ラストサマー



どうも、松本です。

今回は映画『ラストサマー』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ラストサマー』は、1997年のホラー・スリラー映画。脚本は『スクリーム』の脚本担当者ケヴィン・ウィリアムソン。


【あらすじ】

7月4日の夜、4人の男女を乗せた車が不注意から男性をはねてしまう。事件の発覚を恐れた彼らは男性を海に沈め、この事を決して誰にも口外しないと、互いに固く誓いあう。それから1年後、「去年の夏、何をしたか知っているぞ」と書かれた手紙が届き、かぎツメの男がつきまとうようになる…


ラストサマーは同じ時期に似たような内容の『スクリーム』が公開されたこともあり、個人的には スクリーム「じゃない方」の映画といった印象が強かったです。


が、よくよく考えると10代後半の男女が正体不明の殺人鬼に追われるという点以外にそこまで共通点はなかったりします。


10代後半の男女が正体不明な殺人鬼に追われるというのは別にスクリームやラストサマーに限ったことではなく、スラッシャーホラーなどではありがちなことだと思います。


とはいえパッと見の映画の雰囲気やイメージは結構似てたりもするのですが。


スラッシャーホラーの金字塔とも言えるスクリームと公開時期がかぶってしまったということもあり、スクリームに比べるといまいちパッとしない部分もあったりするのですが。


とはいえこの映画単体で言えば十分に面白い映画だったりします。


パッと見のイメージはスクリームと似てはいますが、スクリームは手に汗握る展開と大どんでん返しが魅力のスラッシャー ムービー。


スクリームという映画のすごいところは、本来B級であることが多いジャンルの映画にも関わらず、A級もしくはS級と言っていいエンターテイメントの質に達しているということ。


一方のラストサマーは基本に忠実にしっかりB級映画をしているといった印象です。


なんとなく見た目のイメージは近いですが、映画としての性質は結構違うものだったりします。


私はどちらの映画も好きなのですが、スクリームを見たい時とラストサマーを見たい時の気分は明確に違います。


スクリームはとにかくびっくりさせられるシーンが多い映画です。それが売りの一つでもあるのですが。


シリーズ作品も多く出ており、ストーリーの前後のつながりや登場人物など、意外と覚えることなども多く、良くも悪くも楽に見れる映画ではなかったりします。


一方のラストサマーはいい感じに薄い内容であるので、いつでも気楽に見ることができます。


好きの度合いは別として、回数を見る映画というのは意外とそういう映画だったりします。


ラストサマーも同様。個人的な好きの度合いで言ったらスクリー厶の方が上なのですが、視聴回数としてはラストサマーの方がはるかに多かったりします。


ある程度気を抜いて見れるホラー映画というのは何かと有用だったりしますし。


いい感じに薄い内容のB級ホラーのラストサマーではありますが、とはいえB級ホラーとしては相当によくできていると思いますし、この時代を代表するホラー映画の一つだと思います。


ある意味殺されても当然と思えるような主人公たちの諸行や言動。


そういうものを序盤で見せておいて、その後に殺人鬼が散々な目に合わせるというのは古き良き洋ホラーのお家芸だったりします。


殺されても観客が同情しないくらいのことをやらかしたり、湖畔やキャンプ場でエロいことを始めたり、そういう人間が片っ端から殺されていくようなお決まりの展開も、今やテンプレ化しすぎてかつてほどは使われなくなった気がします。


そういう意味ではラストサマーは古き良き洋ホラーの典型的な作品と言えます。


ストーリーに関しては楽に見れるくらいには薄い部分もありますが、それでも展開はしっかりしており、ラストもしっかりオチます。


スクリームに比べるとびっくり演出も少ないですし、意外と残酷描写も控えめ。皆無とは言いませんが。


なのでこの手のジャンルがちょっと苦手という人や初心者の方でも結構見れちゃうんじゃないかと思います。


そういう意味での汎用性もかなり高い映画です。テレビのロードショーにもうってつけかと。


最近の映画は洋画でもホラーと言ったら普通に怖いですし、スラッシャー ムービーのゴア描写の強烈さも当時の比ではありません。


最近のインフレしまくったその手の映画にちょっと食傷気味というような人にもラストサマーはとてもおすすめです。


洋ホラーは笑えるなんて言われていた時代の古き良き映画もそれはそれでいいものかと思いますし。


とはいえこの時代に公開された『スクリーム』や、『ファイナル・デスティネーション』、『SAW』あたりで洋ホラーというのは一つの転換点を迎えていくのですが。


そういう意味ではラストサマーというのは古き良き洋ホラーの名残を残した最後期の作品とも言えます。


私は洋ホラーならばラストサマー前後の時期の作品が一番好きだったりします。


別に今の洋ホラーが駄目なわけではないのですが、ただ最近の作品は普通に怖いので、私の中の洋ホラーとは少し違うものだったりします。


私の中で洋ホラーというのは楽に見れたり、ちょっと笑えたりといったもので、ガチなホラーというのは邦画の役割だったりします。


むしろ今は邦画が若干笑える方にいってしまっていたりします。かつてと立場が逆転しているのも現象としてはなんだか面白いとは思いますが。


そんな今はなき古き良き洋ホラーなラストサマーはお菓子やお酒片手に見るにはうってつけの映画かと思います。


楽に見れる洋ホラーをお探しの方にはとてもおすすめです。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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