アナイアレイション -全滅領域-
どうも、 松本13です。
今回は、『アナイアレイション -全滅領域-』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『アナイアレイション -全滅領域-』は、2018年に公開されたアメリカ合衆国とイギリスの合作によるSF映画である。監督と脚本はアレックス・ガーランド、主演はナタリー・ポートマンが務めた。
【あらすじ】
軍を退役後、生物学教授として大学で教鞭をとるレナのもとに、1年前極秘任務に赴いたまま行方不明だった夫・ケインが突然現れる。しかしケインは記憶が曖昧になっており、その後容態が急変する。ケインと共に病院へ向かう途中に軍に拘束されたレナは連れていかれた研究施設で、ある事実を知らされる…
この映画は個人的にとても好きな映画です。もう何回も見ています。めちゃくちゃ面白い映画です。
じめっとしていたり、鬱展開があったり、そんな感じのSFやホラー映画が好きな人にはめちゃくちゃおすすめしたい映画です。
その手のジャンルのド直球より変化球を好む人にとってはこの映画はこれ以上になくぶっ刺さる映画だと思います。
小説を原作としているだけあり、ストーリーが素晴らしいのはもちろんなのですが、エリアXと言われる謎の空間内の世界観が本当に素晴らしい。
とにかくのっけからラストまで、不穏さのオンパレード。ちょっとしたトリップムービーのように感じられる部分もあったり。
幻想的なのか不気味なのか、はたまた猟奇的なのか、そもそもこの空間で何が起きているのかが全くわからず、しかしながら徐々に徐々に明らかになっていく部分もあったり、その部分が映像美と相まって本当に素晴らしい。
しかもこの映画はその手の一部のマニアにのみ受けるような映像美だけの映画ではなく、むしろ心の中の中学二年生が大喜びするような異形クリーチャー もかなり出てきます。
クリーチャーやモンスターと一言で言っても色々なタイプがあると思うのですが、この映画に出てくるクリーチャーはまさに「異形」の表現がぴったり。
『サイレントヒル』や『ミスト』が好きな人には間違いなくぶっ刺さるとても魅力的なクリーチャーだと思います。
個人的には世界観も含め、『パンズ・ラビリンス』が好きな人にもおすすめかなと。
外界の様々な物理法則が通じなかったり、様々なクリーチャーに遭遇したり、その他にも様々な紆余曲折があったりと、陰鬱で胸糞なジャングルクルーズが進んでいくにつれ、徐々に映画の序盤での伏線も回収されていき、そして…
おそらくこの映画は、「めちゃくちゃ面白かった」と 「なんかよくわからなかった」に感想が二分されるタイプの映画かと思います。
ただストーリーの大筋はそこまで難しいものではないですし、異世界の映像美や異形クリーチャーと言った見所もあるので、例えばクリストファー・ノーランの『テネット』や『インターステラー』ほどの置いてけぼり感はないはず。
私は上記2作に関しては絶賛というより、よくわからない派の人間ですが、この映画に関してはめちゃくちゃ楽しめましたので難解度はそこまで高くはないはず。
決して万人受けする内容の映画ではないかと思いますが、刺さる人には果てしなく刺さる、自分の中の名作ランキングに食い込んだり一軍に入ったりするような映画かと思うので、一度見ておいて損はないかと思います。
隠れた名作というほど知名度のない映画ではないかと思うのですが、とはいえ内容の素晴らしさからしてもっと多くの人に知られていてもいい映画かと思うので、興味のある方は是非一度見てみてください。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。