鬱映画ファイル16『女神の継承』
どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル16、『女神の継承』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『女神の継承』は、2021年に公開されたタイ・韓国合作のモキュメンタリー・ホラー映画。制作・原案はナ・ホンジン。
【あらすじ】
タイ東北部の小さな村で暮らす若く美しい女性ミンが、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返す。途方に暮れた母親は、祈祷師である妹のニムに助けを求める。ニムはミンを救うために祈祷を行うが、彼女に取り憑いている何者かの正体は、ニムの想像をはるかに超えるほど強大な存在だった…
この映画、初見時はいまいちピンと来なかったんですよね。
韓国の胸糞血みどろサスペンスの名手ナ・ホンジン制作という部分に過剰に期待しすぎてしまったせいもあるかと思いますが。
逆にその部分にあまり期待しすぎなければ普通に面白い映画かと思います。
本当にナ・ホンジン云々の部分を抜きにすると映画としては本当によくできていると思うんですよね。
全体的にじめっとしていて、本当に嫌な気分を味わえる映画です。
この手のアジアンホラーにしても、モキュメンタリーにしても、それなりに見慣れている人はある程度のパターンが読めてくると思うんですよね。
ただこの作品、そういうパターンというかテンプレを絶妙に外してくる。そして絶妙にこちらを気持ちよくさせてくれない。
しかも90分程度で終わるちょうどいい感じの作品というわけではなく、2時間オーバーの長尺。
そんな尺いっぱいに陰鬱な展開を引っ張りに引っ張った挙げ句、最後の最後までこれまた絶妙に嫌な気分を味わわせてくれます。
しかもそれらがネタになるようなぶち抜けた気持ち悪さじゃなく、ネタにして回収することすらできない、うまく言語化できない妙な気持ち悪さなんですよね。
そういう意味では他にあまりない類の作品ではあるかと思うので、一度は見ておいても損はないかと思います。
好き嫌いはかなり別れるかと思いますが。
個人的には初見時は本当にピンと来なかったのですが、何周かするとこれはこれでありかなと思えるようになってきました。
モキュメンタリー作品としても、エクソシストなどの祈禱系作品にしても最近はなんやかんやで娯楽色や爽快感の強い作品が多いかと思うので。
この作品のようなパターンというのもそれはそれで大いにありだと思うんですよね。
ひとまず鬱映画としてはかなり高いレベルの作品なんじゃないかと。
ただし動物虐待などに関するかなりショッキングなシーンがありますので、その手の描写が苦手な人は観賞を控えた方がいいかと思います。
その部分は鬱映画云々とはまた違う話だと思うので。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。