炎の少女チャーリー



どうも、松本です。

今回は映画、『炎の少女チャーリー』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『炎の少女チャーリー』は、スティーヴン・キングの小説『ファイアスターター』を原作とした、2022年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。本作は同じ小説を原作とする1984年の同名映画のリブート版となる。


【あらすじ】

アンディとヴィッキーには、生まれながらに不思議な能力を持つチャーリーという娘がいた。彼女が成長するにつれ、その能力は覚醒し始め、多感な10代を迎えるころには、感情の揺らぎに呼応するようになりチャーリー自身もコントロールできないパワーへと変化していた。父親アンディはその能力を懸命に隠し続けようとしたが、政府の秘密組織“ザ・ショップ”はついにチャーリーの存在に気づき、軍事利用しようとスパイを差し向ける…


この映画の一般的な評価は平凡という言葉がぴったりと当てはまると思います。


星5つ評価で3つから2.5の間を行ったり来たり。支持率でいうと50%程度。


決して良くはないのだけれど、かと言って突出して悪くもない。それこそ平凡という言葉がぴったりな評価分布。


その手の映画は大抵、大味なことが多く、大味な映画が好きな私にとってはむしろかなり期待できる数値だったりします。


結論から先に言ってしまえば、この映画は期待通りに大味な内容で個人的には大満足でした。


原作がスティーヴン・キングということもあり、 私も含め、多くの人が『キャリー』と同じような内容を想像していたと思うのですが、実際に見てみるとキャリーとは少し違ったストーリー展開でした。


その部分をいい意味で裏切られたととるか、悪い意味で裏切られたととるかでこの映画の評価は変わってくると思いますし、その部分で評価が分かれた故に最終的には平凡な評価の作品となってしまったのだと思います。


スティーヴン・キング原作の映画と聞くと、つい名作を期待してしまいがちです。


確かにスティーヴン・キング原作の映画には、映画史に残る名作が何本もありますが、ハズレも結構多かったりします。


むしろイマイチな作品の方が多いのではないでしょうか?少なくとも原作小説に比べると映画の打率が圧倒的に低いことは間違いないかと思います。


なので個人的にはスティーヴン・キング原作の映画を見る時は、そこまで過剰な期待はしないようにしています。


例えば『シャイニング』や『スタンド・バイ・ミー』や『ミスト』レベルの傑作は、まず期待しません。


100点満点で言うと40点から60点の間。70点か80点を取れたらもう大当たり。私はスティーヴン・キング原作の映画はそれくらいのスタンスで見ています。


そしてそれくらいのスタンスの方が、スティーヴン・キング原作映画は楽しめるんじゃないかと思います。


例えば、いわゆるサメ映画を映画として見ないのと同じように、アサイラム映画を映画として見ないのと同じように、キング映画も映画としてではなく、キング映画としてのスタンスで見ると大抵の作品は楽しめるかと思います。


私はそのようなスタンスで炎の少女チャーリーを見たので、とても有意義な時間を過ごすことができました。


そこまで突出した面白さがあったというわけではありませんが、かと言って妙な鑑賞ストレスもありませんでした。


超能力者の話ではありますが、スティーヴン・キング原作なのでX - MENのようにはならず、主人公の存在や言動も人類存亡に直結したりはしません。


決して軽い話ではありませんが、そこまで重いわけでも規模がでかくなるわけでもなく、2時間以内でしっかり終わります。


たまたまテレビでやっているのを見たら思ったより面白かったくらいの満足度。


私が想定するスティーヴン・キング原作映画の、当たりの典型のような作品でした。


前述の通り、スティーヴン・キング原作の映画は当たり外れが激しく、私の個人的な期待値は40点から60点くらいです。


とはいえそれらは一般的な映画と比べての話です。


中小規模のホラー映画として見れば40点から60点くらいの点数というのは決して低すぎる点数というわけではないと思います。


10点以下、場合によってはマイナスの点数の映画が多々ある中小規模のホラー映画の中ではむしろかなり高い期待値と言えます。


休日の多くの時間を費やして映画館へ見に行く映画としては微妙かもしれませんが、自宅で2本立て3本立てで見るホラー映画としてはこれくらいの方がちょうど良かったりします。


個人的にはこの映画は80点ぐらいつけてもいいんじゃないかなと思います。


とはいえそれらはここ何年かのX-MEN関連の残念作品に食傷気味だったという事情もあるので、必要以上に評価が高くなっている部分もあるかと思いますが。


とはいえキング映画としては70〜75点くらいはつけても全然問題ないんじゃないかなと思います。


映画としては微妙な点数でも、個人的なジャンル分けの中では高得点。そういう採点基準がいくつもあると映画の楽しみ方も広がりますし、そのような基準の中でこそ真価を発揮する作品というのも世の中には少なからずあったりします。


キング映画しかりシャマラン映画しかり。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。



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