レンフィールド



どうも、松本13です。

今回は、『レンフィールド』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『レンフィールド』は、2023年のアメリカのホラーコメディ映画。 ユニバーサル・ピクチャーズのドラキュラシリーズのリブート作品。


【あらすじ】

ドラキュラの部下として日々こき使われているレンフィールドは、自分の境遇に疑問を感じつつも辞めたいとは言い出せずにいた。しかしとある自助グループへの参加をきっかけとして、普通の人間としての生活を取り戻すために、ドラキュラとの関係を本気で断ち切りたいと考え始める…


ユニバーサルピクチャーズによる『ドラキュラ』のリブート作品なので、トム・クルーズの『マミー』がコケて頓挫したと思われるも、後に公開された『透明人間』の大ヒットで復活が期待されるユニバーサルモンスターズによるダーク ユニバースの一作。


ミイラは超大作。透明人間はトーンを抑えた低予算映画。そして続くドラキュラはコメディと、作品によってガラリと変わる世界観、個人的にはとても好きです。


とはいえこの手のクロスオーバー作品の展開を未だに心待ちにしてるという人も一時期よりだいぶ減ってきたんじゃないかと。


アベンジャーズはもうとっくに完結しましたし、その後も一応MCUは続いてるものの、かつてほどの勢いはもうありませんし。


企画一発目で大コケして頓挫したということもあり、そもそもダークユニバース自体を知っている人もあまりいないかと思います。実際今もその企画が生きているかどうかもわからないのですが。


私としてもこの映画はユニバーサルモンスターズやダーク ユニバース云々ではなく、ニコラス・ケイジ映画として見ました。


この映画の視聴スタンスとしてはそれが一番いいんじゃないかなと。



私はとても楽しむことができましたが、由緒正しきユニバーサルモンスターズ映画として見ると少し評価が違ってくるかもしれません。


なにせ今作はニコラス・ケイジ主演のホラーコメディなので。


これまで純正ホラー作品だったドラキュラのコメディ化という部分に加え、ドラキュラ役をニコラス・ケイジがやるという部分も評価が分かれるところかと思います。


比較的近年の映画におけるドラキュラのイメージというのは長髪の似合うような妖艶な美しさを持つ中性的な男性というパターンが多かったかと思うのですが、今作のドラキュラ役はニコラス・ケイジ。


ニコラス・ケイジも十分にいい男ですし、何気に長髪も似合ったりするのですが、ただ近年の妖艶なドラキュラのイメージとは少し違ったり。


とはいえそれらのイメージはあくまでも近年のものであり、白塗りオールバッグな今作のニコラス・ケイジの方がルックス的にはオリジナルに近いんじゃないかと思います。


どちらにしてもニコラス・ケイジのドラキュラ役 というのは賛否が分かれるところかと思いますが、とはいえ実際に映画を見てみると印象はかなり変わるかと思います。


ニコラス・ケイジの演技というのはそれくらいの力があるので。


鑑賞前は私としてもどうなんだろう?と思っていたのですが、実際に見てみるとニコラス・ケイジのドラキュラというのも大いにありでした。


それどころかめちゃくちゃいい。素晴らしかったです。


この映画におけるドラキュラというのは善玉ではなくあくまでも悪役。


この映画のニコラス・ケイジはとにかく性格が最低。例えるなら毒親とDV彼氏とパワハラ上司の悪いところだけが悪魔合体して濃縮したような。


今回はそんなニコラス・ケイジの下僕であるニコラス・ホルトがニコラス・ケイジの支配から逃れようと自助グループのミーティングに参加することから物語は始まります。


有害な相手との支配的な関係からいかに抜け出すかという部分では透明人間と同じだったり。


そんなニコラス・ケイジから無理難題を押し付けられ、日々死んだ目で心身をすり減らしていくニコラス・ホルト。


以前出演した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でもウォーボーイズという仕える相手を激しく間違えた役柄でしたが、今作でも仕える相手を激しく間違えています。


まあそんなニコラス・ホルトがいかにしてニコラス・ケイジの支配から抜け出すかという部分がストーリーの主軸なのですが、個人的にはその部分はあまり重要ではなく、やはりこの映画のメインが何かと言ったらニコラス・ケイジだと思います。


私はこの映画をとても楽しむことができましたが、 ただそれはニコラス・ケイジが出演している映画として見たからで、それらの要素なしに見たとしたらまた違った評価になっていたかと思います。


とにかく今作はニコラス・ケイジが全開の作品。


ニコラス・ケイジならではの顔芸もたっぷり楽しむことができます。特に今作はコメディ映画なのでその部分も過剰すぎるほどに過剰。


特にここ最近の作品ではトーンを抑えた演技や役柄もかなり多かったので、この手のニコラス・ケイジを見るのは本当に久しぶり。


ここまで顔芸たっぷりのニコラス・ケイジの悪役となるとそれこそ『フェイス/オフ』以来かもしれません。


そういう意味では本当に大満足のニコラス・ケイジ映画でした。


ホラーコメディ映画としてもとてもよくできていますし、ドラキュラ映画ということもあり出血シーンも相当なもの。


グロ要素もそれなりにはあるのですが、グロというよりとにかく血しぶきドバドバな、出血を意識した演出がたっぷり。


そのような要素やニコラス・ケイジの顔芸も含め、この映画は視覚的な刺激をたっぷり楽しむことができる作品です。


極度にかしこまったスタンスで見ない限り、この映画は誰でも楽しめる良作なんじゃないかなと。


個人的に大作映画に多く出演していた頃のニコラス・ケイジも好きですが、大作映画ではできないような忖度や加減や大衆性を必要としないぶち抜けた作品での怪演も多い、最近のニコラス・ケイジもそれはそれでかなり好きだったりします。


というわけで今回はこの辺で 。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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