ロンドンゾンビ紀行



どうも、松本13です。

今回は、『ロンドンゾンビ紀行』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ロンドンゾンビ紀行』は、2012年のイギリスのゾンビ・コメディ映画。原題のCockneysはイーストエンド地区でロンドンなまりの英語を使う労働者階級の人を指す。


【あらすじ】

ロンドンに暮らすお気楽なボンクラ兄弟。大好きな祖父が入居している老人ホームが閉鎖の危機にあると知り、ひと働きして助けてあげようと仲間と銀行強盗を企てる。だが、街にはいつの間にかゾンビが溢れていた…


ビジュアルにデデンと大きくユニオンジャック。タイトルにしてもビジュアルにしてもこれでもかというくらいにイギリスアピールの映画。


『28日後…』もそうでしたが、イギリスとゾンビの相性というのは結構いいんじゃないかと思っています。


全体的な雰囲気としても、街並みのようなビジュアルにしても。アメリカのそれとは違った終末感があると思います。


最近はゾンビ映画と一口に言ってもサバイバルアクションからコメディに至るまで様々な ジャンルがあります。


そしてその中にもう名作と言われるレベルの映画が多々あるので、ゾンビ映画では気軽に面白いと言うとハードルが無駄に上がりすぎてしまいます。


なのでこの映画に関しても私個人としては普通に面白い映画だと思うのですが、ただ前述のような事情も考慮するとそこそこの期待値くらいで見るのがいいのかなと。


作品の方向としてはコメディ寄りのゾンビ映画。しかしグロシーンに関してはかなりしっかり。


登場するゾンビは建設現場で発掘された遺跡の中にいたゾンビから噛みつかれて感染した、ウイルス感染系のゾンビです。


ウィルス感染系のゾンビですがこの映画のゾンビは走りません。安心安全な昔懐かしいノロノロゾンビ。


この映画のレビューを見ていて興味深かったのはゾンビ発生のメカニズムが解明されなかった点に不満を感じている人がいたこと。


おそらくその人はゾンビ映画ではなく普通の映画感覚で見たのだと思います。それゆえの不満だったんじゃないかと。


ゾンビ映画においてゾンビというのはなんかよくわからんけどどっかからやってくるくらいのイメージで見ていたのですが、ゾンビ映画に毒されていない普通の人からするとそのようなツッコミどころもあるのだと、とても新鮮な気持ちになりました。


確かに特定のジャンルの映画ばかり見ているとある種の予定調和やお約束というのが当たり前になってきますからね。


多分サメが空を飛ぶとか普通の人から見たら全然当たり前の事ではないのですよね。


なんて話が横道に逸れましたが、あらすじにある通りこの映画の主人公はボンクラ兄弟。このニ人がまあボンクラというのがぴったりなとてもいいキャラをしている兄弟です。


とにかくお金が必要だ→じゃあ銀行強盗でもしよう!と思ってしまうぐらいに頭はよろしくないのですが、ただそのお金の使い道が私利私欲のためではなく大好きなおじいちゃんの住む老人ホーム存続のためだというのだから泣かせます。


めちゃくちゃいい孫です。確かに頭はよくはないのですがめちゃくちゃいいやつらなんです。


そんなボンクラ兄弟がやたらと美人で戦闘スキルの高い従兄妹と戦争帰りの頭のイカれたゴリラと銀行強盗するわけですが、もちろんうまくいくわけもなく、そしていつのまにか街はゾンビだらけに。


この映画は基本的にボンクラ兄弟パートと、彼らのおじいちゃん側の老人パートで構成されているのですが、まあどちらもゾンビ映画だったら真っ先に犠牲になるタイプ。


そんなゾンビワールドのある意味での弱者が生き残りをかけて右往左往という部分がこの映画の見所の一つだと思います。


主要登場人物の大半がボンクラと老人なので、もしこの映画のゾンビが走るゾンビだったら誰一人生き残っていないと思いますし、そのような登場人物だったからこそこの映画のゾンビは走らなかったのかもしれません。


ゾンビ映画というのは無数にありますが、この映画はその中でも比較的生き残りの難易度が低い映画だと思います。


何分登場人物の大半がボンクラと老人なので妙にハラハラドキドキさせられる部分があるのですが。


とはいえゾンビ映画なので普通にグロもありますし、人も死ぬのですが、ただゾンビ映画にしては割とゆるい内容なので気軽な気分で見れる気持ちのいい映画なんじゃないかなと。


ゾンビ コメディと言ったら『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ゾンビランド』が有名かと思います 。


そこまでの名作とは言い切れない部分もありますが、とはいえとても面白くよくできた映画なので当たり外れの多い同ジャンルの中ではかなりの良作の部類に入るかと思います。


ゾンビ映画はとても当たり外れの多いジャンルなのでこの手の良作はいくらストックしておいても問題はないんじゃないかなと。


グロが苦手でないならゆるいスタンスで見れば誰でも楽しめる映画かと思うので気になる方は是非一度見てみてください。


では今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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