鬱映画ファイル6『タクシードライバー』
どうも、 松本13です。今回は、鬱映画ファイル6、『タクシードライバー』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『タクシードライバー』は、1976年公開のアメリカ映画。監督はマーティン・スコセッシ。脚本はポール・シュレイダー。主演はロバート・デニーロ。
【あらすじ】
ニューヨークの片隅で鬱屈した日々を送るベトナム帰還兵の青年トラビス。不眠症の彼は、夜勤のタクシードライバーの仕事に就く。彼は夜の街を走りながら、麻薬や売春が横行する社会に嫌悪感を募らせていく…
この映画、もはや語るべくもない名作かと思いますが。名優ロバート・デニーロの代表作でもありますし。
ただアンチハッピーエンドなアメリカンニューシネマの代表作であるだけに鬱映画要素も多分に含んでいたりします。
『スタンド・バイ・ミー』 などがよく、子供の頃に見て大人になってからもう一度見る、人生で2度見るべき映画なんて言われたりしますが。
個人的にこの映画も人生で2度3度見るべき映画なんじゃないかと思います。
実際この映画、見るタイミングによって結構印象が違うと思うんですよね。
幼い頃に見てこの映画に憧れるなんてこともあるかもしれませんし、年を取ってからこの映画を見て若い頃を懐かしむなんてこともあるかと思いますし。
そしてまさに今作の主人公と同じぐらいの年齢で見て身につまされる思いをしたりなんてこともあるかと思いますし。
本当にこの映画、見るタイミングによっては 「デニーロかっけー」くらいで終わってしまうかと思うのですが。
ただ本当に若さや自意識をこじらせたり、いわゆる「自分以外の何者かになりたい」みたいな感覚に取り憑かれてる間に見るともう本当にめちゃくちゃ胸にくるものがあったりします。
本当にそのタイミングを直撃すると、これ以上にないくらいの鬱映画だったりします。
逆にこの映画を見てそこまで胸に来るものを感じないということは、なんとなくいろいろな事と折り合いをつけられているということだと思うので、それはそれである意味貴重な映像体験だと思います。
そういう意味では人生とか心のリトマス紙的な使い方もできる作品だと思うので、可能な限り早い段階で一度通っておいても損はないかと。
映画としては素晴らしいのはもちろん、ロバート・デニーロとジョディ・フォスターというハリウッドを代表する名優の一番やばい時代を経験できるという面もありますし。
この時代のデニーロやジョディ・フォスターって本当にやばいと思うんですよね。
本当にそれくらい語彙力が消失しちゃうぐらいの圧倒的魅力とエネルギーがあったりするので、その部分だけでも本当に一見の価値はあるかと思います。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。