の質に関する下限というものがものすごく下がっていたせいもあるかと思いますが。


よくよく考えれば世界的に劇場公開された作品。ビデオスルーというわけでもなく。


監督はエリザベス・バンクス。キャストにはレイ・リオッタなど、有名俳優の名前も。


思えばコカイン・ベアという映画が話題となったのも、もちろんその題材が面白かったというのもあると思いますが、とはいえそれがSNS初の自然発生的なものではなく、しっかりしたプロモーションによるものだったのだと思います。


なのでCGもしっかりしており、クマの襲撃シーンなどもかなり迫力があります。


問答無用の実写クオリティなCGかと言ったら、そこまでではありませんが、とは言っても一見して安っぽいZ級映画にありがちなダメCGというわけでもありません。


襲撃シーンについてもしっかりとクマの姿を見せてくれます。CG予算削減のために肝心のクマが全然映らないみたいな節約演出もありません。


そういう意味ではかなり貴重な映画とも言えます。熊を題材としたパニック映画というのはサメやワニほどは多くはないので。


そこに定番以外の何かしらの動物を持ち込むのは大抵ビデオスルーの低予算映画だったりするのですが。


なぜエリザベス・バンクスがコカイン・ベアを撮ろうと思ったのかが謎ではあるのですが。前作『チャーリーズ・エンジェル』で何か思うことでもあったのでしょうか?


とにもかくにもこの映画はかなりよくできたB級映画で、おそらく多くの人がこの手の映画に期待する要素はほとんど叶えられているかと思います。


熊のCGについては前述の通りですが、ゴア描写についてもかなり力が入っています。かなりいい感じな血しぶきやグロシーン満載。その部分での物足りなさもあまり感じることはないかと思います。


映画のストーリーも思った以上によくできています。


コカインを吸って凶暴化したクマが人を襲うというストーリーでどう転がしていくのかと思ったのですが、決して一本道のストーリーでもなく、様々な人物が登場し、紆余曲折もあり、展開も二転三転し、最後まで飽きることもありません。


そもそもコカインを食べて凶暴化したクマという題材を選んだ時点でもう勝ちだと思いますし、それなりにお金をかけてゴア描写も盛りだくさん。ただそこに甘えることなくストーリーもちゃんとしており、なおかつテンポも最高。もう言うことはありません。


しかもエンドロールまでしっかりと見せてくれます。


A級映画も撮れる実力のあるキャストやスタッフがあえて撮っているB級映画。そういうB級映画というのは実際そこまで多くはないと思います。


作品の質や満足度なども含め、私の中でコカイン・ベアは『ピラニア3D』に近い作品かなと思いました。ピラニア3Dのような映画が好きな人はおそらくこの映画も気に入るはず。


とにかく残念ポイントの少ないとてもよくできたB級映画なので、その手の映画を好きな人にはとてもおすすめな一作です。


おそらく大抵の人の期待は叶うと思いますし、人によっては私のように血しぶき映画の選択肢のレギュラー メンバーとなるかもしれません。


というわけで今回はこの辺で 。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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