甘い人生




どうも、松本13です。 

今回は、『甘い人生』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『甘い人生』は、2005年公開の韓国映画。主演はイ・ビョンホン。


【あらすじ】

ソウルにある高級ホテルの総マネージャー、ソヌ。クールで頭の切れる彼は、裏社会にも絶大な力を持つボスのカンからも厚い信頼を得ていた。非情な男カンは、若い愛人ヒスを監視させ、もし裏切りを見つけた場合は、彼女を殺すか、自身に連絡するようソヌに命じるのだが…


この映画、パッと見のビジュアルとタイトルで何かしらのラブロマンスと勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、内容はゴリゴリのサスペンスです。


クールで頭も切れる主人公を演じるのはイ・ビョンホン。スーツがめちゃくちゃ似合う。しかも頭が切れるだけじゃなく腕っぷしもめっぽう強い。


まさに隙なしの人物として描かれています。それこそ過剰なくらいに。


しかし韓国サスペンスやホラーにおいて、序盤に過剰なくらいにいい描き方をされた人物が無事でいられた試しがなく、むしろ映画序盤での充実っぷりというのは最凶のフラグだったりします。


実際この映画もボスの愛人の監視を命じられたあたりから徐々に雲行きが怪しくなっていきます。


そうやって物語が動き出していくのですが、韓国サスペンスにしては色々と控えめ。あまり過激な描写などもありません。


なのでこの映画は多分魔性の女に人生を狂わされる男たちの心理描写を中心にストーリーが進んでいくのだな…まあたまにはそこまでグロくもなく胸糞展開などもない韓国サスペンスもいいかもなと…


そう視聴スタンスを改めたのですが間違いでした。結局終わってみればいつもの韓国サスペンス。地獄の地獄でした。


その地獄がまた予想外の方面からやってきて、予想外の方面へ進んでいく地獄なので先行きの予想が全くできません。


韓国サスペンスに出てくる登場人物というのは大抵頭がおかしい(褒め言葉)ので、本当に何をやり出すのかわからないんですよね。


平常時はともかくとして追い詰められたりすると。


絶対に選んではいけない選択肢を選んだり、そもそも何食って生きていたらそんな無茶苦茶なことを思いつくのか?なんて選択肢もあったり。


なので物語の先行きが全く読めない。その部分のヒリヒリ感が韓国サスペンスの魅力だったりもするのですが。


とはいえこの映画は序盤で「今回はそういう感じではありませんよー」と一瞬思わせてからの豹変。めちゃくちゃ変態的です。


しかし韓国サスペンスというのは作中大量の血のりを使わなければいけないというノルマでもあるのだろうか?と思ってしまうくらいにどの映画も気づけば血まみれの泥沼展開。


この映画も序盤があっさりしていた分、後半はノルマを達成するかのごとくなゴリゴリでめちゃくちゃなシーンの連続です。


終わってみればイケメンイ・ビョンホンバンザイな見せ方は序盤の一瞬だけで、その後はいつものイ・ビョンホンでした。


ちなみに私にとってのいつものイ・ビョンホンは、大抵何かしら不遇な目に遭い、目が死んでいるか、凶悪に暴れまわっているかのどちらかです。


作品選びの好みもあるのでしょうが、私にとってのイ・ビョンホンはそんな感じです。


本当にいつも不遇な目に遭っているので。しかしイ・ビョンホンが不遇な目に合う映画は大抵めちゃくちゃ面白かったりするのですよね。


この映画もまさにそんな感じです。


暴力・出血・鬱展開。そんな韓国サスペンスの胸糞ハッピーセットがしっかり揃ったとても素晴らしい映画なので、その手の作品が好きな人にはとてもおすすめです。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。




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