ソウX
どうも、松本13です。今回は、『ソウX』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ソウX』は、2023年制作のアメリカ合衆国のホラー映画。『ソウシリーズ』の第10作目。時系列的には『ソウ』と『ソウ2』の間となる。
【あらすじ】
末期がんで余命わずかと宣告されたジョン・クレイマーは、藁にもすがる思いで、危険な実験医療処置を受けるためメキシコに向かう。しかし、この手術は弱い立場の人々から金を騙し取る詐欺であることが判明する。ジョンは復讐のため、自分を騙した詐欺師たちに死のゲームを仕掛けていく…
前作、『スパイラル ソウ オールリセット』はめちゃくちゃ続編を匂わせる終わり方でしたが、評判があまりよろしくなかったからか、作品自体がオールリセットされてしまいました。
そして制作されたソウX。スパイラルからもそこまで時間が空いていないというのに。その部分のスピード感はさすがです。
ソウに限らず、ほとぼりを覚ますということを知らない、駄作はすぐに無かったことにする昨今の映画業界の容赦のなさ、個人的には好きです。
個人的にスパイラルに関してはそこまでひどい内容というわけではなかったのですが、とはいえもう20年以上続いてるシリーズなのでマンネリ化は否めません。
見る側としても、大抵のことをやられてももう驚きはしませんし。パターンももう使い果たしてしまっているかと思います。
なのでかつてほどの衝撃や面白さを持つ続編というのはなかなか難しいと思うのですが、しかし10作目にしてついにきました。
シリーズ最高傑作!初代を超えた!なんて絶賛の声も多々聞こえてくるくらいに評判のいい今作品ですが、私としても初代の次くらいに好きな作品です。
個人的にソウシリーズというのは、初代はとても好きだったのですが、それ以降のシリーズについてはそこまで熱心に追いかけていたというわけではありません。
新作鑑賞時に過去作品のおさらいなどもしていなかったのでいまいちよくわからない部分もあったり。
なので私にとってソウシリーズというのは惰性で追いかけているちょっとよくわからない部分もあるのだけれどまあそこそこは楽しめるくらいのシリーズでした。
ソウシリーズというのは基本デスゲーム、最後の最後に大どんでん返しと伏線回収、そして続編へ…大体このパターンの繰り返しだと思うのですが。
私はそこまで熱心なソウシリーズのファンではないので初代以外はそこまで何回も見たことがありません。
シリーズの一番の見所である大どんでん返しや伏線回収の部分で過去作品のエピソードや登場人物が出てきたりしてもイマイチよくわからなかったりします。
なのでソウシリーズに関してはどちらかというと前後のつながりがないスピンオフの方がとっつきやすかったりするのですが、今作品は時系列にしても登場人物にしても、もろに前後の繋がりがある作品なので、これまでのシリーズのようにそこまで夢中になれはしないかなと、いつものようにちょっと置いていかれる感じになるかなと思っていたのですが。
実際に見てみるとめちゃくちゃ面白かったです。
この作品が評価される理由というのは多々あると思うのですが、私個人としてはこれまでのシリーズをそこまで熱心に見ていなくてもめちゃくちゃ楽しめるという部分がこの映画の一番素晴らしいところだと思います。
私は前述のように初代以外のソウシリーズは、そこまで回数を見ていないので、ストーリーに関しても登場人物に関しても結構曖昧です。
ジグソウのことはもちろん覚えているのですが、その他の登場人物については覚えているような覚えていないような…程度。
しかし今作品はその程度の認識でも十分に楽しめる作品なのですよね。その部分は本当に素晴らしいところだと思います。
実際過去作品を復習するとは言ってもこれまでのシリーズを全て見るというのは結構大変だと思うのですよね。
なので前作から時間が空いたり見逃している作品があったりしてシリーズと少し距離が開いてしまったという人も多いかと思います。
しかしながらソウXはそんな人でも十分に楽しめる内容。かといって別に薄い内容というわけでもなく、往年のシリーズファンからの絶賛の声も多く聞かれます。
ライト層も往年のファンも楽しめる作品内容、その部分のバランス感覚に関してはさすがとしか言いようがありません。
本当にソウシリーズは続編が作られるたびにどんどん一見さんお断り感が増していったので、初代は好きだったけどファイナルまで完走できずに途中離脱してしまったという人も多いはず。
しかしながらこの映画はそんな人でも十分に楽しめる内容かと思います。本当に最低限の知識さえあれば。
過去作品に比べると映画としてのベクトルもこの映画で少し変わったような気がします。
そもそも初代公開当時はソウと言ったら密室ホラーの代名詞的な存在でしたが、今や密室ホラーもブームを過ぎ、シチュエーションホラーと名を変えて一つのジャンルとして定着しています。
かつてほどの密室ホラー感はこの映画にはありません。どちらかというとこれまであまり描かれてこなかったジグソウの一面について描かれています。
これまでのシリーズでもジグソウの人となりが描かれているシーンは多々ありましたが、今作品ではこれまでとは違ったジグソウの一面を垣間見ることができるかと思います。
シリーズ10作目の今作ですが、時系列としては初代の次なので、ある意味での過去編やエピソード0的な側面も持っているんじゃないかと。
近年公開されたホラー映画のエピソード0の個人的大ヒットと言ったら『エスター ファースト・キル』なのですが、ソウXもなんとなく似た雰囲気を持つ映画のような気がします。
エスター ファースト・キルが好きな人だったら、おそらくソウXも好きなんじゃないかと。
シリーズ10作目、かつ過去編という最高に一見さんお断りな作品にも関わらず、うっすらとした知識だけでも十分に楽しめるというめちゃくちゃに素晴らしい映画ですので、気になる方は是非見てみてください。
しばらくシリーズから離れていたり、過去作全てを見ていたわけではないけれど…という人にもおすすめです。
最悪初代さえ見ていれば楽しめるかと思いますし、むしろ初代を見ていなくてもとりあえずジグソウという人物に関する最低限の知識さえあれば問題ないかと思います。
とにかくこれまでの作品に比べて気軽に見れるとっつきやすさが魅力の今作品ですが、それはあくまでもストーリー的な部分です。
シリーズ名物のグロシーンに関しては今作にもたっぷりと含まれておりますので、その手の要素が苦手な人はご注意ください。
とはいえ最近の映画は一昔前の映画に比べるとグロ表現が格段に多いので昨今の基準で考えれば昔ほど見る人を選ばない映画ではあるかなと思いますが。
一昔前に比べると多くの人がグロ耐性を持つ昨今ですが、よくよく考えるとそのような描写が一般化するようになった一つのきっかけとして間違いなくソウシリーズの存在があるかと思います。
かつてはもう直視すらしていられなかったレベルのグロシーンも、シリーズ10作目の今作になってくると普通に見れたりするので、私もこのシリーズとともにそれなりのグロ耐性を得ているのだなと、そう考えると少し感慨深いものがありました。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。