スターシップ・トゥルーパーズ



どうも、松本13です。

今回は、『スターシップ・トゥルーパーズ』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『スターシップ・トゥルーパーズ』は、1997年製作のアメリカ映画。ポール・バーホーベン監督作品。


【あらすじ】

ブエノスアイレスの高校を卒業した青年リコは、宇宙軍のパイロットを目指す恋人カルメンに影響されて軍に入隊し、猛訓練の日々を送る。そんなある日、昆虫型宇宙生物の攻撃によって故郷が壊滅したというニュースが飛び込んでくる…


この映画は私が大好きな映画です。めちゃくちゃ面白いです。もう数えきれないくらい見ました。


私にとってはもう殿堂入りレベルの名作映画なのですが、世間一般的な尺度でこの映画を分かりやすく形容するのであれば、B級SFアクション映画というのが適切なところでしょうか。


監督は『ロボ・コップ』のポール・バーホーベン監督。


バーホーベン監督特有のブラックユーモアと容赦のないグロ描写も満載です。


これはあくまで私個人の考えなのですが、映画におけるグロ表現が一般化したのは割と近代のことだと思います。


映画で言うと『バイオハザード』シリーズあたりがターニングポイントになったんじゃないかなと。


バイオハザードシリーズでゾンビ映画がホラー映画のひとつのジャンルからサバイバルアクションという新たなジャンルに昇華し、それに伴いそれ以前に比べてグロ表現もずいぶん一般化したように思います。


その部分については諸説も多々あるかと思いますが、とにもかくにも90年代の当時としてはスターシップ・トゥルーパーズのグロ表現はかなり過激な部類に入ったと思いますし、今の基準で見ても生ぬるさは一切感じません。


舞台は民主主義が崩壊した未来。バーホーベン監督特有のブラックユーモアの効いた皮肉たっぷりのディストピア社会。


そんな地球連邦と昆虫型宇宙生物との戦争が勃発というめちゃくちゃに面白そうなストーリー 。


しかもその戦争の内容も泥臭い白兵戦がメイン。


例えば『エイリアン』のように逃げたり隠れたりなんてことはほとんどなく、白昼堂々思いっきり群れで突っ込んできて、そしてこちらも迎え撃ちます。


このバグズと呼ばれる昆虫型宇宙生物が強いこと強いこと。


兵士たちが何人も風穴を開けられたり手足をもぎ取られたりしていきます。


とはいえ全く歯が立たないというレベルでもなく、数人で囲んだりうまいこと行けば何とか倒せたりするレベルで、その部分の絶妙な戦力差が何ともいい感じです。


そんなSFアクション要素が存分に楽しめる今作ですが、それ以外にもたくさんの魅力があります。


主人公が新兵として参加する新兵訓練施設での人間模様も見所の一つ。ごくごく簡単に言ってしまえば『フルメタル・ジャケット』的な。


一応主人公がいてヒロインがいて三角関係があってというような恋愛模様もあるのですが、その部分の要素は申し訳程度なので胸焼けしちゃうようなクドさはありません。


ちなみにヒロインを演じるのは後にボンドガールを演じることにもなるデニス・リチャーズ。


彼女が主人公とライバルの間で揺れ動いたりするのですが、その後の私生活でのアレな言動やチャーリー・シーンとの一連など、ゴシップクイーンとして名を馳せることになるのを知った上で見るとまた少し違った味わいがあったりします。


映画におけるブートキャンプでの新兵訓練と言ったら何と言っても鬼教官ですが、この映画の鬼教官役はマイケル・アイアン サイド。


カナダのジャック・ニコルソンとも言われる名優です。様々な映画で悪役や味のある役を演じているので、名前は知らずとも一度くらいは見たこともあるはず。


そんなマイケル・アイアン サイドの鬼教官がめちゃくちゃいいんですよね。私個人としてはこの映画の中で一番好きな登場人物です。


特にテントでの「20分待ってやる」のシーンについてはこの映画屈指の名シーン。このシーンのためだけにでも見る価値があると言っても過言ではないくらいの。


とにかくその世界観についてもキャストについても一癖も二癖もある映画ではあるのですが、それらが絶妙に調和したドクターペッパーのような味わいがあります。


私のようにリアルタイムでこの映画を見た世代には絶大なファンを多数持つ作品ですが、公開から時間が経つとやはり当時ほどの知名度はなくなってくるもので、この映画のことを知らないという人も最近では多く見受けられます。


とても素晴らしい映画なのでもっと、語り継がれてもいいのになと思わなくもないのですが。続編が少し微妙だったのも原因の一つかとは思いますが。


2については低予算の完全な別物。初代キャストが復帰した3については十分に面白かったのですが、とはいえ1作目ほどのインパクトはなかったので尻すぼみ感は否めません。


当時はこの手のSF映画が多く公開されていました。『インデペンデンス・デイ』や『マーズ・アタック』、『メン・イン・ブラック』など。


内容に多少の違いはあれど、それらは全年齢向けの大衆的な作品でした。


そんな中で公開されたスターシップ・トゥルーパーズはとにかく衝撃的でした。他の映画のような大衆的な内容かと思っていたらめちゃくちゃ偏りまくった尖った映画だったので。


おそらくスターシップ・トゥルーパーズが人生で初めて見たグロやブラックなB級映画だったという人もそれなりにいるはず。


そしてそこで目覚めてしまったという人も。


そういう初期衝動や思い出補正を持って未だにこの作品を何度も見ている熱烈なファンは私も含め多くいますが、仮にそれらがなかったとしても十分に楽しめる作品ですので、一度は見ておいて損はないかと思います。


というわけで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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