プロヴァンスの休日



どうも、松本13です。

今回は、『プロヴァンスの休日』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『プロヴァンスの休日』は、2014年のフランス映画。主演はジャン・レノ。


【あらすじ】

美しい自然の広がるプロバンスで暮らすポールのもとに、娘との仲違いが原因でこれまで一度も会ったことのない3人の孫たちが訪ねてくる。気難しいポールは都会っ子の孫たちと反発しあうが、耳に障害を持つ末っ子テオを中心に少しずつ心を通わせていく…


私は味付け濃いめなアクション映画が好きなので、この手のプレーンな映画というのはそこまで頻繁に見る方ではないのですが、ジャンクフードばかり食べていると和食がたまに妙に恋しくなるように、たまにふとこのような映画を見たくなります。


とはいえその手の映画だったら何でもいいというわけではなく、やはり見るのであればそれなりに面白い映画を見たいというもの。


この手の映画というのは意外と当たり外れが多かったりします。


アクションシーンもなければゾンビもサメも出てこないので、その部分を補うだけの内容があるのだろうと思って見たら意外と中身がスカスカだったり、まあそれなりにいい話ではあるのだけれどなんか薄いな〜といった感じだったり。


サメやゾンビが出るならまあ内容がなくても問題はないのですが、ごまかしの利かないプレーンな味付けならば素材の味もそれなりに重要になってきます。


なので私もこの手の映画を見るときはそれなりに作品を選んだりするのですが、その中の個人的な判断基準の1つとして、老人が主人公という点があります。


老人が主人公の映画に外れなし、とまでは言い切れないかもしれませんが、とはいえ打率はかなり高いかと思います。


そもそも老人が主人公なだけでビジュアル的には相当地味になりますし、展開も動きもスローペースになりがち。


作品として何かしら突出したものがないと物語として成立しづらいですし、あえてそこに手を出すということはやはり何かしらの勝算があってのことかと思います。


キャスト的にも老年で主役を張れる俳優なのであれば実力やキャリアが無い訳がないですし。


そんなこんなで個人的には老人が主人公の映画にはそれなりに信頼を寄せているのですが、その中でも頑固じじいにはかなり当たりが多い印象です。


そして頑固じじいというのは意外と「かわいい」と相性が良かったりします。


動物だと犬とか猫とか。それらの組み合わせの名作も多々ありますし。


ちなみに今作のかわいいは犬でも猫でもなく孫。


そして頑固じじいを演じるのはジャン・レノ。もうその時点で私の中で名作フラグがかなり立っていたのですが、実際に見てみると期待以上にとても面白く、いい映画でした。


フランスの片田舎を舞台とした祖父と孫との心温まるヒューマンドラマというわけでは決してなく、ジャン・レノ演じる頑固じじいはあれこれ問題がある、結構嫌なじじいだったりします。娘に絶縁もされていますし。


孫の方も孫の方で割と小憎らしい現代っ子だったり。


そんな祖父と孫が紆余曲折あって徐々に打ち解けていくのですが、その紆余曲折が予想と少し違うものだったのが面白いところでした。


片田舎が舞台の作品ですが、スローライフなあまり上がり下がりのないのんびり系のストーリーというわけではなく、登場人物の出入りもそれなりに激しく展開もしっかり。


そういう意味でも退屈することのない映画でした。地味な映画を長時間見るのは苦手という人もいるかと思いますが、 この映画は ヒューマンドラマにしては割と楽に見れる内容かと思うので、コメディ映画くらいの気軽なノリで見てしまっても問題ないかと思います。


そのように気軽に見れる映画ではありますが、ただしっかり心に残る物もあるので、もちろんミニシアター系やヒューマンドラマ系の映画が好きな人でも楽しめるかと思います。


それなりに気軽に見れる内容でありながら、それなりにじ〜んときたり感動する部分もありつつ、ただそれらが押し付けがましくもクドくもない。


古き良き真正の映画好きだけに向けた映画ではなく、ライト層にも見やすい塩梅の映画かと思います。


この映画は本当にその部分の塩梅が絶妙なので、ジャンルの好き嫌い問わず、誰でも楽しめる映画なのではないかなと思います。


そういう意味でもこの映画は私にとって大当たりでした。


と言う訳で今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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