アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界
どうも、松本13です。
今回は、『アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界』は2015年制作のアメリカのホラー映画。『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』の続編。
【あらすじ】
謎のウィルスに感染し、恐ろしいゾンビとなって街中をパニックに陥れた美女サマンサ。感染後のサマンサと関係を持ってしまったライリーは、自身も感染しているのではないかと性病の検査を受けるも結果は陰性。安堵したのも束の間、やがてサマンサと同じように身体に異変が起こりはじめる…
今作は『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』の続編。前作直後の話です。
前作の紆余曲折があってゾンビウイルスに感染してしまった男性が主人公の話。ということさえ分かっていれば前作を見なくても楽しめるかと思いますが、とはいえ前作ありきで見た方がより楽しめるかと思います。
前作からの繋がりがとても綺麗なのでおそらく最初から続編ありきだったんじゃないかなと。
パート1パート2というよりは前編後編という感じなので、可能な限り前作と通して見た方が楽しめるんじゃないかと。比較的尺の短い映画なので両方見ても三時間は超えないと思いますし。
今作は前作に比べるとあまり評判がよろしくないのですが。とはいえ個人的にはそこまで悪くはないんじゃないかなと思っています。
今作の主人公は前作の脇役ということもあり、前作に比べると絵的にはどうしても地味になってしまいがち。前作ありきで見るとそこまで問題はないのですが、この映画単体で見ると若干弱いかなと。説明不足な部分もあったりしますし。
そんな問題点はあるものの、前作では謎のまま終わった部分が今作で解明されていくのでストーリーとしては結構面白いです。
ただツッコミどころや明らかに大味すぎる部分もあるので、そこまで期待値を上げずにB級ホラー感覚で見るのがいいのかなと。
前作同様今作も終始じめっとした嫌な感じで物語が進んでいきます。視覚的にもかなりきついシーンも多々あったり。
極端に言うと最近ありがちなウイルス感染系のサバイバルアクションというよりは、ルチオ・フルチ監督作品のような古き良き陰鬱さに満ちた作品といえます。
逆に言うとゾンビがばーっと走ってきて、首がスポーンと飛んで、血しぶきがドバーみたいな、最近のゾンビ映画にありがちなスピード感や爽快感というものはほとんどありません。
なので昨今のゾンビ映画と同じ感覚でこの映画を見るとちょっと残念な気分になってしまうかもしれません。
個人的にはそのようなお約束展開に頼らずに独自のクオリティを貫いた部分はかなり高評価ですが。
それなりに賛否両論はありますが、パート1パート2を含め、昨今のゾンビ映画にあまりないじめっとした嫌な気分を味わえるいい映画だったんじゃないかなと思います 。
ストーリーに関しては若干ツッコミどころや大味すぎる部分が多すぎる気もしますが。
とはいえ前作のそのような部分を続編である今作品で相当に回収できたので、もしかしたら更なる続編につなげるためにあえて不足を残してあるのかもしれませんが。
どちらにしてもB級ホラーくらいの気軽な感覚で見るのであれば許容範囲ですし、十分に楽しめるかと思うので、陰鬱で不快なタイプのゾンビ映画が好きな方にはとてもおすすめな作品です。
というわけで今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。