ミッシングID
どうも、松本13です。
今回は、『ミッシングID』 についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ミッシング ID』は、2011年のアメリカ合衆国のアクション・サスペンス映画。出演はテイラー・ロートナー、リリー・コリンズ、シガニー・ウィーバーなど。
【あらすじ】
ネイサンは、同じ内容の夢に悩まされていた。ある日、学校で出された宿題のために、カレンとパソコンをいじっていた彼は、誘拐されたまま消息を絶った子どもたちの情報サイトに載せられた1枚の写真が幼いころの自分であることに気づく…
この映画、一般的には駄作扱いされている映画ですが、個人的にはとても楽しめた映画でした。
実際あらすじだけ見てみるとめちゃくちゃ面白そうだったりします。
内容の諸々に関しても、言われているほどは悪くはないと思います。
むしろ大味なB級アクション映画くらいの感覚で見るのであれば優秀な作品だと思います。内容も普通に面白い。
ただこの映画を駄作と呼ぶ人の気持ちは大いに分かります。
この映画の主演はテイラー・ロートナー。彼に対する役者としての評価や愛着というのは『トワイライト』シリーズ を見ているか否かで大きく分かれるかと思います。
トワイライトシリーズ好きとしてはこれ以上にないキャスティングかもしれませんが、逆にトワイライトシリーズを見てない人にとっては特別魅力的とは感じないキャスティングかもしれません。
とはいえ当時としては若手ナンバーワン、もしくはそれに近しいくらいの知名度や評価(ギャラの高さ含め) があったことは間違いありません。
そんな今をときめく若手俳優を起用し、助演にはシガニー・ウィーバー。
ストーリーだけ見てもめちゃくちゃ面白そう。
多くの人はこの映画をとても高い期待値で見たかと思います。大味なB級映画との前提で見た人はほとんどいなかったんじゃないかと。
故の低評価の嵐。駄作認定なのかと思います。
この映画をB級映画として見た私はとても満足でしたが、その前提がなければ多分満足はできなかったんじゃないかなと思います。
しかもこの映画はおそらくプロモーションの一環だとは思うのですが、若い頃のジェイソン・ボーンのようなものだ!なんて煽られ方もしていました。
その手の煽りは完全に悪手なのではないかなと。 ボーン・シリーズのファンはカチンとくるかと思いますし、どうひいき目に見てもこの映画はジェイソンボーンを引き合いに出していいレベルではありません。
そんなこんなの事情があるので、この映画がボロクソに叩かれるのはまあ仕方がないかなと思うのですが。
ただある程度時間が経った今、駄作との前提で見てみると言われているほどひどい内容ではなかったりします。
ストーリー的にはかなり大味だったり展開も場当たり的だったりするのですが、ある意味それらは気を抜いて楽に見られるというメリットであったりもしますし。
過度に期待さえしなければもっさりアクションもまあ許容範囲内だと思います。
少なくとも見ていて不快になるようなストーリーの破綻した映画ではありません。駄作との前提で見てみればストーリーは割としっかりしています し、オチもちゃんとつきます。
間違いなくジェイソン・ボーンには並びませんが、とはいえ大味なB級アクション映画としては普通に楽しめる面白い映画です。
この映画が公開された当時ほど、今はテイラー・ロートナーの露出も知名度もありません。トワイライトシリーズを見ていないなら無名の俳優と思ってしまう人もいるかと思います。
なので今からすればあまり知名度のない俳優が出ている駄作認定された映画と思ってしまう人もいるかと思うのですが、そういう前提条件で見るならばむしろこの映画は当たりの部類に入るかもしれません。
個人的には相当に低い期待値で見たので、この映画に関してあれこれ文句はないのですが、ただ一点惜しいなと思う部分は主人公の描き方の雑さ。
描き方が半端すぎて作中の主人公が単なるバカなのか、身体能力の高いバカなのか、それとも文武両道のハイスペック男子なのか、そもそも陰キャラ側なのか陽キャ側なのかというのがよくわからなかったりします。
その部分が半端故に絶対にジェイソン・ボーンではないと多くの人が拒絶反応を起こしてしまうくらいに魅力のないキャラになってしまったのだと思います。
逆に主人公がそれなりに愛着や思い入れの持てるキャラとして描かれていたのなら映画の評価自体ももう少しましなものになったのではないかなと思います。
まあそんなガバい部分も含めてB級映画として見るなら十分に面白い映画ですので、その手の映画が好きな人にはとてもおすすめです。
というわけで今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。