ファイティン!
どうも、松本13です。
今回は、『ファイティン!』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ファイティン!』は、2018年公開の韓国映画。主演はマ・ドンソク。
【あらすじ】
生後すぐに韓国からアメリカへ養子に出され、アームレスリングのチャンピオンを目指していた孤独な男。現在はクラブの用心棒として生計を立てる彼は、そこで出会った若いスポーツマネージャーに誘われ、韓国へ戻って再びアームレスリングの世界に挑むことに…
八百長の濡れ衣で暴力沙汰の上に除名され、クラブで用心棒として生計を立てていたドンソクの兄貴ですが、そんなクラブの仕事も結局暴力沙汰でクビに。
暴力沙汰で失業というのはドンソク映画あるあるかと思うのですが。暴力ありきの刑事やヤクザ以外の仕事は大抵クビになっているような印象があるのは私だけでしょうか?
そんなドンソク映画あるあるから始まったこの作品ですが、内容についても典型的なドンソク映画です。
ストーリーに関してはよくあるスポ根胸アツものといった内容です。映画をどれだけ楽しめるかはマ・ドンソクの存在感をどれだけ楽しめるかによるかと思います。
とはいえ題材がアームレスリング なので、丸太のような腕を持つドンソクの兄貴はこれ以上にないハマり役かと思うのですが。
ドンソク映画としては過激な出血シーンやノワール要素は控えめなので、かなり見やすい映画かと思います。ドンソク映画の入門編としても適切かと。
今回の作品も裏社会が関係してくるので、ノワール要素が皆無というわけではないのですが、コメディタッチの作品なので暗さや重さというのはほとんどありません。
とはいえいつものドンソク映画の要素が皆無かと言ったらそういうわけでもなく、大人数相手の無双シーンなど、最低限のノルマは達成しているかと思います。
ドンソクの兄貴に怯える三下のチンピラや、なめてかかって秒殺されるチンピラなどの定番要素も含め。
この映画に限らずアームレスリングというのは動きのない地味な競技なので、絵的にどうなんだろうなと思ったのですが、思った以上に面白かったです。
そして作中のドンソクの兄貴の甥っ子と姪っ子の兄妹がまた可愛いこと。そんな2人と兄貴との絡みがこれまた見ていて微笑ましい。
悪人をしばき倒すドンソクの兄貴も素敵ですが、子供相手に奮闘している兄貴というのもたまにはいいものですね。
ドンソク映画というとどうしてもノワール映画になりがちなので、ライトで明るい内容とはいかないのですが、この映画は昨今のドンソク映画ではかなりライトな作品に仕上がっています。たまにはそんなライトなドンソク映画もいいんじゃないかなと。
アクションシーンはそれなりにありますし、クスりと笑えるコメディシーンもあり、子役相手の微笑ましいシーンもそれなりにあったり。かと思ったらちょっと泣けるようなシーンもあったりと内容はかなり充実しています。
マ・ドンソクという要素を抜きにしても決定的に何かが欠落したり破綻している映画ではないかと思うので、一度は見ておいても損はないんじゃないかなと思います。
私個人としてはとても楽しめた映画でした。
ドンソク映画としてはもちろん、ちょっとしたスポ根コメディものとしても。
というわけで今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。