悪のクロニクル



どうも、松本13です。

今回は、『悪のクロニクル』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『悪のクロニクル』は、2015年公開のクライム・サスペンス映画。制作国は韓国。


【あらすじ】

名誉ある大統領賞を授与され、昇進を控える敏腕刑事のチェ班長。同僚たちによる祝宴の帰り、タクシーの運転手に襲われたチェは、乱闘の末に誤って運転手を殺してしまう。昇進に影響することを恐れたチェは、証拠を隠滅し、その場を立ち去るのだが…


あらすじを一見してわかる通り、この映画は最悪なタイミングで人生最大のやらかしをしてしまった人間が、それをきっかけに地獄の泥沼にはまっていく系の映画です。


この映画、めちゃくちゃ面白いサスペンス映画です。


韓国映画のサスペンスではありますが、この映画は私のような一部の人間から絶大な人気のあるゴア描写満載の血みどろサスペンスではなく、その手の描写は控えめ。


なので純粋なサスペンス映画として楽しむことができます。


ちなみにこれまた私のような一部の人間から絶大な人気のあるマ・ドンソクも出演していますが、今回はあくまでも脇役の一人として。自身の主演作品のようなリアルハルクバスターのような無双シーンはありませんのでその点での過剰な期待は禁物です。


韓国サスペンスと言ったら血まみれゴア描写が個人的に一番に思い浮かぶ特色なのですが、『最後まで行く』のような胃が痛くなるようなある一つの事件をきっかけとして、地獄の地獄にはまっていく、そのような展開もよくよく考えてみれば韓国映画の十八番芸だったりします。


この映画の恐ろしいところは冒頭数分で主人公の班長が恐ろしいほどに恵まれた環境で充実した生活を送っていることが描かれている点です。


それこそもう過剰すぎるくらいに。


韓国映画において冒頭でそのような描かれ方をされた人間がろくな目にあったためしがなく、むしろ待ち受けているのは地獄の地獄。


まあ早晩ロクなことにはならないだろうと思って見ていたら案の定やらかします。が、しかしそれだってまだ冒頭の範囲。


そこからそれこそ胃に穴の空くような綱渡りの連続。


そんな展開もさることながらこの映画の素晴らしい点はストーリーの先が全く読めないところです。


主人公は何とか生き延びようと場当たり的に右往左往するのですが、とはいえ徐々に追い詰められていきます。


しかしそこで伏線がいきなり回収され出すという超展開。そこから一気にラストへ。とにかく退屈というものを一切感じない映画でした。


ストーリー系サスペンスとして本当におすすめです。


開始数分でやらかした後に目が死んで、その後みるみるうちに年老いていく、もうこの人ストレスで死んじゃうんじゃないだろうかと見ているこっちが心配になっちゃうくらいの班長の憔悴っぷりも必見です。


この手のサスペンス映画は国産でも素晴らしいものがたくさんありますが、原作や脚本である程度の傾向が読めてしまったりすることがあります。キャストなどでも同様。


完全に予備知識ゼロで見ることができるというのはある意味海外製サスペンスの一番の利点かもしれません。


とにかくストーリーはこれぞサスペンスという王道ストーリー。かつ結末についても妙な方向にぶん投げたりはせず、しっかりと落とすべきところに落としているので、見ておいて損はないかなと思います。


韓国サスペンスはゴア描写がきついことも多いので、必ずしも万人におすすめできるわけではないのですが、この映画はその手の要素控えめのストーリー重視なので、誰にでもおすすめできる良作だと思います。


ただし胸糞は死ぬほど悪いですが。


しかし韓国サスペンスの班長って本当にロクなことにならないですね。さすが「韓国映画でロクなことにならない肩書ランキング(私調べ)」第二位。


ちなみに一位はチーム長です。



というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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