ターミネーター0



どうも、松本13です。今回は、『ターミネーター 0』についてです。


今回は、『ターミネーター』 関連ながら映画ではないアニメ作品となるので番外編程度とお考えください。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ターミネーター0』は、2024年のSFアクションアニメーションドラマ。ターミネーターシリーズ初のアニメ作品。アニメーション制作はプロダクションI.Gが担当した。


【あらすじ】

時は2022年。かつて世界を滅ぼした軍事用AI「スカイネット」と人類の戦争は続いていた。人類抵抗軍の兵士であるエイコはハッキング装置にてターミネーターからスカイネットの情報を入手する。それによりスカイネットが1997年8月29日(審判の日)の東京にターミネーターを送り込もうとしていることを察知する…


この作品、個人的にはいまいちでした。


決して悪くはないと思うんですよね。ただ確実によくもない。


本当に面白くなりそうな要素は多々あるのですが、絶妙に振り切れず、不完全燃焼のまま終了といったところ。


新作が出るたびに今度こそはと期待して、まあ悪くはなかったんだけど…みたいな微妙な空気感で終わるというのは、ここ30年近く何回も繰り返してきたことなので、今作の肩透かし感というのもある種ターミネータークオリティといえばそうなのですが。


ただ本当に悪くはなかったと思うんですよね。全部通して最高に面白かったとは言えないものの、要所要所ではとても引きつけられたり盛り上がったりする部分もありましたし。


ターミネーターって2以降は明確な成功を収められた作品って一つもないかと思うのですが、ただなんやかんやで各作品を結構何回も見ているんですよね。


ただこのアニメをもう一度見たいかと言ったらかなり微妙なところ。


お決まりの登場人物もキャストも一切出てこず、じゃあ今作ならではの魅力的な主人公や設定やストーリーがあるのかと言ったらちょっと弱いかなと。


ターミネーターならではのシュワちゃんのような金属ゴリラも、サラ・コナーのようなメスゴリラもジョン・コナーのような美少年も、カイル・リースのようなめちゃくちゃいいやつなんだけどそこまで頼りにはならないイケメンとか、 ダイソンのような映画史に残るような顔芸と爆死を披露するような名脇役とか。


そういうの全然ないんですよね。


プロダクションI.Gのアニメということで期待した部分についてもかなり肩透かし。


悪くはないのだけど、かといって特別よくもない。


あれ?プロダクションI.Gのアニメってこんなものだったっけ?といった印象。


その部分については過去の名作の影響で私個人が過剰に期待しすぎているのと、昨今のジャンプアニメなどの頭おかしいレベルなクオリティの作品に慣れすぎてしまっているせいもあるかと思いますが。


日本を舞台としたターミネータースピンオフって絶対に実写じゃ作れなかったと思うので、そういう部分は面白いなとは思うのですが。


ただ主要登場人物のほとんどは外国人ですし、正直日本が舞台である必然性はほとんど感じなかったんですよね。


アメリカほど簡単に銃が手に入る国ではない故、その部分も地味になりがちですし。


後半はおっさんとAIとの対話シーンが大半を占める故に絵面的にはかなり退屈。


とはいえ内容は興味深くはあるのですが。


ただそんな地味な絵面をアニメでやる必然性というのがあるのかという点についてはかなり疑問を感じました。


アニゴジなどについてもそうなのですが、やたらと小難しい方面に持って行き、絵面が地味になりがちみたいなそういうの、個人的にはアニメ化作品のあまり好きではないところだったりします。


もちろんそれなりの内容はありますし、その部分を評価する声も多々あるかとは思うのですが、ただそういう一方向に突っ走って他は置いてけぼりみたいな、そういうことをやらなかったからこそゴジラもターミネーターもここまで多くの人に愛される作品になったと思うんですよね。


それなりに難解なことをやったとしても、ただ本来の作品としての魅力や大衆性も両立させてきたんですよね。これまでの作品は。


その制約の中で、多くの人がものすごい努力をしてきたと思うんですよね。


なのでその部分の制約やバランスを捨てた上での賛否両論作品って個人的にはあまり評価する気にはなれないんですよね。


もちろん内容については別の話ですが、ただその部分の取捨選択については個人的には全く評価する気にはなれず、むしろマイナスポイントだったりします。


個人的に内容の偏ったぶちぬけた作品は好きではあるのですが、上述のような傾向の作品はそういうぶち抜けとは似て非なる物だと思うので。


アニメなのだから実写でできないド派手な展開を期待するも、結局絵面的に退屈で無駄に難解な作品という本当に実写からアニメルートにありがちな残念作品の典型のような作品となってしまいました。


とはいえゴア描写はかなり派手ではあったと思うのですが、ただその部分も個人的にはアニメである必然性みたいな部分の、言い訳のようなとってつけた要素のように感じられたりもしました。


確かにターミネーターのド派手なゴア要素は物珍しかったものの、別になくてもいいかなと。少なくとも特筆すべき魅力というほどでもないかと。


この作品、ターミネーターファンだからこそ楽しめる部分もあったりするのですが、それ以上にターミネーターファンゆえのツッコミどころの方が多い作品でもあったり。


じゃあターミネーターを知らない方が楽しめるのかと言ったら、もちろんそういうシーンもあったりするのですが、ただターミネーターを知らないと退屈に感じてしまう部分の方がおそらく多いんじゃないかと。


結局どちらの層に対しても要所要所では面白いものの、それ以上に退屈させてしまうシーンが多々ある故に、評価もかなり低めとなってしまったかと思うのですが。


ただこのような作品が作られたことについては個人的にはとても意義があると思っていまして。


映画は何作作ってもダメで、ドラマもダメで、ならば次はアニメだとなりふりかまっていないような、あらゆる手段を模索しているような、そういうスタンスに関しては素晴らしいと思うんですよね。


じゃないと本当にターミネーターというコンテンツが終わっちゃいますからね。


とは言ってもインターネットやAIが当たり前の昨今、時代が完全に追いついてしまっている故にもうターミネーターというコンテンツ自体が役目を終えるべきなのかもしれませんが。悪く言えば賞味期限切れみたいな。


だからこそ余計に『ターミネーター4』がコケて未来編がポシャったことが悔やまれてなりません。


個人的にめちゃくちゃ好きだったのですが。


未来編3部作が製作されていたらターミネーターを取り巻く現在の環境もだいぶ違っていたと思うんですよね。


とはいえ無理して3部作を強行した挙句、本当に最低最悪な終わり方をしたスターウォーズ新3部作の例もあるので、必ずしも続編強行が正義だというわけではないかと思いますが。


私自身ターミネーターシリーズの大ファンなので、コンテンツとしての賞味期限や寿命云々みたいな部分は認めたくないのですが、ただどんな手段を試してもいまいちパッとしないという現実を何回も経験すると、さすがに認めざるを得ない部分も出てきたりはするのですが。


とはいえこれからシリーズを続けていくのであれば、ターミネーターシリーズって絶対に脱シュワちゃんはしないといけないと思うんですよね。


もうシュワちゃんもいい歳ですし、ターミネーターシリーズって間違いなくシュワちゃんありきで成り立ってきた部分はあるかと思うのですが、ただそれが呪縛となってしまっている部分もあると思うんですよね。


2以降は特に。


実際これから先もシュワちゃんを起用するとなると、その部分を考慮したストーリーを考えなければいけませんし。


90年代の筋肉洋画で育った世代なので個人的にシュワちゃんは大好きなのですが、ターミネーターシリーズの絶対シュワちゃんが出ないとダメみたいな、その部分の空気感は何とかした方がいいと思うんですよね。


そういう部分も含め、結果的には成功とはいかなかったものの、今作のような試みについてはかなり意義のあるものだったんじゃないかと思います。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。



Twitterで更新通知を受け取る

このブログの人気の投稿

クソ映画検証16『ルパン三世』

ミスト

プリティ・リーサル