デッド・ドント・ダイ



どうも、松本13です。 

今回は、『デッド・ドント・ダイ』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

デッド・ドント・ダイ』は、2019年のアメリカ合衆国のゾンビコメディ映画。監督はジム・ジャームッシュ。


【あらすじ】

ある日、アメリカの田舎町センターヴィルのダイナーで変死事件が起きる。町の警察署で働くロバートソン署長とピーターソン巡査が調査に向かったが、その事件を皮切りに町はゾンビで溢れ返ってしまう…


この映画はジム・ジャームッシュが監督したゾンビ映画ということで一部では話題にもなりました。


ジム・ジャームッシュと言ったらインデペンデント映画界の巨匠と呼ばれたり、オフビートな映画の代名詞的存在であったりと、誰もが知っている映画監督ではないにせよ、知る人ぞ知る巨匠として数々の名作映画を生み出してきた監督です。


この映画はそんなジム・ジャームッシュが監督したゾンビコメディ映画です。


ゾンビ映画ではなく、ゾンビ コメディ映画。


そしてオフビート感溢れるいつものジム・ジャームッシュ映画とも少し毛色が違うものです。


この映画の評価がそこまで高くないのは、期待と実際の内容とのミスマッチが原因となっている部分も少なからずあるんじゃないかと思います。


逆にコメディ要素ありきで見ればこの映画はかなり楽しめる映画かと思いますし、個人的にはとても好きな映画です。


もちろんいつものジム・ジャームッシュの映画とまではいきませんが、とはいえジム・ジャームッシュらしさが皆無というわけでもありません。最低限のジム・ジャームッシュ成分はしっかり摂取できます。


ちなみにこの映画は死体が蘇る系のゾンビ映画です 。


近年のゾンビ映画にありがちな感染系ではないので、噛まれてゾンビ化はしません。とはいえ噛まれて死んだらゾンビとして蘇りますが。


ウイルスか何かによって凶暴化したりもせず、走ったりもしません。レトロなノロノロゾンビです。


一見すると、なるほどインデペンデント映画界の巨匠が撮った古き良きゾンビ映画なのだな、と思ってしまいがちですが、良くも悪くもこの映画はゾンビコメディ。


要所要所にちょっと不穏なセリフだったり、メタい話だったりが出てきたりします。そして最後の最後にまさかの展開が待っていたり。


コメディ要素はあるものの、お腹を抱えて笑えるようなギャグではなく、オチも膝を打ってなるほど!というようなオチでもないので、その部分も評価は分かれるところかとは思いますが。


あまりコメディ要素に期待しすぎても肩透かしを食らってしまうかと思うので、コメディはコメディでも不条理コメディくらいの感覚で見るのがいいかなと。


映画やゲームなどでも取り入れられていますが、ホラーと不条理コメディというのは割と相性のいい組み合わせであったりもするので。


そんな見る人によって評価が分かれる部分が多々あるこの映画ですが、キャストはとにかく豪華。


誰もが知っているハリウッドスターというわけではないかと思いますが、とはいえある一定の世代の人間や特定の趣味を持つ人間にとっては超がつくほどの豪華キャスト。


主役の警官にはゴーストバスターズとカイロ・レン。


街の住民もスティーブ・ブシェミからリーサル・ウェポンのマータフ警部、ティルダ・スウィントンがまるでエンシェントワンのような無双展開を見せたり。


ゾンビ役にはイギー・ポップもいたりします。若い人は知らないかもしれませんが、この映画でロン毛のゾンビをやっているおっさんはめちゃくちゃすごい人です。ロック界ではレジェンドです。


そんな俳優たちの名演や掛け合いなどもこの映画の見どころの一つかと思います。


個人的なことではありますが、この映画を見て私はアダム・ドライバーという俳優の良さを再認識することができました。


アダム・ドライバーは本当にいい役者だよなと。ある意味スターウォーズ新三部作における一番の被害者は彼なんじゃないか?なんて思ってしまったり。


期待する方面を間違えると少し残念な気分を味わってしまったりする、評価の分かれる映画ではありますが、しかし実力のあるキャストの確かな仕事に支えられた素晴らしい映画なので、一度は見ておいても損はないんじゃないかなと思います。


というわけで今回はこの辺で 。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。





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