新しき世界



どうも、松本13です。

今回は、『新しき世界』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『新しき世界』は、2013年公開の韓国映画。2013年2月21日に韓国、翌2014年2月1日に日本で公開された。


【あらすじ】

国最大の犯罪組織に潜入し、8年になる警察官ジャソン。潜入捜査に疑問を感じながらも、上司のカン課長の命令に服従するしかない。そんなある日、組織のリーダーが急死し、後継者争いが勃発する…


なんとなくビジュアルが社会派サスペンスっぽかったので、この映画は韓国サスペンスにありがちな血しぶきやドロドロ鬱展開は控えめなのかなと思ったら映画が始まった瞬間に顔面ボッコボコの血まみれのおっさんが登場。


ですよねー。


エグさに定評のある韓国サスペンスですもんね。血が出ないわけはないですよね。


というわけで映画が始まるのですが、この映画は潜入捜査ものです。


潜入捜査ものの映画と言ったらそれがバレるかバレないかみたいな、その部分のハラハラドキドキが売りなわけですが。


この映画に関してはその部分のスリルが他の映画の比ではないんですよね。


一流スターが出演する大衆的な作品であっても18禁レベルのゴア描写を平気でぶち込んでくる韓国サスペンスなので。


もし潜入捜査がバレたとしたらとんでもない地獄が待っていることは想像に難くありません。


そしてその手の映画にありがちなのが拷問シーン。


主人公がヘタを打ったらもう相当な地獄の展開が待っているわけなので、とにかく作中の緊張感が半端ないです。


しかもこの映画にはチェ・ミンシクも出演しています。


映画における凶暴なおっさんと言ったらまずチェ・ミンシクを思い浮かべる人も多いはず。


それは別に韓国映画に限ったことではなく、世界的にも同じことが言えるかと思います。


少なくとも私の中で、あらゆる国の映画の登場人物の中で一番凶暴なおっさんと言ったらまず思い浮かぶのがチェ・ミンシクです。


それくらいにかつて出演した『悪魔を見た』は強烈な作品です。それ以外にも数々の凶暴なおっさんの役を演じています。


そんなチェ・ミンシクが脇に控えているだけでもう不穏で不穏で仕方が無いわけです。


そんなこんなで潜入捜査員である主人公の地獄の日常が続いていくのですが、とあるきっかけで事態が大きく動き始めます。


この映画はハラハラドキドキのスリルが売りの潜入捜査ものの映画ですが、あまりその展開だけで引っ張ったりもせず、割とテンポよく物語も進んでいくので退屈もしませんし、その手の映画の副作用とも言える過度な鑑賞ストレスも感じません。


まあ明るく楽しい内容の映画ではないし、結構心にくるタイプの映画かなと思ったのですが、精神的にはそこまでくるものはないかと思います。


決して軽い内容ではないかと思いますが、とはいえ後を引くようなトラウマ要素は韓国映画にしては控えめかと思います。


もちろんストーリーがストーリーなだけに胸糞要素や鬱展開などはそれなりにありますが。


この手の映画は裏切りや騙し合いがメインだったりするのですが、この映画はそんな展開が多々ありつつも、要所要所で裏社会を生きる男たちの意外な絆や友情と言った胸アツ展開もあったりします。


潜入捜査を題材としたクライムサスペンスという時点で勧善懲悪なストーリーにはならないことは予想できるかと思いますが、この映画は割と予想外の胸アツ展開や心に響くシーンもあったりします。


二転三転するストーリーで大どんでん返しといったサスペンスならではの展開に加え、そのようなドラマシーンの充実というのも、この映画が高評価たる理由の一つなんじゃないかなと思います。


前評判もレビューもかなり良かったので、この映画はそれなりの期待値をもって見たのですが、内容はそれ以上でしたし、めちゃくちゃ楽しむことができました。


個人的には鑑賞中の感覚やその後のずっしりとした満足感は、『ゴッドファーザー』を見た時に近いものがありました。


それがゴッドファーザーの何作目かと言ったら ネタバレになってしまう部分もあるので詳細な言及は控えますが。


とにもかくにもとても素晴らしい映画なので、一度は見ておいても損はないかと思います。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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