65/シックスティ・ファイブ
どうも、松本13です。今回は、『65/シックスティ・ファイブ』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『65/シックスティ・ファイブ』は、2023年のアメリカ合衆国のSFスリラー映画。主演はアダム・ドライバー。
【あらすじ】
6500万年前の惑星ソマリス。難病の娘の治療費を稼ぐ為に2年間の宇宙探査任務を引き受けたミルズ。しかし探査船は小惑星群に衝突し、白亜紀の地球に不時着してしまう…
この映画は個人的にはとても楽しめた映画でした。まさに期待通りの内容のB級映画といったところ。
宇宙、SF、恐竜、サバイバル、アダム・ドライバー、サム・ライミ、ここまでの要素を詰め込んで上映時間1時間半で終わる潔さ。
これぞB級映画のお手本というような映画でした。
俗に言う頭を空っぽにしてみるタイプの映画ですね。
真面目に見るとツッコミどころやご都合主義的な展開が多すぎますし。
それでも尺の短い映画にあれこれ要素を詰め込んだにもかかわらず、映画として破綻していないのは「細けえことはいいんだよ」的な大味な設定やストーリーゆえだと思います。
個人的にはその大味さがとても心地良かったです。
そこまでエグい描写もなく、過度なハラハラドキドキもなく、とても楽に見れる映画かと思います。
恐竜時代の地球に丸腰で放り出されたというわけでもなく、ハイパーテクノロジーのサバイバルキットや強力な銃や爆弾なども持っているので難易度としてはかなりのイージーモード。
しかし紆余曲折あって同じ船に乗っていて同じく生き残った子供と行動を共にすることに。
これってどう考えても足を引っ張る要員だとは思うのですが。
しかしながらこの映画に出てくる子供は単なる縛りプレイ要員というわけではなく、そういう部分でイライラさせられるということもありませんでした。
もちろん足をひっぱられるような部分も多々あるのですが、ただこの子なくしてはこの結末にはたどり着かなかっただろうなくらいには必然性のある存在ではありました。
私個人としてはもっと中身がスカスカの映画だと思っていたので、ストーリーは思ったよりもしっかりしていて、そういう部分では期待以上でした。
アダムドライバーVS恐竜。制作はサム・ライミ。
そんなこの映画のビジュアルから何を感じるかって結構人それぞれだと思うんですが。
この映画の評価がそこまで高くないのは多分この映画にそれなりに重厚なSFや恐竜映画要素を求めた人の低評価による部分が大きいんじゃないかと思います。
ストーリーは大味ですし設定はスカスカ。登場する恐竜もそこまで多くはありません。
そういう部分に期待していた人にとってはこの映画はとても肩透かしだったんじゃないかなと。
登場する主要人物は4人程度。尺も短いとてもこじんまりした映画です。
そういう部分での物足りなさを感じてしまった人もそれなりにいるんじゃないかと。
ただB級映画としてはとても優秀な作品かと思います。
なんやかんやで何回も見てしまう映画ってこのような映画だと思うので。
親子愛のような部分にしてもサバイバルや恐竜との対決などについても、そこまで過剰な味付けをせずに割と淡々と描いて淡々と終わる、そんなこの作品の持つある種のそっけなさも個人的にはとても好みでした。
人によってはその部分がとても物足りなく感じてしまうかもしれませんが。
また、この映画に恐竜映画としての物足りなさを指摘する声も多々ありますが、『ジュラシック・パーク』レベルを期待しなければそこそこ満足はできるんじゃないかなと。
恐竜シーンはそこまで多くはありませんが、とはいえ最低限のノルマは達成しているかと思いますし、見せ方も結構上手だったりします。
とにかく期待する方面さえ間違えなければとても面白い映画なので、気になる方は是非お菓子と飲み物片手に頭を空っぽにして見てみてください。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。