ヴァチカンのエクソシスト

 



どうも、松本13です。

今回は、『ヴァチカンのエクソシスト』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

ヴァチカンのエクソシスト』は、2023年のアメリカ合衆国の超自然的ホラー映画。主演はラッセル・クロウ。


【あらすじ】

1987年7月。アモルト神父はローマ教皇から悪魔祓いの依頼を直接受ける。変わり果てた姿の少年に、誰も知らない過去を言い当てられたアモルト神父は悪魔の仕業だと確信し、若き相棒のトマース神父と悪魔祓いの為の調査を開始する…


清廉潔白な戦士からキレたらやばいおっさんまで、これまで様々な役を演じてきたラッセル・クロウが今回はなんとエクソシストに。


ラッセル・クロウのエクソシストとなると、なんとなく物理攻撃の力技で悪魔をしばき倒すなんて展開を想像してしまうのですが。


この映画は実在のエクソシストが書いた本を原作にしているので、そこまで荒唐無稽な描写はありません。


映画冒頭に登場した瞬間にわかるラッセル・クロウ演じる神父のただものではなさ。明らかにオーラが違います。


しかしながら移動は原付スクーターのような小型バイクというのがまた何ともいい感じ。


エクソシストとしては相当な実力の持ち主であるにも関わらず、教会ではシスターに軽口を叩くような茶目っ気もあったり。


かと思ったら教会のお偉いさんに呼び出されて説教を食らうも「文句あるならうちの親父に言ってもらえますかね?(意訳)」 みたいなヤクザ映画のような啖呵を切って途中退席したり。


実力はあるし現場受けはいいけどお上には受けが良くない。みたいなどちらかというと刑事映画にありがちなキャラ設定。


どちらにしてもそのような神父の役をラッセル・クロウが演じるだけで、もうそのキャスティングの時点で勝ちだと思うんですよね。


ストーリーの大枠に関してはエクソシストものとしてはよくあるタイプのストーリー。それ以上でも以下でもないかと思います。


エクストシストものの映画と言うとベッドに縛り付けられた悪魔に取り憑かれた少女と神父の戦いというのが定番かと思います。


舞台となるのは大抵教会か一軒家なので絵的には地味になりがち。とはいえエクソシストものの映画では神父と悪魔の様々なやり取りが一番の見所かと思うので、そこまでの絵的な派手さは必要ないのかもしれませんが。


もちろん悪魔に憑かれた少女が何かしらの液体を吐いたり、首があらぬ方向に曲がったり、天井を歩いたりなんてシーンも定番ですが、それらはもはやテンプレ化しているので、初代『エクソシスト』公開時ほどのインパクトはないかと思います。


ただ今作はラッセル・クロウというこれまでとは少し違ったキャスティングをしてきたこともあり、内容の方も普通のエクソシスト映画とは一線を画しています。


前述のようにエクソシストものの映画は絵的に地味になりがちですが、この映画はその手の映画にしては相当派手な方だと思います。


銃をぶっ放すシーンがあったり、爆発シーンがあったり、ド派手に吹っ飛ぶようなアクションシーンがあったり、アドベンチャー映画のようなバトルシーンがあったりと、本当に退屈する暇がありません。


しかも終わり方がもろに続編を匂わせる終わり方。その部分がなんとも少年漫画チックで、個人的には大好きです。詳細はネタバレになってしまうので伏せますが。


エクソシストものの映画と言うとどちらかといえば他のホラー映画に比べてトーンを抑えた作りのものが多いかと思います。故に私はその手の映画はちょっと地味と言うか、あまり気軽に見ることができないかしこまった映画というイメージがあったのですが。


この映画に関しては気軽に見れるとても面白い映画だと思います。視覚的な派手さもしかり、103分というちょうどいい尺もしかり。


逆に言うと従来のようなエクソシストものの映画を期待した人にとってはちょっと残念な内容になってしまうのかもしれませんが。


そんな大味な部分はありますが、私のような偏った趣味の人間にとっては小難しさを排した大味さというのはむしろメリットであったりもしますし、視覚的にもテンポ的にも退屈することのない映画ですので、個人的にはとてもおすすめです。


ラッセル・クロウの武闘派神父はかなりハマり役だと思いましたし、映画としてもとても楽しむことができました。


続編の方も楽しみです。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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