初恋の来た道
どうも、松本13です。
今回は、『初恋の来た道』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『初恋のきた道』は、1999年公開の中国映画。主演のチャン・ツィイーは今作がデビュー作であり、出世作ともなった。
【あらすじ】
華北の美しい村に、ある日都会から若い教師がやってくる。彼に恋心を抱いた少女。彼女は言葉にできない想いを料理で伝えようとする。そんな想いが彼に届くが、時代の波が押し寄せ、ふたりは離ればなれに…
この映画は今やもう名作中の名作と言っても過言ではないレベルの作品かと思います。
中国映画としては未だに相当にメジャーな部類の映画ですし、下手すると未だに中国映画と言ったらこの映画をまず思い浮かべる人もいるかと思います。
この映画の魅力についてはもはや語るべくもないと思うのですが、それでもつい語りたくなってしまうような魅力がこの映画にはあったりします。
映画における印象的なシーンというのは多々あると思うのですが、その中に走るシーンというのがあります。
『ターミネーター2』のT1000のシーンだったり、『トレインスポッティング』の冒頭であったり、『ミッション:インポッシブル』シリーズのいわゆるトム走りであったり。
様々な映画に様々な走る名シーンというのがあります。映画を実際に見たことがなくてもそのシーンは知っているという人も多いはず。
そうやって映画の中の走るシーンをあれこれ考えていると必ず上位に来るのがこの映画。
私の中で走るシーンが印象的な映画となると、そのほとんどが アクション映画なのですが、この映画はその中で唯一と言っていい程アクション要素のない映画。
今から考えれば古典的とも言えるくらいの、教科書に載るレベルの名作ラブロマンス映画。アクション要素は皆無です。
にもかかわらずこの映画のチャン・ツィイーの走るシーンというのは強烈に印象に残っているんですよね。
そのシーンはこの映画を代表するシーンの一つですし、映画史に残る名シーンでもあるので、この映画を見たことはなくてもそのシーンだけは見たことがあるという人も多いはず。
とにかくそれくらいの名シーンですし、そのシーンを見るためだけにこの映画を1本見る価値もあるんじゃないかと。
それくらいに、本当に強烈に印象に残るシーンです。
私の中の映画における印象的な走るシーンは、ターミネーター2のT1000が走るシーンというのが不動のナンバーワンなのですが、初恋の来た道のチャン・ツィイーはそれに次ぐ不動のナンバー2だったりします。
トレインスポッティングのユアン・マクレガーやミッション・イン ポッシブルシリーズのトム・クルーズも十分に印象的なのですが、初恋の来た道のチャン・ツィイーにはかなわなかったりします。
それくらいに印象的で、かつ特徴的な走りだったりするのですよね。
簡単に言ってしまえば妙なフォームの変な走り方なのですが。
本当に変な走り方なんですよね。再現しようとしてもできないし、同じような動きをしても同じスピードが出せなかったり。簡単そうで意外と難しい。
おそらく人間工学的に見ても運動効率はよくないだろうし、転倒リスクやバランス的にも相当によろしくないと思うのですが。
その部分がいかにも走りなれていない感じがしていいのですよね。
走り慣れてもいないし、下手したら今まで一度も本気で走ったことがないんじゃないだろうか?みたいな女の子がそれでも走らずにはいられないみたいな。
それがまた初恋という感じがして見る度に込み上げてくるものがあります。
個人的にこの映画はあのシーンありきだと思うし、あのシーンがあったからこそここまで語り継がれる名作になったんじゃないかなと個人的には思っています。
この手の往年の名作については公開から時間が経っているということもあり、世代によっては古さや退屈さを感じてしまうこともあると思うので、作品によっては誰にでも気軽におすすめできるものではなかったりするのですが。
ただ他の映画では見ることができない唯一無二の名シーンがあったりもしますし、絵的にもストーリー的にも普通にいい映画なので、1度くらいは見ておいても絶対に損はないかと思います。
尺も89分と短め。
そこまでテンポサクサクの映画ではないのですが、とはいえ構成はよくできているので見ていて退屈もしないと思います。
鑑賞時の体感時間としてはかなり早め。Z級のサメ映画の半分ぐらいの体感時間で見れるかと思います。
映画として素晴らしいのはもちろんのこと、前述の走るシーンについても一度は見ておいて損はないかと思います。
人によっては私のようにターミネーター2に迫るくらいのぶっ刺さり方をするはず。
走る云々の要素を抜きにしても、チャップリンや『ローマの休日』くらいに何かと引き合いに出されたりする名シーンだったりもするので、それらの元ネタや答え合わせとして一度は見ておくのもいいんじゃないかなと。
というわけで今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。