イコライザー THE FINAL
どうも、松本13です。
今回は、『イコライザー THE FINAL』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『イコライザー THE FINAL』は、2023年のアメリカ合衆国のアクション・クライム・スリラー映画。『イコライザー』シリーズの第3弾。
【あらすじ】
シチリアでの事件で負傷し心身ともに限界を迎えたマッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町にたどり着く。人々の優しさにふれて穏やかな余生を望むのだが、その町にも魔の手が迫る…
舐めてたやつが実はクソ強だったというパターンの映画で、おそらく近年で一番メジャーなのはイコライザーシリーズなのではないでしょうか?
『ジョン・ウィック』も出だしこそ同じでしたが、後に全く違った方向に展開していくので。
パート1ではホームセンター従業員、パート2ではタクシー運転手。
そんなカタギの仕事をしつつ、日常に潜む悪を見つけたら必殺仕事人となって成敗。
デンゼル・ワシントン演じるマッコールさんの格闘術はまさに効率重視の早業の連続。
魅せるというよりただひたすら淡々と処理していく感じが職人チックで、その部分がマッコールさんの魅力であったりします。
作中に出てくる悪役はほとんど秒殺なので同じような内容の他の作品ほど苦戦するシーンはないのですが、パート3となる今作では序盤にいきなり大ピンチを迎えます。
ホームセンター従業員、タクシー運転手ときて、パート3のマッコールさんは入院患者としてのスタート。今回のマッコールさんはなんと無職です。
イタリアの片田舎で無職生活を満喫するマッコールさん。もうこのままここに住んじゃってもいいかも?なんて思ったり。
これまで自分と自分以外との適切な距離を頑なに守ってきたマッコールさんですが、この作品で初めてその距離感が揺らぎます。
その部分にまたちょっとした老いや疲れを感じてしまったり、そして完結編でこのパターンになると早晩ろくなことが起きない…なんて不安になってしまったり。
そしてその不安はもちろん的中。地元民とマフィアとのトラブルを目撃してしまいます。
もちろんそれらを無視なんてできないマッコールさんは彼らを秒殺。
もちろん下っ端をやられたらボスが黙っているわけもなく、しかも秒殺したメンバーにはボスの弟が。
というわけでマッコールVSイタリアンマフィアの戦いが本格的に始まるわけですが。
マッコールさんの最強さはこれまでのシリーズで既に多くの人が知るところとなっています。
この作品でもかなり極まった強さを見せてくれるのですが、しかしながらもう極まりすぎてアクション映画というよりちょっとしたホラー映画のようになってしまっています。
とはいえ映画の序盤で銃撃されて死にかけたりと、ちょっと衰えが見え始めている部分があったりもします。実際パート1の公開から10年近く経っているので、さすがに見た目も少し老けたなあなんて思ったり。
とはいえそこはマッコールさん。多少衰えを見せていても強さは健在。そこまでの大ポカはやらかしません。
個人的にシリーズものの完結編というのはあまり好きではなかったりします。
大抵のシリーズは完結編より前に全盛期があって、完結編はいかに終わらせるかということが主軸であったりすることが多く、無心で熱狂したり没頭したりという事がしづらかったりします。
それに完結編と言うとパターンはそれなりに限られてくるので、ストーリーもなんとなく先読みができてしまいますし、それより何より自分がこれまで追いかけてきたシリーズが終わってしまうという寂しさが先立ってしまいます。
なので基本的に完結編というのはあまり好きではないのですが、個人的にイコライザー3に関してはシリーズものの完結編としてはかなり好きな部類に入ります。
めちゃくちゃ面白かったですし、個人的にはシリーズで一番好きです。
詳細はネタバレになるので伏せますが、やはり完結編となっても多少齢を取っても、マッコールさんはマッコールさんであり続けたというのが大きいと思います。
特にここ数年の間に私が見たシリーズ物の完結編は全盛期に比べてだいぶ落ちぶれていたり、衰えていたり、長年続いてきたシリーズがこんなに寂しい終わり方をしていいのか?という終わり方だったり。
個人的にあまり好きになれる完結編というものがありませんでした。
そんな私事ではありますが、諸々の事情もあって余計にこの映画は私にとって印象深い完結編となりました。
パート1からのイコライザー特有の淡々とした流れは、完結編の今作となっても健在です。もちろんそれなりの出来事はあるのですが、とはいえ過剰な何かしらの演出があるわけではなく、あくまでこれまで通り淡々と進んでいく、そんな空気感やテンポがとても心地よかったです。
私のようにここ数年見た他の映画の完結編がイマイチだったという人にとって、イコライザー3はこれ以上とない完結編となるかもしれません。
完結編まで淡々とマッコールクオリティでやってきたイコライザーシリーズですが、じゃあこのテンションであと何作も作っていったらどうなるんだろう?そう考えるとマンネリを迎える前にこのタイミングで完結というのが一番だったのかもなんて思ったりもします。
ちなみに本編とは関係ありませんが、『マイ・ボディガード』で共演したダコタ・ファニングが、今作にも出演しており、子役であった当時よりだいぶ大きくなったダコタ・ファニングとデンゼル・ワシントンとのやり取りがなんだかちょっと感慨深かったりもしました。
イコライザーシリーズのいいところはマッコールさんの最強さに全幅の信頼を置いて見れるところ。無駄なハラハラドキドキもなく、そういう意味では楽に見れる映画だったりします。
そういう部分のイコライザー クオリティは完結編となっても健在です。とはいえ完結編なので最後の最後まで気は抜けない部分もあったりしますが。
よくも悪くもイコライザーという映画は、ストーリー重視ではない映画なので、事あるごとに何度も見てしまったりします。
特に完結編については個人的にこれまでで一番好きな作品なので、これから先も何度も見ることになるんじゃないかなと思います。
というわけで今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。