死霊館 エンフィールド事件



どうも、松本13です。

今回は、『死霊館 エンフィールド事件』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『死霊館 エンフィールド事件』は、2016年のアメリカのホラー映画。『死霊館』(2013年)の続編であり、「死霊館ユニバース」の3作目である。


【あらすじ】

1977年、イギリス・ロンドン北部の町エンフィールド。 この町に住むシングルマザーと4人の子どもたちの周辺で不可解な現象が続いていた。 彼女たちを助けるためにエンフィールドに向かったゴーストハンターのウォーレン夫妻は、想像を絶する怪奇現象に直面する…


この映画は前作同様、ホラー好きはもちろんのこと、ホラー映画が苦手な人にもめちゃくちゃおすすめできる映画です。


そもそも全然怖くないですし、むしろホラー映画の名を借りた別の何かだったりします。


事件の始まりはじじいの霊と少女のテレビのチャンネルの取り合いだったりしますし。


なんて語っているとツッコミどころの多いB級ホラーコメディのように感じられるかもしれませんが、決してそんなことはなく、映画としてはめちゃくちゃよくできています。


ストーリーもとても秀逸。主人公のウォーレン夫妻も相変わらずかっこいいゴーストバスターっぷり。


しかも今作は前作以上に登場人物がいい味出しているんですよね。主役の二人はもちろんのこと、脇役も相当にいい仕事してます。


ちなみにこの映画は前作を見ていなくても普通に楽しめるかと思います。ウォーレン夫妻という米国のゴーストバスターが英国に出張するくらいの認識があれば問題ないかと。


ウォーレン夫妻は教会に正式に属していないので、教会公式では動けない事案にも対応できたりするという、映画の登場人物としてはめちゃくちゃ面白い立ち位置。


そんなウォーレン夫妻が今回も悪魔相手に大活躍。


とはいえそれだと前作と同じような内容になってしまいます。それに前作がウォーレン夫妻が対峙した最悪の事例ということもあり、普通に考えたらどう考えても地味な続編となってしまうかと思いますが。


そこはさすがのジェームズ・ワン監督。しっかり前作を超えてきています。


というよりも前作とは全く違うジャンルの映画になっていたりします。


前作は一応前半はしっかりホラー映画していたんですよね。そして後半からの怒涛の展開にとても驚かされました。


ということで前作の時点でもう死霊館という映画が普通のホラー映画ではないということがバレてしまっているので、今作はもう前半から開き直ったかのようなド派手な展開の連続。


とにかく画面の派手さや動きの激しさがホラーのそれじゃないんですよね。


エクソシスト系のホラー映画というのは絵面的には結構地味になりがちなのですが、この映画はそんなことは全くなく、やたらド派手に動き回るし、その手の映画にありがちな陰湿な精神攻撃や緻密な頭脳戦なんてものはほとんどありません。


むしろこっちも向こうも物理でぶん殴りまくり。ジャンルで言ったら完全にバトルアクションになってしまっています。


この手の映画って基本的に悪魔の存在を信じているのは少数の人間だけで、大半は信じていなかったりするので、悪魔も狡猾にあえて人目があるところでは出てこずに、むしろ被害者の狂言と思わせることで孤立させるような頭脳戦を狙ってきたりするのですが。


ただその部分が脚本次第では結構じれったい鑑賞ストレスになってしまったりするのですが、死霊館シリーズにはその部分のストレスが一切なし。


なぜなら悪魔が自分の存在をほとんど隠そうとしないんですよね。めちゃくちゃ普通に出てくる。序盤で通報してやってきた警察の前ですらポルターガイスト全開なサービスの良さ。


じゃあツッコミどころ満載の大味な映画と言ったらそういうわけでもなく、本当にストーリーはよくできています。


あえて難点を1つあげるとすれば怖くないことぐらい。とはいえそれらはホラーが苦手な人でも見れるというメリットでもあるかと思うのですが。


もちろんこの映画にもホラー要素はあるにはあるのですが、ただガチホラーというほどではなく、怖さで言ったらそれこそ『ファイナル・デスティネーション』とかその位のレベル。


とにかく前作同様めちゃくちゃによくできたとても面白い映画なのでめちゃくちゃおすすめです。


決して明るく楽しいストーリーではないのに、それでもなぜか痛快さと爽快感を味わえる不思議な映画です。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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