ズーム/見えない参加者



どうも、松本13です。今回は、『ズーム/見えない参加者』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ズーム/見えない参加者』は、2020年にイギリスで制作されたホラー映画。新型コロナウイルスのパンデミックによる外出自粛などで世界的に一気に広まったWEB会議ツール「Zoom(ズーム)」を題材にしたことで話題となった。


【あらすじ】

新型ウイルスの流行によりロックダウン下にあるイギリス。オンラインミーティングツール「Zoom」を介して定期的に顔を合わせていた6人の友人グループが、あるとき霊媒師を招いて「Zoom交霊会」を始める。すると、それぞれの部屋で異変が起こり始め、それらの不気味な現象は次第にエスカレートしていく…


コロナ禍で一般化したリモートワークやリモート飲み会など、それらで使われることで知名度を得たズームを題材としたホラー。


コロナ禍でズームが一般化して、それを題材としてすぐに作って公開となると相当な短期スパンで作られた映画かと思うのですが、中身は割としっかりとしたホラー映画になっています。


決して重厚な大作というわけではありませんが、かといって時事ネタに便乗しただけのC級映画やZ級映画というわけではなく、むしろこの手の映画としてはかなり楽しませてくれる内容だと思います。


世間ではリモート飲み会なんてのが流行っているし、私たちはリモート交霊会でもやっちゃいましょうか、みたいなノリで交霊会をやる6人の若者。


まあもちろんそこでやらかしちゃうわけですが。


この手の映画というのは、交霊会やってやらかして、やばいやつがやってくるという部分はすでに見る前から分かってしまっているので、そこをどう見せるかという部分が難しかったりすると思うのですが、コロナ禍とズームという要素をうまく使って見せている部分はとても素晴らしいところだと思います。


劇中の全てがパソコンの画面上で行われるので普通なら絵的にはちょっと退屈してしまう部分もあるかと思うのですが、この映画は上映時間が68分とかなり短めで展開もスピーディーなのでそういう部分で退屈することはありません。


サクッとやらかしてサクッと呪われて終わりといった感じ。


しかもこの映画に出てくる悪魔(と思しき何かしらの存在) はかなりのパワー系。ゆっくりじわじわなんてまどろっこしいことはせず、のっけからゴリゴリに攻めてきます。


そしてやるべきことを68分の中でしっかり終えるというかなり仕事のできる悪魔さん。


この手の映画に心に残る何かしらを求めるような人はおそらくほとんどいないかと思うので、そこまで過剰な期待さえしなければ誰でもそれなりに楽しめる映画なんじゃないかと思います。


個人的には内容も尺のお手軽さも含めかなり楽しめました。


時事ネタに便乗したホラー映画なので正直あまり期待していなかったのですが、想像以上にしっかりとした中身の映画でした。


なので私としては十分満足できました。気を抜いていると意外とびっくりさせられるようなシーンも多々ありましたし。


逆に言うと『パラノーマル・アクティビティ』くらいの期待値で見てしまうと肩透かしを食らってしまうかもしれませんが。


正直この手の交霊会を題材とした映画というのは、毎回何でこうやらかして、やばいやつに呪われてしまうのかなと見ていてちょっと不思議な部分もあったのですが。


よくよく考えたら交霊会って全個人情報を晒してSNSをやるようなものだよなと、ふとこの映画を見ている最中に思いつき、だったらやばいやつがやってくるのもしょうがないよなと、この映画を見ている最中に腑に落ちたりしたのも個人的にはいい経験でした。


68分というお手軽サイズでなおかつそれなりに怖がらせてはくれるので、移動中の暇つぶしや、ポップコーン映画の選択肢としてもそれなりに有用かと。


もうあとちょっと映画が見たいけれど2時間は長すぎる、みたいな時にこういう映画って結構有用だと思うんですよね。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。



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