エクスペンダブルズ ニューブラッド



どうも、松本13です。

今回は、『エクスペンダブルズ ニューブラッド』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』は、2023年のアメリカ合衆国のアクション映画。『エクスペンダブルズ』シリーズの第4弾であり、2014年公開の『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』の続編。


【あらすじ】

消耗品=“エクスペンダブルズ”という最強軍団を率いるバーニーは、CIAから依頼を受け元相棒のリーを訪ねる。再び手を組んだふたりを、アジトで昔の仲間と新顔が迎える。彼らは第3次大戦勃発の火種となりかねないテロリストが持つ核兵器の奪還へ向かう。


エクスペンダブルズシリーズは私にとってお祭り映画なので、シリーズが続けられる限りその祭りには参加するつもりです。


もはや内容云々は関係なく、いつものメンバーがいつもの通りやってくれていればいいかなくらいの気持ちで見ています。


ストーリーはあってないようなものですし。


なのでエクスペンダブルズ4についても私個人としてはとても楽しめました。


が、しかし世間の評価はあまりよろしくないようで。


日本で公開する以前の全米公開時にすでにあまり評判がよろしくないような声が聞こえてきていました。


そもそもストーリー云々に関しては今に始まったことではなく、むしろ初代公開時からずっと言われていることだったりします。


とにかくこの作品の評判がよろしくない一番の理由はキャスティングかと思います。


80年代から90年代にかけての映画スターが勢揃いすることがエクスペンダブルズシリーズの一番の魅力だったと思うのですが、今作品はその部分が非常に弱い。


いつもの主要メンバーに加え、イコ・ウワイスとトニー・ジャーが出る時点で相当に豪華だと思うのですが。


ただ彼らの登場に盛り上がっているのはインドネシア映画やタイ映画時代の彼らの活躍に熱狂した人がほとんどなんじゃないかと。


何かの映画で見たことはあるにせよ、彼らの登場に豪華さを感じられる人は限られると思いますし、とにもかくにもこれまでのシリーズに登場した誰もが知っている大スターというわけではありません。


しかもこの映画はスタローンからジェイソン・ステイサムへの明確な世代交代がなされている映画でもあります。


今回のスタローンは完全な脇役。主役はステイサム。


普通ならとっくに引退していてもおかしくないような年齢の大スターたちが年甲斐もなく銃火器をぶっ放すというのがある意味でのエクスペンダブルズらしさだったと思うのですが、今作品はそのような要素も薄め。


しかし現実的に考えると、今までのようなキャスティングを続けるのもなかなかに難しいことなのだと思います。


そもそも大スターなんてそこまで数が多いわけじゃないし、大スターゆえ出演へのハードルもギャラも高いと思いますし。


ブルース・ウィリス引退のような年齢や健康状態の問題も多々ありますし。


なので世代交代というのはまあしょうがないとは思うのですが。前作から十年近く経っていますし。


ただジェイソン・ステイサムが主役だとそれはもはやエクスペンダブルズではなくステイサム映画になってしまうんですよね。


じゃあ世代交代をしてステイサム世代のスターをたくさん集めようとするとワイスピになっちゃうし。もうそれは『ワイルドスピード』シリーズでやってることなんですよね。やりすぎちゃって胸焼け起こしちゃってるレベル。


じゃあワイスピとかぶらない部分で、と何人かピックアップすると『ジョン・ウィック』シリーズのキャストになってしまっていたりもするので、キャスティングについては本当に難しい部分だと思います。


エクスペンダブルズはこれまでのシリーズで残弾をほとんど使い果たしている状況ですし、シリーズ4作目となるとさすがにマンネリもしてきてしまいます。


ただそのような状況で作ったにしてはよくやった方だと私は思います。


個人的にとても印象的だったのは、一般的にはかなり微妙な評価で、それでも一部の層からは肯定的に評価されるも、その一部の層でさえも問題点があるのは分かっているし一般的に評価が低いという部分にも理解を示し、個人的には好きなのだけれど…それでも手放しで全肯定はできなかったり…みたいなちょっと微妙な空気感が『シン・仮面ライダー』の一連とよく似ていた点です。


どちらもキャストや監督の過去作品に思い入れがありすぎて冷静に評価ができない部分があったり、分かっちゃいるけどなんやかんやで忖度している部分があったり。だって否定しすぎて新作作られなかったら困るし…みたいな。


その手の一連の現象は本当に面白いなと思いましたし、そういう部分も含めての一種の映画体験という部分ではしっかり楽しめたのかなと思います。


それにこの映画でイコ・ウワイスやトニー・ジャーを知った人が彼らの各作品に興味を持つというのも、とてもいいことだと思いますし。


『ザ・レイド』や『トム・ヤン・クン!』 はアクション映画好きならずとも一度は見ておいても損はない名作中の名作です。


そりゃシュワちゃんやブルース・ウィリスやメル・ギブソンやハリソン・フォードに比べたら知名度なんて皆無に等しいですが、彼らは割とガチですごい人なんです。


気になる方は是非ザ・レイドやトムヤンクン!を見てみてください。めちゃくちゃに面白い映画なので。


エクスペンダブルズ4はそこまでの大傑作ではないかと思いますが、これまでのシリーズほどの期待さえしなければ十分に楽しめる映画だと思います。


私はもう本当にエクスペンダブルズシリーズに関しては作られるだけで満足ですし、スタローンが現役で頑張ってくれているだけで十分です。


シリーズとして本当に難しいところだと思いますが、個人的にエクスペンダブルシリーズはパート2でピークを迎えたと思っています。


そこからは程度の差はあれもう下り坂。エクスペンダブル2でシュワちゃんとブルース・ウィリスと スタローンが三人並んで銃をぶっ放したあのシーンを超えるのはもうどう考えても無理だと思うんですよね。


それこそジャッキー・チェンとジェット・リーとドニー・イェンが三人揃って時計台から落ちたりしない限りは。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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