エスター ファースト・キル
どうも、松本13です。
今回は、『エスター ファースト・キル』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『エスター ファースト・キル』は、2022年のアメリカ合衆国のホラー映画。2009年の映画『エスター』の第二作で、第一作以前のコールマン家に引き取られる前を描く。
【あらすじ】
2007年のエストニア。警備が厳重な精神病院から知能が高く凶暴な美少女リーナが緻密な計画で脱走する。彼女は外見は10才だが成長ホルモンの異常で成長が止まった犯罪歴のある成人女性だった。彼女は自らの容姿に似た少女エスターを利用してとある計画を企てる…
この映画は個人的には大当たりだった映画です。めちゃくちゃに面白い。
一本の映画としてはもちろんですが、続編としても大傑作だと思います。
私は映画に関する「面白い」の判断基準がかなりゆるい人間ですが、それでも良作と傑作の間にはそれなりに明確な線引きをしています。
個人的に前作はそこまで大好きというわけではなく、評価としても良作止まりかなといったところだったのですが、この映画は間違いなく傑作、大傑作と言い切っていいレベルです。
とはいえ普通とは少し違った趣味の人間、ロバート・ロドリゲス監督作品では『マチェーテ』が一番好きなタイプの大傑作なのでその部分はご了承ください。
比較的近年の映画で言うと『バーバリアン』や『マリグナント 狂暴な悪夢』のような大傑作。この中の一作でも好きならばおそらく他の映画も好きなはず。
前作は良くも悪くもそこまで極端に突出した何かがあったというわけではなかったと思うのですが、今回は本当に良くも悪くも私のような特定の層にぶっ刺さる内容となっています。
なので前作がそこまでじゃなかったという人もこの作品は楽しめるかもしれません。
そしてエスターという殺人鬼に対してのイメージもこの映画を見る前と見た後では少し変わるかと思います。
私も本当にびっくりしました。まさかエスターに対してこのような気持ちを持つことになろうとは。
それがどのような気持ちかに関してはネタバレになってしまうので伏せますが。
どちらにしても予想外のサプライズがあることは間違いないです。
個人的に今後シリーズが続いていくのであれば追いかけて行きたいなと思っています。前作はそれほどではなかったのでこの映画も公開からしばらく放置していたのですが、今後はかなり早い段階でチェックすることになるかと思います。
それくらいにこの映画でエスターというキャラクターが確立されたような気がします。
かといって別にエスターの内面描写ばかりの小難しい映画かと言ったら決してそういうわけではありません。
そのような内容なのであれば私のような大味なB級映画好きが絶賛するはずがないので。
私としてもこの映画の公開時に多少違和感は感じていました。どう考えても普段エスターを見ないようなアクション映画やB級映画好きが絶賛していたので。
とはいえ前作のエスターにもB級感というか、ちょっとしたツッコミどころのようなものもあったかと思うのですが。
子供のふりをして様々な家庭に養子として紛れ込むなんてめちゃくちゃ知能犯なのですが、その一方で犯行が場当たり的だったり適当だったり、そのせいで正体がバレそうになったり追い詰められたり、思い通りにいかないとすぐに感情的になったり。
そういう緻密に見えて肝心なところで詰めの甘いところがエスター嬢の魅力でもあると思うのですが、この映画でそのキャラクター性がより確実なものになったかと思います。
ホラー映画というのはシリーズのどこかでいきなり大傑作をぶち込んでくることがあるので侮れません。
他のジャンルに比べ無駄に長くシリーズ化することが多いホラージャンルならではの現象なのかもしれませんが。
この映画についてもそうですが、私のような偏った趣味の人間にぶっ刺さる内容なので、それらの大傑作は世間的にはそこまで評判は良くなかったりするのですが。
今作もそれなりに賛否両論はあるかと思いますが、かと言って駄作ではありませんし、ストーリーは普通に面白いので一度は見てみる価値はあるかと思います。
前作を見ていた方が楽しめるかとは思いますが、とはいえ前作の内容をうろ覚えでも、最悪見ていなかったとしても、子供のふりをした殺人鬼という最低限の設定さえ知っていれば十分に楽しめるかと思います。
尺もそこまで長くはありませんし、見ていて疲れる映画でもないので残念な気持ちになることはないかなと。人によっては私のような大傑作評価となるかもしれません。
というわけで今回はこの辺で 。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。