アナベル 死霊博物館
どうも、松本13です。今回は、『アナベル 死霊博物館』 についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『アナベル 死霊博物館』は2019年のアメリカ合衆国のホラー映画。「死霊館」ユニバースの7作目。
【あらすじ】
ある日、クラスメイトのメアリーとデニースは、超常現象研究家のウォーレン夫妻に娘のジュディのベビーシッターをひと晩頼まれる。かねがね夫妻の家の噂をきいていたふたりは恐怖の人形・アナベルが保管されている保管室に興味本位で足を踏み入れてしまう…
個人的に死霊館ユニバースというのは、ウォーレン夫妻を主人公とした本家『死霊館』以外は当たり外れが激しいイメージがあるのですが、今作については大当たりの部類に入ると思います。
この手のユニバース作品や続編物のホラー映画が1周回ってギャグになってしまうようなことはよくあると思うのですが、この作品もそんな感じかと。
ちなみに私個人としてはホラー映画が1周回ってギャグになってしまう現象は大好きです。
まあそれもこれまでの積み重ねがあったからこそできたことではあるのですが、とにもかくにも今作はこれまで死霊館ユニバースで積み上げてきたものを総動員してのドタバタコメディ。
とはいえガワは一応これまでと同様にホラーの体裁を保ってはいるのですが、内容は相当にライト。安心して見れるタイプのホラー映画です。
そういう意味ではこれまでの作品とは毛色が違う作品です。
MCUで言ったら『アントマン』か、はたまた『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』あたり。そんな感じのノリの作品です。
なんとなく序盤からもうすでに、いい意味で軽い感じのホラー映画の雰囲気がだだ漏れ。
そもそも全米各地の特級呪物が集まったウォーレン夫妻宅の地下室に忍び込んで、呪いを解き放ってしまうのですから、それはもう待ってるのは地獄しかないわけです。
これまでのシリーズで散々「危ないから触るなよ?絶対に触るなよ?」と繰り返してきた呪いの品に全部触っちゃうのですからもうギャグとしか言いようがありません。
まあそういうことをやっちゃった若者が散々な目に遭うというのはある意味B級洋ホラーのお家芸だったりするわけですが。
とはいえこの作品は死霊館ユニバースの作品なので、そこまで無茶苦茶なこともできないわけです。
舞台はウォーレン夫妻の家。登場人物も数人。しかもウォーレン夫妻もゴードン神父もほとんど出てこないわけで、これでどう映画が面白くなるのだろうと思うわけなのですが、めちゃくちゃ面白い作品に仕上がっているんですよね。
ガワはホラー映画だけど中身はコメディっぽくなっちゃってたり、あっち行ったりこっち行ったりのドタバタで翻弄したあげく、最終的にはジュブナイルファンタジーっぽく、かなりいい感じで落ちたりするのは本当に流石だなと思いました。
とにかくこれまでのユニバースの溜めが効いている分、ネタの一つ一つが本当に面白いあっという間の106分でした。
これまでの死霊館シリーズと違い内容はかなりライトなので誰でも楽しめるタイプのホラー映画なんじゃないかなと思います。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。